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四章~人ならざる者
忘れ形見
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ここは、アトラス東北部にある、「ラス」という村である。
大自然に包まれた、素朴で平和なこの村に、ハーブ・ティーは住んでいる。
旦那である、フォンダンを喪って一人きりになったハーブ・ティーも、きっと寂しいのであろう。
私くらいしか、相手にしてくれないのだろうな。
「やれやれ、仕方ない。」と、私はハーブ・ティーの住む、丸太を組んで建てられた、キュートな家の扉を開いた。
ガチャ!
「……なんじゃこりゃあ!」
「おっ!来た来た。遅かったな。」
ハーブ・ティーの家の中は人でごった返しているでは、ないか。
中には見た顔も、居る。
まずアトラス将軍のゼルフィ。
「遅いぞ。師匠を待たせるとは何事か!」
……私はとりあえず無視した。
続いてクレイヴ領、ローズ・ガーデン領主、クッキー。
「やあ。君が書いた紹介状を持ってきたポルセテス一家は、元気でやってるよ……これで貸し借りなしだね。」
――全然足りんわ!私は怒りの低級魔法を唱え始めた。
「おい、この間の件では、色々済まなかったな。」
そう声をかけてきたのは――クレアだった。
私は、安堵した。
クレアが一体何をしているのか、あれ以来全く知らなかったのだから。
「お前だけじゃない。私は多くの人に迷惑をかけた。」
「その事は、もう言うなと言っただろう。だいたい、お前は操られていたのだからな。お前のせいじゃないさ。」と、ハーブ・ティーは、私には見せたことのない優しさをみせた。
「しかし、ハーブ姉さん。あの一件であなたの旦那様まで……。」
「気にやむことは、ない。フォンダンは一人の戦士として、勇敢に戦ったんだ――それに、今の私は一人ではない。」
「そうだ!弟子の私がいる。ようやく私の価値が分かったようですな、ハーブ・ティー師匠よ。」と、言わんばかりに私は胸を張った。
「そう今は、この子がいる――フォンダンとの子、ミントがな。」
ハーブ・ティーは、その腕に抱いた赤子を高く掲げて見せた。
「なに!フォンダンさんとの子だと!」と、私は仰天した。
「そうか。フォンダンさんの忘れ形見が宿っていたのか。」
私は、何だか嬉しくなった。
「ほら。」と、ハーブ・ティーが赤子を私に手渡した。
私は、どうして良いのか分からず、あたふたする。
「こうやるんだ。どうだ可愛いだろ。」
私は小さな命を腕に抱いた。
何と、小さく可愛らしいのだ。
ミントは、私の指を小さな小さな手で、ギュッと握りしめ笑った。
その顔にフォンダンさんの面影をみた私は、知らず知らずのうちに涙を流していた。
「よかったな。お前の師匠が、また一人増えたな。」
ハーブ・ティーは目に涙を浮かべて言った。
「私がミントちゃんの弟子?いや普通、逆だろ――でも、まあいいか。こんなに可愛らしい師匠なら大歓迎だ。」
その後、私が急遽呼ばれた理由を、ハーブ・ティーは話した。
まず一つ目は、ミントちゃんのお披露目会。
そして、もう一つ。レガリアの事である。
「今、レガリアでは面倒な事が起きている。クレアが王を辞めた後、王位に就いたのは、前の王であるメイスだ。」
「たしか、ろくでもない王であったな。」私は記憶の断片を辿り、かすかに、その存在を思い出した。
「悪政を推し進めるメイス家は顕在だ。内政だけじゃない、外交でもだ。奴等は戦を、おっ始めるつもりだ。」
「なるほど、アトラスと一戦交えるつもりか。」と、私の頭の中には浮かんだ。
そこへ、クッキーが割り込んでくる。
「レガリアが狙うのは、クレイヴなんだ。今、クレイヴでは皆が軽い混乱状態に陥っているんだ。」
「クレイヴだと!」と、私は驚きを隠せなかった。
クレアが王位に就いていた間で、両国の関係は改善されていたと、いうのに。
それを、ぶち壊して、いきなりの戦争とは、いったい何を考えているのか。
私が憤っていると、今度はクレアが口を開いた。
「それだけじゃない。メイスは、サウス軍事同盟連合までも、攻め滅ぼす気なんだ。しかも、嘘か本当かは分からんが、このアトラスも同時に滅ぼすと、息巻いているらしい。」
「……いや、それは不可能だろう。いくらレガリアが強国とはいえ、そんな多方面での戦など、できるはずがない。狂っているのか、メイスとやらは。」と、冷静に考えれば分かることだ。
この話は、恐らくは真実ではない、と。
どう考えても、正気の沙汰ではない。
もしかしたら、レガリアの戦略なのかもしれない。
嘘を吹いてまわり、混乱させようという情報戦なのだろう。
「私は、これからレガリアに潜入する。」と、クレアは立ち上がった。
「レガリアへ行ってどうするの、クレア。」と、クッキーは心配そうに訊ねた。
「さあ、分からんが行くだけ行ってみるよ。そして、隙あらば王座を取り戻してやろうかな。」
「お前、また王をやる気なのか?止めとけ、どうせなら王妃になったらどうだ?」と、ハーブ・ティーはミントを抱いて言った。
「王妃って、ハーブ姉さん。どこの王と結ばれるんだい、私は。ハハハ。」と、クレアは笑い飛ばした。
「そうだな、レガリアを二人で取り戻して、王と王妃になれば、よいだろう――こいつと。」
「なるほど、それも悪くないかもな。」
二人の視線に気づいた私が、まさか自分のことを言っているとは、思いもよらなかった。
「ま、まさか私に?いやいや、それは……悪くないかも。」と、私は顔を赤らめた。
「ハハハッ!なに赤くなってるんだ、冗談だよ。それに、今回お前には、レガリアではなく、南部へ行ってもらいたいんだ。」
「おのれ、ハーブ・ティーめ!……しかし、なんで私が南部へ行かねばならんのだ。」
「実をいうと、南部の奴等は今にもレガリアへ侵攻しそうなんだ。メイス王の発言に怒りを露にしているのだろう。」
「メイスの発言?」と、首をかしげる私。
「奴は、メイスは南部の国々を田舎者やら下僕呼ばわりしたんだ。そして、その上で南部を滅ぼすという主旨の発言を国民の前で派手にやったらしい。」
そこへ、ほろ酔い加減のゼルフィが歩み寄ってきた。
「元々南部は、レガリアの侵攻を幾度となく受けてきた土地だからな。この発言には堪忍袋の緒が切れたのだろう。」
しかし、腑に落ちない。
どうしてメイスは、そんなにも強気なのだろうか?
いくらレガリアの王に戻ったからと、そんなに簡単なものでは、ないだろう。
それくらいは、馬鹿でも分かる。
そんな、私に衝撃の話を、ハーブ・ティーは、始めた。
「どうやら、レガリアの背後に怪しい影があるんだ。」
クレア、クッキー、ゼルフィも、その話しは初耳の様であった。
一同が、耳を傾ける中、ハーブ・ティーは続けた。
「あくまで噂だ。どうやら、レガリアのバックにレト大陸の覇者キリエスがいるのではないか、ということだ。」
それには、皆が驚きを隠せない。
しかし私にとっては、そう驚くことではない。
あのキリエスならば、それくらいの事はやるだろう。
実際にキリエスと関与した、私だからの意見だ。
その話しには、さらに続きがあった。
「それだけじゃない。あのグリフォン・ブルーもレガリアの背後についている、という噂だ。」
「グリフォン・ブルーだと!」
これには、さすがの私も驚いた。
そして、サフィアやディルクの顔が頭に浮かんだ。
「でも、グリフォン・ブルーって小さな国でしょう?」と、クッキーからもっともな意見が出た。
「いいや。あそこは、あそこだけは別物だ。」と、今度はゼルフィが声を上げた。
「どういうことです?」
「私も直接、あの国に行ったことがあるわけではない。だが、あの国の武力は恐らく、このギアン大陸で一番強い。あの、大国ブレイズでさえ、手も足もでないほどにな。」
それは、何となく理解できる。
サフィアやディルクの強さは一介の兵士の強さでは、ない。
あんなのばかりであるならば、恐らくは……。
「真相は分からない。だが、やれることは、ある。お前は南部の様子を探ってきてくれ、頼んだぞ。」
私はハーブ・ティーの言うことに従うことにした。
何だかんだ言っても、師匠なのだから仕方ない。
「では、私はグリフォン・ブルーを探ってみよう。」
ゼルフィは思い立ったら、すぐ行動に移す男だ。
期待していいだろう。
「気を付けろよ。」と、ゼルフィは私の肩を叩き、家を出ていった。
「じゃあ、私も行こう。じゃあミントちゃん、またね。」
「それじゃあ、僕も途中まで一緒に行くよ。」
クレアとクッキーも、ハーブ・ティーの家を出た。
それでは私も、と思っていると、
「会っていってくれないか――フォンダンに。」
私は家の裏手にある場所に眠る、師匠であり友である、フォンダンの墓の前で誓った。
「フォンダンさん。ハーブ・ティー師匠とミントちゃんは、私が必ず守ります。どうか安らかにお眠りください。ああ、そうそう。この前、レト大陸の方で美味しい海鮮料理の店を見つけました。いつか、お話ししますね。」
私は、ハーブティーたちに別れを告げ、ギアン大陸南部へと、足を向けたのであった。
大自然に包まれた、素朴で平和なこの村に、ハーブ・ティーは住んでいる。
旦那である、フォンダンを喪って一人きりになったハーブ・ティーも、きっと寂しいのであろう。
私くらいしか、相手にしてくれないのだろうな。
「やれやれ、仕方ない。」と、私はハーブ・ティーの住む、丸太を組んで建てられた、キュートな家の扉を開いた。
ガチャ!
「……なんじゃこりゃあ!」
「おっ!来た来た。遅かったな。」
ハーブ・ティーの家の中は人でごった返しているでは、ないか。
中には見た顔も、居る。
まずアトラス将軍のゼルフィ。
「遅いぞ。師匠を待たせるとは何事か!」
……私はとりあえず無視した。
続いてクレイヴ領、ローズ・ガーデン領主、クッキー。
「やあ。君が書いた紹介状を持ってきたポルセテス一家は、元気でやってるよ……これで貸し借りなしだね。」
――全然足りんわ!私は怒りの低級魔法を唱え始めた。
「おい、この間の件では、色々済まなかったな。」
そう声をかけてきたのは――クレアだった。
私は、安堵した。
クレアが一体何をしているのか、あれ以来全く知らなかったのだから。
「お前だけじゃない。私は多くの人に迷惑をかけた。」
「その事は、もう言うなと言っただろう。だいたい、お前は操られていたのだからな。お前のせいじゃないさ。」と、ハーブ・ティーは、私には見せたことのない優しさをみせた。
「しかし、ハーブ姉さん。あの一件であなたの旦那様まで……。」
「気にやむことは、ない。フォンダンは一人の戦士として、勇敢に戦ったんだ――それに、今の私は一人ではない。」
「そうだ!弟子の私がいる。ようやく私の価値が分かったようですな、ハーブ・ティー師匠よ。」と、言わんばかりに私は胸を張った。
「そう今は、この子がいる――フォンダンとの子、ミントがな。」
ハーブ・ティーは、その腕に抱いた赤子を高く掲げて見せた。
「なに!フォンダンさんとの子だと!」と、私は仰天した。
「そうか。フォンダンさんの忘れ形見が宿っていたのか。」
私は、何だか嬉しくなった。
「ほら。」と、ハーブ・ティーが赤子を私に手渡した。
私は、どうして良いのか分からず、あたふたする。
「こうやるんだ。どうだ可愛いだろ。」
私は小さな命を腕に抱いた。
何と、小さく可愛らしいのだ。
ミントは、私の指を小さな小さな手で、ギュッと握りしめ笑った。
その顔にフォンダンさんの面影をみた私は、知らず知らずのうちに涙を流していた。
「よかったな。お前の師匠が、また一人増えたな。」
ハーブ・ティーは目に涙を浮かべて言った。
「私がミントちゃんの弟子?いや普通、逆だろ――でも、まあいいか。こんなに可愛らしい師匠なら大歓迎だ。」
その後、私が急遽呼ばれた理由を、ハーブ・ティーは話した。
まず一つ目は、ミントちゃんのお披露目会。
そして、もう一つ。レガリアの事である。
「今、レガリアでは面倒な事が起きている。クレアが王を辞めた後、王位に就いたのは、前の王であるメイスだ。」
「たしか、ろくでもない王であったな。」私は記憶の断片を辿り、かすかに、その存在を思い出した。
「悪政を推し進めるメイス家は顕在だ。内政だけじゃない、外交でもだ。奴等は戦を、おっ始めるつもりだ。」
「なるほど、アトラスと一戦交えるつもりか。」と、私の頭の中には浮かんだ。
そこへ、クッキーが割り込んでくる。
「レガリアが狙うのは、クレイヴなんだ。今、クレイヴでは皆が軽い混乱状態に陥っているんだ。」
「クレイヴだと!」と、私は驚きを隠せなかった。
クレアが王位に就いていた間で、両国の関係は改善されていたと、いうのに。
それを、ぶち壊して、いきなりの戦争とは、いったい何を考えているのか。
私が憤っていると、今度はクレアが口を開いた。
「それだけじゃない。メイスは、サウス軍事同盟連合までも、攻め滅ぼす気なんだ。しかも、嘘か本当かは分からんが、このアトラスも同時に滅ぼすと、息巻いているらしい。」
「……いや、それは不可能だろう。いくらレガリアが強国とはいえ、そんな多方面での戦など、できるはずがない。狂っているのか、メイスとやらは。」と、冷静に考えれば分かることだ。
この話は、恐らくは真実ではない、と。
どう考えても、正気の沙汰ではない。
もしかしたら、レガリアの戦略なのかもしれない。
嘘を吹いてまわり、混乱させようという情報戦なのだろう。
「私は、これからレガリアに潜入する。」と、クレアは立ち上がった。
「レガリアへ行ってどうするの、クレア。」と、クッキーは心配そうに訊ねた。
「さあ、分からんが行くだけ行ってみるよ。そして、隙あらば王座を取り戻してやろうかな。」
「お前、また王をやる気なのか?止めとけ、どうせなら王妃になったらどうだ?」と、ハーブ・ティーはミントを抱いて言った。
「王妃って、ハーブ姉さん。どこの王と結ばれるんだい、私は。ハハハ。」と、クレアは笑い飛ばした。
「そうだな、レガリアを二人で取り戻して、王と王妃になれば、よいだろう――こいつと。」
「なるほど、それも悪くないかもな。」
二人の視線に気づいた私が、まさか自分のことを言っているとは、思いもよらなかった。
「ま、まさか私に?いやいや、それは……悪くないかも。」と、私は顔を赤らめた。
「ハハハッ!なに赤くなってるんだ、冗談だよ。それに、今回お前には、レガリアではなく、南部へ行ってもらいたいんだ。」
「おのれ、ハーブ・ティーめ!……しかし、なんで私が南部へ行かねばならんのだ。」
「実をいうと、南部の奴等は今にもレガリアへ侵攻しそうなんだ。メイス王の発言に怒りを露にしているのだろう。」
「メイスの発言?」と、首をかしげる私。
「奴は、メイスは南部の国々を田舎者やら下僕呼ばわりしたんだ。そして、その上で南部を滅ぼすという主旨の発言を国民の前で派手にやったらしい。」
そこへ、ほろ酔い加減のゼルフィが歩み寄ってきた。
「元々南部は、レガリアの侵攻を幾度となく受けてきた土地だからな。この発言には堪忍袋の緒が切れたのだろう。」
しかし、腑に落ちない。
どうしてメイスは、そんなにも強気なのだろうか?
いくらレガリアの王に戻ったからと、そんなに簡単なものでは、ないだろう。
それくらいは、馬鹿でも分かる。
そんな、私に衝撃の話を、ハーブ・ティーは、始めた。
「どうやら、レガリアの背後に怪しい影があるんだ。」
クレア、クッキー、ゼルフィも、その話しは初耳の様であった。
一同が、耳を傾ける中、ハーブ・ティーは続けた。
「あくまで噂だ。どうやら、レガリアのバックにレト大陸の覇者キリエスがいるのではないか、ということだ。」
それには、皆が驚きを隠せない。
しかし私にとっては、そう驚くことではない。
あのキリエスならば、それくらいの事はやるだろう。
実際にキリエスと関与した、私だからの意見だ。
その話しには、さらに続きがあった。
「それだけじゃない。あのグリフォン・ブルーもレガリアの背後についている、という噂だ。」
「グリフォン・ブルーだと!」
これには、さすがの私も驚いた。
そして、サフィアやディルクの顔が頭に浮かんだ。
「でも、グリフォン・ブルーって小さな国でしょう?」と、クッキーからもっともな意見が出た。
「いいや。あそこは、あそこだけは別物だ。」と、今度はゼルフィが声を上げた。
「どういうことです?」
「私も直接、あの国に行ったことがあるわけではない。だが、あの国の武力は恐らく、このギアン大陸で一番強い。あの、大国ブレイズでさえ、手も足もでないほどにな。」
それは、何となく理解できる。
サフィアやディルクの強さは一介の兵士の強さでは、ない。
あんなのばかりであるならば、恐らくは……。
「真相は分からない。だが、やれることは、ある。お前は南部の様子を探ってきてくれ、頼んだぞ。」
私はハーブ・ティーの言うことに従うことにした。
何だかんだ言っても、師匠なのだから仕方ない。
「では、私はグリフォン・ブルーを探ってみよう。」
ゼルフィは思い立ったら、すぐ行動に移す男だ。
期待していいだろう。
「気を付けろよ。」と、ゼルフィは私の肩を叩き、家を出ていった。
「じゃあ、私も行こう。じゃあミントちゃん、またね。」
「それじゃあ、僕も途中まで一緒に行くよ。」
クレアとクッキーも、ハーブ・ティーの家を出た。
それでは私も、と思っていると、
「会っていってくれないか――フォンダンに。」
私は家の裏手にある場所に眠る、師匠であり友である、フォンダンの墓の前で誓った。
「フォンダンさん。ハーブ・ティー師匠とミントちゃんは、私が必ず守ります。どうか安らかにお眠りください。ああ、そうそう。この前、レト大陸の方で美味しい海鮮料理の店を見つけました。いつか、お話ししますね。」
私は、ハーブティーたちに別れを告げ、ギアン大陸南部へと、足を向けたのであった。
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