31 / 84
31、第二小隊での一日 5
しおりを挟む
「いやぁ、うまそうな匂いに誘われたんでな。つい、うっかり」
いやいや、うっかりで済まないし。
「ヒライのご飯は魔力なんでしょ」
「あぁ、そのとおりだ。ただ、楽しむために普通の人間が食べるものを俺も食すことがある。微量だが、魔力もこもってるからな」
(え?それって凄くない?)
魔力がこもってる=魔力回復ってことだよね。でもそう考えたら、作った人の魔力量はどうなるのかが気になる。今度暇な時でも調べとこーっと。
「じゃあ、アズマは?」
『我もヒライと一緒じゃ。ただ付け加えるとしたら、始めて見る人間の食べ物に興味が湧いたからかのぅ』
そうだった。アズマは今まであの森から出たことがなかったんだっけ、仕方ないなぁ…。
「ということで、ザンさん、ネロさん、皆さん。この二人も一緒に食べてもいいですか?」
「いやいや、意味わかんないし 」
「はははっ、面白いじゃないか!いいぞ 」
ツッコミを入れてくるネロさんに対して、ザンさんは脳天気な反応だった。バカがなせる技とでもいえばいいのか。
「おいコラ、バカザン。なにいってんの?こんな得体の知れないヤツら…」
「やっぱり、ダメ…ですか?」
ネロさんはヒライ達を歓迎していないようだ。
……うぅ、どうしたらいいんだろう?ちょっとテンパってきたし、涙でそう…。
「うっ……、仕方ないなー、特別だよ!後でちゃんと説明してもらうからね!」
「ありがとうございます。でも、それはカイン団長の許可をとってからで」
「わかったよ!」
彼は不貞腐れたようにそっぽを向きながらも了承してくれた。
あぁ、よかった。一先ず安心だ。
私はヒライとアズマを私のサイドに座らせ、「いただきます」をやり直し、黙々と食べた。
(んー、やっぱり普通の材料じゃないからちょっと違うな。例えるなら、日本料理を外国の食材を使って作ったような…って、例えになってないか)
黙って口に料理を運んでいると、ヒライが私のほうに寄ってきて
「なぁ、今の俺どうよ?」
意味のわからん質問をしてきた。
(え?どうよって言われても、とくに変わったところは…あぁ、一つだけあるね)
「えっと、ケモミ…じゃなかった、普通の人と同じ耳だね」
「ふふん、気づいたか。あっちの耳だと獣人に思われるからな」
ヒライはいつもだったらしっぽを振っているだろう上機嫌な表情で、胸を張って答えた。
「別にいいんじゃないの?可愛いし」
「よくない。それに、可愛いってなんだ?俺は男なんだぞ。女になれないことはないが…」
そうなんだ。なんだか面白い話を聞いた気がする。
「へぇ、そうなんだ…今度見せてくれる?」
「むっ、うぅ、わかった。まったく、お前さんにゃ敵わんな」
はぅっ、イケメンの照れ顔&はにかみスマイル頂きました!
あまりしたくは無いようだけれど、私の為にと了承してくれるところに彼の優しさを感じた彼の優しさを感じた。
(ちょっと顔熱くなってきちゃった)
平常心、平常心…と考えてると、アズマも寄ってきて。
『ヒライばかり狡いぞ。我も仲間に入れよ』
上から目線で子どものような発言をした。
女性にも見える上、ドキッとするような色っぽさもあって困る。
(面倒だなー)
「はいはい、二人で勝手にやってねー」
「『なっ、お前さん(そなた)がいねぇ(おらん)とダメだ!』」
ワオ、息ぴったり。
いつも不仲なのに、こういう時だけは息がぴったりな二人に呆れて言葉が出ない。
「そうなんだ、でも私はご飯食べるのに忙しいから、これ以上騒ぐんなら契約破棄しちゃうよ?」
そういう面倒な時は脅しが一番だ。すると、効果はてきめん。
「やめてくれ!」
『申し訳なかった、すべて我が悪かった』
取り乱しながら私に謝ってくる。
あまりにも一生懸命に謝ってきて、可哀想に思えたので許してやった。
何とか二人が大人しくなったので食堂の中を一度見渡してみると、皆呆然としていた。
「あははー、気にしないでください」
私がそういった時、全員が思った。
((((((((お前、何者だよ!?))))))))
私はそんな皆の思いもつゆ知らず、普通に食事を再開した。
マイペースな私を見て、皆も食事を開始。
モグモグ、モグモグ…………バンッ!
「ぐっ……」
あ、危なかった。喉に詰まるところだった。
音のした方を見てみると、ザンさんが机に突っ伏していた。
(ナニヤッテンノ?)
私は謎の行動に戸惑っていた。
彼は小刻みに肩を震わせている。
「う、旨い……旨すぎる!」
(え?)
うめき声に近いそれは、聞き取りずらかったが確かに私の料理を美味いと言ったような気がした。黙ってザンさんを見ていると、突然顔をあげた。
睨まれたわけではないが、自然と肩が跳ねた。
視線があったかとおもうと同時に、ザンさんは席を立ち私の方へヅカヅカと詰め寄ってきた。
「ガキんちょ、お願いがあるんだが…」
「嫌です」
お願いごとの内容を聞かずに即答で断る。
「いや、まだ全部言ってないだろうが」
最初から聞く気ないんで大丈夫です。
「どんな内容でも嫌です」
(絶対、料理当番とかそこらへんのお願いでしょ)
「これからも料理をお願いしたかったんだが…」
ほらね。私の思った通りだった。
「嫌です」
「そんなに嫌か?」
あまりにも私が表情ひとつ変えずに淡々と断り続けたからか、私の前にしゃがんで仕方から覗き込んできた。
眉を下げ、こちらを覗うザンさん。
その表情は、悲しげで……。
強気そうなワイルドイケメンの顔がだんだんと捨てられた子犬のように見えてきた。
「……たまにだったら、やってあげてもいいかもしれません」
結局、私の方が根負けしてしまう。
「本当か!」
途端にザンさんは周りに花が咲くような笑顔になった。
…チョロいと言われても仕方ない。甘んじてチョロインという不名誉な称号を受けようじゃないか。
「はい」
つくづく私はイケメンとかに弱いな、と頭の片隅で考える。
溜息をつきながら直さないとなと思っていると、ガバッとザンさんに抱きしめられた。
「『なっ』」
ヒライとアズマは目を見開いてこちらを見てくる。
(うん、何を思ってるか手のひらのようにわかるよ。だって私と同じだもん)
何やってんだこの野郎と考えながら、時間がただ過ぎるのを感じていた。ワンワンキャンキャン二人が吠えているが、何を言っているのか全く耳に入ってこない。
その後、ネロさんが離してくれて何とか助かった。ご飯を食べ終わり、皆は訓練を再開した。夜になってご飯を作り食べ終わった後、本日寝る部屋へと向かい扉を開けると驚いた。
「よう、ガキんちょ」
そこにはザンさんがいたのだ。私は無言で扉を閉めた。
「いやいや、何も閉めるこたぁないだろ?」
私が閉めた扉を開けながら、彼は苦笑する。
「いえ、現実として受け止めたくなかったので」
「ひっでぇ」
まぁ、単なるジョークだ。
彼にもそれが分かったようで、口では酷いと言いながらもその表情は優しげに笑っていた。
「とりあえず、今日はよろしくお願いします」
「おっ、おう」
私が礼儀正しくお辞儀したら、戸惑ったように頭を軽く下げるザンさん。
「私はどこで寝たらいいんですか?」
「あぁ、そこにベッドがあるだろ?そこに寝ていいぞ。俺はソファーに寝るから」
紳士だ、ここに紳士がいるぞ!
私の中にある彼の印象からは想像も出来なかった言葉だった。
「いえ、私はソファーでいいです。体も小さいし、なにより隊長さんをそんな所に寝かせるのはダメだと思います」
しかし、素直にそれに頷くことは出来ない。それをしてしまったら、私的に厚顔無恥というやつだ。
「お前も強情だなぁ。なら、ベッドに一緒に寝るのはどうだ?」
溜息をつき、頭を掻きながらザンさんはそんな提案をしてきた。
まぁ、それなら…ということで、私は彼と一緒に寝ることにした。思ったよりも狭かったので抱きしめられながら眠ったのだが、意外と安心して眠れた。
感想としては、
(しっかりしてる体って安心できるもんだねー)
の一言に限る。
そして、第二小隊での一日が終わった。
いやいや、うっかりで済まないし。
「ヒライのご飯は魔力なんでしょ」
「あぁ、そのとおりだ。ただ、楽しむために普通の人間が食べるものを俺も食すことがある。微量だが、魔力もこもってるからな」
(え?それって凄くない?)
魔力がこもってる=魔力回復ってことだよね。でもそう考えたら、作った人の魔力量はどうなるのかが気になる。今度暇な時でも調べとこーっと。
「じゃあ、アズマは?」
『我もヒライと一緒じゃ。ただ付け加えるとしたら、始めて見る人間の食べ物に興味が湧いたからかのぅ』
そうだった。アズマは今まであの森から出たことがなかったんだっけ、仕方ないなぁ…。
「ということで、ザンさん、ネロさん、皆さん。この二人も一緒に食べてもいいですか?」
「いやいや、意味わかんないし 」
「はははっ、面白いじゃないか!いいぞ 」
ツッコミを入れてくるネロさんに対して、ザンさんは脳天気な反応だった。バカがなせる技とでもいえばいいのか。
「おいコラ、バカザン。なにいってんの?こんな得体の知れないヤツら…」
「やっぱり、ダメ…ですか?」
ネロさんはヒライ達を歓迎していないようだ。
……うぅ、どうしたらいいんだろう?ちょっとテンパってきたし、涙でそう…。
「うっ……、仕方ないなー、特別だよ!後でちゃんと説明してもらうからね!」
「ありがとうございます。でも、それはカイン団長の許可をとってからで」
「わかったよ!」
彼は不貞腐れたようにそっぽを向きながらも了承してくれた。
あぁ、よかった。一先ず安心だ。
私はヒライとアズマを私のサイドに座らせ、「いただきます」をやり直し、黙々と食べた。
(んー、やっぱり普通の材料じゃないからちょっと違うな。例えるなら、日本料理を外国の食材を使って作ったような…って、例えになってないか)
黙って口に料理を運んでいると、ヒライが私のほうに寄ってきて
「なぁ、今の俺どうよ?」
意味のわからん質問をしてきた。
(え?どうよって言われても、とくに変わったところは…あぁ、一つだけあるね)
「えっと、ケモミ…じゃなかった、普通の人と同じ耳だね」
「ふふん、気づいたか。あっちの耳だと獣人に思われるからな」
ヒライはいつもだったらしっぽを振っているだろう上機嫌な表情で、胸を張って答えた。
「別にいいんじゃないの?可愛いし」
「よくない。それに、可愛いってなんだ?俺は男なんだぞ。女になれないことはないが…」
そうなんだ。なんだか面白い話を聞いた気がする。
「へぇ、そうなんだ…今度見せてくれる?」
「むっ、うぅ、わかった。まったく、お前さんにゃ敵わんな」
はぅっ、イケメンの照れ顔&はにかみスマイル頂きました!
あまりしたくは無いようだけれど、私の為にと了承してくれるところに彼の優しさを感じた彼の優しさを感じた。
(ちょっと顔熱くなってきちゃった)
平常心、平常心…と考えてると、アズマも寄ってきて。
『ヒライばかり狡いぞ。我も仲間に入れよ』
上から目線で子どものような発言をした。
女性にも見える上、ドキッとするような色っぽさもあって困る。
(面倒だなー)
「はいはい、二人で勝手にやってねー」
「『なっ、お前さん(そなた)がいねぇ(おらん)とダメだ!』」
ワオ、息ぴったり。
いつも不仲なのに、こういう時だけは息がぴったりな二人に呆れて言葉が出ない。
「そうなんだ、でも私はご飯食べるのに忙しいから、これ以上騒ぐんなら契約破棄しちゃうよ?」
そういう面倒な時は脅しが一番だ。すると、効果はてきめん。
「やめてくれ!」
『申し訳なかった、すべて我が悪かった』
取り乱しながら私に謝ってくる。
あまりにも一生懸命に謝ってきて、可哀想に思えたので許してやった。
何とか二人が大人しくなったので食堂の中を一度見渡してみると、皆呆然としていた。
「あははー、気にしないでください」
私がそういった時、全員が思った。
((((((((お前、何者だよ!?))))))))
私はそんな皆の思いもつゆ知らず、普通に食事を再開した。
マイペースな私を見て、皆も食事を開始。
モグモグ、モグモグ…………バンッ!
「ぐっ……」
あ、危なかった。喉に詰まるところだった。
音のした方を見てみると、ザンさんが机に突っ伏していた。
(ナニヤッテンノ?)
私は謎の行動に戸惑っていた。
彼は小刻みに肩を震わせている。
「う、旨い……旨すぎる!」
(え?)
うめき声に近いそれは、聞き取りずらかったが確かに私の料理を美味いと言ったような気がした。黙ってザンさんを見ていると、突然顔をあげた。
睨まれたわけではないが、自然と肩が跳ねた。
視線があったかとおもうと同時に、ザンさんは席を立ち私の方へヅカヅカと詰め寄ってきた。
「ガキんちょ、お願いがあるんだが…」
「嫌です」
お願いごとの内容を聞かずに即答で断る。
「いや、まだ全部言ってないだろうが」
最初から聞く気ないんで大丈夫です。
「どんな内容でも嫌です」
(絶対、料理当番とかそこらへんのお願いでしょ)
「これからも料理をお願いしたかったんだが…」
ほらね。私の思った通りだった。
「嫌です」
「そんなに嫌か?」
あまりにも私が表情ひとつ変えずに淡々と断り続けたからか、私の前にしゃがんで仕方から覗き込んできた。
眉を下げ、こちらを覗うザンさん。
その表情は、悲しげで……。
強気そうなワイルドイケメンの顔がだんだんと捨てられた子犬のように見えてきた。
「……たまにだったら、やってあげてもいいかもしれません」
結局、私の方が根負けしてしまう。
「本当か!」
途端にザンさんは周りに花が咲くような笑顔になった。
…チョロいと言われても仕方ない。甘んじてチョロインという不名誉な称号を受けようじゃないか。
「はい」
つくづく私はイケメンとかに弱いな、と頭の片隅で考える。
溜息をつきながら直さないとなと思っていると、ガバッとザンさんに抱きしめられた。
「『なっ』」
ヒライとアズマは目を見開いてこちらを見てくる。
(うん、何を思ってるか手のひらのようにわかるよ。だって私と同じだもん)
何やってんだこの野郎と考えながら、時間がただ過ぎるのを感じていた。ワンワンキャンキャン二人が吠えているが、何を言っているのか全く耳に入ってこない。
その後、ネロさんが離してくれて何とか助かった。ご飯を食べ終わり、皆は訓練を再開した。夜になってご飯を作り食べ終わった後、本日寝る部屋へと向かい扉を開けると驚いた。
「よう、ガキんちょ」
そこにはザンさんがいたのだ。私は無言で扉を閉めた。
「いやいや、何も閉めるこたぁないだろ?」
私が閉めた扉を開けながら、彼は苦笑する。
「いえ、現実として受け止めたくなかったので」
「ひっでぇ」
まぁ、単なるジョークだ。
彼にもそれが分かったようで、口では酷いと言いながらもその表情は優しげに笑っていた。
「とりあえず、今日はよろしくお願いします」
「おっ、おう」
私が礼儀正しくお辞儀したら、戸惑ったように頭を軽く下げるザンさん。
「私はどこで寝たらいいんですか?」
「あぁ、そこにベッドがあるだろ?そこに寝ていいぞ。俺はソファーに寝るから」
紳士だ、ここに紳士がいるぞ!
私の中にある彼の印象からは想像も出来なかった言葉だった。
「いえ、私はソファーでいいです。体も小さいし、なにより隊長さんをそんな所に寝かせるのはダメだと思います」
しかし、素直にそれに頷くことは出来ない。それをしてしまったら、私的に厚顔無恥というやつだ。
「お前も強情だなぁ。なら、ベッドに一緒に寝るのはどうだ?」
溜息をつき、頭を掻きながらザンさんはそんな提案をしてきた。
まぁ、それなら…ということで、私は彼と一緒に寝ることにした。思ったよりも狭かったので抱きしめられながら眠ったのだが、意外と安心して眠れた。
感想としては、
(しっかりしてる体って安心できるもんだねー)
の一言に限る。
そして、第二小隊での一日が終わった。
0
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる