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現代のとある北海道の牧場にて
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ピピピピッピピピピッ
目覚ましのアラームがとある寮の一室で鳴り響く。時刻は朝の4時30分。ここは北海道某地方の中規模競走馬の牧場である。部屋の住人である俺は19歳の平凡な青年渡辺弘樹(ワタナベ コウキ)だ。月並みな言葉だが牧場の朝は早い。季節は春の終わりでまだ明け方はひんやりと寒い。布団で眠るにはとても快適な気温だ。そんな中俺は目覚ましを止めて後5分・・・後3分・・・後1分と往生際悪くベッドの中で粘っていた。
不意にドアをノックする音がした。
「ナベちゃん!いい加減起きなよ!先に行っちゃうよ?何度寝する気なんだよ?」
同僚の鹿内の声が聞こえる。外で待っていても弘樹が出てこない為しびれを切らしたようである。
「・・・起きてるし!今行くよ!ちなみにまだ3度寝だよ?」
「別に何度寝したかの回数なんてどうでもいいんだけど・・・早く行かないとまた牧場長にどやされるよ?」
弘樹は寮の部屋の廊下で急かす鹿内に返事をしながら手早く着替える。この寮ではなかなか起きない人間を互いに起こすことにしていた。多少偏りはあるがうまく回っていた。以前は起きない人を放置して先に仕事を始めたりして遅れた人には罰当番を科したりしていたのだが、人間関係が険悪になるので助け合うことにしている。
「お待たせ!鹿内さん!では出発!」
「頼みますよ?副牧場長。今月二回目だよ?」
「副牧場長はやめてよ。ただの古参ってだけだし。鹿内さんも二回やっているでしょ?ほい!コーヒー!」
弘樹は部屋から持ってきた缶コーヒーを鹿内にお詫びも兼ねて渡す。
「まあ、お互い様だけどね。ありがとう!いただきます」
鹿内は弘樹から缶コーヒーを受け取ると軽トラのエンジンをかけて出発する。寮から担当する厩舎まで距離は1キロ程だ。二人ともこの間にコーヒーを一気飲みして目を覚ます。ほどなく現場に着いてすぐに軽トラから飛び降り、小走りで明かりが既に点いている厩舎に入る。
「「おはようございます!」」
「おう!いい身分だな?重役共!遅いぞ!飼い葉やるのはもう終わっているから、二人で桶に水をやれ!」
厩舎の中央に佐々木牧場長がすでに飼葉桶を各馬房にセットしている最中だ。佐々木場長は眼光はやや鋭くキャップを被っているが髪は・・・昔はフサフサだったらしい。
「「はーい」」
鹿内の予想通り佐々木牧場長にどやされてしまい、鹿内はジト目で弘樹を見る。弘樹は片手で鹿内を拝みながら謝る。よくあることだ。
「その様子だと弘樹が寝坊したな?今日は弘樹が飼い葉桶と水桶を洗っておけよ?」
「え~!?・・・はい」
春とはいえまだ寒いので水場での作業は結構な重労働である。馬達が飼い葉を食べ終わるのを待って佐々木と鹿内が馬を外に連れ出して放牧に出して行く。弘樹は空いた馬房から飼い葉桶と水桶を回収して水場のブラシを使って洗う。濯ぐ水はとても冷たい。一応ゴム手袋をしているがあまり意味をなさないくらい水温は低かった。弘樹はかじかむ手に息を吹きかけながら桶を洗い水を切ってから逆さにひっくり返して乾かすために桶をピラミッド状に積み上げて作業は終了した。あまりにも手がかじかむのを通り越して痛かったので最後の方は適当に洗ったのは内緒である。
「佐々木さーん、桶洗い終わりました~」
「おう!終わったか?手抜いてね~だろうな?」
弘樹はとっさに目を逸らしつつ。
「多分?おそらく・・・そこはかとなく?」
「多分ってなんだ?多分って・・・お前な・・・まあいいわ、とりあえず一息入れたら馬達を放牧に出すからな」
「は~い。でも今日は霧が出てきたから様子を見た方が良いかもです」
「そうか・・・なら朝食後まで様子を見るかな?霧が濃くなって馬達に怪我をされても良くないしな」
「そうしましょう!」
「よし!じゃあ今朝は解散だな!あとは今日の乗り運動の予定を渡すから育成にいる高塚と冨島にも伝えてくれよな?ほら見ておけよ?」
「はいはい・・・ウゲッ?今日5頭も俺が乗るの?多くない?1頭鹿内さんに・・・」
「ナベちゃん?俺も5頭なんだけど?無理だからね?」
「マジかよ・・・」
「お前らな・・・今日は俺も5頭だから一緒だろ?若いんだからさ?文句はいいから!解散!飯食ってこい!霧も濃くなってきたぞ!」
「「あ、ハイ・・・」」
これ以上文句を言っても事態は好転しないので二人は軽トラで寮に引き返すことにした。引き返す道中も霧がどんどん濃くなってきた。5メートル先も見えるか怪しくなってきたのである。なんとか安全運転で寮にたどり着くと手を洗って食堂に行って朝食を食べることにした。今朝は簡単にトーストにハムエッグとトマトを切っただけのサラダだった。食べ終わる頃には時刻は7時ちょうどだった。
この寮の住人はあと二人高塚と冨島が帰って来るはずだが未だに帰ってこないところをみると、二人は厩舎に備え付けられた休憩室でのんびりしていると思われる。部屋にはテレビも簡単なキッチンやストーブもあるのでそちらに留まっているのだろう。
「高塚さんも冨島さんも帰ってこないな~。しかし霧がまた濃くなってきたな。通いのパートさん来れるのかね?」
「パートさんはどうだろ?高塚さん達は良くあることじゃない?次の勤務が9時だからそのままなんじゃないかな?さて・・・俺は9時前まで寝るね?ナベちゃんはどうするの?」
「あ、俺ももうひと眠りする!」
「いいけど、今度は2度寝しないでね?」
「わかってます!3度寝はしません!」
「2度寝はしないでよ?3度寝はもっと駄目だよ!」
「はいはい・・・おやすみ~」
「あやしい返事だな~。とりあえずお疲れ~」
二人はいつものやりとりをした後それぞれの部屋に戻り布団に潜りこんだ。起きた後の出来事を予想できずにそうそうに意識を手放すのであった。
目覚ましのアラームがとある寮の一室で鳴り響く。時刻は朝の4時30分。ここは北海道某地方の中規模競走馬の牧場である。部屋の住人である俺は19歳の平凡な青年渡辺弘樹(ワタナベ コウキ)だ。月並みな言葉だが牧場の朝は早い。季節は春の終わりでまだ明け方はひんやりと寒い。布団で眠るにはとても快適な気温だ。そんな中俺は目覚ましを止めて後5分・・・後3分・・・後1分と往生際悪くベッドの中で粘っていた。
不意にドアをノックする音がした。
「ナベちゃん!いい加減起きなよ!先に行っちゃうよ?何度寝する気なんだよ?」
同僚の鹿内の声が聞こえる。外で待っていても弘樹が出てこない為しびれを切らしたようである。
「・・・起きてるし!今行くよ!ちなみにまだ3度寝だよ?」
「別に何度寝したかの回数なんてどうでもいいんだけど・・・早く行かないとまた牧場長にどやされるよ?」
弘樹は寮の部屋の廊下で急かす鹿内に返事をしながら手早く着替える。この寮ではなかなか起きない人間を互いに起こすことにしていた。多少偏りはあるがうまく回っていた。以前は起きない人を放置して先に仕事を始めたりして遅れた人には罰当番を科したりしていたのだが、人間関係が険悪になるので助け合うことにしている。
「お待たせ!鹿内さん!では出発!」
「頼みますよ?副牧場長。今月二回目だよ?」
「副牧場長はやめてよ。ただの古参ってだけだし。鹿内さんも二回やっているでしょ?ほい!コーヒー!」
弘樹は部屋から持ってきた缶コーヒーを鹿内にお詫びも兼ねて渡す。
「まあ、お互い様だけどね。ありがとう!いただきます」
鹿内は弘樹から缶コーヒーを受け取ると軽トラのエンジンをかけて出発する。寮から担当する厩舎まで距離は1キロ程だ。二人ともこの間にコーヒーを一気飲みして目を覚ます。ほどなく現場に着いてすぐに軽トラから飛び降り、小走りで明かりが既に点いている厩舎に入る。
「「おはようございます!」」
「おう!いい身分だな?重役共!遅いぞ!飼い葉やるのはもう終わっているから、二人で桶に水をやれ!」
厩舎の中央に佐々木牧場長がすでに飼葉桶を各馬房にセットしている最中だ。佐々木場長は眼光はやや鋭くキャップを被っているが髪は・・・昔はフサフサだったらしい。
「「はーい」」
鹿内の予想通り佐々木牧場長にどやされてしまい、鹿内はジト目で弘樹を見る。弘樹は片手で鹿内を拝みながら謝る。よくあることだ。
「その様子だと弘樹が寝坊したな?今日は弘樹が飼い葉桶と水桶を洗っておけよ?」
「え~!?・・・はい」
春とはいえまだ寒いので水場での作業は結構な重労働である。馬達が飼い葉を食べ終わるのを待って佐々木と鹿内が馬を外に連れ出して放牧に出して行く。弘樹は空いた馬房から飼い葉桶と水桶を回収して水場のブラシを使って洗う。濯ぐ水はとても冷たい。一応ゴム手袋をしているがあまり意味をなさないくらい水温は低かった。弘樹はかじかむ手に息を吹きかけながら桶を洗い水を切ってから逆さにひっくり返して乾かすために桶をピラミッド状に積み上げて作業は終了した。あまりにも手がかじかむのを通り越して痛かったので最後の方は適当に洗ったのは内緒である。
「佐々木さーん、桶洗い終わりました~」
「おう!終わったか?手抜いてね~だろうな?」
弘樹はとっさに目を逸らしつつ。
「多分?おそらく・・・そこはかとなく?」
「多分ってなんだ?多分って・・・お前な・・・まあいいわ、とりあえず一息入れたら馬達を放牧に出すからな」
「は~い。でも今日は霧が出てきたから様子を見た方が良いかもです」
「そうか・・・なら朝食後まで様子を見るかな?霧が濃くなって馬達に怪我をされても良くないしな」
「そうしましょう!」
「よし!じゃあ今朝は解散だな!あとは今日の乗り運動の予定を渡すから育成にいる高塚と冨島にも伝えてくれよな?ほら見ておけよ?」
「はいはい・・・ウゲッ?今日5頭も俺が乗るの?多くない?1頭鹿内さんに・・・」
「ナベちゃん?俺も5頭なんだけど?無理だからね?」
「マジかよ・・・」
「お前らな・・・今日は俺も5頭だから一緒だろ?若いんだからさ?文句はいいから!解散!飯食ってこい!霧も濃くなってきたぞ!」
「「あ、ハイ・・・」」
これ以上文句を言っても事態は好転しないので二人は軽トラで寮に引き返すことにした。引き返す道中も霧がどんどん濃くなってきた。5メートル先も見えるか怪しくなってきたのである。なんとか安全運転で寮にたどり着くと手を洗って食堂に行って朝食を食べることにした。今朝は簡単にトーストにハムエッグとトマトを切っただけのサラダだった。食べ終わる頃には時刻は7時ちょうどだった。
この寮の住人はあと二人高塚と冨島が帰って来るはずだが未だに帰ってこないところをみると、二人は厩舎に備え付けられた休憩室でのんびりしていると思われる。部屋にはテレビも簡単なキッチンやストーブもあるのでそちらに留まっているのだろう。
「高塚さんも冨島さんも帰ってこないな~。しかし霧がまた濃くなってきたな。通いのパートさん来れるのかね?」
「パートさんはどうだろ?高塚さん達は良くあることじゃない?次の勤務が9時だからそのままなんじゃないかな?さて・・・俺は9時前まで寝るね?ナベちゃんはどうするの?」
「あ、俺ももうひと眠りする!」
「いいけど、今度は2度寝しないでね?」
「わかってます!3度寝はしません!」
「2度寝はしないでよ?3度寝はもっと駄目だよ!」
「はいはい・・・おやすみ~」
「あやしい返事だな~。とりあえずお疲れ~」
二人はいつものやりとりをした後それぞれの部屋に戻り布団に潜りこんだ。起きた後の出来事を予想できずにそうそうに意識を手放すのであった。
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