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7章 王道の章
王道の使徒
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サタンが二人の魂が入ったビンを開け、それを自分の体の中に取り込みました。すると、サタンは一回り大きくなり、背中のマントが大きなコウモリの翼に変わったのです。額には紫の結晶があります。
「どうだ!?最強の生命力を持つアガレス、最強の魔力を持つティア、その二つの力を合わせたこの体こそ、究極の体!カオスに代わる新しい支配者の誕生だ!」これに、ボブとシェリーは躍り出ます。
「偉そうなことを言ったって、それは他人の力だろ!?お前の力じゃない!」
「この場であなたを打ち倒して見せますわ!」ボブは剣を抜き、シェリーは弓矢を構えます。
「生意気な!吸収の儀式は相手の力や能力はおろか、経験も吸収し、自分の物にする!お前たちでこの体のテストをしよう!」サタンは、拳を振りおろして来ると、ボブとシェリーは、横に動いてかわします。シェリーが矢を放つと、サタンは右手で軽く扇いでそれをはらい、ボブの剣の一撃も防がれてしまいます。
「お前たちの力はそんな物か!」
「くっ・・・!まだまだっ!」ボブとシェリーはまだまだやる気で、なおもサタンに向かって行きます。ボブはサタンの一撃を剣で受けては流し、シェリーもヤツの魔法エネルギーの光を、バリアの魔法で防ぎます。
「押されているな・・・!」
「ボブ、わたくしがテレパシーでヤツの動きの情報を送りますわ!だから、あなたはそれに従って!」
「おう、お前はおれが守るぜ!」
シェリーが精神を集中させると、ボブにテレパシーの情報が送られていきます。
「おっ・・・!ヤツの動きが見えるぜ!そこだっ!」ボブは、ヤツのパンチを無駄のない動きで横にかわし、額の結晶に剣を叩きつけました。
「ぐがああああああっ!」サタンの額の結晶にひびが入ると、そこから白い煙の様なエネルギーがどんどん抜けて行き、背中の翼が消え、元の大きさに戻って行きました。
「・・・バカな・・・!これほどの力を得たのに・・・なぜ・・・負けた・・・!?」
「だから、それはお前の力じゃないだろ!」
「その力は、あなたと完全に一体になっていませんでしたわ!」サタンは二人に向き直ります。
「第二のカオスになるべく最強の体を得る儀式、復活祭は失敗のようだ・・・!ならば、次の作戦に移るしかない!」サタンはテレポートして、その場を去りました。
「フン!所詮、他力本願の臆病者など、この程度か・・・!」目の前に、曲がった刀を携えた、ぼさぼさ頭の黒マントの男が現れました。
「お前は・・・!?確かしんやだったな!?現実界のエリート一家の坊ちゃんの・・・!?」
「・・・ほう、オレの名を知っているとはな・・・!その話だと、お前も現実界からきたようだ。オレの目的はただ一つ、そいつが持っている『王者のメダル』だ!」しんやはレミアンが持っている紫のメダルを指して言いました。
「えっ!なぜ、メダルを欲しがるんだ!?」レミアンはたずねます。
「そのメダルがそろえば、世界を動かすほどの大きな力を得ることができる!そう、世界の帝王になることも不可能じゃない!」それを聞いたレミアンはハッとしました。
「なんだって!?そんなことにメダルは渡せないぞ!」
「ならば、オレと一対一で勝負をしろ!オレが勝てば、そのメダルはいただく!」
「・・・わかった・・・!ボブとシェリーは手を出さないで!」
レミアンはしんやと向き合います。そして、間もなく剣と剣がぶつかり合う鋭い金属音が何度も鳴り響きました。両者互角の勝負を繰り広げていると、レミアンは王者のメダルの力を使い、闇のオーラをまとった剣で、しんやの体を斜めに斬りつけました。
「ぐっ・・・!油断した・・・なっ・・・!体に・・・力が出ない・・・!?」しんやは立とうとしますが、体に力が入らず、膝をつきます。
「王者のメダルの効果できみのエネルギーを吸い取ったのさ!勝負あったね!」レミアンはしんやに剣を向けます。
「くそっ!さあ、殺せ!」
「いいや、無益な殺生はしないよ!」
「くそっ!こんな甘いやつに、なぜ王者のメダルは認めたのだ・・・!?」
「君はなぜ、何でも力で解決しようとするんだ!?」
「それが最も手っ取り早い方法だからだ!どんなバカも力には従(したが)わざるを得ない!力こそ正義だ!覚えていろ!」しんやはその場を去りました。
「どうだ!?最強の生命力を持つアガレス、最強の魔力を持つティア、その二つの力を合わせたこの体こそ、究極の体!カオスに代わる新しい支配者の誕生だ!」これに、ボブとシェリーは躍り出ます。
「偉そうなことを言ったって、それは他人の力だろ!?お前の力じゃない!」
「この場であなたを打ち倒して見せますわ!」ボブは剣を抜き、シェリーは弓矢を構えます。
「生意気な!吸収の儀式は相手の力や能力はおろか、経験も吸収し、自分の物にする!お前たちでこの体のテストをしよう!」サタンは、拳を振りおろして来ると、ボブとシェリーは、横に動いてかわします。シェリーが矢を放つと、サタンは右手で軽く扇いでそれをはらい、ボブの剣の一撃も防がれてしまいます。
「お前たちの力はそんな物か!」
「くっ・・・!まだまだっ!」ボブとシェリーはまだまだやる気で、なおもサタンに向かって行きます。ボブはサタンの一撃を剣で受けては流し、シェリーもヤツの魔法エネルギーの光を、バリアの魔法で防ぎます。
「押されているな・・・!」
「ボブ、わたくしがテレパシーでヤツの動きの情報を送りますわ!だから、あなたはそれに従って!」
「おう、お前はおれが守るぜ!」
シェリーが精神を集中させると、ボブにテレパシーの情報が送られていきます。
「おっ・・・!ヤツの動きが見えるぜ!そこだっ!」ボブは、ヤツのパンチを無駄のない動きで横にかわし、額の結晶に剣を叩きつけました。
「ぐがああああああっ!」サタンの額の結晶にひびが入ると、そこから白い煙の様なエネルギーがどんどん抜けて行き、背中の翼が消え、元の大きさに戻って行きました。
「・・・バカな・・・!これほどの力を得たのに・・・なぜ・・・負けた・・・!?」
「だから、それはお前の力じゃないだろ!」
「その力は、あなたと完全に一体になっていませんでしたわ!」サタンは二人に向き直ります。
「第二のカオスになるべく最強の体を得る儀式、復活祭は失敗のようだ・・・!ならば、次の作戦に移るしかない!」サタンはテレポートして、その場を去りました。
「フン!所詮、他力本願の臆病者など、この程度か・・・!」目の前に、曲がった刀を携えた、ぼさぼさ頭の黒マントの男が現れました。
「お前は・・・!?確かしんやだったな!?現実界のエリート一家の坊ちゃんの・・・!?」
「・・・ほう、オレの名を知っているとはな・・・!その話だと、お前も現実界からきたようだ。オレの目的はただ一つ、そいつが持っている『王者のメダル』だ!」しんやはレミアンが持っている紫のメダルを指して言いました。
「えっ!なぜ、メダルを欲しがるんだ!?」レミアンはたずねます。
「そのメダルがそろえば、世界を動かすほどの大きな力を得ることができる!そう、世界の帝王になることも不可能じゃない!」それを聞いたレミアンはハッとしました。
「なんだって!?そんなことにメダルは渡せないぞ!」
「ならば、オレと一対一で勝負をしろ!オレが勝てば、そのメダルはいただく!」
「・・・わかった・・・!ボブとシェリーは手を出さないで!」
レミアンはしんやと向き合います。そして、間もなく剣と剣がぶつかり合う鋭い金属音が何度も鳴り響きました。両者互角の勝負を繰り広げていると、レミアンは王者のメダルの力を使い、闇のオーラをまとった剣で、しんやの体を斜めに斬りつけました。
「ぐっ・・・!油断した・・・なっ・・・!体に・・・力が出ない・・・!?」しんやは立とうとしますが、体に力が入らず、膝をつきます。
「王者のメダルの効果できみのエネルギーを吸い取ったのさ!勝負あったね!」レミアンはしんやに剣を向けます。
「くそっ!さあ、殺せ!」
「いいや、無益な殺生はしないよ!」
「くそっ!こんな甘いやつに、なぜ王者のメダルは認めたのだ・・・!?」
「君はなぜ、何でも力で解決しようとするんだ!?」
「それが最も手っ取り早い方法だからだ!どんなバカも力には従(したが)わざるを得ない!力こそ正義だ!覚えていろ!」しんやはその場を去りました。
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