破滅の女神の歌

四季

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破滅の女神の歌

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迸る閃光に 目を覚ます時代
運命の歯車が 回り出す奇跡

残酷な理を 描き出す女神
安寧の名の下に 幕開ける世界

祝福の朝
慟哭のあの丘で目を覚まし
幸福の昼
因縁のあの丘で足を進めた

生まれ落ちた幼子 まだ知らぬ言葉
生まれ落ちた女神 まだ知らぬ世界
噛み合わせのずれた歯車を
また一つ奪い取ってしまう

駆け巡る閃光に 目を覚ます夜明け
運命の歯車が 刻み出す終焉おわり

残虐な理を 胸に記す女神
正統の名の下に 開かれる未来

祝福の朝
慟哭に染まるあの丘に立ち
幸福の昼
因縁に満ちたあの丘に佇む

巡り会うは幼子 言葉何も知らぬ
巡り会うは女神 世界何も知らぬ
いびつに傾き出した歯車を
また一つ潰し去ってしまう

すべて壊し尽くした 過去の悔いの記憶は
すべて失ってしまい 過去の間違いをまた

安寧の名の下に
過ちを繰り返し
死と生の狭間で
世界を見つめる
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