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3話「共に行こうと」
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私は師匠のところへ戻ることにした。
もう実家にもいたくなかったからだ。
ポルクレートには切り捨てられ、両親からはありもしないことで責められる、ならばもうそのどちらとも関わりたくない。
そんな私が選んだのは、師匠のところにいるという選択肢だった。
で、彼の助手をすることになった。
「あの花は? どこへやった」
「あっちの棚です!」
「三本使う、出しておいて」
「はい!」
毎日色々忙しくはあるが、不幸かというとそんなことはない。
これからもこんな風に生きていけたらいいな。
そう思いつつ前へ進み出す。
◆
七年後。
私と師匠は、めでたく、今年最も世のため人のため活動した魔法使いを国が表彰する賞である『最高活動賞』を受賞した。
ここまでの道のりは長かった。
ポルクレートに妨害されたこともあった。
いやがらせもあった。
けれども二人乗り越えて、何とか、ここに至ることができた。
本当のことを言うなら、べつに賞が欲しかったわけではないのだけれど……。
けれども社会に貢献できたことは良かったと思う。
ちなみに賞金は寄付に使った。
大金を持っていても危険度が増すだけだからである。
私はこれからも師匠のもとで活動を続けようと思う。
ちなみにポルクレートはというと、ある時、私と師匠を暗殺するため刺客を送り込んできた。だがその刺客は師匠が拘束、話を聞けば依頼人がポルクレートであることが判明。個人で刺客のような者を雇う行為はこの国では禁止されているため、師匠はその件を国へ伝えた。
で、それによってポルクレートは犯罪者となった。
最初は否定していたようだが、次第に心が折れ、やがて認めたようであった。
ポルクレートは今は牢の中で寂しく暮らしていると思われる。
◆終わり◆
もう実家にもいたくなかったからだ。
ポルクレートには切り捨てられ、両親からはありもしないことで責められる、ならばもうそのどちらとも関わりたくない。
そんな私が選んだのは、師匠のところにいるという選択肢だった。
で、彼の助手をすることになった。
「あの花は? どこへやった」
「あっちの棚です!」
「三本使う、出しておいて」
「はい!」
毎日色々忙しくはあるが、不幸かというとそんなことはない。
これからもこんな風に生きていけたらいいな。
そう思いつつ前へ進み出す。
◆
七年後。
私と師匠は、めでたく、今年最も世のため人のため活動した魔法使いを国が表彰する賞である『最高活動賞』を受賞した。
ここまでの道のりは長かった。
ポルクレートに妨害されたこともあった。
いやがらせもあった。
けれども二人乗り越えて、何とか、ここに至ることができた。
本当のことを言うなら、べつに賞が欲しかったわけではないのだけれど……。
けれども社会に貢献できたことは良かったと思う。
ちなみに賞金は寄付に使った。
大金を持っていても危険度が増すだけだからである。
私はこれからも師匠のもとで活動を続けようと思う。
ちなみにポルクレートはというと、ある時、私と師匠を暗殺するため刺客を送り込んできた。だがその刺客は師匠が拘束、話を聞けば依頼人がポルクレートであることが判明。個人で刺客のような者を雇う行為はこの国では禁止されているため、師匠はその件を国へ伝えた。
で、それによってポルクレートは犯罪者となった。
最初は否定していたようだが、次第に心が折れ、やがて認めたようであった。
ポルクレートは今は牢の中で寂しく暮らしていると思われる。
◆終わり◆
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