【完結】セプトクルール 三賢者と虹色の夜明け

マイマイン

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4章

キャンベル編4-3 ジャングルの密猟者

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 キャンベルとエルニスはそのまま西の方へと進んでいき、川にかかる橋を渡っていくと、目の前の景色が乾燥かんそうした砂漠から一変、緑の草木に囲まれた薄暗いジャングルに変わっていきました。

キャンベルとエルニスが草木をかき分けていく音のほか、得体えたいのしれない鳥や獣の鳴き声が聞こえています。その時でした、ジャングルの日常には似つかわしくない大きな銃声じゅうせいひびきわたったのです。

「なんだろう!?」
「嫌な予感がします!こっちです!」

 キャンベルとエルニスがジャングルの奥へ駆け出すと、そこは木々が開けた場所で、そこには、カーブのかかった長いきばを生やしたぞうが、よろよろとおぼつかない足取りで立っていて、続いて「よし、とどめだ!」というかけ声の後に、もう一度銃声が鳴り響くと、象がくずれ落ちたように横向きに倒れたのです。

間もなく、麻の服を着て銃を持った盗賊二人がやってくると、エルニスははじかれたようにおどり出ました。

「やめろーっ!」竜に変身したエルニスは、爪から電撃を放ち、盗賊の一人をしびれさせました。

「なんだ!?怪物が出たぞ!?」
「キャンベルちゃん!象の手当を!」
「わかりました!」

 キャンベルは倒れた象の元にやって来て道具を使って弾丸だんがんを取り出し、回復魔法を使おうとします。

「おい!密猟みつりょうなんてやめるんだ!」
「せっかく獲物を見つけたのに邪魔するな!さっきは不意打ちをくらったが、これならどうだ!?」もう一人の盗賊は、動けないキャンベルに銃を向けました。

「ちょっとでもみょうな真似をして見ろ!こいつの頭が吹っ飛ぶぞ!」
「ぐっ・・・!卑怯ひきょうな!」お互いに身動きが出来なくなったその時でした。

 どこからともなく、石斧いしおのが回転しながら飛んできて、キャンベルに向けられている銃をはじき落としたのです。そして間もなく、麻の服をまとう白い虎の手足と耳と尻尾を持った獣人の青年が、数人の警官けいかんたちをひきいて現れたのです。

「やっぱり、密猟者だったか!って、エルニスにキャンベルじゃないか!」
「ロレンスさん!」
「やれやれ、助かったよ!」ロレンスたちはすぐに、盗賊二人をしばり上げました。

「最近、盗賊団による密猟が相次いでいるから、こうしてパトロールしていたんだ、お前たちはなぜジャングルに?」キャンベルはロレンスに事情を話しました。

「へぇ、お前たちは、井戸掘りに必要なニトロボムを手に入れるために北の開拓地を目指していたのか、それにしても、今度の依頼いらいはあのパラグリラサーカスの手伝いとはねぇ・・・オレも見てみたいが、今はエキドナ盗賊団に関する捜査そうさいそがしいからな、じゃあな、オレたちはこの盗賊二人を連行するから気をつけな!」

「ありがとうございました、ロレンスさん!」

 ロレンスと別れたキャンベルとエルニスは、象の治療ちりょうを再開しました。キャンベルの回復魔法のおかげで象のケガは回復し、象はゆっくりと立ち上がり、まるでお礼を言うように長い鼻を高く上げて鳴き声を上げ、ジャングルの奥へ戻っていきました。

まもなく二人はジャングルを抜け、ほどなくして西部せいぶ開拓かいたく時代じだいを思わせる開拓地の町へとやってきたのです。
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