休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

文字の大きさ
88 / 182

第88話 封印

しおりを挟む
賢者が倒れたことで一瞬の隙を突かれ、
バルガスを城へ送られてしまった。
そしてクレアは賢者に駆け寄っていて戦いどころではない。
ユーリとアリスは引き続きシンを狙う。


「っく…」


身体強化を施したアリスが高速で攻撃を繰り出し、更にユーリも氷魔法で追撃する。
戦況は圧倒的に有利なように見えた。


しかし一瞬だけ氷魔法の発動が遅れた隙に転移魔法を発動されてしまう。
不敵な笑みを浮かべながら、
シンの隣にゲートが発生した。


「今日のところは僕の負けだが、
 きっとバルガスが王女を喰うよ」


シンは旧魔法学園から忽然と姿を消した
ユーリはこの瞬間、シンを倒せなかったことを激しく後悔する。


「く、クレア…」


「し、師匠…」


賢者の手を握り瞳に涙が溢れるクレア。
深い傷に動揺してしまい最善の策が浮かばないでいた。


「あの………」


そんな時にアリスが口を開いたのだ。
そしてその場にいた全員がアリスの言葉に耳を傾けていく…
 



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




ルミナス城、訓練場で激闘は継続する。
剣聖セシルを倒したかと思いきや休む暇もなく四天王バルガスが現れた。


「覇王か、これは運が良い…」


覇王が魔王軍にとって脅威のスキルだということは認知されている。
だからこそバルガスは覇王を何としても獲得し四天王の勢力争いに勝利したい。


「クリス、何か様子がおかしい…」


シャルロットが指摘したのは、バルガスの奇妙な痙攣だった。
この症状の答えをひたすら考えた結果いつも顔を合わせる人物を思い出した。


「あ、アリスの雷魔法か」


雷魔法の麻痺が解けていないと推測した。
少なくとも動きが鈍くなっているのであれば今すぐに攻撃を仕掛けるのが最も効果的だと判断した。


クリスは即座に身体強化を施して駆け抜けていく。
それを見たバルガスはスキルを出せず苛立ちを見せた。


「クソ、こんな時に限って…」


硬質化を使いクリスの攻撃を凌いでいるが、
この戦況ではまさに圧倒的な実力で押していると言えた。


「時間がない、早くしなければ…
 何かが起こる予感がする…」


そしてこの瞬間、【何者か分からない誰か】から明確な呼びかけを受ける。


「ここで魔力を送らないと、
 必ず後悔する?」


そう呼びかけられたクリスは過去、素直に従って命を救われた経験があったのを思い出す。
そして今回もその言葉を信じてみることにした。
クリスは神速スキルでバルガスの背後に回り魔力を送り込む。


「な、何だと?」


予想外の行動にバルガスは判断が遅れる。
クリスは麻痺が解けたあとの危機を察知し全力で攻撃しているが、その最中で信じられない光景を見る。


「う、嘘だろ…」


すると倒れていたはずのセシルがゆっくりと起き上がったのだ。
深い傷を負っており瀕死の重体のはずだが、先程と変わらない表情をしている。


「起きたか、セシルよ」


セシルは瀕死の重体から回復してみせた。
まさにルミナスの最強と謳われただけに、
そう簡単には勝ちを譲ってくれない。



怪しく笑みを浮かべながらクリスを見つめるセシル。
しかしバルガスは予想外の言葉を口にする。


「セシルよ、退け!
 麻痺が解けたら、あのスキルを使う…」


セシルはその言葉に驚き目を見開くが寂しげな表情に変わる。


「クリス、貴方との戦い素敵だったわ…
 残念だけど、ここでお別れよ。
 まだ正体を明かせないの…」



セシルはそのように口にすると吹き抜けになっている訓練施設の壁や建物を足場に脱出していく。



「さて、ついに麻痺が解けたぞ…」


バルガスが怪しく笑みを浮かべる。
そして背中に固定していた鉤爪とも呼ばれるクローを腕に装備した。
鋭く長い爪は一度突き刺さると致命傷になりそうな予感がしてしまう。


「無力な自分を悔やんで死ね」


「封印魔法でな」


バルガスがそう言い放つと、
その場にいる全員は異常を調べていく。


「な、何が起きている?」


シャルロットは何が起きているか分からなかったが、クリスを見ると異常の正体を認識した。


「く、クリス…
 お前…」


魔法やスキルが使えなくなる封印魔法。
術者も対象となるためバルガスも使えない。
そして封印された影響でクリスは子供の姿に戻り、聖剣も輝きを失ってしまった。


「な、なんだと…」


クリスはここに来て全ての力を封印されるとは思わなかった。
何しろスキルを封印されてしまうと普通の12歳の少年に他ならない。


「ふはははは
 覇王の正体がこんなガキとはな」


バルガスは勝利を確信し憎たらしい笑い声をあげる。
そしてクリスの力を奪えると踏んだバルガスは、歪んだ笑みで溢れている。



「さぁ、覇王の力は頂いた!」


急速に迫ってくるバルガス…
身体強化を使っていないため移動速度は速くない。
しかし子供の身体能力もたかが知れている。


「く、クリス、逃げて!」


シャルロットが大声で張り叫ぶ。
スキルが使えない状態でバルガスに捕まれば即座に殺されてしまう。



そして今まさに人生最大の危機とも言える状況でこの場に新たな人物が現れる。



「お、お前は…」



クリスはその人物を知っている。
十年間クリスを想い続けたユーリのように、人間界でも同じ歳月をかけて、
バルガスを憎しみ続けた人物。




「サリー」




バルガスが城に現れると踏んでいたサリー。
愛する家族をバルガスに喰われ、
守れなかった日を悔やみ続けきた。
そして亡くなった家族のために復讐を果たすと心に誓っている。
その研ぎ澄まされた牙はバルガスに向かっていく。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました

夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。 スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。 ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。 驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。 ※カクヨムで先行配信をしています。

処理中です...