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番外編 完結 ヤンデレじゃなかったら
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あれから1年後。
彼は今、隣にいる。
横でいつもみたいに優しく笑って、一緒に居てくれる。
今日も、一緒に買い物に行くんだ。
1年前
「⋯⋯え!?」
「いや、あの⋯急にごめん」
彼は顔を真っ赤にして私から目を逸らした。
「返事はまた今度でいいから。」
彼はそのまま自転車に跨って、走り去ろうとする。
「待って!」
私は必死に呼び止めた。
彼がゆっくりと振り向く。
「私なんかでよかったら、ぜひよろしくお願いします!!」
声のあらん限り叫んだ。
すると、彼は自転車を放り投げて私に駆け寄って来て、そのまま私に抱きついてきた。
「わ、わわっ!」
私は思わず間抜けな声を出す。
「ありがとう」
彼が私の顔の横で囁いた。
彼のたくましい腕が少し強く私を抱きしめる。私もそのまま彼を抱き返した。
「運命だったんだね」
よく彼は言う。
私もそう思う。
元からカッコよくて好きだった彼がこれまでよりもっと一緒にいていたら、大好きになった。
私みたいななんの取り柄もない、いじめられていたような女のどこが良いのか全く私には分からないけれど、でも彼はこの1年間、浮気とか一切する訳でもなく私を好きでいてくれた。
あなたと出会えたのも、お互い好きになれたのも全部全部、運命のだったのかなあ、蓮君。
もしそうじゃなくてもいいや。
私、幸せだよ。
大好きだよ、蓮君。
そして私は扉を開いた。
すがすがしい朝が私を迎えた。
完
Thank you for reading
彼は今、隣にいる。
横でいつもみたいに優しく笑って、一緒に居てくれる。
今日も、一緒に買い物に行くんだ。
1年前
「⋯⋯え!?」
「いや、あの⋯急にごめん」
彼は顔を真っ赤にして私から目を逸らした。
「返事はまた今度でいいから。」
彼はそのまま自転車に跨って、走り去ろうとする。
「待って!」
私は必死に呼び止めた。
彼がゆっくりと振り向く。
「私なんかでよかったら、ぜひよろしくお願いします!!」
声のあらん限り叫んだ。
すると、彼は自転車を放り投げて私に駆け寄って来て、そのまま私に抱きついてきた。
「わ、わわっ!」
私は思わず間抜けな声を出す。
「ありがとう」
彼が私の顔の横で囁いた。
彼のたくましい腕が少し強く私を抱きしめる。私もそのまま彼を抱き返した。
「運命だったんだね」
よく彼は言う。
私もそう思う。
元からカッコよくて好きだった彼がこれまでよりもっと一緒にいていたら、大好きになった。
私みたいななんの取り柄もない、いじめられていたような女のどこが良いのか全く私には分からないけれど、でも彼はこの1年間、浮気とか一切する訳でもなく私を好きでいてくれた。
あなたと出会えたのも、お互い好きになれたのも全部全部、運命のだったのかなあ、蓮君。
もしそうじゃなくてもいいや。
私、幸せだよ。
大好きだよ、蓮君。
そして私は扉を開いた。
すがすがしい朝が私を迎えた。
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