休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第79話 会議

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旧魔法学園、工場倉庫での事件を終えて、
調査隊全員は陛下に呼ばれている。
勿論、賢者も同席しての謁見だ。


「お前達、子供達の救出、
 そして魔族の捕獲見事だ!」


王からの賛辞が特別調査隊へ贈られる。
今日呼ばれた理由は捕獲した魔族から衝撃の事実を知り共有のために呼ばれたのだ。
そして賢者は今回の召集の目的を説明する。


「お前達を呼んだのは四天王と、
 その陰謀を共有するためだ」


セシルとガブの会話に出てきた四天王。
その単語を元にサリーの奴隷術から情報を探らせたのだ。


「四天王の名前はバルガス、
 そこのサリーの復讐相手だよ」
 

バルガスという名前が出た瞬間にサリーの顔が引き攣る。
十年間憎しみを温め続けてきた相手であり、
サリーの生きる理由となっている。


「バルガスの目的は、
 前にも言ったマリアの心臓だよ」


「バルガスは何で子供の誘拐に、
 関わっていたのでしょうか?」


フィリアが疑問に思ったことを口にした。
その質問こそがサリーが最も嫌悪感を示す事実へとつながる。


「サリーの復讐の理由にも繋がるんだが、
 心臓を喰らうと吸収するんだよ…
 その者の力、スキルを」


「な、何だって」


そして四天王バルガスのスキルを聞いた、
サリーは、瞳に涙を溜めて告げる。


「私の家族はバルガスに、
 喰われたんだよ」


その事実に俺は何と答えれば良いのか分からなくなってしまった。
気軽にサリーに復讐を止めろと言えない。
もし俺の大切な家族が喰われたと考えるだけで気がおかしくなってしまう。


「奴らの狙いはマリアだけじゃない、
 ルミナスの魔法学院の子供を喰らい、
 スキルを得る事だったんだよ…」


驚愕の事実を賢者から聞いた調査隊。
幸い子供達は全員救出し親元へ帰している。
そして賢者の話から更に一同は唖然とした。


「奴らはルミナス魔宝祭で、
 大規模な作戦を決行してくる」


「な!」


気付けば5日後に控えたルミナス魔宝祭。
その他国からも客人が集まるタイミングで
作戦を決行してくる。


「シンも参入しマリアを狙うだろう。
 これは国をかけた戦いだ」


「お祭りは中止出来ないんですか?」


クリスの問いは誰しもが心に思っていた。
その質問に国王は苦い顔をしながら答える。


「もう他国の要人はルミナスに入国した。
 これから益々入ってくる…
 今から中止は出来ないだろう」


全てが後手に回ってしまったのだ。
このままでは相手の思う壺になってしまう。
更に国王は話し続けていく。


「だが、勿論小規模に縮小する
 防衛に軍事力を割くためにもな」


そしてここから先は防衛に関わる話のため、宮廷魔術師や王国騎士団も加わる。
事前に打ち合わせをしていたようで、
部屋に主要メンバーが入ってきた。
勿論その中にクレア、ゲイルも含まれる。
意外なのはユーリもいたことだ。


「ユーリ…」


ユーリはクリスと目があったことに気付いたのか軽くウインクをした。
クリスはそんなユーリを見て軽く微笑む。


そしてルミナスの未来をかけた、
防衛作戦の会議が始まった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


会議を終えてクリスは今でも信じられない。クリスが防衛作戦の中で重要な役割を担っているのだ。
それはセシル、バルガスの討伐だ。
そしてクレアとユーリはシンの討伐、
転移魔法の抑え込みに回る。
シンの転移魔法に対して範囲攻撃を主とするクレアが適任なのだろう。



「クリス!ちょっといいか…」


クリスに話しかけてきた人物がいる。
それはクリスのもう一人の師、賢者だ。


「作戦を確かなものにするために、
 お前と準備がしたい」


そして賢者は、更なる極秘作戦とスキル習得をクリスへ伝えた。
それを聞きクリスは衝撃を受ける。
確かにこれなら魔王軍一味を出し抜けるかもしれない。


賢者は近くにいたピクシーを呼び、
クリスの元へ連れて行く。


「ピクシー、来なさい
 マリアも一緒にだよ」


「え?」


賢者はクリスの惚けた顔を見て一喝する。
緊急事態を乗り越えられるかは殆どがクリスに関わっているのだ。


「しっかりしな、クリス…
 マリアも一緒にお前と訓練するんだよ
 残りの5日間、毎日一緒だ」


賢者は至極真面目な顔で言い放つ。
クリスは作戦内容からマリアと訓練すると
聞いたが、まだ心の準備が出来ていない。


「あ、あの賢者…」


「いい加減、覚悟決めな!
 これが一番効率が良いのさ」


極秘作戦のために訓練を開始する。
その参加者はクリス、マリア、ピクシーだ。
ピクシーは1日のみの参加だが、
マリアとは毎日一緒に共にすることになる。


そしてついに、もう一人の主役が現れた。


「マリア…」


クリスの婚約者マリアである。
賢者から事情を聞かされていたマリアも頬が赤い…


「あの、クリス…」


気のせいか手を前にして落ち着かない様子だ。
クリスもマリアを見ていると余計に意識してしまい恥ずかしくなってきた。


「あの、が、頑張ろうねマリア」


「そ、そうね、私も頑張る!」


二人とも声が裏返っていたり挙動不審だ。
どう見てもお互いに意識し過ぎている。


「アンタ達、やる気満々で嬉しいよ
 私は…」


賢者はジト目で見ながら修行が大丈夫か、
一抹の不安を感じていた。


五日後に控えたルミナス魔宝祭、
その日に魔王軍は襲撃を計画していた。
国王と賢者が計画する極秘作戦は、
情報が漏れなければ必ず成功すると
クリスは確信している。
それだけに奇抜な作戦だった。
そしてそれを成功させるかどうかは、
五日間のクリスとマリアの訓練に
全てがかかっているのであった。
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