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第一章 追放と告白
第8話 マチルダさんに報告
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翌日、僕の心は躍っていた。
「あなたがダンジョンのボスキャラを倒すような剣士になったら、お付き合いを考えるわ」
マチルダさんのこの言葉が頭から離れなかった。
なにしろ僕は、ボスキャラを倒してしまったんだから。
ということは。
マチルダさんと、正式に付き合えるわけだ。
また、キスできるのかも。
アイテムボックスにゴブリンキングの魔石が入っていることを何度も確かめながら、僕は冒険者ギルドへと急いだ。
この魔石を見せると、マチルダさんはどんな顔をするのだろう。
すごい、と言って僕をほめてくれるのかな。
そして、「こんな強い人となら私は喜んでお付き合いさせてもらうわ」と言ってくれるのかな。
ずっとそんな妄想が頭から離れない。
太陽があたたかく僕を包み、心地の良い風が吹き抜けていく。
そんな中を歩いていると、あっという間に冒険者ギルドへ到着した。
「おはようございます」
今日の僕の声は自信に満ちている。
「あら、マルコス、おはよう。早いのね」
受付のマチルダさんが声をかけてくれる。
まだオープンしたてのギルドだが、すでに多くの冒険者が集まっていた。みんな今日のクエストを決めているのだ。
さあ、見てもらおう。
マチルダさん驚くだろうな。
僕は黙って、魔石をカウンターに置いた。
コロンと音だけが響く。
「何、これ?」
マチルダさんは不思議な顔をした。
「見慣れない色の魔石ね」
「うん」
僕はこの魔石が何なのか説明したくてしかたがないところを、じっと踏みとどまって黙っていた。
「まさか、スライム以外のモンスターを倒したの?」
「うん」
「ちょっと待って、こんな魔石、見たことないわ」
マチルダさんはその細い指でそっと魔石を触った。
「マルコス、どんなモンスターを倒してきたの?」
「ゴブリンキング」
僕は高ぶる気持ちを必死に抑え、冷静な調子で言った。
「えっ?」
マチルダさんが目をまるくする。
「今、なんて言ったの?」
「ゴブリンキングを倒してきたんだ」
「ゴブリンキングって、あのボスキャラの?」
「そう、ゴブリン山ダンジョンのボスキャラ」
「えー!」
ギルド内にマチルダさんの声が響き渡った。
その声を聞き、冒険者たちが集まってくる。
「どうしたんだ?」
一人の年配冒険者が興味深そうに近寄ってきた。
「これを見て! ゴブリンキングの魔石よ!」
興奮したマチルダさんの声。
「なんだって!」
年配冒険者はオレンジ模様の魔石をつかむ。
「こ、これは!」
「ねえ、どうなの? 本物よね?」
「ああ、間違いねえ。長い間冒険者をやっているが、お目にかかったのは久しぶりだぜ。これは間違いなくゴブリンキングの魔石だ」
「ゴブリンキングの魔石だって?」
集まってきていた冒険者たちが騒ぎ出した。
「おい、マルコス、まさかお前一人でそれを獲ってきたんじゃないだろうな?」
「いや、僕一人だよ」
「な、なんだって! お前、あのゴブリンキングを一人で倒したというのか?」
「うん、時間はかかったけど、簡単だった」
「か、簡単だった? どういうことだ? マルコスはスライムも倒せないやつだったよな?」
「ああ、そうだ。そのマルコスがどうしてボスキャラのゴブリンキングに勝てるんだ?」
そんな言葉が飛び交っている中、一人の冒険者が僕の前に現れた。
僕をクビにしたクローだった。
「みんな、だまされるんじゃねえぞ。こいつがボスキャラを一人で倒しただと? そんなこと、ありえるはずないだろ。こいつは犯罪人だ。この魔石はどこからか盗んできたに違いない!」
クローは血相を変えてそう叫んだ。
その声に押され、他の冒険者たちも同調をはじめる。
「そうだな、マルコスがボスキャラを倒すなんて、冷静に考えてありえねえことだ。なあ、マルコス、この魔石、どうやって手に入れたんだ? もしクローの言う通り盗んできたものなら、ただごとじゃあ済まされないぞ」
そ、そんな。
僕は愕然とした。
「これは本当に僕が獲ってきたものです。昨日一人でゴブリンキングを倒したんです」
「馬鹿言うな!」
クローが続けた。
「もしお前が本当にこれを自分で獲ってきたというのなら、ここでそれを証明してみせろ!」
「証明?」
「ああ、この俺様、つまりAランク冒険者のクロー様とここで勝負しろ」
何ということだ。
せっかくゴブリンキングを倒してきたというのに、犯罪人扱いされている。
「ボックスで勝負してやる。今すぐグローブをつけろ」とクロー。
ボックスというのは手にグローブをはめて殴り合うものだ。
冒険者同士、勝負をつける際によく行われるものだった。
「やめて!」
マチルダさんが声をあげた。
「ボックスだなんて野蛮なことやめてちょうだい!」
ボックスはいくらグローブをはめていると言っても、どちらかが負傷して立てなくなるまで殴り合う危険なものだ。後遺症が出てしまうこともある。
「女は黙ってろ」
クローは早くもグローブを付け始めている。
「マルコスはやっとスライムを倒せるようになったザコ冒険者だ。こんなやつがボスキャラを一人で倒せるわけがないことを俺様がちゃんと証明してやる」
ああ、なんということだ。
こんな意味のない勝負を挑まれるなんて。
僕はもともと最弱の冒険者だったので、バカにされ一方的にやられることはあっても、一対一で人間とやり合うことなんて初めての経験だ。
相手のクローは、おそらく百戦錬磨、ボックスもお手の物なのだろう。
勝てるわけない。
このままでは無様に負けて、盗人扱いされるだけだ。
なんとかこんな勝負、止めることはできないのだろうか?
「ねえクロー、僕はボックスなんてしたことないんです。君にボコボコにやられるのは目に見えているよ。なんとかゆるしてくれませんか?」
「黙れ犯罪人! さっさとグローブをつけろ!」
クローは僕の話などまったく聞く耳を持たない。
やはり戦いは回避できないのか……。
……回避?
そうだ、その手があるじゃないか。
「ねえクロー、ボックスのルールを確認させてもらっていいですか?」
「ああ、ルールと言っても殴り合うだけのことだがな」
「防御系や回復系のスキルは使っていいんですよね」
「当たり前だ。攻撃系以外のスキルなら全て使ってOKだ。そんなことも知らないのか!」
そうなのだ。
攻撃系以外のスキルなら使えるのだ。
だったら……。
「もちろんマルコスの得意な体を光らせるだけのスキルも使えるぞ」
クローはバカにしたように言う。
『回避』はゴブリンキングにも通用した。おそらくクローにも通用するはずだ。
しかし。
一抹の不安が残る。
もし、クローには通用しなかったらどうなる?
レベル2の僕は簡単にやられてしまうだけだ。
けれど、もうやるしかなかった。
相手は僕をクビにしただけではなく、マチルダさんを捨てるような男だ。
いつかは見返しておかないと、これからもずっとやられっぱなしになってしまう。
僕は手渡された革張りのグローブを両手にはめ込んだ。
クローは待ち切れない様子で僕をにらみつけている。
やがて彼はこんなことを言い出した。
「左手一本だ」
「えっ?」
「マルコスなど左手一本で充分だ。左手だけで相手をしてやるからありがたく思えよ」
完全に僕を舐めきっている。
まあ、僕のレベルを見れば当然のことかもしれないが。
僕とクローはギルドの酒場フロアで向かい合っていた。
ふと見ると、マチルダさんが心配そうな顔をしていた。
僕のことを心配してくれているのだろうか?
だったらうれしいな。
そんなことを僕は考えていた。
「あなたがダンジョンのボスキャラを倒すような剣士になったら、お付き合いを考えるわ」
マチルダさんのこの言葉が頭から離れなかった。
なにしろ僕は、ボスキャラを倒してしまったんだから。
ということは。
マチルダさんと、正式に付き合えるわけだ。
また、キスできるのかも。
アイテムボックスにゴブリンキングの魔石が入っていることを何度も確かめながら、僕は冒険者ギルドへと急いだ。
この魔石を見せると、マチルダさんはどんな顔をするのだろう。
すごい、と言って僕をほめてくれるのかな。
そして、「こんな強い人となら私は喜んでお付き合いさせてもらうわ」と言ってくれるのかな。
ずっとそんな妄想が頭から離れない。
太陽があたたかく僕を包み、心地の良い風が吹き抜けていく。
そんな中を歩いていると、あっという間に冒険者ギルドへ到着した。
「おはようございます」
今日の僕の声は自信に満ちている。
「あら、マルコス、おはよう。早いのね」
受付のマチルダさんが声をかけてくれる。
まだオープンしたてのギルドだが、すでに多くの冒険者が集まっていた。みんな今日のクエストを決めているのだ。
さあ、見てもらおう。
マチルダさん驚くだろうな。
僕は黙って、魔石をカウンターに置いた。
コロンと音だけが響く。
「何、これ?」
マチルダさんは不思議な顔をした。
「見慣れない色の魔石ね」
「うん」
僕はこの魔石が何なのか説明したくてしかたがないところを、じっと踏みとどまって黙っていた。
「まさか、スライム以外のモンスターを倒したの?」
「うん」
「ちょっと待って、こんな魔石、見たことないわ」
マチルダさんはその細い指でそっと魔石を触った。
「マルコス、どんなモンスターを倒してきたの?」
「ゴブリンキング」
僕は高ぶる気持ちを必死に抑え、冷静な調子で言った。
「えっ?」
マチルダさんが目をまるくする。
「今、なんて言ったの?」
「ゴブリンキングを倒してきたんだ」
「ゴブリンキングって、あのボスキャラの?」
「そう、ゴブリン山ダンジョンのボスキャラ」
「えー!」
ギルド内にマチルダさんの声が響き渡った。
その声を聞き、冒険者たちが集まってくる。
「どうしたんだ?」
一人の年配冒険者が興味深そうに近寄ってきた。
「これを見て! ゴブリンキングの魔石よ!」
興奮したマチルダさんの声。
「なんだって!」
年配冒険者はオレンジ模様の魔石をつかむ。
「こ、これは!」
「ねえ、どうなの? 本物よね?」
「ああ、間違いねえ。長い間冒険者をやっているが、お目にかかったのは久しぶりだぜ。これは間違いなくゴブリンキングの魔石だ」
「ゴブリンキングの魔石だって?」
集まってきていた冒険者たちが騒ぎ出した。
「おい、マルコス、まさかお前一人でそれを獲ってきたんじゃないだろうな?」
「いや、僕一人だよ」
「な、なんだって! お前、あのゴブリンキングを一人で倒したというのか?」
「うん、時間はかかったけど、簡単だった」
「か、簡単だった? どういうことだ? マルコスはスライムも倒せないやつだったよな?」
「ああ、そうだ。そのマルコスがどうしてボスキャラのゴブリンキングに勝てるんだ?」
そんな言葉が飛び交っている中、一人の冒険者が僕の前に現れた。
僕をクビにしたクローだった。
「みんな、だまされるんじゃねえぞ。こいつがボスキャラを一人で倒しただと? そんなこと、ありえるはずないだろ。こいつは犯罪人だ。この魔石はどこからか盗んできたに違いない!」
クローは血相を変えてそう叫んだ。
その声に押され、他の冒険者たちも同調をはじめる。
「そうだな、マルコスがボスキャラを倒すなんて、冷静に考えてありえねえことだ。なあ、マルコス、この魔石、どうやって手に入れたんだ? もしクローの言う通り盗んできたものなら、ただごとじゃあ済まされないぞ」
そ、そんな。
僕は愕然とした。
「これは本当に僕が獲ってきたものです。昨日一人でゴブリンキングを倒したんです」
「馬鹿言うな!」
クローが続けた。
「もしお前が本当にこれを自分で獲ってきたというのなら、ここでそれを証明してみせろ!」
「証明?」
「ああ、この俺様、つまりAランク冒険者のクロー様とここで勝負しろ」
何ということだ。
せっかくゴブリンキングを倒してきたというのに、犯罪人扱いされている。
「ボックスで勝負してやる。今すぐグローブをつけろ」とクロー。
ボックスというのは手にグローブをはめて殴り合うものだ。
冒険者同士、勝負をつける際によく行われるものだった。
「やめて!」
マチルダさんが声をあげた。
「ボックスだなんて野蛮なことやめてちょうだい!」
ボックスはいくらグローブをはめていると言っても、どちらかが負傷して立てなくなるまで殴り合う危険なものだ。後遺症が出てしまうこともある。
「女は黙ってろ」
クローは早くもグローブを付け始めている。
「マルコスはやっとスライムを倒せるようになったザコ冒険者だ。こんなやつがボスキャラを一人で倒せるわけがないことを俺様がちゃんと証明してやる」
ああ、なんということだ。
こんな意味のない勝負を挑まれるなんて。
僕はもともと最弱の冒険者だったので、バカにされ一方的にやられることはあっても、一対一で人間とやり合うことなんて初めての経験だ。
相手のクローは、おそらく百戦錬磨、ボックスもお手の物なのだろう。
勝てるわけない。
このままでは無様に負けて、盗人扱いされるだけだ。
なんとかこんな勝負、止めることはできないのだろうか?
「ねえクロー、僕はボックスなんてしたことないんです。君にボコボコにやられるのは目に見えているよ。なんとかゆるしてくれませんか?」
「黙れ犯罪人! さっさとグローブをつけろ!」
クローは僕の話などまったく聞く耳を持たない。
やはり戦いは回避できないのか……。
……回避?
そうだ、その手があるじゃないか。
「ねえクロー、ボックスのルールを確認させてもらっていいですか?」
「ああ、ルールと言っても殴り合うだけのことだがな」
「防御系や回復系のスキルは使っていいんですよね」
「当たり前だ。攻撃系以外のスキルなら全て使ってOKだ。そんなことも知らないのか!」
そうなのだ。
攻撃系以外のスキルなら使えるのだ。
だったら……。
「もちろんマルコスの得意な体を光らせるだけのスキルも使えるぞ」
クローはバカにしたように言う。
『回避』はゴブリンキングにも通用した。おそらくクローにも通用するはずだ。
しかし。
一抹の不安が残る。
もし、クローには通用しなかったらどうなる?
レベル2の僕は簡単にやられてしまうだけだ。
けれど、もうやるしかなかった。
相手は僕をクビにしただけではなく、マチルダさんを捨てるような男だ。
いつかは見返しておかないと、これからもずっとやられっぱなしになってしまう。
僕は手渡された革張りのグローブを両手にはめ込んだ。
クローは待ち切れない様子で僕をにらみつけている。
やがて彼はこんなことを言い出した。
「左手一本だ」
「えっ?」
「マルコスなど左手一本で充分だ。左手だけで相手をしてやるからありがたく思えよ」
完全に僕を舐めきっている。
まあ、僕のレベルを見れば当然のことかもしれないが。
僕とクローはギルドの酒場フロアで向かい合っていた。
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だったらうれしいな。
そんなことを僕は考えていた。
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