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71、体が大きいと困ることもあります
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体が大きくなって二日がたった。まだ戻る気配はない。
「んー、今日は何しよっかなぁ?」
ベッドの上で寝転がって天井を見上げていると、アポロが上から見下ろしてきた。
『ねぇねぇ、何か部屋の中で出来る遊びとかないの?』
なるほど、ようするに暇なんだね。
「あるにはあるけど…」
何人で遊ぶかにもよるよね?
「遊びたいのはアポロだけ?」
部屋にいるヒライ、アズマ、ヘファイストス、ゼウスを見る。ちなみに、ハデスは料理を作りに行っているので部屋にはいない。
すると、アズマとヘファイストスが手をあげた。
「おっけー、四人でできる遊びか」
大人数で出来て、飽きない遊び…、そうかトランプが丁度いいかもしれない。
魔力を消費してトランプを生み出す。
「この世界にもトランプとか室内でできる娯楽ってあるのかな?」
ふと、疑問に思ったことを口にした。
『んー、チェスに似たようなヤツならあるみたいだけど、他はないみたい』
流石、楽しいことに関しては情報が早い。
「そっか」
それに頷き手元にあるトランプを見る。
トランプを使う遊びは沢山ある。駆け引きを楽しむババ抜き、賭け事をするには丁度いいポーカー…子どもから大人まで楽しむことが出来る娯楽品の一つだ。
「最初は大富豪をしようか」
ヒライ達にやり方を説明し、ゲームを始める。初めは、戸惑いが多かったようだが、次第に心から楽しんでくれたようで…
『なんや、意外と簡単なんやなぁ。ワイもう連続で大富豪やで』
そう言ってニシシッと笑って嬉しがっているヘファイストスの隣は、反対にどんよりとした空気をまとっていた。
「ま、まぁ、これは所詮ゲームだからさっ。ねっ?気にしちゃダメだよアズマ」
連戦連勝?のヘファイストスとは反対に、最初からずっと貧民続きのアズマ。
(流石に連続貧民は凄いな)
四人もいてずっと同じ人が大富豪、貧民というのは珍しい。強さが両極端すぎる。
「じゃあ、別のゲームしよう!うん!」
可哀想なアズマを慰めるために別のゲームを提案しようとした矢先、私の部屋のドアが控えめにノックされた。
「はーい」
返事をしてドアを開けた先にいたのは、アルさんだった。
耳をピンと立て何やら緊張した様子だ。
「なっ、ナナキさんっ?」
声を裏返して、アルさんは私をそう呼んだ。
(何でさん付け?)
不思議に思いながらも、アルさんの動向を見守る。
「ここっ、これっ!」
顔を赤くしながら彼が差し出してきたのは、何かが入った紙袋。
隙間から布らしきものが見えたので、恐らく洋服だと思われるが…
「えっと、ありがとうございます」
ひとまずお礼を言って受け取る。
「じゃっ、ま、またねッス!」
私が受け取ったと同時にアルさんは電光石火のごとく逃げ出した。
(何でそんなに…)
彼の行動を不審に思いながらも、ドアを閉めてベットの上に座る。
中身を広げてみて、アルさんの挙動不審の理由がわかった。
「そっか、そりゃー大きくなったら必要になるよねぇ」
誰が選んだのかはこの際気にしないが、レースがあしらわれたベビードールの様な下着を見て、私は遠い目をしたのだった。
「んー、今日は何しよっかなぁ?」
ベッドの上で寝転がって天井を見上げていると、アポロが上から見下ろしてきた。
『ねぇねぇ、何か部屋の中で出来る遊びとかないの?』
なるほど、ようするに暇なんだね。
「あるにはあるけど…」
何人で遊ぶかにもよるよね?
「遊びたいのはアポロだけ?」
部屋にいるヒライ、アズマ、ヘファイストス、ゼウスを見る。ちなみに、ハデスは料理を作りに行っているので部屋にはいない。
すると、アズマとヘファイストスが手をあげた。
「おっけー、四人でできる遊びか」
大人数で出来て、飽きない遊び…、そうかトランプが丁度いいかもしれない。
魔力を消費してトランプを生み出す。
「この世界にもトランプとか室内でできる娯楽ってあるのかな?」
ふと、疑問に思ったことを口にした。
『んー、チェスに似たようなヤツならあるみたいだけど、他はないみたい』
流石、楽しいことに関しては情報が早い。
「そっか」
それに頷き手元にあるトランプを見る。
トランプを使う遊びは沢山ある。駆け引きを楽しむババ抜き、賭け事をするには丁度いいポーカー…子どもから大人まで楽しむことが出来る娯楽品の一つだ。
「最初は大富豪をしようか」
ヒライ達にやり方を説明し、ゲームを始める。初めは、戸惑いが多かったようだが、次第に心から楽しんでくれたようで…
『なんや、意外と簡単なんやなぁ。ワイもう連続で大富豪やで』
そう言ってニシシッと笑って嬉しがっているヘファイストスの隣は、反対にどんよりとした空気をまとっていた。
「ま、まぁ、これは所詮ゲームだからさっ。ねっ?気にしちゃダメだよアズマ」
連戦連勝?のヘファイストスとは反対に、最初からずっと貧民続きのアズマ。
(流石に連続貧民は凄いな)
四人もいてずっと同じ人が大富豪、貧民というのは珍しい。強さが両極端すぎる。
「じゃあ、別のゲームしよう!うん!」
可哀想なアズマを慰めるために別のゲームを提案しようとした矢先、私の部屋のドアが控えめにノックされた。
「はーい」
返事をしてドアを開けた先にいたのは、アルさんだった。
耳をピンと立て何やら緊張した様子だ。
「なっ、ナナキさんっ?」
声を裏返して、アルさんは私をそう呼んだ。
(何でさん付け?)
不思議に思いながらも、アルさんの動向を見守る。
「ここっ、これっ!」
顔を赤くしながら彼が差し出してきたのは、何かが入った紙袋。
隙間から布らしきものが見えたので、恐らく洋服だと思われるが…
「えっと、ありがとうございます」
ひとまずお礼を言って受け取る。
「じゃっ、ま、またねッス!」
私が受け取ったと同時にアルさんは電光石火のごとく逃げ出した。
(何でそんなに…)
彼の行動を不審に思いながらも、ドアを閉めてベットの上に座る。
中身を広げてみて、アルさんの挙動不審の理由がわかった。
「そっか、そりゃー大きくなったら必要になるよねぇ」
誰が選んだのかはこの際気にしないが、レースがあしらわれたベビードールの様な下着を見て、私は遠い目をしたのだった。
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