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7章
すぐる編7-1 リリスの故郷
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「デモニック島?」
すぐるとリリスはスピネル王城に戻り、玉座の間でアイリス女王の話を聞いていました。
「はい、そこにはオロチの魂のかけらの一つ『貪愛の珠』が封印されていると言われています。かつてそこは、魔族たちの国があったとされています」
「魔族の国!?」
「そうです、ですが内戦によって国は滅び、今やそこはスピネルの領土で、様々な種族が共に住む『虹色市』と呼ばれる町があり、かつて城だった議会場に珠が封印されているそうです」それにリリスはハッとします。
「両親から聞いたことがある・・・妾の故郷はそのデモニック島にあったとか・・・!」
「リリスの故郷か・・・!確か、その島は船にのっていけばすぐだそうですね」
「そうですね、南海岸から船で行くことができます。急いでください、私たちにはあまり時間が残されていませんし、それに、虹色市は今、大変なことになっていると聞いています」
それを聞いたリリスは、いてもたってもいられなくなって、すぐるの手をつかんで駆け出しました。
「妾の故郷がピンチなら、急がねばならぬ!行くぞ!すぐる!」
「ちょっと!引っ張らないでよ!」
南海岸の船着き場から船に乗って、十数分ほどでデモニック島に到着しました。そこは緑の多い島で、ちょっと歩くとスピネルとそう変わらない町に到着しました。
「石をくみ上げて造られた家々がある、ここがリリスの故郷なの?」
「うむ・・・当時、妾は赤ん坊だったからの、その時のころはよく覚えておらぬ・・・!物心ついた時には、すでにラグーナの南島におったからの」
待ちゆく人は、人間のほか、ゴブリンやエルフ、魔族の姿も見られましたが、みんなリリスを怯えた目で見たりします。
「あいつがリリスなのか?」
「手配書の絵にそっくりだ・・・!」
「何じゃ?みんな妾をジロジロ見ておるぞ・・・!?」
リリスは住人の視線に戸惑っていて、そこに鎧の兵士がやって来ました。
「お前、リリスだな!?お前を逮捕する!」
「何じゃいきなり!?」
リリスは身構えると、すぐるは絵筆の杖を振るい、幻惑の魔法を使います。
「リリス、逃げよう!イリュージョン!」
絵筆の杖の房から白い靄が放たれ、兵士の目をくらませると、すぐるとリリスはその場から走って逃げだしました。路地裏に出て、二人は戸惑いますが、そこに「こっちだ!」という声が聞こえて、二人はすぐさまそちらへ駆け出しました。
すぐるとリリスはスピネル王城に戻り、玉座の間でアイリス女王の話を聞いていました。
「はい、そこにはオロチの魂のかけらの一つ『貪愛の珠』が封印されていると言われています。かつてそこは、魔族たちの国があったとされています」
「魔族の国!?」
「そうです、ですが内戦によって国は滅び、今やそこはスピネルの領土で、様々な種族が共に住む『虹色市』と呼ばれる町があり、かつて城だった議会場に珠が封印されているそうです」それにリリスはハッとします。
「両親から聞いたことがある・・・妾の故郷はそのデモニック島にあったとか・・・!」
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それを聞いたリリスは、いてもたってもいられなくなって、すぐるの手をつかんで駆け出しました。
「妾の故郷がピンチなら、急がねばならぬ!行くぞ!すぐる!」
「ちょっと!引っ張らないでよ!」
南海岸の船着き場から船に乗って、十数分ほどでデモニック島に到着しました。そこは緑の多い島で、ちょっと歩くとスピネルとそう変わらない町に到着しました。
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「うむ・・・当時、妾は赤ん坊だったからの、その時のころはよく覚えておらぬ・・・!物心ついた時には、すでにラグーナの南島におったからの」
待ちゆく人は、人間のほか、ゴブリンやエルフ、魔族の姿も見られましたが、みんなリリスを怯えた目で見たりします。
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「手配書の絵にそっくりだ・・・!」
「何じゃ?みんな妾をジロジロ見ておるぞ・・・!?」
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「リリス、逃げよう!イリュージョン!」
絵筆の杖の房から白い靄が放たれ、兵士の目をくらませると、すぐるとリリスはその場から走って逃げだしました。路地裏に出て、二人は戸惑いますが、そこに「こっちだ!」という声が聞こえて、二人はすぐさまそちらへ駆け出しました。
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