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前編
しおりを挟む「お前が偽りの聖女だったとは思わなかった」
「え?」
「彼女こそが! エリーエラこそが! 本物の聖女だったのだ!」
「ええ……」
私の婚約者でもある王子ブルノンはやたらと威勢よく言葉を放ってくる。
「ウソつきの聖女はこの国には要らん! よって、婚約は破棄とし、あわせてお前はこの国から追放する!」
こうして私はブルノンに切り捨てられた。
しかも国から追い出されて。
生まれ育った地で生きることさえ許されなくなってしまった。
私は取り敢えず隣国へ移住した。
もちろん、できることなら生まれ育った国で生きてゆくことを選びたかった。でもそうするしかなかったのだ。他国へ行くしかなかった。なぜなら、王子の権力で追い出されてしまったから。王子の権力を使われてしまってはさすがに抵抗できない。どうしようもなかった。
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・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
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