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守るべき家族
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私の日々は充実している。授業がない日は、冒険者の依頼を受けた。
授業がある日やない日も、本で知識を取り入れる事は忘れない。
知識だけでなく、実戦もちゃんと積んでいる。もふもふの動物達もいるのだ。
そんな幸せな毎日でも、壊れるかもしれない時が来るのだ。今日がその日。
そう、義弟が来る日だ。けして、義弟を責めるつもりはない。
私の出来る限り父親と母親をサポートする。私は今父親に執務室の前にいる。
〈大丈夫だよ!セシーが辛いなら、僕が側にいる。〉
コハクの言葉に自然と笑みが溢れる。
〈ありがとう。頼りにしてるよ!〉
〈うん。任せてよ!〉
私が執務室へ入室すると、父親と母親の他にもう1人いた。
背中まである水色の髪に、透き通る白い肌に銀色の瞳をした美少年。
「セシリア、今日から私達の家族となる子だ。」
「ランスと言います。セシリア様。」
「よろしくね。折角、兄弟となるのだから、私の事は姉と呼んでください。」
私がそう言うと、ランスは困惑した顔をする。
攻略対象者の1人で、両親を事故で亡くしたランスは知り合いの子爵家で育てられた。
しかし、子爵家の人達はランスに酷い事をしていたらしい。そんな時、私の父親に助けられた。
つまり、この困惑した表情は家族として迎えられたからだろう。
同情はある。しかし、攻略対象者達やサポート役の人達と仲良くするのは避けたい。
まあ、その攻略対象者達が遊びに来ているので、何とも言えないが。
挨拶を済ませた私は、父親に部屋へ戻る様に言われたのだ。それも母親も同様に。
残されたのはランスとベレンテに、アリサとルカの4名だ。2人を残したのは分かっている。
アリサとルカをランスの専属にする為だ。母親は気にも止めず、部屋へ戻った。
私も同様に部屋へ戻る。部屋に鍵を閉めて、防音魔法を部屋にかける。
これでコハクと心置きなく会話出来る。
「本当に面倒な事になったね。」
『うん。』
「お母様の顔は平然と見えるけど、影があったわ。恐らく、悲しんでいるのでしょうね。」
『セシーはいいの?アリサとルカがランスの元に、行くかもしれないのに』
「最初から分かっていたもの。それに2人は私の専属ではないしね。それより、お父様よ。」
『セシーの父さんが、どうかしたの?』
「いくら口下手でも、お母様と私に何も話していない事よ。このままでは、確実に家族崩壊が起きるわ。」
『どうする?』
「私は今回ばかりは、お母様の味方になるつもり。」
『セシーには、珍しいね。何時も中立なのに。』
「今回の件は、お父様が悪いもの。」
『まあ、何も説明なしは駄目だな!』
「だけど、お父様とランスの関係も気になる。」
何かが引っかかる。何かを見落としている。
「・・・ねぇ、コハク。おかしいと思わない?」
『何が?』
「お爺様はともかく、お婆様とベレンテがいるのにどうして、家族崩壊が起こるの?」
『確かにおかしいね。なら、調べてみる?』
「ふふふ。そうね。」
まずは子爵家から調べた方が良さそうね。
『でも、どうやって調べるの?』
「お茶会で情報を収集するか、1度ランスが預けられた孤児院を調べるか。この2つしかないね。」
『そうだね。自由に動けないもんね。』
「でも、ランスがいるから、自由行動しても気づかれないと思う。」
もしも、祖母と父親が極秘で動いているなら証拠を隠蔽されるかもしれない。
「善は急げよね。」
私が立ち上がると、ノックが聞こえた。
アリサとルカが話があるらしい。私は2人の入室を許可した。
「お嬢様、私達はランス様の専属になりました。」
「ええ、今までありがとう。ランスをよろしくね。」
「「・・・はい」」
2人は退出していった。
私は夜になり、眠りについた。私を呼ぶ声がする。
『セシー、起きて!お客さんが来るみたいだよ。』
「ふわぁ~、もう来たんだ。」
『こっちには何人来るかな?』
私は感知魔法を発動させた。
〈どうやら、扉の前に護衛がいるね。〉
「!?」
『セシー、どうしたの?』
〈どうする、コハク。ランスくん、この近くにいるんだよね。〉
〈それって、不味いよ!敵がいるのに!〉
〈行こうか!〉
〈うん!〉
私は寝る時の服から、動きやすいワンピースをベルトで止め、レイピアを取りコハクと外に出る。
〈お爺様とお婆様にお父様が、いない時に襲撃なんて最悪だね。〉
〈うん。前から計画してるんだろうね。〉
祖父母は、知り合いの家へ遊びに行ってる。
父親は何処かへ行ってしまった。手薄にならない様に配置はしたのだろう。
〈セシーの父さんは、分かってたみたいだね。〉
〈そうだね。何時もより、数が多いもの。〉
そんな時、ランスを発見した。しかし、黒尽くめの男が2人、ランスを捕らえようとしていた。
〈コハク!〉
〈任せて!〉
私は右の黒尽くめを、左はコハクが攻撃した。黒尽くめ達は攻撃を避けた。
私達に気づいていた。恐らく手練れなのだろう。
「セシリア様・・・」
ランスは震えていた。怖かったのだろう。足が震えている。私はランスの手を握り言った。
「大丈夫だよ。お姉ちゃんが守ってあげる。」
「・・何で・・僕は・・」
「ランスは、大切な存在だよ。」
〈コハク!〉
〈うん。〉
私とコハクは自分の相手を見定める。念の為に、ランスに結界魔法を発動しておく。
もしも、ランスが命を落としたとしたら、父親が壊れれば破滅の道まっしぐらだよ。
私はレイピアを構える。黒尽くめの男は、暗器ナイフで攻撃して来る。
私は苦戦していた。黒尽くめの男の攻撃の動きが読めないのだ。
フェイントも同時に仕掛けて来ているから、フェイントも避け本命の攻撃を躱したが、切り替えが早く中々攻撃が上手くいかない。
やはり暗殺者や隠密の影の者達は謎が多い。この黒尽くめ達はランスを狙っているみたいだ。
これは、慎重に情報を集めないといけないな。すると感知魔法に反応があった。
誰かこちらに向かって来ている。反応は2つ、誰だ。
〈ルカとアリサだ!ルカとアリサの匂いが近づいて来るよ!〉
コハクの思念伝達をしていると、コハクが相手をしていた黒尽くめの男にルカが攻撃をした。
攻撃された黒尽くめの男は後方に下がる。アリサがこちらに走って来た。
「ご無事ですか!ランス様にお嬢様!」
「ええ、アリサとルカはランスを連れて逃げて。この人達はランスが狙いよ。安全な場所へ」
「お嬢様!ここは私が引き受けます。アリサと共にお逃げ下さい!」
ランスがここに来たと言う事は、ランスが次期当主となるのだから、どちらが優先など決まっている。
「ランスを無事安全な場所へ避難させる為よ。ルカはアリサ達と行きなさい!」
「姉さん・・・姉さんも逃げようよ!」
「・・・私は逃げない。」
もう少しだけ、暗殺者達の動きを観察したい!
〈セシー、この場に場違いな事、考えてない?〉
〈・・・さあ!あの黒尽くめ達を倒そう。〉
コハクが鋭い!何で分かるの?
「その必要はありませんよ。お嬢様。」
そう声の主が姿を現した。
授業がある日やない日も、本で知識を取り入れる事は忘れない。
知識だけでなく、実戦もちゃんと積んでいる。もふもふの動物達もいるのだ。
そんな幸せな毎日でも、壊れるかもしれない時が来るのだ。今日がその日。
そう、義弟が来る日だ。けして、義弟を責めるつもりはない。
私の出来る限り父親と母親をサポートする。私は今父親に執務室の前にいる。
〈大丈夫だよ!セシーが辛いなら、僕が側にいる。〉
コハクの言葉に自然と笑みが溢れる。
〈ありがとう。頼りにしてるよ!〉
〈うん。任せてよ!〉
私が執務室へ入室すると、父親と母親の他にもう1人いた。
背中まである水色の髪に、透き通る白い肌に銀色の瞳をした美少年。
「セシリア、今日から私達の家族となる子だ。」
「ランスと言います。セシリア様。」
「よろしくね。折角、兄弟となるのだから、私の事は姉と呼んでください。」
私がそう言うと、ランスは困惑した顔をする。
攻略対象者の1人で、両親を事故で亡くしたランスは知り合いの子爵家で育てられた。
しかし、子爵家の人達はランスに酷い事をしていたらしい。そんな時、私の父親に助けられた。
つまり、この困惑した表情は家族として迎えられたからだろう。
同情はある。しかし、攻略対象者達やサポート役の人達と仲良くするのは避けたい。
まあ、その攻略対象者達が遊びに来ているので、何とも言えないが。
挨拶を済ませた私は、父親に部屋へ戻る様に言われたのだ。それも母親も同様に。
残されたのはランスとベレンテに、アリサとルカの4名だ。2人を残したのは分かっている。
アリサとルカをランスの専属にする為だ。母親は気にも止めず、部屋へ戻った。
私も同様に部屋へ戻る。部屋に鍵を閉めて、防音魔法を部屋にかける。
これでコハクと心置きなく会話出来る。
「本当に面倒な事になったね。」
『うん。』
「お母様の顔は平然と見えるけど、影があったわ。恐らく、悲しんでいるのでしょうね。」
『セシーはいいの?アリサとルカがランスの元に、行くかもしれないのに』
「最初から分かっていたもの。それに2人は私の専属ではないしね。それより、お父様よ。」
『セシーの父さんが、どうかしたの?』
「いくら口下手でも、お母様と私に何も話していない事よ。このままでは、確実に家族崩壊が起きるわ。」
『どうする?』
「私は今回ばかりは、お母様の味方になるつもり。」
『セシーには、珍しいね。何時も中立なのに。』
「今回の件は、お父様が悪いもの。」
『まあ、何も説明なしは駄目だな!』
「だけど、お父様とランスの関係も気になる。」
何かが引っかかる。何かを見落としている。
「・・・ねぇ、コハク。おかしいと思わない?」
『何が?』
「お爺様はともかく、お婆様とベレンテがいるのにどうして、家族崩壊が起こるの?」
『確かにおかしいね。なら、調べてみる?』
「ふふふ。そうね。」
まずは子爵家から調べた方が良さそうね。
『でも、どうやって調べるの?』
「お茶会で情報を収集するか、1度ランスが預けられた孤児院を調べるか。この2つしかないね。」
『そうだね。自由に動けないもんね。』
「でも、ランスがいるから、自由行動しても気づかれないと思う。」
もしも、祖母と父親が極秘で動いているなら証拠を隠蔽されるかもしれない。
「善は急げよね。」
私が立ち上がると、ノックが聞こえた。
アリサとルカが話があるらしい。私は2人の入室を許可した。
「お嬢様、私達はランス様の専属になりました。」
「ええ、今までありがとう。ランスをよろしくね。」
「「・・・はい」」
2人は退出していった。
私は夜になり、眠りについた。私を呼ぶ声がする。
『セシー、起きて!お客さんが来るみたいだよ。』
「ふわぁ~、もう来たんだ。」
『こっちには何人来るかな?』
私は感知魔法を発動させた。
〈どうやら、扉の前に護衛がいるね。〉
「!?」
『セシー、どうしたの?』
〈どうする、コハク。ランスくん、この近くにいるんだよね。〉
〈それって、不味いよ!敵がいるのに!〉
〈行こうか!〉
〈うん!〉
私は寝る時の服から、動きやすいワンピースをベルトで止め、レイピアを取りコハクと外に出る。
〈お爺様とお婆様にお父様が、いない時に襲撃なんて最悪だね。〉
〈うん。前から計画してるんだろうね。〉
祖父母は、知り合いの家へ遊びに行ってる。
父親は何処かへ行ってしまった。手薄にならない様に配置はしたのだろう。
〈セシーの父さんは、分かってたみたいだね。〉
〈そうだね。何時もより、数が多いもの。〉
そんな時、ランスを発見した。しかし、黒尽くめの男が2人、ランスを捕らえようとしていた。
〈コハク!〉
〈任せて!〉
私は右の黒尽くめを、左はコハクが攻撃した。黒尽くめ達は攻撃を避けた。
私達に気づいていた。恐らく手練れなのだろう。
「セシリア様・・・」
ランスは震えていた。怖かったのだろう。足が震えている。私はランスの手を握り言った。
「大丈夫だよ。お姉ちゃんが守ってあげる。」
「・・何で・・僕は・・」
「ランスは、大切な存在だよ。」
〈コハク!〉
〈うん。〉
私とコハクは自分の相手を見定める。念の為に、ランスに結界魔法を発動しておく。
もしも、ランスが命を落としたとしたら、父親が壊れれば破滅の道まっしぐらだよ。
私はレイピアを構える。黒尽くめの男は、暗器ナイフで攻撃して来る。
私は苦戦していた。黒尽くめの男の攻撃の動きが読めないのだ。
フェイントも同時に仕掛けて来ているから、フェイントも避け本命の攻撃を躱したが、切り替えが早く中々攻撃が上手くいかない。
やはり暗殺者や隠密の影の者達は謎が多い。この黒尽くめ達はランスを狙っているみたいだ。
これは、慎重に情報を集めないといけないな。すると感知魔法に反応があった。
誰かこちらに向かって来ている。反応は2つ、誰だ。
〈ルカとアリサだ!ルカとアリサの匂いが近づいて来るよ!〉
コハクの思念伝達をしていると、コハクが相手をしていた黒尽くめの男にルカが攻撃をした。
攻撃された黒尽くめの男は後方に下がる。アリサがこちらに走って来た。
「ご無事ですか!ランス様にお嬢様!」
「ええ、アリサとルカはランスを連れて逃げて。この人達はランスが狙いよ。安全な場所へ」
「お嬢様!ここは私が引き受けます。アリサと共にお逃げ下さい!」
ランスがここに来たと言う事は、ランスが次期当主となるのだから、どちらが優先など決まっている。
「ランスを無事安全な場所へ避難させる為よ。ルカはアリサ達と行きなさい!」
「姉さん・・・姉さんも逃げようよ!」
「・・・私は逃げない。」
もう少しだけ、暗殺者達の動きを観察したい!
〈セシー、この場に場違いな事、考えてない?〉
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