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波乱の魔王軍、介入編
第43話 魔将軍とすんごい熱吸収
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「反撃の時だ! ブルガロスを討つぞ!」
バルトーク騎士団長の大地を揺るがすほどの雄叫び。
それに呼応するように、絶望から蘇った騎士たちが、一斉に鬨の声を上げた。
洞窟から飛び出した私たちは、勢いそのままに、魔将軍ブルガロスへと襲いかかった。
「ほう。まだ虫ケラが残っておったか。しかも妙に元気だな」
ブルガロスは私たちの姿を見ても、眉一つ動かさない。
「うぉぉぉ!」
先陣を切ったのは聖なる力に満ちたバルトーク騎士団長だった。彼の剣は先程までの絶望が嘘のように、力強く、そして、速い。
ブルガロスの巨体を確実に捉え、その黒い甲殻に火花を散らす。
「小賢しい真似を……!」
初めて有効な一撃を受けたブルガロスが苛立ったように唸った。
「今だ! 全員、続け!」
ユウキ様の号令で、私たちも一斉に攻撃を開始する。
ダインさんの戦斧が、ブルガロスの巨体を揺るがす。
シルヴィアさんの雷撃が、その動きを、一瞬、鈍らせる。
騎士たちの槍が、雨のように、その体に突き立てられていく。
初めて、戦況は互角になった。
いや、私たちの勢いが、わずかに上回っているようにさえ見えた。
しかし、魔将軍は魔将軍だった。
「――我が力、思い知るがいい!」
ブルガロスが咆哮する。すると、まるで火山そのものが彼に呼応したかのように、ゴゴゴゴゴ、と、大地が鳴動した。
地面の亀裂から、灼熱の溶岩が間欠泉のように噴き出す。
ブルガロスは、その熱を、空気を、全て自分の体へと吸い込んでいく。
彼の体は先程よりも、さらに大きく膨れ上がり、その拳は太陽のように赤く、赤く輝いていた。
「炎獄の吐息(ヘルファイア・ブレス)!」
ブルガロスが吐き出したのは、戦場全てを飲み込まんとする、灼熱の炎の津波だった。
それは、もはや魔法ではない。火山の怒り、そのもの。
誰もが、避けられない、死を覚悟した。
私は、その炎の壁を前に、恐怖で、ぎゅっと、目をつぶった。
そして、熱さから身を守ろうと、無意識に両腕で顔を覆う。
その結果、私の胸が、ぐっと前に突き出される形になった。
そして、奇跡は私の意図など、全くお構いなしに起こった。
凄まじい熱波が私の体に届く寸前。
ふっと消えたのだ。
まるで最初から、そこには何もなかったかのように。
あの全てを焼き尽くすはずだった炎の津波が、跡形もなく消え失せてしまった。
後に残ったのは、まるで暖炉の前にいるかのような、心地よい温かさだけ。
私は、おそるおそる目を開けた。
そこには信じられないという顔で、私を見つめる仲間たちと騎士たちの姿があった。
そして同じように、愕然とした表情で立ち尽くす、魔将軍ブルガロスの姿も。
私は自分の身に何が起きたのか全く分からなかった。
ただ、満足のため息が、一つ漏れただけ。
「ふぅ……なんだか、体がぽかぽかします……」
「俺の炎が……消えた、だと……?」
ブルガロスの震える声。
その声に最初に我に返ったのはユウキ様だった。
彼は信じられないものを見る目で、私を見て、やがて、その顔を歓喜に歪ませた。
「……熱エネルギーを根こそぎ吸収しちまったのかよ……!」
ユウキ様の声が戦場に響き渡る。
「スキル名、『聖なる体温調節(ホーリー・サーモスタット)』! あいつの力の源は熱そのものだ! つまり、ルルナ! 君はブルガロスにとって、天敵中の天敵なんだ!」
その言葉に、絶望に沈んでいた騎士たちの顔に、再び、希望の光が宿る。
ブルガロスは、初めて、私という存在を、憎悪と、そして畏怖の目で睨みつけていた。
「終わりだ、ブルガロス!」
ユウキ様が聖剣を敵将に突きつける。
「お前の炎は、俺たちの聖女様には通用しねえ!」
戦いの流れは、今、確かに変わった。
私の、すんごいおっぱいが、またしても、戦況を根底から、ひっくり返してしまったのだから。
バルトーク騎士団長の大地を揺るがすほどの雄叫び。
それに呼応するように、絶望から蘇った騎士たちが、一斉に鬨の声を上げた。
洞窟から飛び出した私たちは、勢いそのままに、魔将軍ブルガロスへと襲いかかった。
「ほう。まだ虫ケラが残っておったか。しかも妙に元気だな」
ブルガロスは私たちの姿を見ても、眉一つ動かさない。
「うぉぉぉ!」
先陣を切ったのは聖なる力に満ちたバルトーク騎士団長だった。彼の剣は先程までの絶望が嘘のように、力強く、そして、速い。
ブルガロスの巨体を確実に捉え、その黒い甲殻に火花を散らす。
「小賢しい真似を……!」
初めて有効な一撃を受けたブルガロスが苛立ったように唸った。
「今だ! 全員、続け!」
ユウキ様の号令で、私たちも一斉に攻撃を開始する。
ダインさんの戦斧が、ブルガロスの巨体を揺るがす。
シルヴィアさんの雷撃が、その動きを、一瞬、鈍らせる。
騎士たちの槍が、雨のように、その体に突き立てられていく。
初めて、戦況は互角になった。
いや、私たちの勢いが、わずかに上回っているようにさえ見えた。
しかし、魔将軍は魔将軍だった。
「――我が力、思い知るがいい!」
ブルガロスが咆哮する。すると、まるで火山そのものが彼に呼応したかのように、ゴゴゴゴゴ、と、大地が鳴動した。
地面の亀裂から、灼熱の溶岩が間欠泉のように噴き出す。
ブルガロスは、その熱を、空気を、全て自分の体へと吸い込んでいく。
彼の体は先程よりも、さらに大きく膨れ上がり、その拳は太陽のように赤く、赤く輝いていた。
「炎獄の吐息(ヘルファイア・ブレス)!」
ブルガロスが吐き出したのは、戦場全てを飲み込まんとする、灼熱の炎の津波だった。
それは、もはや魔法ではない。火山の怒り、そのもの。
誰もが、避けられない、死を覚悟した。
私は、その炎の壁を前に、恐怖で、ぎゅっと、目をつぶった。
そして、熱さから身を守ろうと、無意識に両腕で顔を覆う。
その結果、私の胸が、ぐっと前に突き出される形になった。
そして、奇跡は私の意図など、全くお構いなしに起こった。
凄まじい熱波が私の体に届く寸前。
ふっと消えたのだ。
まるで最初から、そこには何もなかったかのように。
あの全てを焼き尽くすはずだった炎の津波が、跡形もなく消え失せてしまった。
後に残ったのは、まるで暖炉の前にいるかのような、心地よい温かさだけ。
私は、おそるおそる目を開けた。
そこには信じられないという顔で、私を見つめる仲間たちと騎士たちの姿があった。
そして同じように、愕然とした表情で立ち尽くす、魔将軍ブルガロスの姿も。
私は自分の身に何が起きたのか全く分からなかった。
ただ、満足のため息が、一つ漏れただけ。
「ふぅ……なんだか、体がぽかぽかします……」
「俺の炎が……消えた、だと……?」
ブルガロスの震える声。
その声に最初に我に返ったのはユウキ様だった。
彼は信じられないものを見る目で、私を見て、やがて、その顔を歓喜に歪ませた。
「……熱エネルギーを根こそぎ吸収しちまったのかよ……!」
ユウキ様の声が戦場に響き渡る。
「スキル名、『聖なる体温調節(ホーリー・サーモスタット)』! あいつの力の源は熱そのものだ! つまり、ルルナ! 君はブルガロスにとって、天敵中の天敵なんだ!」
その言葉に、絶望に沈んでいた騎士たちの顔に、再び、希望の光が宿る。
ブルガロスは、初めて、私という存在を、憎悪と、そして畏怖の目で睨みつけていた。
「終わりだ、ブルガロス!」
ユウキ様が聖剣を敵将に突きつける。
「お前の炎は、俺たちの聖女様には通用しねえ!」
戦いの流れは、今、確かに変わった。
私の、すんごいおっぱいが、またしても、戦況を根底から、ひっくり返してしまったのだから。
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