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第100話 目的
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教皇が勇者について告げるが、
その内容はとても信じられないものだった。
しかし間違いなく教皇が真実を語っていると感じたのは、その瞳が憎悪と憎しみに満ち溢れていたからだ。
そして更に勇者について語る人物が現れる。
その声はクリス達にとって聞き慣れた人物だ。
「勇者について私からも話そう…」
クリス達が心から尊敬しており、
今はルミナス城に居るはずだった人物。
その人物は、賢者である。
急な賢者の登場に居合わせた者は驚愕した。
ルミナスの者達だけでなく教皇も賢者の訪問に驚いている。
「久しぶりだな、ラグナ
大きくなりおって…」
「お久しぶりです、賢者様」
賢者と教皇は顔見知りのようだ。
そして賢者から驚愕の事実を告げられる。
「勇者はな、転生者だ…
そして聖剣を失って以来、
聖剣を求めてどんな手でも使ってくる」
賢者はマリアを見つめて話す。
まさにその視線はマリアが狙われる可能性があることを指している。
「お前達を殺し、聖剣を手にしようと
勇者は画策するだろう…」
クリス達は事実を告げられて更に驚愕しているが、その理由が何なのか気になっている。
「何のために、
聖剣を手に入れたいのでしょうか?」
賢者は時折複雑そうな顔を見せていた。
その表情から古の時代に勇者との因縁があったと推測される。
「勇者の目的は、力を獲得して
ある人物を殺すことだ…」
その事実を賢者が話している時、
教皇はため息を吐き眉間に皺を寄せている。
「その人物は、女神だよ…
奴は女神を殺すためだけに生きている」
俺は賢者の言葉が信じられない。
なぜ、女神を殺す必要があるのか…
そしてそもそも女神を殺すことなんて出来るのか、俺には全く理解できない…
「その理由は今度、ゆっくりと話そう…
それよりもラグナ、
私達を呼んだ理由は別だろう?」
賢者は女神と勇者の関係について今は説明を避けた。
そしてクリス達をテティスに呼んだ理由について問い詰めていく。
「流石は賢者様…」
「ふん、昔からきな臭い連中だからね」
賢者はラグナとは顔見知りであるが、
女神教のことを全て信じているわけではない。
「まあお前達を先に行かせてから、
やはり私も同行すべきだったと
反省していたのさ」
賢者はクリス達だけで行かせた事を後悔していた。
女神教が聖剣を強奪することはないと思っていたが、強硬手段に出る可能性もあるため念には念をと考えてクレア達に同行したのだ。
「ラグナ…
私はお前達を信用してないからな」
賢者は教皇を目の前にして断言した。
教皇は冷や汗をかきつつも説明を続けていく。
「お互いに目的はあるだろう…
我々の目的は二つ」
賢者の鋭い目が教皇へ向かう。
嘘偽りなく事実を告げているかを見極めている。
「一つ目は魔王の復活阻止」
そして二つ目の目的について、
教皇は複雑な顔をしている。
「二つ目は、私から説明するよりも、
実際に会って確かめてほしい」
教皇が口を開くと一人の女性が入ってきた。
年齢は18歳のエルフで神聖な空気を纏う。
髪型は肩までかかるストレートの青色で、
表情は目鼻がしっかりと整っている。
エルフの血筋を色濃く受け継いだ印象があった。
「ハイエルフのサラ…
最近、二人目の聖女と呼ばれ始めた者だ」
クリスは驚愕していた。
事前に賢者から聞かされていた聖女の存在。
まさにその人物が目の前に現れたのだ。
「そしてサラの回復魔法はレベル6だ」
その事実を聞かされてこの場にいる者は、
更に驚き目を見開いてしまう。
「二つ目の頼みは、
聖女サラを救ってほしい…」
教皇の目的は、聖女サラの救出だった。
そして回復魔法のレベルはマリアよりも高い。
「確かに、このまま魔王軍に攫われると、
心臓を喰われてしまうな…」
賢者もため息を吐き事態は深刻だと悟った。
女神教を全て信用するわけではないが、
賢者はサラから回復魔法の波動を感じ取っていた。
それは、サラの実力が本物だと示している。
「分かった、私たちも協力しよう…
だが…」
賢者はニヤリと笑みを浮かべる。
「ルミナスの聖剣使いが協力するんだ…
こちらへの支援と報酬はたんまり貰う」
その賢者の強かな交渉によりルミナスが協力する代わりに全面的に女神教はクリス達を支援することになった。
「最初からルミナスを支援するつもりだった
何しろ私たち女神教のルーツは、
ルミナスだからな…」
教皇はクリス達にそう伝えた。
確かに怪しいところはあるが、
女神教の正式名称は聖ルミナス教会である。
それがいつしか拠点を変えてテティスに移ったのだ。
教皇の言う通りルーツは確かにルミナスだ。
「今は信用してやる…
だが、クリス達に何かしてみろ…
私が容赦しないよ」
そして賢者が威勢よく啖呵を切った。
その言葉に教皇は同意していく。
「勿論、自由を約束しよう。
そして住む場所や支援も行うつもりだ」
勇者との因縁と新たな聖女の存在。
この二つの問題に全員が頭を抱えている。
しかし偶然が重なり更に波乱を巻き起こしてしまう。
そして既に敵の視線がすぐ近くまで迫っている事に、クリス達は全く気づくことが出来ていないのであった…
その内容はとても信じられないものだった。
しかし間違いなく教皇が真実を語っていると感じたのは、その瞳が憎悪と憎しみに満ち溢れていたからだ。
そして更に勇者について語る人物が現れる。
その声はクリス達にとって聞き慣れた人物だ。
「勇者について私からも話そう…」
クリス達が心から尊敬しており、
今はルミナス城に居るはずだった人物。
その人物は、賢者である。
急な賢者の登場に居合わせた者は驚愕した。
ルミナスの者達だけでなく教皇も賢者の訪問に驚いている。
「久しぶりだな、ラグナ
大きくなりおって…」
「お久しぶりです、賢者様」
賢者と教皇は顔見知りのようだ。
そして賢者から驚愕の事実を告げられる。
「勇者はな、転生者だ…
そして聖剣を失って以来、
聖剣を求めてどんな手でも使ってくる」
賢者はマリアを見つめて話す。
まさにその視線はマリアが狙われる可能性があることを指している。
「お前達を殺し、聖剣を手にしようと
勇者は画策するだろう…」
クリス達は事実を告げられて更に驚愕しているが、その理由が何なのか気になっている。
「何のために、
聖剣を手に入れたいのでしょうか?」
賢者は時折複雑そうな顔を見せていた。
その表情から古の時代に勇者との因縁があったと推測される。
「勇者の目的は、力を獲得して
ある人物を殺すことだ…」
その事実を賢者が話している時、
教皇はため息を吐き眉間に皺を寄せている。
「その人物は、女神だよ…
奴は女神を殺すためだけに生きている」
俺は賢者の言葉が信じられない。
なぜ、女神を殺す必要があるのか…
そしてそもそも女神を殺すことなんて出来るのか、俺には全く理解できない…
「その理由は今度、ゆっくりと話そう…
それよりもラグナ、
私達を呼んだ理由は別だろう?」
賢者は女神と勇者の関係について今は説明を避けた。
そしてクリス達をテティスに呼んだ理由について問い詰めていく。
「流石は賢者様…」
「ふん、昔からきな臭い連中だからね」
賢者はラグナとは顔見知りであるが、
女神教のことを全て信じているわけではない。
「まあお前達を先に行かせてから、
やはり私も同行すべきだったと
反省していたのさ」
賢者はクリス達だけで行かせた事を後悔していた。
女神教が聖剣を強奪することはないと思っていたが、強硬手段に出る可能性もあるため念には念をと考えてクレア達に同行したのだ。
「ラグナ…
私はお前達を信用してないからな」
賢者は教皇を目の前にして断言した。
教皇は冷や汗をかきつつも説明を続けていく。
「お互いに目的はあるだろう…
我々の目的は二つ」
賢者の鋭い目が教皇へ向かう。
嘘偽りなく事実を告げているかを見極めている。
「一つ目は魔王の復活阻止」
そして二つ目の目的について、
教皇は複雑な顔をしている。
「二つ目は、私から説明するよりも、
実際に会って確かめてほしい」
教皇が口を開くと一人の女性が入ってきた。
年齢は18歳のエルフで神聖な空気を纏う。
髪型は肩までかかるストレートの青色で、
表情は目鼻がしっかりと整っている。
エルフの血筋を色濃く受け継いだ印象があった。
「ハイエルフのサラ…
最近、二人目の聖女と呼ばれ始めた者だ」
クリスは驚愕していた。
事前に賢者から聞かされていた聖女の存在。
まさにその人物が目の前に現れたのだ。
「そしてサラの回復魔法はレベル6だ」
その事実を聞かされてこの場にいる者は、
更に驚き目を見開いてしまう。
「二つ目の頼みは、
聖女サラを救ってほしい…」
教皇の目的は、聖女サラの救出だった。
そして回復魔法のレベルはマリアよりも高い。
「確かに、このまま魔王軍に攫われると、
心臓を喰われてしまうな…」
賢者もため息を吐き事態は深刻だと悟った。
女神教を全て信用するわけではないが、
賢者はサラから回復魔法の波動を感じ取っていた。
それは、サラの実力が本物だと示している。
「分かった、私たちも協力しよう…
だが…」
賢者はニヤリと笑みを浮かべる。
「ルミナスの聖剣使いが協力するんだ…
こちらへの支援と報酬はたんまり貰う」
その賢者の強かな交渉によりルミナスが協力する代わりに全面的に女神教はクリス達を支援することになった。
「最初からルミナスを支援するつもりだった
何しろ私たち女神教のルーツは、
ルミナスだからな…」
教皇はクリス達にそう伝えた。
確かに怪しいところはあるが、
女神教の正式名称は聖ルミナス教会である。
それがいつしか拠点を変えてテティスに移ったのだ。
教皇の言う通りルーツは確かにルミナスだ。
「今は信用してやる…
だが、クリス達に何かしてみろ…
私が容赦しないよ」
そして賢者が威勢よく啖呵を切った。
その言葉に教皇は同意していく。
「勿論、自由を約束しよう。
そして住む場所や支援も行うつもりだ」
勇者との因縁と新たな聖女の存在。
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