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さくっと婚約破棄されましたが、さくっと王子に拾われました。

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「君の鼻の穴が嫌いなんだ。だから婚約は破棄とさせてもらうよ」

 エミリーはさくっと婚約破棄された。
 婚約者であるベイムコはエミリーの反論を許さなかった。

 こうして二人の婚約者同士としての時間は一瞬にして終わってしまったのである。

 だが、ちょうどそのタイミングで、隣国の王子がエミリーに接触。
 婚約破棄の件について知っていたかは定かでないが。
 そして隣国の王子はエミリーにプロポーズし、エミリーと王子はさくっと婚約者同士になった。

 その後、二人は結婚し、幸せに暮らすようになった。

 一方、エミリーを切り捨てたベイムコはというと。

 数少ない友人に誘われてある事業を始めるが、いざ始めてからそれが法に触れるか触れないかのグレーゾーンの事業であることを知る。

 ベイムコは良心に従い手を引こうとする。
 が、既に出遅れだった。

 事業の詳しいことを知っている者が見逃してもらえるはずもなく。

 ベイムコは闇に葬られてしまった。


◆終わり◆
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