20 / 109
第一章『放り込まれてきた堕天使』
20 琥太郎の気持ち
しおりを挟む
「はぁ? さっき自分の耳でウラノス寮生たちの会話を聞いてたくせによ。刺繍とか楽器とか、仕事にならない教養ごとをやらされるよりずっと役に立つと思うね!」
「さっきの討論は不真面目とは少し違うのかもしれない。でもね、よく聞いてねコタロー、あの話はしちゃいけない規律違反行為だよ?」
ジョエルは落ち着きを取り戻すために、深呼吸をしてから穏やかな目で琥太郎を見つめ直した。
「僕らは己れの命が罪であると自覚しなければならない。与えられたものをありがたく享受し、学園を卒業した後にオメガの義務を果たして国に貢献する。それが罪を贖うということなの。与えられないものをむやみに享受しようとするのは傲慢な証拠。罪の意識が足りないとされてしまう」
「んで・・・んなことに従わなきゃいけないんだよ」
「この話をするのは久しぶりだねコタロー。何度も言うようだけど、それは僕たちが堕天使に生まれてしまったからだよ。だから、まだバース性が未確定なコタローはそうならなければいいなと思う。でもとりあえずは学園の方針に従ってもらわないと困る」
多少の軽口は聞き流せても、国や学園に背くのとはわけが違う。
これはジョエルが監督生だからシスターを目指しているからという理由以前の問題。オメガと判明した時から刷り込まれてきた固定概念と強迫観念が心の奥底に植えつけられているのだ。
「コタローには理解できないかもしれないけど、ごめんね。ごめんなさい。今は大人しくテストに備えて勉強してください」
ジョエルが手製のノートを差し出すと、琥太郎は受け取ろうと腕を伸ばし、だが直前で躊躇する。
「・・・・・・コタロー?」
ここまで下手に出て頼んでも駄目なのか。怒りや悲しみを通り越して、呆れる。自分に対してだ。
———本当に何もできない。生まれてこなければ良かったゴミ屑だ。
心でそう思った瞬間、ぽたぽたと頬を伝って雫が落ちた。気づかぬうちにまた目に涙を溜めてしまっていたらしい。
琥太郎がハッとして、表情をぐしゃりと歪める。
「わかったから、言うこときくから泣くなよ」
やっと望んでいた結果になったのに、慰められているようで素直に頷けない。もういいと突き放してしまいたくなる。
「貸せよ、ノート。貸してくれんだろ?」
琥太郎は無言のジョエルからノートをひったくり、乱暴に椅子を下げると机に向かった。
立ち尽くすジョエルの耳には彼がページをめくる音がかすかに響く。もう自分がつきっきりでいなくても、彼はちゃんとやってくれる。ジョエルはそう感じ、「僕は」と口を開いた。
「僕はカフェテリアで勉強してくるね。まだ時間はあるから頑張って」
琥太郎が振り返る。
「待って、ん」
「なに?」
「その顔で行くのか」
彼の手元を見れば、タオルが握られていた。
「泣きっつらを晒したら下級生たちが動揺するんじゃないのか? 皆の憧れるアルトリア様なんだろ?」
「そうありたいけど、僕には情けない顔がお似合いなのかもしれない」
「弱気になるなよ」
「誰のせいで」
「そうだな、わかってる俺のせいだ」
琥太郎は椅子から立ち上がり、ジョエルの頬にタオルを当てる。薄い布ごしに彼の手のひらの体温をじわりと感じ、ジョエルは怖気づくような感覚を覚えた。
無意識に、片足を一歩後ろに下げる。
これまでべたべたと頬や頭に触れていたのはどちらかといえばジョエルの方なのに、『何か』ものすごくいけないことをしているような気がしてならない。
「ありがとう、途中で顔を洗っていくから」
ジョエルはパッとタオルを奪い去る。
「待て」
逃げ出そうとした手首を掴まれた。
「机に戻って琥太郎。時間なくなるよ?」
「でもこれだけ言わせて」
琥太郎がジョエルの手首を引き寄せ、ぽすんと腕の中に閉じ込められる。琥太郎の肩にジョエルの額が触れるくらいに近くて、後頭部に手のひらが乗せられ、ぽんぽんと痛くない力で二回叩かれた。
「へ・・・・・・?」
「俺お前に泣かれるの勘弁だわ」
「ごっ、ごめん」
「や、なんつーかな? 落ち着かなくなるつーか、胸がざわざわしてやべーってなる」
ジョエルは心臓の高鳴りにごくりと唾を飲み込んだ。
「意味がわからないよ。やべーじゃなくてちゃんと話して。落ち着かないから僕から離れてたの? 僕が嫌だから、あえてわざと反発してたの?」
「反対だよ反対、嫌なもんか、ぜんぜん逆!」
琥太郎は咳き込むように言い募り、抑え気味にうなじをかりかりと掻く。
「勉強したくなくて反発してたのは、テストでいい点を取りたくないからだ。だって俺が普通どおりに進級できちゃったら、あと一年で卒業になるんだろ? そうしたら俺はここを出て行かなきゃいけなくなる。俺だけな」
俺だけと、最後を強調して言われ、ジョエルの胸が激しくときめいた。言葉の真意を読み取りかねる。
「それって、僕と離れ離れになりたくないって意味であってるかな?」
こわごわしながら問うと、「だって困るだろ」と拗ねた口調で返答がかえってきた。
「ただでさえ俺はこの世界を知らないのに、ここから放り出されたらどう生きればいい。オメガになるのかどうかも不明な体で偉い立場の男のところに行かなきゃならないんだろ? そんなの無理だ、俺だけじゃ学園の外では生きていけない」
「あっ、ああ、そ・・・だね、困る、うん」
彼自身の身を案じる琥太郎の主張はごもっともだ。
だがジョエルは頭がぐるぐるした。何を考えているのか自分で理解できず口にできない。
(あれ? 僕は今の答えを聞いて少し残念に思ってる?)
まさかな・・・と、思う。しかしジョエルは確かにがっかりしていた。
(なんでかな、僕はコタローになんて言ってほしかったんだろ)
もやもやするこの感覚は初めてで、自分の気持ちすら図れない。
「俺はジョエルがいないと困るんだよ。シスターになっても俺の世話してくれるって、あれは嘘じゃないよな?」
「うん! もちろん。コタローが学園生でいる限りずっと見守ってる」
「それを聞いて安心した」
今度は目まぐるしく胸が華やいだ。
胸のうちが騒がしくて、心だけがひとりで突っ走っていく。思考が追いつけない。
胸がぎゅううと絞られ、ジョエルは痛みを体現させるように手でブラウスの胸もとを握りしめていた。
「コタローは僕のこと嫌いじゃないよね?」
「だからそう言ってんだろ。嫌いなやつに世話を頼んだりしない」
「うん・・・・・・」
胸の痛みから甘い匂いがする。
いったいこれは何だろう。
今ジョエルに確実にわかるのは、一緒にいたいと望んでくれた琥太郎の気持ちが嬉しかったということ。
それと、学園の塀の外に出れば二人は一緒にはいられないという、わかりきっていた残酷な将来を突きつけられたことだった。
「さっきの討論は不真面目とは少し違うのかもしれない。でもね、よく聞いてねコタロー、あの話はしちゃいけない規律違反行為だよ?」
ジョエルは落ち着きを取り戻すために、深呼吸をしてから穏やかな目で琥太郎を見つめ直した。
「僕らは己れの命が罪であると自覚しなければならない。与えられたものをありがたく享受し、学園を卒業した後にオメガの義務を果たして国に貢献する。それが罪を贖うということなの。与えられないものをむやみに享受しようとするのは傲慢な証拠。罪の意識が足りないとされてしまう」
「んで・・・んなことに従わなきゃいけないんだよ」
「この話をするのは久しぶりだねコタロー。何度も言うようだけど、それは僕たちが堕天使に生まれてしまったからだよ。だから、まだバース性が未確定なコタローはそうならなければいいなと思う。でもとりあえずは学園の方針に従ってもらわないと困る」
多少の軽口は聞き流せても、国や学園に背くのとはわけが違う。
これはジョエルが監督生だからシスターを目指しているからという理由以前の問題。オメガと判明した時から刷り込まれてきた固定概念と強迫観念が心の奥底に植えつけられているのだ。
「コタローには理解できないかもしれないけど、ごめんね。ごめんなさい。今は大人しくテストに備えて勉強してください」
ジョエルが手製のノートを差し出すと、琥太郎は受け取ろうと腕を伸ばし、だが直前で躊躇する。
「・・・・・・コタロー?」
ここまで下手に出て頼んでも駄目なのか。怒りや悲しみを通り越して、呆れる。自分に対してだ。
———本当に何もできない。生まれてこなければ良かったゴミ屑だ。
心でそう思った瞬間、ぽたぽたと頬を伝って雫が落ちた。気づかぬうちにまた目に涙を溜めてしまっていたらしい。
琥太郎がハッとして、表情をぐしゃりと歪める。
「わかったから、言うこときくから泣くなよ」
やっと望んでいた結果になったのに、慰められているようで素直に頷けない。もういいと突き放してしまいたくなる。
「貸せよ、ノート。貸してくれんだろ?」
琥太郎は無言のジョエルからノートをひったくり、乱暴に椅子を下げると机に向かった。
立ち尽くすジョエルの耳には彼がページをめくる音がかすかに響く。もう自分がつきっきりでいなくても、彼はちゃんとやってくれる。ジョエルはそう感じ、「僕は」と口を開いた。
「僕はカフェテリアで勉強してくるね。まだ時間はあるから頑張って」
琥太郎が振り返る。
「待って、ん」
「なに?」
「その顔で行くのか」
彼の手元を見れば、タオルが握られていた。
「泣きっつらを晒したら下級生たちが動揺するんじゃないのか? 皆の憧れるアルトリア様なんだろ?」
「そうありたいけど、僕には情けない顔がお似合いなのかもしれない」
「弱気になるなよ」
「誰のせいで」
「そうだな、わかってる俺のせいだ」
琥太郎は椅子から立ち上がり、ジョエルの頬にタオルを当てる。薄い布ごしに彼の手のひらの体温をじわりと感じ、ジョエルは怖気づくような感覚を覚えた。
無意識に、片足を一歩後ろに下げる。
これまでべたべたと頬や頭に触れていたのはどちらかといえばジョエルの方なのに、『何か』ものすごくいけないことをしているような気がしてならない。
「ありがとう、途中で顔を洗っていくから」
ジョエルはパッとタオルを奪い去る。
「待て」
逃げ出そうとした手首を掴まれた。
「机に戻って琥太郎。時間なくなるよ?」
「でもこれだけ言わせて」
琥太郎がジョエルの手首を引き寄せ、ぽすんと腕の中に閉じ込められる。琥太郎の肩にジョエルの額が触れるくらいに近くて、後頭部に手のひらが乗せられ、ぽんぽんと痛くない力で二回叩かれた。
「へ・・・・・・?」
「俺お前に泣かれるの勘弁だわ」
「ごっ、ごめん」
「や、なんつーかな? 落ち着かなくなるつーか、胸がざわざわしてやべーってなる」
ジョエルは心臓の高鳴りにごくりと唾を飲み込んだ。
「意味がわからないよ。やべーじゃなくてちゃんと話して。落ち着かないから僕から離れてたの? 僕が嫌だから、あえてわざと反発してたの?」
「反対だよ反対、嫌なもんか、ぜんぜん逆!」
琥太郎は咳き込むように言い募り、抑え気味にうなじをかりかりと掻く。
「勉強したくなくて反発してたのは、テストでいい点を取りたくないからだ。だって俺が普通どおりに進級できちゃったら、あと一年で卒業になるんだろ? そうしたら俺はここを出て行かなきゃいけなくなる。俺だけな」
俺だけと、最後を強調して言われ、ジョエルの胸が激しくときめいた。言葉の真意を読み取りかねる。
「それって、僕と離れ離れになりたくないって意味であってるかな?」
こわごわしながら問うと、「だって困るだろ」と拗ねた口調で返答がかえってきた。
「ただでさえ俺はこの世界を知らないのに、ここから放り出されたらどう生きればいい。オメガになるのかどうかも不明な体で偉い立場の男のところに行かなきゃならないんだろ? そんなの無理だ、俺だけじゃ学園の外では生きていけない」
「あっ、ああ、そ・・・だね、困る、うん」
彼自身の身を案じる琥太郎の主張はごもっともだ。
だがジョエルは頭がぐるぐるした。何を考えているのか自分で理解できず口にできない。
(あれ? 僕は今の答えを聞いて少し残念に思ってる?)
まさかな・・・と、思う。しかしジョエルは確かにがっかりしていた。
(なんでかな、僕はコタローになんて言ってほしかったんだろ)
もやもやするこの感覚は初めてで、自分の気持ちすら図れない。
「俺はジョエルがいないと困るんだよ。シスターになっても俺の世話してくれるって、あれは嘘じゃないよな?」
「うん! もちろん。コタローが学園生でいる限りずっと見守ってる」
「それを聞いて安心した」
今度は目まぐるしく胸が華やいだ。
胸のうちが騒がしくて、心だけがひとりで突っ走っていく。思考が追いつけない。
胸がぎゅううと絞られ、ジョエルは痛みを体現させるように手でブラウスの胸もとを握りしめていた。
「コタローは僕のこと嫌いじゃないよね?」
「だからそう言ってんだろ。嫌いなやつに世話を頼んだりしない」
「うん・・・・・・」
胸の痛みから甘い匂いがする。
いったいこれは何だろう。
今ジョエルに確実にわかるのは、一緒にいたいと望んでくれた琥太郎の気持ちが嬉しかったということ。
それと、学園の塀の外に出れば二人は一緒にはいられないという、わかりきっていた残酷な将来を突きつけられたことだった。
5
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】100回生まれ変わっても心のないオレの心を奪ったのは黒い竜
MINORI
BL
100回生まれ変わり、98回黒い竜に殺され、99回の人生の記憶を持つ、心と感情を持たない主人公が、唯一の記憶がない初回人生をすごした6体の竜が統べる異世界に、自分の魂を確実に消し去る方法を探す旅に出るお話。
竜が主人公を取り合い、BLになる・・・はず・・・ですが、大分遠いかもしれません・・・。
※このお話は、ムーンライトノベルズ様の方で先行投稿しております。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
【完結】あなたのいない、この異世界で。
Mhiro
BL
「……僕、大人になったよ。だから……もう、───いいよね?」
最愛の人に先立たれて3年。今だ悲しみから立ち直れず、耐えられなくなった結(ゆい)はその生涯を終えようとする。しかし、次に目が覚めたのは、生命を見守る大樹がそびえ立つ異世界だった。
そこで亡き恋人の面影を持つ青年・ルークと出会う。
亡き恋人への想いを抱えながらも、優しく寄り添ってくれるルークに少しずつ惹かれていく結。そんなある日、ある出来事をきっかけに、彼から想いを告げられる。
「忘れる必要なんてない。誰かを想うユイを、俺はまるごと受け止めたい」
ルークの告白を受け入れ、幸せな日々を送る結だったが、それは突然終わりを迎える。
彼が成人を迎えたら一緒に村を出ようと約束を交わし、旅立つ準備を進めていた矢先、結は別の女性と口づけを交わすルークの姿を目撃してしまう。
悲しみの中で立ち止まっていた心が、異世界での出会いをきっかけに再び動き出す、救済の物語。
※センシティブな表現のある回は「*」が付いてますので、閲覧にはご注意ください。
ストーリーはゆっくり展開していきます。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
異世界唯一のオメガ、恋を選ぶまでの90日
秋月真鳥
BL
――異世界に「神子」として召喚されたのは、28歳の元高校球児、瀬尾夏輝。
男性でありながらオメガである彼は、オメガの存在すら知られていない異世界において、唯一無二の「神に選ばれし存在」として迎えられる。
番(つがい)を持たず、抑制剤もないまま、夏輝は神殿で生活を共にする五人のアルファ候補たちの中から、90日以内に「番」となる相手を選ばなければならない。
だがその日々は決して穏やかではなく、隣国の陰謀や偽の神子の襲撃、そして己の体に起きる変化――“ヒート”と呼ばれる本能の波に翻弄されていく。
無口で寡黙な軍人アルファ・ファウスト。
年下でまっすぐな王太子・ジェラルド。
優しく理知的な年上宰相・オルランド。
彼らが見せる愛情と執着に、心を揺らしながら、夏輝は己の運命と向き合っていく。
――90日後、夏輝が選ぶのは、誰の「番」としての未来か。
神の奇跡と恋が交錯する異世界で、運命の愛が始まる――。
運命の息吹
梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。
美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。
兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。
ルシアの運命のアルファとは……。
西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。
オメガだと隠して地味なベータとして生きてきた俺が、なぜか学園最強で傲慢な次期公爵様と『運命の番』になって、強制的にペアを組まされる羽目に
水凪しおん
BL
この世界では、性は三つに分かたれる。支配者たるアルファ、それに庇護されるオメガ、そして大多数を占めるベータ。
誇り高き魔法使いユキは、オメガという性を隠し、ベータとして魔法学園の門をくぐった。誰にも見下されず、己の力だけで認められるために。
しかし彼の平穏は、一人の男との最悪の出会いによって打ち砕かれる。
学園の頂点に君臨する、傲慢不遜なアルファ――カイ・フォン・エーレンベルク。
反発しあう二人が模擬戦で激突したその瞬間、伝説の証『運命の印』が彼らの首筋に発現する。
それは、決して抗うことのできない魂の繋がり、『運命の番』の証だった。
「お前は俺の所有物だ」
傲慢に告げるカイと、それに激しく反発するユキ。
強制的にペアを組まされた学園対抗トーナメント『双星杯』を舞台に、二人の歯車は軋みを上げながらも回り出す。
孤独を隠す最強のアルファと、運命に抗う気高きオメガ。
これは、反発しあう二つの魂がやがて唯一無二のパートナーとなり、世界の理をも変える絆を結ぶまでの、愛と戦いの物語。
王太子専属閨係の見る夢は
riiko
BL
男爵家のシンは、親に売られて王都に来た。
売られた先はこの国最大の相手!? 王子の閨係というお仕事に就いたのだった。
自分は王子が婚約者と結婚するまでの繋ぎの体だけの相手……だったはずなのに、閨係なのに一向に抱いてもらえない。そして王子にどんどん惹かれる自分に戸惑う。夢を見てはいけない。相手はこの国の王太子、自分はただの男娼。
それなのに、夢を見てしまった。
王太子アルファ×閨担当オメガ
性描写が入るシーンは
※マークをタイトルにつけます。
物語、お楽しみいただけたら幸いです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる