休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第66話 重ねた想い

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黒騎士の目的は魔女やエルフの抹殺だった。
ユーリに標的を変えた黒騎士を見て、
俺は納得ができない。
そしてその感情の昂りに呼応するかのように休憩スキルのレベルが上がる。
そしてそれが覇王を更に強くした。


「黒騎士、いくぞ…」


全ての身体強化をかけて黒騎士へ向かう。
更に神速を使い黒騎士の攻撃を回避して、
剣で攻撃を繰り出した。


「なに!」


黒騎士は闇の鎧を纏っていても痛みを感じることに驚愕している。


「ここにきて更に力を上げるか…」


先程は押されていた状況も変わり、
徐々にクリスが有利に進めている。


「面白い…
 戦いは、こうでなくてはな…」


クレアの光の剣は両者がせめぎ合う状況では放つことが出来ない。
味方も巻き込む可能性があるからだ。
そして今は追撃できる機会を狙っている。


しかしここにきて、古より戦に身を置いてきた黒騎士の経験が発揮されてしまう。


黒騎士は暗黒剣を地面に衝突させ、
起きた衝撃から宙を舞う。
そして近場にあった木々を蹴り更に上空へ移動した。


「空からの攻撃を凌げるかな」


黒騎士は上空から暗黒剣の乱れ打ちを繰り出した。
その攻撃は、里全体へ降り注ぐ。


「なに!」


本来であれば黒騎士が離れた時点でクレアが光の剣で攻撃すべきだったが、思いもしない攻撃に判断が遅れてしまった。


ユーリは二人に向かう暗黒剣を氷の壁で防いでいる。
しかし暗黒剣が地面にも衝突する影響で砂埃が広がり二人の位置を認識できなくなってしまった。


「まずは一人目だ…」


黒騎士はこの状況で一番厄介な人物から始末しようと考えていた。
クリスとの戦いに集中出来る様に優先して倒す相手。
それはクレアだ。
遠距離からの攻撃が無くなればクリスに集中出来る。


黒騎士はクレアに急接近していく。
黒騎士が動き出したのをクリスとユーリも確認した。



「母上!」


「あねご!」



二人とも黒騎士の狙いを察知したが距離が離れている。
身体強化により黒騎士の移動速度は圧倒的な速さだ。
このままでは間に合わない。





砂埃が消え去る中でクレアは目前に迫る黒騎士を認識する。






「ここで死ね」





クレアはまさか目の前まで黒騎士が迫っているとは思わなかった。
目を見開き驚いている。











「次元結界」









ギリギリの所で賢者の結界がクレアを包む。
賢者も、ただ見ているだけではない。
十年前に共に戦った仲間だ。
そして可愛い弟子であるクレアを目の前で
死なせるわけがない。






「ロゼ!」





黒騎士は確実に仕留めたと思っていた。
クレアへのトドメの攻撃を邪魔されて憤りを感じている。















「ならばロゼ…」
















「お前から死ね…」
















黒騎士の暗黒剣が賢者へと迫る。
賢者はクレアのために時空魔法を使ったばかりだ。
強化格闘術の達人でも術の反動で動けない。













賢者は死を覚悟した…













黒騎士が暗黒剣を振り下ろした。
その剣は一撃必殺の刃だ。














しかしその攻撃を、大楯で防ぐ。









「お、お前は…」







この戦いに向けて死に物狂いで準備してきた人物がもう一人いる。
その人物は、守ることだけに特化したスキルを持つ。







「カート!」








王国騎士団所属、大楯使いのカートがこの戦いのために死に物狂いで準備してきた。
そしてその力を発揮し賢者を守りきってみせた。





「カートさん!」





クリスは感動していた。
まさかここにきて身体を張って守ってくれるとは思いもしない。
やはりカートはクリスの尊敬する人物だ。






「ユーリ、俺に…
 俺に魔力を貸してくれ…」





クレアの元へ駆けつけるために二人とも同じ方向へ走っていた。
偶然にもお互いに距離が近かったのだ。
黒騎士を倒すためにユーリと力を合わせて最大威力の覇王を放つ、クリスはそう考えた…


そして、二人は手を繋ぎ合う。
久しぶりに繋ぐ手からお互いの温もりを感じている。



「クリス…」



十年ぶりに触れ合う手を意識して、
ユーリは頬を染める。



「ユーリ…」



そして二人は心を一つにしていく。
重なり合う魔力は十年前とは比べ物にならないほどの変化を生み出す。
覇王の光が青色へと変化していった。
青く輝く色はユーリの氷魔法を表している。


「なん、だと…」


その溢れる波動を黒騎士は察知した。
この攻撃に対抗するには全力を出すしかない


「それなら、俺の本気を喰らえ!」


黒騎士は魔力を注ぎ込み暗黒剣を放った。
禍々しい暗黒魔法の塊がクリス達へ向かう。





そして青色に輝く光がクリスの右手に集まる
その光は神々しいほどに輝いている。



「ユーリ、ありがとう…」



「え?」



「ユーリの気持ちが伝わってくる…
 本当に嬉しいよ……」



「クリス…」



十年間積み重ねた想いが魔力を通して伝わっていく。
その想いがクリスの力になる。


そしてクリスは覇王の一撃を放つ。
黒騎士の暗黒剣と衝突するが青く輝く光は、
全てを飲み込んでいく。



「ば、ばかな!」


黒騎士は唖然としている。
暗黒剣を打ち破り覇王の一撃は黒騎士へ迫る
必死に回避しようとするが遅い。
渾身の一撃は黒騎士を捉えた。


その瞬間に光が里中に溢れていく。
しかしその光からは眩しさよりも優しさを感じる。





そして隣で手を繋いでいるユーリが口を開く





「クリス…」







「ユーリ?」






「十年経っても…」








「私は、クリスが大好きだよ…」









その言葉を聞いて俺は一瞬何も考えられなくなった…
もしかすると心を奪われてしまったのかもしれない…









「俺も…」






繋ぎ合わせた手から想いは分かってた…
俺はその想いに応えたい…






「俺もユーリが好きだ…」






十年の月日が経っても想い続けたユーリ。
その想いがクリスへと伝わり力となった。
二人で重ね合わせた魔力は覇王を更なる高みへと導き、四天王最強の黒騎士を打ち砕く。
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