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1話「魔法使いとして働こうと思っていた」
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生まれつき魔力とそれを使う魔法使いとしての才能を持っていた私は、まだ幼い頃に魔族とのハーフである師匠に弟子入りすることになり、そこで魔法使いとしての基礎から何まで勉強してきた。
だが年頃になると両親は急に言っていたことを反転させた。
私に結婚を求めるようになったのだ。
これから魔法使いとして生きていこうと思っていたちょうどその時に、私は、両親が選んだ男性ポルクレートと婚約することとなった。
魔法使いとして世のため人のため働こうと思っていたのに……。
強制的に婚約させられたことへの不満はあった。
でも、働くだけがすべてではないし結婚した先でもできることはあるかもしれないから、と自分を納得させて……ポルクレートと共に生きていくということに納得できるよう、自分なりに努力してきた。
けれど、ある日のこと。
「何でしょうか、用とは」
「婚約に関することだ」
「はい」
「君との婚約は破棄とすることにした」
ポルクレートは豪華な椅子に座って足を組んだまま言葉を続ける。
「君は魔法使いを目指していたそうだな」
「はい、以前ですが」
「魔法使いなどという怪しいものに憧れ目指そうとする女を我が家に受け入れることはできない。よって、この婚約は破棄とする」
彼は冷淡そのものだった。
「そういうことだ、異論は認めない」
だが年頃になると両親は急に言っていたことを反転させた。
私に結婚を求めるようになったのだ。
これから魔法使いとして生きていこうと思っていたちょうどその時に、私は、両親が選んだ男性ポルクレートと婚約することとなった。
魔法使いとして世のため人のため働こうと思っていたのに……。
強制的に婚約させられたことへの不満はあった。
でも、働くだけがすべてではないし結婚した先でもできることはあるかもしれないから、と自分を納得させて……ポルクレートと共に生きていくということに納得できるよう、自分なりに努力してきた。
けれど、ある日のこと。
「何でしょうか、用とは」
「婚約に関することだ」
「はい」
「君との婚約は破棄とすることにした」
ポルクレートは豪華な椅子に座って足を組んだまま言葉を続ける。
「君は魔法使いを目指していたそうだな」
「はい、以前ですが」
「魔法使いなどという怪しいものに憧れ目指そうとする女を我が家に受け入れることはできない。よって、この婚約は破棄とする」
彼は冷淡そのものだった。
「そういうことだ、異論は認めない」
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