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歓びの里 [ランド、七日間の記録]編
日録34 心に宿る、消えない炎
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吹きつける風の冷たさが一層厳しくなると、眉をひそめてチャンジが淡々と告げる。
「さすがにここいらが本当に引き揚げ時だな――」
節くれだった指が、エンジュの頬にそっと触れる。厚い毛皮を着込んでいるとは言え、冷えていないか、逆に暑くなりすぎてないかを確認するためだ。
片手を器用に使い、チャンジは水も漏らさぬ細やかさでもって、念入りにエンジュの防寒着を整える。その過保護っぷりは、感心を通り越して呆れるほどだ。
「――よし、帰るか」
想い人を腕に抱え直すと、チャンジの口から勢いよくかけ声のような声が飛び出した。ぐっと拳を握り込むと、すうっと深いひと息を吸い込む音がした、その直後。
「“翅膀” (翼を広げる)」
吐き出す息と共に、チャンジが術名を唱えた。
同時に夜の大気に、メキリと乾いた音が響く。何の音かと咄嗟に周囲を見回すと、小さな呻き声がチャンジの口から洩れた。
次の瞬間、ランドはあっと息を呑んだ。
はっはっと苦しげなチャンジの荒い呼吸と共に、チャンジの広い背中から何かが突き出たからだ。
ランドが見守る中、それはゆっくりと背中を裂き、外へと大きく伸びていく。完全に出るまでそれほどかからなかったが、じっと見ているランドにはひどくゆっくりのように感じた。
完全にそれが背中から出ると、ランドの口がポカンと大きく開く。視線の先にいるのは間違いなくチャンジだ。だがその背には先ほどまでなかった大きな翼があった。
見せかけではないというように、ばさりばさりと背中の翼がその場で二、三度羽ばたいてみせる。思ったより強い風に煽られて、ランドは地面を踏む足にぐっと力を込めた。
「その翼、は…術ですか? それとも元々隠し持っていた…もの?」
風が止んで、横を向いた顔を正面に戻したランドが、無遠慮に相手の全身を眺めまわす。背中に翼があることを除けば、先ほどと何ら変わったところはない。
「ああ――これな。変幻の応用だ。変幻もこんな風に一部だけ化けるやり方があったりと、なかなか奥が深いものらしいぞ。つってもソジ先生の受け売りだがな――まあ、おいおいお前自身がソジから学ぶといい。言っとくがあいつの指導は厳しいぞ。覚悟しとけよ」
そう言うと、男の口の端が楽しげに笑った。
どこか人の悪い笑みに見えるのは、ランドの穿ちすぎかもしれない。その鋭い眼光のせいで、そもそもの顔に迫力がありすぎるのだ。
「それはチャンジ自身の感想か?」
そう問えば、チャンジがその時のことを思い出したのか、さも嫌そうなしかめっ面になる。
「ああ。しばらくはご免ってくらいにな。とにかくお前は明日に備えて今夜はしっかり体を休ませとけ。ひとまず俺が言える忠告はそんぐらいだ」
「明日?」
「そうだろ。あいつがちんたらするわけねえからな。それに奴は手がけた仕事には必ずと言っていいほど成果を求める。だからやると決めたら、とことん叩き込む腹づもりだろうさ――何よりソジ自身、いち早く本邸に乗り込みたいっつうのが一番の本音だろうからな」
人目をはばからず、想い人のそばに一刻も早く侍りたい。そういうことかとランドは苦笑する。恋すると、この里の男たちが情熱的になるのは血筋なのかもしれない。
ちょうど会話が途切れたところで、広い背中に折りたたまれていた翼が再び音もなく大きく開かれた。
先ほどは風圧におされてちゃんと見れなかったが、こうして目の当たりにすると、やはり大きいと感じる。予告もなく翼が空を掻くと、ふぉんと風を切る音が風と共に耳もとを通り過ぎた。
何度か力強い羽ばたきが繰り返された。風が巻き起こり、人一人抱えた男の足が地面から離れ、その体がまっすぐ天に向かって登り始める。
ランドはそれを目で追った。
見上げる空には、先ほどまでぼんやりと曖昧だった月が、くっきりとその輪郭を際立たせている。
闇が濃くなるのと裏腹にその輝きは増し、足もとに影を落とすほど、今や眩く辺りを照らし始めていた。
天頂には、これまで息をひそめて出番を待っていた星々がすっかり姿を現し、闇色の空を賑やかしている。気がつけば辺りは、とうに日が暮れて宵に入っていた。
中空に差しかかったところで、上昇していた体がぴたりと停止する。見計らったように、千切れた薄い雲が月にかかった。
背面から煌々と月に照らされて真っ黒にしか見えなかった塊。月明りが一段薄くなった途端、黒い塊はその細かな輪郭まで、闇の中にうっすらと浮かび上がらせた。
いつも通りの皮肉げな笑い方で、チャンジは静かに笑っていた。
「――兄弟。変幻して一人で帰ってこれるよな?」
それは一人で帰ってこいと同義語だ。こちらはこちらで、早く二人きりになりたいといったところか。
どうせ最初から共に連れ帰るつもりもないくせに。もう呆れるよりも、苦笑を返すしかない。
「なんとかする」
諦めにも似た、それでいて呆れた表情を浮かべてランドは片手を挙げた。よしとばかりにチャンジは頷く。
「悪いな。恩に着る」
「貸しにしとく」
それがここの流儀だろうとランドは笑う。いつまでもやられっ放しは性に合わない。
「くそぅ…言いやがる」
闇を透かして、チャンジが苦笑するのがぼんやりと見えた。その顔を見て、ほんの少しだけ胸がすく思いをして、ランドはひそかにほくそ笑んだ。
とりあえず一矢報いたということで、それで良しとする。挙げっぱなしになっていた片手を、ランドは今度こそ大きく振った。
見送るランドに何を思ったのか、一度立ち去りかけた体が振り向きざま「兄弟」と呼びかける。
空に掲げた手が、ぴたりと止まった。
「…“兄”として一つ教えておく――相手の面倒くさいところが可愛く見えだしたら、そん時はヤバいと心に刻んでおけ。そっから先は地獄の始まりだ――おおいに歓迎するからな!」
にっと口もとに大きな笑みを浮かべたかと思うと、その場で静止するように羽ばたいていた男の姿が一気に飛び去った。
あっという間の出来事だ。
言い捨てとも言える立ち去り方に、半ば呆気にとられてランドは二人が飛び去った方向に目を向ける。
そこにはもう、動くものは何一つなかった。
(――つまりチャンジは地獄のまっただ中というわけか)
しかも面と向かって“歓迎する”とは。ついぞ見たことのない喜色満面なチャンジを思い出して、ランドはげんなりとする気持ちを隠せない。
それは獲物が仕掛けた罠に落ちるのを、手ぐすね引いて待ちかまえているぞと言うも同然――性格が悪いにも程があるだろう。
だがチャンジにとってその地獄は、苦痛を与えると同時に、きっと何より甘美なのだろう――罠にかかると知っていて、それでもなお止められないほどに。
―――俺には全部が愛おしい。
そう言って、甘く蕩けた目で、何度も愛おしげに想い人の頬に口づけを落とし続けたチャンジ。今この時、なぜか唐突に、それが脳裡によみがえった。
エンジュを見る熱を帯びた眼差し。
常に油断も隙もない目をしたあの美丈夫が、触れれば焼き切れそうなほど熱い眼差しを向けるのは、この世でたった一人なのだ。
それはしっかりランドの目に焼きついていて、今も鮮やかに瞼の裏によみがえる。その瞳からは愛おしさが抑えきれず、後から後から溢れ出るようだった。
その眼差しを見て、ランドはふと思う。
自分の目はこんな風に相手を見ているだろうかと。
エンジュを美しいと思う。
子供のように無邪気に笑う顔が可愛いとも思う。
好意を寄せられて腕に触れられれば、落ち着かない気持ちになる。
思った以上に、自分がエンジュに心を許していることにも、とっくに気がついている。じんわりと胸を温めるこの熱が、ゆっくりと高まっていることにも。
だが――きっと、それだけでは駄目なのだ。チャンジの熱い想いには、遠く及ばない。
いつだってチャンジの目には相手を深く想う、揺るぎない愛情がある。
一見すると、その目に吹き上げるような激しい炎は見えない。そのくらい穏やかだ。
けれどランドは知っている。チャンジの瞳の最奥には赤々と燃える静かな熱が潜むことを。それはまるで――熾火のようにじっくり育てあげた確かな火だ。
木を組み、焚き付けに火をつけ、火を少しずつ育てていけば、やがて組んだ木から炎が上がり大きな焚き火になる。燃えさかる炎は強く激しく、暗闇を眩しく照らし出してくれる。
そうやってしっかり炎を上げて燃え盛っていた焚き火も、時間が経てば徐々に収まり、やがて芯の部分が赤く色づき、静かな熾火になる。
表面は火が消えているように見えて、中心部は高温を保ったまま――その火は、ちょっとやそっとの風でも水でも簡単には消えたりしない。作るのも消すにも時間がかかる熾火――今、チャンジの心にあるのはそんな火だ。
心から女を愛するということがどういうものか、ランドは知らない。――いつか自分もあんな目をして、たった一人を狂おしいほど愛しく想う日が来るのだろうか。
「お疲れさん――まずまずの出来やないか」
ぼんやりと思いを馳せていたランドは、その声に一気に意識を引き戻された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んでいただき、ありがとうございます。
文字数が大幅に増えなければ、
次が歓びの里[ランド、七日間の記録]編の最終話になります。
プラス、閑話その後の話(一話)を予定。
気がつけば初稿から約一年二ヶ月、
お付き合いいただいた方には感謝しかありません。
次話は6日後の金曜、更新予定です。
次回更新も頑張りますので、
どうぞよろしくお願いします。
「さすがにここいらが本当に引き揚げ時だな――」
節くれだった指が、エンジュの頬にそっと触れる。厚い毛皮を着込んでいるとは言え、冷えていないか、逆に暑くなりすぎてないかを確認するためだ。
片手を器用に使い、チャンジは水も漏らさぬ細やかさでもって、念入りにエンジュの防寒着を整える。その過保護っぷりは、感心を通り越して呆れるほどだ。
「――よし、帰るか」
想い人を腕に抱え直すと、チャンジの口から勢いよくかけ声のような声が飛び出した。ぐっと拳を握り込むと、すうっと深いひと息を吸い込む音がした、その直後。
「“翅膀” (翼を広げる)」
吐き出す息と共に、チャンジが術名を唱えた。
同時に夜の大気に、メキリと乾いた音が響く。何の音かと咄嗟に周囲を見回すと、小さな呻き声がチャンジの口から洩れた。
次の瞬間、ランドはあっと息を呑んだ。
はっはっと苦しげなチャンジの荒い呼吸と共に、チャンジの広い背中から何かが突き出たからだ。
ランドが見守る中、それはゆっくりと背中を裂き、外へと大きく伸びていく。完全に出るまでそれほどかからなかったが、じっと見ているランドにはひどくゆっくりのように感じた。
完全にそれが背中から出ると、ランドの口がポカンと大きく開く。視線の先にいるのは間違いなくチャンジだ。だがその背には先ほどまでなかった大きな翼があった。
見せかけではないというように、ばさりばさりと背中の翼がその場で二、三度羽ばたいてみせる。思ったより強い風に煽られて、ランドは地面を踏む足にぐっと力を込めた。
「その翼、は…術ですか? それとも元々隠し持っていた…もの?」
風が止んで、横を向いた顔を正面に戻したランドが、無遠慮に相手の全身を眺めまわす。背中に翼があることを除けば、先ほどと何ら変わったところはない。
「ああ――これな。変幻の応用だ。変幻もこんな風に一部だけ化けるやり方があったりと、なかなか奥が深いものらしいぞ。つってもソジ先生の受け売りだがな――まあ、おいおいお前自身がソジから学ぶといい。言っとくがあいつの指導は厳しいぞ。覚悟しとけよ」
そう言うと、男の口の端が楽しげに笑った。
どこか人の悪い笑みに見えるのは、ランドの穿ちすぎかもしれない。その鋭い眼光のせいで、そもそもの顔に迫力がありすぎるのだ。
「それはチャンジ自身の感想か?」
そう問えば、チャンジがその時のことを思い出したのか、さも嫌そうなしかめっ面になる。
「ああ。しばらくはご免ってくらいにな。とにかくお前は明日に備えて今夜はしっかり体を休ませとけ。ひとまず俺が言える忠告はそんぐらいだ」
「明日?」
「そうだろ。あいつがちんたらするわけねえからな。それに奴は手がけた仕事には必ずと言っていいほど成果を求める。だからやると決めたら、とことん叩き込む腹づもりだろうさ――何よりソジ自身、いち早く本邸に乗り込みたいっつうのが一番の本音だろうからな」
人目をはばからず、想い人のそばに一刻も早く侍りたい。そういうことかとランドは苦笑する。恋すると、この里の男たちが情熱的になるのは血筋なのかもしれない。
ちょうど会話が途切れたところで、広い背中に折りたたまれていた翼が再び音もなく大きく開かれた。
先ほどは風圧におされてちゃんと見れなかったが、こうして目の当たりにすると、やはり大きいと感じる。予告もなく翼が空を掻くと、ふぉんと風を切る音が風と共に耳もとを通り過ぎた。
何度か力強い羽ばたきが繰り返された。風が巻き起こり、人一人抱えた男の足が地面から離れ、その体がまっすぐ天に向かって登り始める。
ランドはそれを目で追った。
見上げる空には、先ほどまでぼんやりと曖昧だった月が、くっきりとその輪郭を際立たせている。
闇が濃くなるのと裏腹にその輝きは増し、足もとに影を落とすほど、今や眩く辺りを照らし始めていた。
天頂には、これまで息をひそめて出番を待っていた星々がすっかり姿を現し、闇色の空を賑やかしている。気がつけば辺りは、とうに日が暮れて宵に入っていた。
中空に差しかかったところで、上昇していた体がぴたりと停止する。見計らったように、千切れた薄い雲が月にかかった。
背面から煌々と月に照らされて真っ黒にしか見えなかった塊。月明りが一段薄くなった途端、黒い塊はその細かな輪郭まで、闇の中にうっすらと浮かび上がらせた。
いつも通りの皮肉げな笑い方で、チャンジは静かに笑っていた。
「――兄弟。変幻して一人で帰ってこれるよな?」
それは一人で帰ってこいと同義語だ。こちらはこちらで、早く二人きりになりたいといったところか。
どうせ最初から共に連れ帰るつもりもないくせに。もう呆れるよりも、苦笑を返すしかない。
「なんとかする」
諦めにも似た、それでいて呆れた表情を浮かべてランドは片手を挙げた。よしとばかりにチャンジは頷く。
「悪いな。恩に着る」
「貸しにしとく」
それがここの流儀だろうとランドは笑う。いつまでもやられっ放しは性に合わない。
「くそぅ…言いやがる」
闇を透かして、チャンジが苦笑するのがぼんやりと見えた。その顔を見て、ほんの少しだけ胸がすく思いをして、ランドはひそかにほくそ笑んだ。
とりあえず一矢報いたということで、それで良しとする。挙げっぱなしになっていた片手を、ランドは今度こそ大きく振った。
見送るランドに何を思ったのか、一度立ち去りかけた体が振り向きざま「兄弟」と呼びかける。
空に掲げた手が、ぴたりと止まった。
「…“兄”として一つ教えておく――相手の面倒くさいところが可愛く見えだしたら、そん時はヤバいと心に刻んでおけ。そっから先は地獄の始まりだ――おおいに歓迎するからな!」
にっと口もとに大きな笑みを浮かべたかと思うと、その場で静止するように羽ばたいていた男の姿が一気に飛び去った。
あっという間の出来事だ。
言い捨てとも言える立ち去り方に、半ば呆気にとられてランドは二人が飛び去った方向に目を向ける。
そこにはもう、動くものは何一つなかった。
(――つまりチャンジは地獄のまっただ中というわけか)
しかも面と向かって“歓迎する”とは。ついぞ見たことのない喜色満面なチャンジを思い出して、ランドはげんなりとする気持ちを隠せない。
それは獲物が仕掛けた罠に落ちるのを、手ぐすね引いて待ちかまえているぞと言うも同然――性格が悪いにも程があるだろう。
だがチャンジにとってその地獄は、苦痛を与えると同時に、きっと何より甘美なのだろう――罠にかかると知っていて、それでもなお止められないほどに。
―――俺には全部が愛おしい。
そう言って、甘く蕩けた目で、何度も愛おしげに想い人の頬に口づけを落とし続けたチャンジ。今この時、なぜか唐突に、それが脳裡によみがえった。
エンジュを見る熱を帯びた眼差し。
常に油断も隙もない目をしたあの美丈夫が、触れれば焼き切れそうなほど熱い眼差しを向けるのは、この世でたった一人なのだ。
それはしっかりランドの目に焼きついていて、今も鮮やかに瞼の裏によみがえる。その瞳からは愛おしさが抑えきれず、後から後から溢れ出るようだった。
その眼差しを見て、ランドはふと思う。
自分の目はこんな風に相手を見ているだろうかと。
エンジュを美しいと思う。
子供のように無邪気に笑う顔が可愛いとも思う。
好意を寄せられて腕に触れられれば、落ち着かない気持ちになる。
思った以上に、自分がエンジュに心を許していることにも、とっくに気がついている。じんわりと胸を温めるこの熱が、ゆっくりと高まっていることにも。
だが――きっと、それだけでは駄目なのだ。チャンジの熱い想いには、遠く及ばない。
いつだってチャンジの目には相手を深く想う、揺るぎない愛情がある。
一見すると、その目に吹き上げるような激しい炎は見えない。そのくらい穏やかだ。
けれどランドは知っている。チャンジの瞳の最奥には赤々と燃える静かな熱が潜むことを。それはまるで――熾火のようにじっくり育てあげた確かな火だ。
木を組み、焚き付けに火をつけ、火を少しずつ育てていけば、やがて組んだ木から炎が上がり大きな焚き火になる。燃えさかる炎は強く激しく、暗闇を眩しく照らし出してくれる。
そうやってしっかり炎を上げて燃え盛っていた焚き火も、時間が経てば徐々に収まり、やがて芯の部分が赤く色づき、静かな熾火になる。
表面は火が消えているように見えて、中心部は高温を保ったまま――その火は、ちょっとやそっとの風でも水でも簡単には消えたりしない。作るのも消すにも時間がかかる熾火――今、チャンジの心にあるのはそんな火だ。
心から女を愛するということがどういうものか、ランドは知らない。――いつか自分もあんな目をして、たった一人を狂おしいほど愛しく想う日が来るのだろうか。
「お疲れさん――まずまずの出来やないか」
ぼんやりと思いを馳せていたランドは、その声に一気に意識を引き戻された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んでいただき、ありがとうございます。
文字数が大幅に増えなければ、
次が歓びの里[ランド、七日間の記録]編の最終話になります。
プラス、閑話その後の話(一話)を予定。
気がつけば初稿から約一年二ヶ月、
お付き合いいただいた方には感謝しかありません。
次話は6日後の金曜、更新予定です。
次回更新も頑張りますので、
どうぞよろしくお願いします。
応援ありがとうございます!
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