【完結】セプトクルール 三賢者と虹色の夜明け

マイマイン

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7章

キャンベル編7-2 海の狼

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 東島の砂浜に着陸すると、そこはヤシの木や熱帯性ねったいせいの赤い花が生育せいいくする、南国ムード満載まんさいの場所でした。

「きれいなところだよね、砂浜が白くキラキラと光っているよ」
「気を付けてくださいね、この辺りは昔から、様々な財宝ざいほうが隠されていると言うウワサがえなくて、それを狙う海賊が多いんです、それ故に、ラグーナ諸島は別名、『海賊諸島』と呼ばれているんですよ」

「海賊諸島か・・・!それで、地図によると、『春の珠』は、この海岸近くの洞窟どうくつに隠されているみたいだよ」
「洞窟・・・ですか、それってアソコじゃないんですか?」

 キャンベルが指さす方を見ると、海岸の岩壁に洞窟の入口がぽっかりと口を開けていて、その周りをしましまのシャツを着て、頭に赤いバンダナを巻いて、黒い眼帯がんたいを付けた男たちがうろついていたのです。

「あんなところに・・・!いかにもあらくれの海賊団って感じだな・・・!」
しかし、キャンベルのケープについている鈴がさみしそうに鳴っていたのです。

「・・・あの方たち、何やら困っているみたいです、何やらかない顔をしていますし」
キャンベルは彼らを見過ごすことはできず、話してみる事にしました。

「あの・・・どうかなさいました?」
海賊たちはキャンベルたちに気が付いてハッとします。

「なんだ!?警備兵けいびへいか?」
「いや、ちがうだろ?あの格好かっこう、もしかしたら、魔法使いなんじゃないか?なぁ、ちょっと話を聞いてくれ」
海賊たちはキャンベルたちをまねき入れました。

 ランプで照らされた洞窟の奥に、やせた男が寝かされていて、顔を赤くして、苦しそうにうなっています。

「これは・・・!この辺りの風土病ふうどびょうみたいですね・・・!西島にあるメディカルハーブを使えば、もしかしたら、なおるかもしれません」
それに、海賊たちが言いました。

「オレたちもそう思ってよ、西島の洞窟に行ったんだが、そこにドラゴンが住み着いてしまい、近づけないんだ、それで、どうしようかと途方とほうに暮れていたんだ・・・」
「なぁ、よかったら、オレたちの仲間を助けてやってくれないか?お礼はかならずするからさ!」
キャンベルはうなずきました。

「わかりました、何とかしてみましょう、確か南島の魔族なら、メディカルハーブを使った万能ばんのうやくの作り方を知っているかもしれません、それを使えば・・・もしや・・・!?」
「それで、アイツが助かるのなら、どんな協力きょうりょくしまねぇ!たのんだぞ!」

 エルニスは再び、キャンベルを背に乗せて、南島を目指して飛び立っていきました。
「あいつらにばかりまかせておけねぇ!オレたち『シーパック』も西島に行く準備をするぞ!」

 南島に着陸すると、そこは木の屋根を持つ石づくりの家々が立ち並ぶ集落しゅうらくで、ところどころにリリスと同じような魔族の者たちが行きかっています。

「北島と違って、ここは静かだよね、一部、こわれた家々が目立つけど・・・」
「はい、ここはかつて存在した魔族の国の内乱から逃れた者たちが集まったところで、かつての過ちはり返すまいと、ひっそりと暮らすことをえらびましたからね、あのリリスさんも物心をついた時から、ここで育ったようですよ」

「そうか、それで、薬の事を聞かなきゃ」
キャンベルとエルニスは、集落の奥にある村長の家に向かいました。

「おや、よそ者とはめずらしい、何用かな?」

「例の風土病に効く薬の作り方がっている本を貸してほしいのですが・・・!」
「ああ、あいにく今、この場に本はない。以前、ドラゴンがこの村をおそった時、本の入った宝の箱をぬすまれてしまったのだ!」

「それって、西島に住み着いたあのドラゴンでしょうか?」
「うむ、お主、知っておるのか?ヤツは時々、北島にも現れて悪さをすることがあっての、島の者たちは大変困っておる!どうか、西島のドラゴンを倒し、本を取り戻してくれぬか?そうすれば礼をしよう」

「それなら、任せてくださいよ!キャンベルちゃん、西島に行こう!」
エルニスが竜の姿になって、飛び立つ準備をしています。

「そうですね、行きましょう!」
エルニスはキャンベルを乗せて、西島に飛び立っていったのです。
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