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ラブルンに任せて!
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雪の積もった参道にて、レムリアは数名の敵と対峙していた。
部下を逃がすため隊列の後方に待機していたレムリアは、片足に傷を負い、動けぬうちに囲まれてしまったのである。
彼には氷を発生させる特殊な力がある。それを行使すれば、本来、人間の敵くらいどうにでもなるのだ。けれども、その特殊な力を使うことは、自身を疲労させることに直結する。そのため、その力を自由自在に使うことはできない。
「できれば殺すな、拘束しろ」
「おっす!」
「やるっすぅー」
敵の男たちは手に手に刃物を持ちながらレムリアを取り囲む。そして、その囲みを着実に狭めていく。皆で一気に仕留めるためだ。
これはまずいか、と、身構えるレムリア。
刹那、道の向こうから物凄い勢いで走ってきたラブルンテが、長い槍を振り回しながら敵を次々薙ぎ払っていった。あててててて、という甲高く激しい声を放ちながら。
やがて残った敵は一人になる。
「レムリアくん! ここはラブルンに任せるのん!」
ラブルンテは男らしさと乙女さが入り混じったような人物。だがその迫力は鬼神のようである。彼が本気を出せば、誰もが恐れを抱くだろう。
「……あぁ」
「レムリアくんをイジメる輩はこのラブルンが許さないのーんっ!」
ラブルンテが叫ぶと、残っていた敵は凄まじい勢いで逃げていった。
◆終わり◆
部下を逃がすため隊列の後方に待機していたレムリアは、片足に傷を負い、動けぬうちに囲まれてしまったのである。
彼には氷を発生させる特殊な力がある。それを行使すれば、本来、人間の敵くらいどうにでもなるのだ。けれども、その特殊な力を使うことは、自身を疲労させることに直結する。そのため、その力を自由自在に使うことはできない。
「できれば殺すな、拘束しろ」
「おっす!」
「やるっすぅー」
敵の男たちは手に手に刃物を持ちながらレムリアを取り囲む。そして、その囲みを着実に狭めていく。皆で一気に仕留めるためだ。
これはまずいか、と、身構えるレムリア。
刹那、道の向こうから物凄い勢いで走ってきたラブルンテが、長い槍を振り回しながら敵を次々薙ぎ払っていった。あててててて、という甲高く激しい声を放ちながら。
やがて残った敵は一人になる。
「レムリアくん! ここはラブルンに任せるのん!」
ラブルンテは男らしさと乙女さが入り混じったような人物。だがその迫力は鬼神のようである。彼が本気を出せば、誰もが恐れを抱くだろう。
「……あぁ」
「レムリアくんをイジメる輩はこのラブルンが許さないのーんっ!」
ラブルンテが叫ぶと、残っていた敵は凄まじい勢いで逃げていった。
◆終わり◆
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