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4章 冬将軍
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冬になり、町や森は、雪げしょうになりました。そんななか、アトラス牧師が、お金をかえさないつみで、つかまったという知らせがとんできたのです。
「そんな・・・!アトラス先生は・・・みんなはどうなるの・・・?」
「だいじょうぶよ、キャンベル・・・」おばあさんは、キャンベルをだきしめます。そのとき、キャンベルのくびの鈴がしきりになりだし、キャンベルは、顔がひきつっています。
「ど、どうしたのキャンベル、具合でもわるいの・・・?」キャンベルは首を横にふりました。
「いいえ、なにか、恐ろしいものが・・・バーサさんのところに・・・!」
「恐ろしいものですって・・・?」
「このままでは、バーサさんがいなくなってしまう・・・!わたし、バーサさんのところにいってくる!」
おばあさんがとめるのもきかず、キャンベルは荒れ狂う、白い吹雪のなか、外にとびだしていきました。
バーサは暖炉の燃えている部屋で、ノートに目を通していました。
「いまあるのは、500億ゴールドか、まったく、ずいぶんへったねぇ、病院も借りたものを返してくれなかったからねぇ、つかまってとうぜんさ!」
他にも、バーサはお金を貸しており、返せない所には、取り立てを送っていたので、冬をこせない人が多かったのです。そんななか、部屋の中が急に寒くなり、暖炉の火が消えたのです。
なんと、バーサの目の前に、白いローブをかぶった大きな怪物が立っていたので、バーサはおどろきました。
「だ・・・誰だい・・・!?」
「冬将軍といえばいいかな・・・?」怪物はすごみのある声でいいます。
「えっ!冬にあらわれ、悪人にバツをあたえるあれかい・・・?あたしが何をしたって言うんだい・・・?」バーサは何もわかっていないような返事をしました。
「ほう、なんとも思っていないのか・・・?やはりおまえは冷酷なやつだ・・・!おまえは金を貸した家に、倍の取り立てをしているな!?そして、あの教会から、医者をうばいおった!誰が残された者たちを治すのだ・・・?」これに、バーサはひらきなおっていいました。
「そんなの知ったことじゃないよ!貸したものは返してもらわないとね!」これに、冬将軍は緑色の目を、光らせて言いました。
「ほう・・・金だけがすべてか・・・!そんなやつには氷の棺がお似合いだ!お前を氷漬けにして、財産をねこそぎうばい、めぐまれないものたちにあたえるとしよう!」
冬将軍は、荒れ狂う吹雪を吐いて、バーサを凍らせようとしましたが、それがバーサにとどくことはありませんでした。
「バーサさん、だいじょうぶ?」キャンベルが、冬将軍の前に立ちはだかったのです。
「冬将軍さん!おねがい!この人に、ひどいことをしないで!この人しが、みんなを救えないの!」キャンベルはひっしにお願いしますが、冬将軍は引きさがりません。
「だが、そいつは、金もうけのことしか頭にない!いなくなっても、誰も、気にはすまい!やつから全てをうばい、その財産を皆に配りあたえる!それぐらいのバツは受けてしかるべきだ・・・!」
「そんなことはやめて!おねがい!」キャンベルはぎゅっと目を閉じてさけびます。
「さあ、そこをどけ!さもなくば、おまえは消えてしまうぞ!」冬将軍が白い吹雪を吐きかけてくると、キャンベルは両手から炎の魔法を放って、吹雪を押し返そうとしますが、キャンベルの火は、どんどん押し負けていきます。
「うっ・・・!このままじゃ、バーサさんも・・・わたしも・・・いや!絶対いや!」なんと、キャンベルの炎がおおきくなり、しだいに吹雪を押し返していき、そして冬将軍は炎につつまれたのです。キャンベルはバーサに向きなおります。
「バーサさん・・・だ・・・だいじょうぶ・・・?」バーサはあぜんとし、そのままキャンベルはぼうしの火がきえ、倒れこみました。炎が消えると、冬将軍はまだ立っており、バーサに近づきます。バーサは、死を覚悟してぎゅっと目を閉じますが、冬将軍はキャンベルをみすえます。
「おれの吹雪を押しかえすとは・・・!魔法は、使うやつの『思い』がチカラの元、この子の思いはそれほどか・・・!バーサよ、今回はその子の優しさにめんじて見逃すが、次はないぞ・・・!」
冬将軍はこう言い残し、去っていきました。
「そんな・・・!アトラス先生は・・・みんなはどうなるの・・・?」
「だいじょうぶよ、キャンベル・・・」おばあさんは、キャンベルをだきしめます。そのとき、キャンベルのくびの鈴がしきりになりだし、キャンベルは、顔がひきつっています。
「ど、どうしたのキャンベル、具合でもわるいの・・・?」キャンベルは首を横にふりました。
「いいえ、なにか、恐ろしいものが・・・バーサさんのところに・・・!」
「恐ろしいものですって・・・?」
「このままでは、バーサさんがいなくなってしまう・・・!わたし、バーサさんのところにいってくる!」
おばあさんがとめるのもきかず、キャンベルは荒れ狂う、白い吹雪のなか、外にとびだしていきました。
バーサは暖炉の燃えている部屋で、ノートに目を通していました。
「いまあるのは、500億ゴールドか、まったく、ずいぶんへったねぇ、病院も借りたものを返してくれなかったからねぇ、つかまってとうぜんさ!」
他にも、バーサはお金を貸しており、返せない所には、取り立てを送っていたので、冬をこせない人が多かったのです。そんななか、部屋の中が急に寒くなり、暖炉の火が消えたのです。
なんと、バーサの目の前に、白いローブをかぶった大きな怪物が立っていたので、バーサはおどろきました。
「だ・・・誰だい・・・!?」
「冬将軍といえばいいかな・・・?」怪物はすごみのある声でいいます。
「えっ!冬にあらわれ、悪人にバツをあたえるあれかい・・・?あたしが何をしたって言うんだい・・・?」バーサは何もわかっていないような返事をしました。
「ほう、なんとも思っていないのか・・・?やはりおまえは冷酷なやつだ・・・!おまえは金を貸した家に、倍の取り立てをしているな!?そして、あの教会から、医者をうばいおった!誰が残された者たちを治すのだ・・・?」これに、バーサはひらきなおっていいました。
「そんなの知ったことじゃないよ!貸したものは返してもらわないとね!」これに、冬将軍は緑色の目を、光らせて言いました。
「ほう・・・金だけがすべてか・・・!そんなやつには氷の棺がお似合いだ!お前を氷漬けにして、財産をねこそぎうばい、めぐまれないものたちにあたえるとしよう!」
冬将軍は、荒れ狂う吹雪を吐いて、バーサを凍らせようとしましたが、それがバーサにとどくことはありませんでした。
「バーサさん、だいじょうぶ?」キャンベルが、冬将軍の前に立ちはだかったのです。
「冬将軍さん!おねがい!この人に、ひどいことをしないで!この人しが、みんなを救えないの!」キャンベルはひっしにお願いしますが、冬将軍は引きさがりません。
「だが、そいつは、金もうけのことしか頭にない!いなくなっても、誰も、気にはすまい!やつから全てをうばい、その財産を皆に配りあたえる!それぐらいのバツは受けてしかるべきだ・・・!」
「そんなことはやめて!おねがい!」キャンベルはぎゅっと目を閉じてさけびます。
「さあ、そこをどけ!さもなくば、おまえは消えてしまうぞ!」冬将軍が白い吹雪を吐きかけてくると、キャンベルは両手から炎の魔法を放って、吹雪を押し返そうとしますが、キャンベルの火は、どんどん押し負けていきます。
「うっ・・・!このままじゃ、バーサさんも・・・わたしも・・・いや!絶対いや!」なんと、キャンベルの炎がおおきくなり、しだいに吹雪を押し返していき、そして冬将軍は炎につつまれたのです。キャンベルはバーサに向きなおります。
「バーサさん・・・だ・・・だいじょうぶ・・・?」バーサはあぜんとし、そのままキャンベルはぼうしの火がきえ、倒れこみました。炎が消えると、冬将軍はまだ立っており、バーサに近づきます。バーサは、死を覚悟してぎゅっと目を閉じますが、冬将軍はキャンベルをみすえます。
「おれの吹雪を押しかえすとは・・・!魔法は、使うやつの『思い』がチカラの元、この子の思いはそれほどか・・・!バーサよ、今回はその子の優しさにめんじて見逃すが、次はないぞ・・・!」
冬将軍はこう言い残し、去っていきました。
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