婚約破棄を告げられた美人令嬢は妹とケーキを食べるのが何よりもの楽しみです。

四季

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前編

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 美人令嬢として有名なローゼリアは親の知人の紹介でとある青年と婚約した。

 ローゼリア自身はそれを望んではいなくて。
 けれども流れに乗るようにそれを受け入れた、仕方がないからと。

 だが、婚約から数ヵ月が経つと。

「ローゼリア、君とはもう生きていかない」

 彼女は婚約者ヴォンヴォガーから告げられる。

「婚約は破棄だ」

 ヴォンヴォガーは「美しさは認めている、が、君にはそれ以上の魅力がない。君はただ美しいだけ、それでは人形だよ。魅力的な女性、ではない」とまで言って、ローゼリアと離れることを宣言した。

 そしてローゼリアは実家へ戻る。

「はーい……、って、え!?」

 急に帰ってきたローゼリアを迎えたのは彼女の妹であるロロノ。

「帰ってきてしまったわ」
「お姉さま!? どうして!?」

 ロロノは信じられないというような表情で戻ってきた姉を見つめる。

「実は……婚約破棄されてしまったの」

 ローゼリアは苦笑しつつ本当のことを話した。

 その後ローゼリアは両親にも事情を話す。すると両親は「もうここにいればいい」と言って。それで彼女は再び家族での暮らしに戻ることとなった。ローゼリアは受け入れられたのだ。

 残りの手続きはローゼリアの父親がほとんど行った。
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