休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第39話 友達

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翌日になり港町ミゲルの入り口まで歩く。
待ち合わせの時間だ。
門には母上、ユーリと既に到着している。
さてこれからどんな旅になるのだろうか。
母上との旅を今は心ゆくまで楽しもう。


「おはよう、クリス!」


「おっすー、クリス!」


「お二人とも、おはようございます」



これから、ミゲルを出て道路を歩く
この先は森へと続く。
でも、なぜ…



「あの、ところで…
 何で海から行かないのでしょうか?」


「あ~クリスは知らなかったのか!
 1週間前にクラーケンが出てね。
 ミゲルの船は殆ど壊滅…」


「え……」


クラーケンなんているの?
海で遭遇したら一瞬で沈没じゃないか。
前回は遭遇しなくて本当に良かった…


「だから陸路からしか道はないの」


「そういうことですか」


陸路だと、どんな経路なんだろう。
俺達だと日数は、どれくらいなのかな。


「ちなみにどう言うルートで、
 行くんですか?」


「この精霊の森を抜けてジルコット山脈、
 更に迷いの森を抜けた先に
 エルフの里があるわ」


なるほど…
精霊の森→ジルコット山脈→迷いの森
この3つが主なルートになるわけね。


「あの、お二人はどこが、
 目的地なのですか?」


「………」


急に黙ってしまうユーリ。
母上も少し考える素振りを見せると、
口を開く。


「そうね、今は秘密…
 もうちょっとしたら、教えてあげる」


「は、はい…」


「………」


何か話したくないことでもあるのだろうか…
一旦は聞かないほうが良さそうだ。




しばらくすると森の奥から魔物が現れた。
ワイルドボアが2匹だ。


「ちょうど良い、クリス、ユーリ、
 お前達で戦ってみろ!」


モンスターが現れたことで戦闘開始になり、
俺とユーリで一体ずつ相手をして闘う。


「さて、クリスのスキルと、
 戦い方を見せてもらうぞ」


ワイルドボア一体が俺に突進してくる。
俺は強化格闘術でいなしていく、
距離ができると同時に足に向けて水魔法の弾丸を二発飛ばす。
足の自由を奪った所で、強化格闘術の蹴りをお見舞いした。


「まあ、こんな感じですね…
 水魔法と強化格闘術です」


「クリス、やるじゃないか!
 最小限の動きでまとめているし、
 誰かに師事しているのが分かる!」


「まぁ、そんなところです」


貴方の弟子に師事してるんだよと言いたい…
でも、この時代のフィリアはまだ小さな子供だろうけど…


「ユーリも!ユーリも!」


次はユーリの番だ。
俺が先ほどの猪を倒したせいで怒っている。
そのままユーリに向けて突進を繰り出してきた。


「アイシクル!」


ユーリの魔力により、地面が凍る。
突進をしてきたワイルドボアは、
そのまま滑ってしまい木に正面衝突した。

その後、ユーリは氷の槍を呼び出して、
ワイルドボアにとどめを刺した。


「おお!凄い」

氷魔法なんて初めて見た。
簡単に槍の形状に変えたのを見ると、
魔力制御のレベルの高さが窺える…


「ユーリ!天才!天才!」


物凄く嬉しそうにドヤ顔をしている…


「ふふふ!見たか!あねご」


「まあ、お前にしては効率的に、
 出来たじゃないか」


「あ、あ、あねごが誉めた……」


母上が誉めてくれた事が、
予想外だったのか驚いているようだ。



「わ、私だって褒めるぞ」



母上は少し頬が赤く心外な表情をしている。



「2人とも良くやったな!
 ワイルドボアも効率的に狩れてるわ。
 2人とも弱点を突いたのが素晴らしいわ」




そして、2人の力の確認を終えると共に、
母上の空気が一瞬変わる。




「クリス、気づいてるか?」


「はい、後方から5人に尾行されてます」


町からの尾行に気づいていたため、
母上は極力戦闘には参加せずに後方への警戒を強めていた。



「前からも5人歩いてきているようだ」



「…………」



人間が現れるとユーリの様子が硬くなる。
微妙な変化に俺は気づいた。



「あのー、人探しをしてるんですけど……」


「誰を探している?
 私たちと面識はないようだが…」



装い自体は、普通の村人に見える。
だが、不気味な笑みと口調から怪しさを感じる。



「俺たちが探しているのは、
 魔女なんですよ」



「ま、魔女………」


魔女という単語を聞いた途端、
ユーリは動揺している。
まるで発作のように身体を震わせて、
身体を抑えながらうずくまってしまう。


「ユーリ!聞くな!」


母上は大声を張り上げるが、
発作に苦しむユーリに届かない。



「私のユーリに酷いことをするなら、
 ただで済まないぞ!」


「俺たちはな、魔女狩りだよ!」


魔女狩りという単語に、更に震えるユーリ。
それをみた母上怒りに震えている。


「これ以上…
 その下衆な声を聞かせるな!」



母上は光の剣を20本呼び出し、話しかけてきた前方の者たちを一撃で全滅させる。


「ふははは、素晴らしい!」


「おまえら!」


俺は、ユーリに駆け寄り背中をさする。
妹のようなユーリの苦しむ姿を放っておけない。


「クリス……わたしは」


「ユーリ!大丈夫だ…
 俺はここにいる」


この時のユーリに友達は1人もいない。
家族すら親しいものは既に亡くなっている。
生まれてこの方一人で生きていかざるを得なくなった。
そこを任務で旅をしていた母上に拾われたのだ。
そして唯一だが友達と呼べる相手になりつつあるのが俺だったのだ。


「クリス…わたしを、
 きらいにならないで…」


震えながら涙を流す。
やっとなれるかと思った友達が離れてしまう事にユーリは耐えられない。


「あははは、魔女に友達か…
 出来るわけないだろ!
 お前に流れてるんだからな!
 魔女の血が」



「いや……ク…リス、
 きか…ないで…」



魔女の血が流れるという事実に、
ユーリは生まれてから苦しんできた。
そしてせっかく親しくなれる者に、
絶対に聞かれたくなかった事実。


【魔女】という単語が何なのか、
俺には分からない。
だが、差別される存在であったとしても、
ユーリが苦しむ必要はないはずだ。


「お前ら、言ったはずだ!
 これ以上、その汚らしい声を聞かせるな」


そして更に母上は光の剣を20本呼び出して、後方の者達へと飛ばし全滅させた。


「ユーリ!もう大丈夫だ…
 やつらは全滅させた!」


母上はユーリを抱きしめる。
そして抱きしめた腕に力をこめて、
言葉を告げていく。


「ユーリ、お前は既に私の家族だ!
 だから、必ず見捨てたりしない!」


ユーリは、涙を流しながら母上に抱きつく。
無言だがゆっくりとその言葉に頷いていく。
俺はその姿を見て、ユーリの事を全く知らなかったと痛感する。


ユーリはふざけて母上に突っかかっていた。
それは、一緒にいてくれる母上への愛情表現だったのだ。
そして母上も理解していため、
いつも本気では怒らずに優しい表情を浮かべながら接してきていた。




「ユーリ…
 俺のことも忘れるなよ」




魔女がどんな意味なのか俺には分からない。
それに今はまだ聞くべきではない。





「……クリス?」




他の誰が何と言おうと関係ない。
俺が誰と友達になろうと文句は言わせない。







「もう既に……俺たちは友達だよ」




その言葉を聞いた、ユーリは涙は流していても、今までで1番綺麗な笑顔をしていた。
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