『鬼神の救済記』

舞手さん。ー痛憤。ー

神社に神が座し、眷属がありけり。

舞手は、困惑していた。

当惑するに決まってるでしょう、拙達がいてなお暴れる邪神がいたのですから。

とは言えど、神を騙る魔物が力を得る場合もあり。

男の子は、とある廃れた神社で魅了されました

本来なら、神が訪れることすらもなく

『邪神等が、悪逆の限りを尽くし』

『忌諱に触れたのでしょうね』

忌諱に触れたのだろう、滅じられていた。

『鬼の一匹と逃亡した男の子』

よろしく頼んだよ、坊や

長髪が解れかけた男性が、魔性の笑みを浮かべ

『手解き、愛を絡めて』

貴族風の男性があまりにもな仕打ちに、痛憤していたとか。

配偶者に自らお願いして、遠くで守っているのにも関わらず。

近くで守るのも、差異が大してないために。

『穂？』