6 / 48
(番外編)ブラークと千年彗星
6話 北極星の灯台
しおりを挟む
光が収まって、すぐるは恐る恐る目を開けると、そこは色とりどりの花が咲くお花畑の中で、空には満点の星空が広がっています。
そして、すぐるの目の前に、見上げるほどに大きい三層からなる白い塔が建っています。
下の層にある大窓の中で動く金色の歯車が、塔の左右からはみ出るほどに大きな車輪を回していて、オルゴールの様な硬くて済んだ音色を響かせています。
真ん中の層には、色とりどりのステンドグラスがはめ込まれており、一番上の層はたくさんの柱で支えられたドーム型の屋根があり、中で光が燃えているのが分かります。
「きれいな塔・・・!これが・・・もしかして・・・!?」
「そう、これが『北極星の灯台』なのです」そばにいるブラークが言うと、すぐるは尋ねます。
「ブラークさん、どうしてぼくをここに連れてきたの?」
「それは私がお仕えしている千年彗星が、あなたをここに連れてくるように命じました、願いを叶えるために・・・」それを聞いたすぐるはハッとします。
「じいちゃんの話は本当だったんだ・・・!でもなんで?なんでぼくなの?!願いを叶えた方がいい人は他にもいっぱいいるのに!?例えば、ゆきのちゃんだって元気になりたいって言っていたのに!?」
「それは・・・あなたの心がとても純粋だったからです、おじいさんを生き返らせてほしいんですね?」すぐるは静かにうなずきました。
「あなたのおじいさんも、あなたくらいの頃に私に連れられて、この場所にやってきました、そして、死んでしまった仲の良い女の子を生き返らせたいと願ったのです」
「それで・・・願いは・・・かなったの・・・?」ブラークは目を閉じたまま何も言いません。
「・・・ですが、あなたの願いを叶えるためには、あなたが持つ、願いが込められたランプの灯を、あの灯台の灯火室、つまりてっぺんの部屋まで運んで移す必要があるのです。そして、そこへはあなた自身の足で行かねばなりません」
「そうなんだ・・・高そうだ・・・」
そして、すぐるの目の前に、見上げるほどに大きい三層からなる白い塔が建っています。
下の層にある大窓の中で動く金色の歯車が、塔の左右からはみ出るほどに大きな車輪を回していて、オルゴールの様な硬くて済んだ音色を響かせています。
真ん中の層には、色とりどりのステンドグラスがはめ込まれており、一番上の層はたくさんの柱で支えられたドーム型の屋根があり、中で光が燃えているのが分かります。
「きれいな塔・・・!これが・・・もしかして・・・!?」
「そう、これが『北極星の灯台』なのです」そばにいるブラークが言うと、すぐるは尋ねます。
「ブラークさん、どうしてぼくをここに連れてきたの?」
「それは私がお仕えしている千年彗星が、あなたをここに連れてくるように命じました、願いを叶えるために・・・」それを聞いたすぐるはハッとします。
「じいちゃんの話は本当だったんだ・・・!でもなんで?なんでぼくなの?!願いを叶えた方がいい人は他にもいっぱいいるのに!?例えば、ゆきのちゃんだって元気になりたいって言っていたのに!?」
「それは・・・あなたの心がとても純粋だったからです、おじいさんを生き返らせてほしいんですね?」すぐるは静かにうなずきました。
「あなたのおじいさんも、あなたくらいの頃に私に連れられて、この場所にやってきました、そして、死んでしまった仲の良い女の子を生き返らせたいと願ったのです」
「それで・・・願いは・・・かなったの・・・?」ブラークは目を閉じたまま何も言いません。
「・・・ですが、あなたの願いを叶えるためには、あなたが持つ、願いが込められたランプの灯を、あの灯台の灯火室、つまりてっぺんの部屋まで運んで移す必要があるのです。そして、そこへはあなた自身の足で行かねばなりません」
「そうなんだ・・・高そうだ・・・」
0
あなたにおすすめの小説
魔法使いアルル
かのん
児童書・童話
今年で10歳になるアルルは、月夜の晩、自分の誕生日に納屋の中でこっそりとパンを食べながら歌を歌っていた。
これまで自分以外に誰にも祝われる事のなかった日。
だが、偉大な大魔法使いに出会うことでアルルの世界は色を変えていく。
孤独な少女アルルが、魔法使いになって奮闘する物語。
ありがたいことに書籍化が進行中です!ありがとうございます。
『ラーメン屋の店主が異世界転生して最高の出汁探すってよ』
髙橋彼方
児童書・童話
一ノ瀬龍拓は新宿で行列の出来るラーメン屋『龍昇』を経営していた。
新たなラーメンを求めているある日、従業員に夢が叶うと有名な神社を教えてもらう。
龍拓は神頼みでもするかと神社に行くと、御祭神に異世界にある王国ロイアルワへ飛ばされてしまう。
果たして、ここには龍拓が求めるラーメンの食材はあるのだろうか……。
【もふもふ手芸部】あみぐるみ作ってみる、だけのはずが勇者ってなんなの!?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
網浜ナオは勉強もスポーツも中の下で無難にこなす平凡な少年だ。今年はいよいよ最高学年になったのだが過去5年間で100点を取ったことも運動会で1等を取ったこともない。もちろん習字や美術で賞をもらったこともなかった。
しかしそんなナオでも一つだけ特技を持っていた。それは編み物、それもあみぐるみを作らせたらおそらく学校で一番、もちろん家庭科の先生よりもうまく作れることだった。友達がいないわけではないが、人に合わせるのが苦手なナオにとっては一人でできる趣味としてもいい気晴らしになっていた。
そんなナオがあみぐるみのメイキング動画を動画サイトへ投稿したり動画配信を始めたりしているうちに奇妙な場所へ迷い込んだ夢を見る。それは現実とは思えないが夢と言うには不思議な感覚で、沢山のぬいぐるみが暮らす『もふもふの国』という場所だった。
そのもふもふの国で、元同級生の丸川亜矢と出会いもふもふの国が滅亡の危機にあると聞かされる。実はその国の王女だと言う亜美の願いにより、もふもふの国を救うべく、ナオは立ち上がった。
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
勇者と聖女の息子 アレン ランダムスキルを手に入れて愉快に冒険します!
月神世一
児童書・童話
伝説のS級冒険者である父と、聖女と謳われた母。
英雄の血を引く少年アレンは、誰もがその輝かしい未来を期待するサラブレッドだった。
しかし、13歳の彼が神から授かったユニークスキルは――【ランダムボックス】。
期待に胸を膨らませ、初めてスキルを発動した彼の手の中に現れたのは…プラスチック製のアヒルの玩具? くしゃくしゃの新聞紙? そして、切れたボタン電池…!?
「なんだこのスキルは…!?」
周りからは落胆と失笑、自身は絶望の淵に。
一見、ただのガラクタしか出さないハズレスキル。だが、そのガラクタに刻まれた「MADE IN CHINA」の文字に、英雄である父だけが気づき、一人冷や汗を流していた…。
最弱スキルと最強の血筋を持つ少年の、運命が揺らぐ波乱の冒険が、今、始まる!
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
あだ名が247個ある男(実はこれ実話なんですよ25)
tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!
トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気!
人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる