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一章【遠い昔】
1-2 それは追う旅だった
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「ふわぁ‥‥」
大きな大きな欠伸だ。
今朝は快晴の空である。
なんだか清々しいなと、眠気が残る中、リオは微笑した。
彼女には何もかもが目新しく、何もかもが純粋に映る。
「シュイアさん、おはようございます」
少し大きな木に寄りかかって寝ている青年、シュイアにリオは挨拶をした。
「‥‥あぁ。もう朝か」
シュイアは少しぼうっとして、眩しそうに空を見上げる。
「私、食糧を拾い集めて来ますね。朝は魔物達の活動時間ではありませんし」
リオはにっこりと笑いながら言い、
「ああ、頼む‥‥」
と、シュイアは寝起きのせいか、小さく掠れた声で言った。
◆◆◆◆◆
リオは鼻唄を歌いながら森の中で食糧を探し集めていた。
だが、すぐに鼻唄は止まる。
「そういえば」
リオは森を見回し、
「この森‥‥なんて名前なんだろう。あとでシュイアさんに聞いてみよう!」
リオは一人、嬉しそうに言った。
「シュイア?」
「ーー!?」
ーードシャッ‥‥と。
どこからか声が聞こえ、リオは驚いてとっさに尻餅をついてしまう。
「いっ、いたた‥‥」
ゆっくりと立ち上がり、不思議そうに辺りを見回してみた。
だが、誰もいない。
「え?今、シュイアさんの名前を呼んだのは?」
小さく呟く。
すると、ガサガサと背後から葉の揺れる音がして、リオはビクッと肩を揺らした。
(ま‥‥まさか魔物!?昨日と同じパターンだ!でっ、でも、魔物は夕方から夜の間しか活動しないって聞いたし‥‥でっ‥‥でも‥‥)
リオはパニック状態になる。これはもう、振り返るしか‥‥
「なあ」
「ひっーー!!!?」
再び誰かの声がして、リオは全身を大きく揺らした。
(‥‥ままままま‥‥魔物!?って、声?)
リオはようやく冷静さを取り戻す。
「おい、聞いてるか?」
冷静に聞くと、男の声だ。
先程、シュイアの名を呼んだ声と同じ?
ーーばっ‥‥と、リオは勢いよく振り返った。
「‥‥あ。に、人間だ‥‥」
リオはだらだらと流れていた汗が、一気に冷ややかなものになるのを感じる。
「はぁ?」
当然、男は『何を言っているんだ』と言うような顔をリオに向けた。
背の高い男は、真っ黒な足元まで届く長いコートを着ていて、まぶしいまぶしい、自分と同じ金色の髪をしている。
横だけ微妙に髪が長く、空より少しだけ濃い青い瞳。
その姿になぜか、リオは思う。
この人はどこかシュイアに似ている、と。
歳は恐らく、シュイアと同じくらいだからだろうか?
「あ‥‥わっ、わっ‥‥ごっ‥‥」
リオは『ごめんなさい。魔物かと思いました』と、謝ろうとしたが、うまく言葉にならない。
リオはシュイア以外の人間とまともに話したことがなかった。
「なんだ?」
青年は訝しげにリオを見て、
「口が聞けないのか、お前」
などと言ってきて。
「あ‥‥ごっ、ごめ‥‥なさい‥‥魔物‥‥かと‥‥思っ‥‥」
リオは半泣き状態ーーいや、泣く寸前だった。
必死に泣くのを堪えている状態である。
青年は「なんで泣きそうなんだ」と、ぶっきらぼうに聞いてきた。
「ううっ‥‥。あっ」
そこで、リオは思い出す。
先程、シュイアの名を呼んだのは彼なのだろうか、と。
「あっ、あの!シュイアさんの‥‥知り合い‥‥なんですか?」
リオは言葉を詰まらせながら聞く。
青年はしばらく沈黙し、リオのエメラルド色の瞳をじっと見ていた。
それから静かに目を伏せ、
「シュイア?誰だよそれ」
「あ、ごっ、ごめんなさい」
リオはまた謝る。
(そっ、空耳だったのかな)
と、少し反省した。
「なんなんだお前は。道を聞こうと思ったが‥‥役に立たなさそうだな」
青年は呆れながら、嫌味っぽく言ってくる。
リオは泣くのを我慢して、唇をぎゅっと噛み締めた。
「はぁ‥‥」
青年は溜め息を吐き、
「まあいいか。‥‥おい。ーーおいって言ってるだろ、小僧」
リオが無反応なので、青年は少し怒ったように言って、
「えっ?私ですか?」
「お前以外にどこに小僧がいる」
青年はまた呆れるように言って、
(こ、こぞう?小僧って‥‥男の子に使う言葉じゃ‥‥?)
リオはおろおろと視線をちらつかせた。
「食糧探してんだろ?」
青年はリオが手に持っていた木の実を見て言い、
「はっ、はい‥‥」
と、リオは頷く。
「そっちの‥‥右手に持ってるヤツは魔物が好む木の実だ。あまり食わない方がいいぞ、体には良くないかもな。もう一種類の方は大丈夫だ。人間が食ってもなんの害もない」
青年はリオにそう教えてやった。
「えっ!?そうなんですか?よっ、良かった、昨日はこの木の実拾ってなくて‥‥えっと、物知りですね!」
リオは驚きつつも嬉しそうに青年に笑顔を向けたが、
「常識だ。お前が無知なんだよ」
そう言われ、リオは肩を落とす。
「さて、こんなとこで時間を潰してる場合じゃなかった。じゃあな小僧。その木の実、早く捨てちまえよ。昼間だからと油断して、魔物に追っかけられても知らないぞ」
青年はそう言いながら、森の中を進んで行った。
「‥‥はぁ‥‥び、びっくりしたぁ!!なっ、なんだったんだろ、あの人」
リオはしばらくの間、一人その場に立ち尽くす。
他者を知らないリオは、シュイア以外の人はあんなにも口が悪いのだろうかと思う。
◆◆◆◆◆
「シュイアさん、遅くなりました!」
リオは先程の青年に言われた、食べられる木の実だけを抱えてきた。
「ああ。遅かったな」
さすがにもうシュイアは起きているようで、こんな明朝から剣の素振りをしている。
「は‥‥はい。ちょっと、旅人さんに出会って‥‥」
リオはぶっきらぼうな男を思い出し、苦笑いした。
◆◆◆◆◆
ーー少し時間が経ち、二人が食事を終えた後、
「そういえば、先程言っていた旅人とは?」
シュイアが不意にそう尋ねてきて、
「‥‥えぇっと」
リオはあまり思い出したくないような顔をするので、
「何かされたのか?」
なんて、シュイアが真剣な顔で聞いてきた為、リオは慌てて首を横に振り、
「い、いえ!ちょっと道を尋ねてきたようなのですが、私には分からなかったので特に何も‥‥あっ、でも、食べられる木の実と食べられない木の実を教えてくれました」
リオは「あはは‥‥」と、苦笑いしながら言った。
「そうか」
シュイアはため息を吐き、
「お前は人との関わりを持たないからな。一人にするのは、やはり心配だな」
なんて、まるで過保護のように言ってくる。
「できるなら‥‥カシルにも会わせたくないものだ」
なんて言って。
理由は知らないが、シュイアは『カシル』という人を捜して旅をしている。
リオがシュイアの旅に同行して六年余り。
まだ一度も『カシル』を見つけてはいない。
「リオ、今日から王国方面に向かおうと思う」
急に、シュイアがそう切り出した。
「王‥‥国、ですか?」
リオは首を傾げる。
「ああ。お前は初めて行く場所だろう」
「王国‥‥」
「さあ、準備をして行くとするか」
シュイアは荷物をまとめ出した。
「あっ、シュイアさん!」
「なんだ?」
いきなりリオが大きな声で呼んできたので、シュイアは荷物を整理する手を止める。
「この場所‥‥この森には名前はありますか?」
そう、リオはシュイアに楽しそうに聞いて、
「またそれか。ああ、ちゃんとある」
その口振りからして、リオはシュイアに場所の名前を何度か聞いているのだろう。
「この森の名は‥‥そうだな。お前に似ているかもな」
シュイアがそう言うので、リオは不思議そうに首を傾げた。
リオはこの森の名前を聞き、
「なるほど」
と、小さく微笑む。
「お前は本当に、何にでも興味を持つんだな」
肩を竦めながらシュイアに言われ、
「はい。なぜかは分かりませんが‥‥記憶がないせいでしょうね」
リオはそう笑った。
ーー記憶がない。
リオの記憶は六年前から始まる。
それ以前の記憶は何もなかった。
いわゆる『記憶喪失』と言うものであろう。
シュイアは『カシル』を追う。
リオは『記憶』追う。
そんな、二人の旅路だ。
『この森の名は、さ迷いの森だ』
ーーと。
現に、リオは今、さ迷っている。
宛てもなく、何もなく、無知なのだから。
始まりはいつだったのだろう。
六年前なのだろうか?
シュイアとリオが出会ったあの日が、全ての、これからの、始まりなのであろうか?
大きな大きな欠伸だ。
今朝は快晴の空である。
なんだか清々しいなと、眠気が残る中、リオは微笑した。
彼女には何もかもが目新しく、何もかもが純粋に映る。
「シュイアさん、おはようございます」
少し大きな木に寄りかかって寝ている青年、シュイアにリオは挨拶をした。
「‥‥あぁ。もう朝か」
シュイアは少しぼうっとして、眩しそうに空を見上げる。
「私、食糧を拾い集めて来ますね。朝は魔物達の活動時間ではありませんし」
リオはにっこりと笑いながら言い、
「ああ、頼む‥‥」
と、シュイアは寝起きのせいか、小さく掠れた声で言った。
◆◆◆◆◆
リオは鼻唄を歌いながら森の中で食糧を探し集めていた。
だが、すぐに鼻唄は止まる。
「そういえば」
リオは森を見回し、
「この森‥‥なんて名前なんだろう。あとでシュイアさんに聞いてみよう!」
リオは一人、嬉しそうに言った。
「シュイア?」
「ーー!?」
ーードシャッ‥‥と。
どこからか声が聞こえ、リオは驚いてとっさに尻餅をついてしまう。
「いっ、いたた‥‥」
ゆっくりと立ち上がり、不思議そうに辺りを見回してみた。
だが、誰もいない。
「え?今、シュイアさんの名前を呼んだのは?」
小さく呟く。
すると、ガサガサと背後から葉の揺れる音がして、リオはビクッと肩を揺らした。
(ま‥‥まさか魔物!?昨日と同じパターンだ!でっ、でも、魔物は夕方から夜の間しか活動しないって聞いたし‥‥でっ‥‥でも‥‥)
リオはパニック状態になる。これはもう、振り返るしか‥‥
「なあ」
「ひっーー!!!?」
再び誰かの声がして、リオは全身を大きく揺らした。
(‥‥ままままま‥‥魔物!?って、声?)
リオはようやく冷静さを取り戻す。
「おい、聞いてるか?」
冷静に聞くと、男の声だ。
先程、シュイアの名を呼んだ声と同じ?
ーーばっ‥‥と、リオは勢いよく振り返った。
「‥‥あ。に、人間だ‥‥」
リオはだらだらと流れていた汗が、一気に冷ややかなものになるのを感じる。
「はぁ?」
当然、男は『何を言っているんだ』と言うような顔をリオに向けた。
背の高い男は、真っ黒な足元まで届く長いコートを着ていて、まぶしいまぶしい、自分と同じ金色の髪をしている。
横だけ微妙に髪が長く、空より少しだけ濃い青い瞳。
その姿になぜか、リオは思う。
この人はどこかシュイアに似ている、と。
歳は恐らく、シュイアと同じくらいだからだろうか?
「あ‥‥わっ、わっ‥‥ごっ‥‥」
リオは『ごめんなさい。魔物かと思いました』と、謝ろうとしたが、うまく言葉にならない。
リオはシュイア以外の人間とまともに話したことがなかった。
「なんだ?」
青年は訝しげにリオを見て、
「口が聞けないのか、お前」
などと言ってきて。
「あ‥‥ごっ、ごめ‥‥なさい‥‥魔物‥‥かと‥‥思っ‥‥」
リオは半泣き状態ーーいや、泣く寸前だった。
必死に泣くのを堪えている状態である。
青年は「なんで泣きそうなんだ」と、ぶっきらぼうに聞いてきた。
「ううっ‥‥。あっ」
そこで、リオは思い出す。
先程、シュイアの名を呼んだのは彼なのだろうか、と。
「あっ、あの!シュイアさんの‥‥知り合い‥‥なんですか?」
リオは言葉を詰まらせながら聞く。
青年はしばらく沈黙し、リオのエメラルド色の瞳をじっと見ていた。
それから静かに目を伏せ、
「シュイア?誰だよそれ」
「あ、ごっ、ごめんなさい」
リオはまた謝る。
(そっ、空耳だったのかな)
と、少し反省した。
「なんなんだお前は。道を聞こうと思ったが‥‥役に立たなさそうだな」
青年は呆れながら、嫌味っぽく言ってくる。
リオは泣くのを我慢して、唇をぎゅっと噛み締めた。
「はぁ‥‥」
青年は溜め息を吐き、
「まあいいか。‥‥おい。ーーおいって言ってるだろ、小僧」
リオが無反応なので、青年は少し怒ったように言って、
「えっ?私ですか?」
「お前以外にどこに小僧がいる」
青年はまた呆れるように言って、
(こ、こぞう?小僧って‥‥男の子に使う言葉じゃ‥‥?)
リオはおろおろと視線をちらつかせた。
「食糧探してんだろ?」
青年はリオが手に持っていた木の実を見て言い、
「はっ、はい‥‥」
と、リオは頷く。
「そっちの‥‥右手に持ってるヤツは魔物が好む木の実だ。あまり食わない方がいいぞ、体には良くないかもな。もう一種類の方は大丈夫だ。人間が食ってもなんの害もない」
青年はリオにそう教えてやった。
「えっ!?そうなんですか?よっ、良かった、昨日はこの木の実拾ってなくて‥‥えっと、物知りですね!」
リオは驚きつつも嬉しそうに青年に笑顔を向けたが、
「常識だ。お前が無知なんだよ」
そう言われ、リオは肩を落とす。
「さて、こんなとこで時間を潰してる場合じゃなかった。じゃあな小僧。その木の実、早く捨てちまえよ。昼間だからと油断して、魔物に追っかけられても知らないぞ」
青年はそう言いながら、森の中を進んで行った。
「‥‥はぁ‥‥び、びっくりしたぁ!!なっ、なんだったんだろ、あの人」
リオはしばらくの間、一人その場に立ち尽くす。
他者を知らないリオは、シュイア以外の人はあんなにも口が悪いのだろうかと思う。
◆◆◆◆◆
「シュイアさん、遅くなりました!」
リオは先程の青年に言われた、食べられる木の実だけを抱えてきた。
「ああ。遅かったな」
さすがにもうシュイアは起きているようで、こんな明朝から剣の素振りをしている。
「は‥‥はい。ちょっと、旅人さんに出会って‥‥」
リオはぶっきらぼうな男を思い出し、苦笑いした。
◆◆◆◆◆
ーー少し時間が経ち、二人が食事を終えた後、
「そういえば、先程言っていた旅人とは?」
シュイアが不意にそう尋ねてきて、
「‥‥えぇっと」
リオはあまり思い出したくないような顔をするので、
「何かされたのか?」
なんて、シュイアが真剣な顔で聞いてきた為、リオは慌てて首を横に振り、
「い、いえ!ちょっと道を尋ねてきたようなのですが、私には分からなかったので特に何も‥‥あっ、でも、食べられる木の実と食べられない木の実を教えてくれました」
リオは「あはは‥‥」と、苦笑いしながら言った。
「そうか」
シュイアはため息を吐き、
「お前は人との関わりを持たないからな。一人にするのは、やはり心配だな」
なんて、まるで過保護のように言ってくる。
「できるなら‥‥カシルにも会わせたくないものだ」
なんて言って。
理由は知らないが、シュイアは『カシル』という人を捜して旅をしている。
リオがシュイアの旅に同行して六年余り。
まだ一度も『カシル』を見つけてはいない。
「リオ、今日から王国方面に向かおうと思う」
急に、シュイアがそう切り出した。
「王‥‥国、ですか?」
リオは首を傾げる。
「ああ。お前は初めて行く場所だろう」
「王国‥‥」
「さあ、準備をして行くとするか」
シュイアは荷物をまとめ出した。
「あっ、シュイアさん!」
「なんだ?」
いきなりリオが大きな声で呼んできたので、シュイアは荷物を整理する手を止める。
「この場所‥‥この森には名前はありますか?」
そう、リオはシュイアに楽しそうに聞いて、
「またそれか。ああ、ちゃんとある」
その口振りからして、リオはシュイアに場所の名前を何度か聞いているのだろう。
「この森の名は‥‥そうだな。お前に似ているかもな」
シュイアがそう言うので、リオは不思議そうに首を傾げた。
リオはこの森の名前を聞き、
「なるほど」
と、小さく微笑む。
「お前は本当に、何にでも興味を持つんだな」
肩を竦めながらシュイアに言われ、
「はい。なぜかは分かりませんが‥‥記憶がないせいでしょうね」
リオはそう笑った。
ーー記憶がない。
リオの記憶は六年前から始まる。
それ以前の記憶は何もなかった。
いわゆる『記憶喪失』と言うものであろう。
シュイアは『カシル』を追う。
リオは『記憶』追う。
そんな、二人の旅路だ。
『この森の名は、さ迷いの森だ』
ーーと。
現に、リオは今、さ迷っている。
宛てもなく、何もなく、無知なのだから。
始まりはいつだったのだろう。
六年前なのだろうか?
シュイアとリオが出会ったあの日が、全ての、これからの、始まりなのであろうか?
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