憧れのゲーム世界へ

胸脇苦満

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ザッザッザッザ

カサッ


レインは腰を落として草原の草むら隠れて慎重に行動する。


ガサッ!!

『ヴェ~~~~~~』

タッタ、タッタ、タッタ!


「げ!逃げられた~~~」







この十数年でVRシステムが飛躍的に進歩し、視覚と触覚がある程度再現できるようになり、日本では一般家庭でも比較的安価に購入することができるようになった。
技術開発は日進月歩というが軍事、医療、ゲーム会社がこぞって技術競争に乗り出し、とある企業が出したVRゲームの視覚情報、触圧覚情報の現実感が話題となる。
まるで現実のようなそのゲームはひっそりとそれも宣伝もなくネット販売されていた。


VRMMO『ガイアース』
リリースから6年の月日が経つが幾度かのアップデートを経て全く広告もしないVRMMOにしては人気のタイトルである。日本の総プレイヤー人口は180万人を突破し、全く広告もなしによく広まったものだと感心してしまうほどだ。海外プレイヤーも多く、日本のリリースから半年遅れでリリースされた。
海外版と日本版の違いは始めに選べる所属国が違ったり海外のみのアイテムやクエストが存在する。武具のデザインや色違いの物を含めると数万に及ぶアイテムの違いがあるので海外サーバと交流する商人職となるプレイヤーも存在するほどだ。
高い自由度と戦闘、生産、探検、農作などなど多くの職業を自分の好みで選択し、このゲーム世界に住まう人類の生活圏を拡大するというコンセプトだ。新規プレイヤーは冒険者として登録したルーキーという設定だがいくつかの職業変更クエストにより自分の職業を変更することもできる。職業を変更しても職業レベルが保持される上にいくつかの魔法やスキルを持ち越せるため気軽に転職できる仕様となっておりこれは賛否が分かれる。
あるものは世界中のあらゆる場所を冒険し、あるものは街で自分の店を持ち、あるものは研究者となり、はたまた建国する者もいる。
いくつか賛否が分かれるアプデートもあったが概ね好評でVRMMOにしては珍しく女性プレイヤーも4割ほどいる。
女性プレイヤーは自分好みのおしゃれ装備で海外旅行の代わりにゲーム内を観光なんてことも多い。
この自由度のためか、とある裁縫師プレイヤーがデザインした服が現実で販売され、とある吟遊詩人のプレイヤーがゲーム内での出来事を元に作った歌が現実世界で一大ブームを巻き起こした。
それでもクレームはあるようで中にはもっと繊細な味覚情報が欲しい、匂いがわかりにくい、温度も極端なので調整して欲しいとの声があるようだ。

天野玲奈あまのれいな

プレイヤーネーム『レイン』ゲーム内での性別は男である。
ゲームリリースから1週間ほど経ってから参加した古参組と呼ばれるプレイヤーだ。
このゲームを知ったのはとある掲示板に書き込まれていたことがきっかけである。
リリース当時10歳だった玲奈は転勤族である父の仕事のため友達が少なくインターネットの中に友達を求めたのだ。とはいえ欲しかった友人は女友達ではなく男友達。なぜなら玲奈は性同一性障害であるからだ。外見はかなり美人の玲奈を女として意識しないような男友達なんてその頃あったことがないのだ。ネットゲームではリアルの性別もわからず友達ができやすいのではないかと調べている時に『おもしろいVRMMOを見つけた』との投稿に直感的に惹かれて購入したのだ。


そうして始めた『ガイアース』だが気がつけば様々な職業を取得しスキルやアイテムをコレクションするのが趣味になり、いつしか『蒐集家コレクター』の二つ名で有名になりつつあった。
それもこれもフレンドとゲーム内で待ち合わせ中にアイテムのフレーバーテキストを読んで暇つぶしをしている時に同じアイテムなのにテキストの内容が若干違うのに気づいたのだ。
店売りの下級ポーションの品質を鑑定しているといくつかの下級ポーションで高級ポーションを希釈したものであるという鑑定結果が出たのだ。
その時に走った衝撃と興奮!!
その後武具からアイテム、スキルの収集にまで手を出して蒐集欲の塊という揶揄から『蒐集家コレクター』と呼ばれるようになった。
あれから約6年リアルでは未だに友達はいないしもうそれでいいとさえ思い始めた玲奈はこの『ガイアース』というゲームの世界が『レイン』という第二の自分の現実世界のだと思い始めている。
リアルでは同級生の男から告白は受けるし生理が始まり無駄に大きくなる胸にイライラするばかりである。
両親には悩みを打ち明けられずに女性らしくと習い事をさせられ面倒にもほどがある。両親の期待には答えたいがどうしても自分の性別が納得いかない。

体は女、心は男。

初恋の女性には好きな男子の恋愛相談を受けたがその男子は玲奈に告白してくるわ交際を拒否すれば好きな女性に罵声を浴びせされてしまい今ではこんな人生でいるぐらいならこのゲーム世界に行きたいと真剣に悩んでいる。




この日は最近告知なしのゲリラアップデートによって新たに追加されたモンスター「エメラルドシープ」というモンスターから取れるアイテムをソロで取りに来ているのだが、このモンスターはとにかく臆病で一定以上のステータスを持つものもが近づくだけで逃げられるとの情報だ。もちろん魔法や武技、その他のスキルに強力なアイテムを使っても逃げられる。純粋なプレイヤースキルでの討伐、捕獲のみでしかクリアできない仕様である。
いい装備を持つプレイヤーほどステータスが高いのは当然のことであり、難易度が上がるのは当然である。
こういった臆病なモンスターは装備に頼ったプレイヤーにとってかなり高難易度になるわけで少しでも難易度を下げるためには装備を着けずに狩る必要がある。
というわけでレインも装備を外している。それに加えてコレクションの中にステータス制限することでドロップ品を増やす指輪があったのでその指輪も装備している。ステータスが下がってドロップするアイテムも増える一石二鳥だ!!
発明家おじさんエジオンなる人物からの依頼『盗まれた試験魔道具を取り返せ』というクエストのランダム成功報酬の一つ。ガラクタシリーズ『ガラクタの指輪』だ。
ガラクタの説明を小一時間聞かないと発生しないクエストの上に得られるアイテムのほとんどの用途が限定的すぎる上に上位互換のアイテムが多数存在するので超がつくほど不人気のクエストなのだ。ゲテモノ好きや縛りプレイ好きなものにとってはヨダレもののクエストである。
全種類集めてるのはレインともう3人ほどいる変態蒐集家しかいないなどという暴言が掲示板に書かれたのを見た時には流石のレインも軽く傷ついた。
「いやもっといるって!!」と反論したいレインだったが、把握している全種類保有者はレインの他に2人なのであまり強く言えない。

装備なし・指輪によるステータス低下で今のステータスはほぼ初期状態にまで制限されている。
エメラルドシープの足の速さは今の俺と比べると1.2倍ほど早いので潜伏して背後を取るしか方法はないのだが如何せんここはだだっ広い草原である。隠れる場所が少なく背後を取るのも一苦労。
一度指輪を外した方が良いかとも思えて来るレインだがちょっとムキになり始めている。

「このまま剣を使うかそれとも弓がいいのか?一体何匹狩れば角は手に入るんだ?角のドロップ率50%って言ったの誰だよ!!」

そう、あと角さえあればエメラルドシープの素材はコンプなのだ。
悪態をつきつつイベントリの中のアイテムを眺めてどうするか考える。
今までコレクションしたものはいつもなら課金して購入した空飛ぶマイホーム『空中庭園』に飾ってあるのだが、今は模様替えのために一部を除いてイベントリに移してある。初心者用の武具店をテーマに模様替え中なのだ。しかも不良品を多く取り揃えているという極悪武具店という脳内設定である。
まぁこの空中庭園は自分のコレクションを保管するだけの場所で特に移動するとかいう機能はない。アイテム保管用の家みたいなものである。土地を購入しなくてもいいので気軽に引っ越しができるということが利点であろうか?
「アイテムなどはギルド金庫に預ければいいじゃないか?」と思う人もいるだろうが時折起こる戦争イベントや災害イベントで自分の所属するギルドの金庫が壊れるとアイテムロストや盗難が起こるのだ。初心者プレイヤーは戦争前にはどの国が戦争を起こすのか、どのギルド支部があるかを確認して所属ギルドを変更するなんてのがよく起こっている。ちなみに『空中庭園』を始めとするマイホームアイテムは安いものでも1800円もする課金アイテムなのだがこの設定から逃れたいものはこぞって購入したものだ。だが家が壊れてしまえば似たような結果になってしまうことはいうまでもない。ギルドよりは壊れにくいというだけで保険のようなものにしか過ぎないのだ。『空中庭園』『移動要塞(武器はただのオブジェ)』の二つは破損しにくいので人気のマイホームだ。

ほぼ全てのアイテムが入ったイベントリをにやけ顔で眺めているがよく考えると今死に戻りしたらかなりの数のコレクションがロストしてしまうことに気づく。

「やべ!!」

アップデートに浮かれすぎて模様替え途中で蒐集活動に出てしまった自分の浅慮に呆れながらも昔似たようなことをしてロストしたアイテムを思い出す。
たまたま見つけた武具店の数打ちの鋳造刀の中で見つけたレアアイテム。もう二度と手に入らないかもしれないもの。


============
鉄の刀 レア度 2
攻撃力 15
耐久力 8
品質  E

数打ちの鋳造剣を鋳潰して作られた鋳造刀
冷却が甘く耐久力がほとんどない
============


これだ。普通の鉄の刀なら耐久100はあるところ8なのだ。
剣を鋳潰してもう一度作ったなんて書いてるフレーバーテキストも珍しい上に新品で耐久度8とかこんなレアアイテムあるはずない!!
個人的にはレア度2であるはずも無いのだがそれもコレクター心をくすぐるというものでコレクター仲間にこれを見せた時の顔と言ったら!!思い出すだけで笑みがこぼれる。

レインはこの刀をロストさせた時にはガチで泣いた。
今迄何度か死に戻りでロストしたアイテムは重複して何十個か何百個かあるものばかりだったので「フーンまぁいっか」ぐらいなものだったがこれをロストした時にはデスペナによるイベントリ内アイテムのランダムロストが此処まで凶悪だと初めて知ったレインだが、他のプレイヤーからすればレインがどうでもいいというようなアイテムは高難度クエストの報酬ばかりである。
一応イベントリアイテムを個数限定で保護するための装備や魔法なんてのもあるが、レア度○以上のアイテムに限るとか耐久度いくつ以上、品質どれだけなどと条件がついてたりするのでこう言ったレア度の低いアイテムは保護できないことをレインは不満に思っている。
何度か自分の鍛治スキルで作ろうかとも思ったがなんか負けた気がするので作っていないレインにとっては未だに見つからない奇跡のアイテムなのだ。

(何度初心者用の武具店で安物武具コーナーを漁って奇怪な視線を浴びたことか!!)

未だに根に持っているねちこい性格はどっちの性別に起因しているものだか……

それはともかく一度このイベントリ内のアイテムを保管しなくてはおちおちこんなところにいられない。
まずは装備をつけたいところだがここでの変更は時間がかかる。この『ガイアース』は他のVRMMOとは異なり装備品を選択装備してから装備が反映されるまでの待機時間が存在するのだ。短縮するスキルやアイテムもあるがそんなことしても微々たる時間しか稼げない。だったら転移魔法・転移アイテムで離脱する方が断然早いのだ。

(今回は魔法でいいか。)
『リターンホーム』

マイホーム持ちが家に付属固有魔法を課金付与することで得られる魔法で現実時間で3日に一度だけ使える緊急避難呪文である。キャストタイムは4秒と長距離避難用の転移にしては比較的早い。



「まぁ一度帰って空中庭園でアイテムを保管して」



「その時に『ガラクタの指輪』をこのまま使うか」



「それともとりあえず使わずに捕獲してみるか考えよう。」
『ヴェ~~~~~』

独り言を呟きつつ魔法の発動を待っているとエメラルドシープが目の前に飛び出して来る。
「ん?」


リターンホームが発動するための転移魔法陣が地面に浮かび上がり灰色に光る粒が空中に舞い上がるエフェクトが現れると同時、目の前に現れたエメラルドシープから青白い発光体が飛んでくる。
とっさのことにレインは腕でガードするが特に痛みというものを感じない。

「何?」

不意に襲って来る睡魔と虚脱感
睡眠の状態異常魔法のようだ。VRゲームなので本当に寝るわけではないがなんとなく眠気のような気だるさが襲って来る。
がくんと膝が抜ける。
転移の輝きがひび割れると『パキン』と甲高い音

(やべぇ!ファンブルか!?)

焦っても身体の自由がきかない。睡眠の状態異常は身体の自由がきかなくなり地面に横たわってしまう。
ゲームであるが故に音は聞こえるが目の前は真っ暗になる。

(くそぉ!!)

『ヴェ~~~~~~』

レインをあざ笑うかのような羊の鳴き声

ゆっくりと地面に倒れこむが真っ暗な視界の中『ドタン』と自分が倒れこむ衝撃に歯をくいしばる。
睡眠の状態異常は地面に倒れてから10秒間もしくは味方から一撃、敵からなら二撃食らうと復帰する仕様なので今回はソロで来たことが仇となる。こんな魔法攻撃の情報がなかったために油断してしまった。フレンドリーファイア有効なガイアースだが味方が足で小突くぐらいはダメージ1である。どうしてソロできてしまったんだろうと後悔したところでもう遅い。
新種のモンスターに油断。こんなものは古参プレイヤーという名の傲りでしかないだろう。レインもそのことに気づき歯噛みする。

(情報があったから油断するとかアホか……)

自分の慢心に吐き気を覚えるレインだが今は装備なしの上『ガラクタの指輪』によるステータス低下によりほぼ初期設定状態。
パッシブスキルに『根性』があるから一撃なら耐えれる。だが二撃喰らえば確実にデスペナが待っている状況に焦る気持ちが心拍数を早くする。


早く!!

攻撃くるな!!

早く!!

くるんじゃねぇぞ!!

早く!!!!

10秒はよ!!!!


10秒という時間が10分にも1時間にも思える。
暗い視界の中もがき苦しむような錯覚に陥りようやく体に力が入るようになると勢いよく跳び起きてすぐさま戦闘態勢に入る。
先ほどまで焦る気持ちを抑えて注意深く辺りを見渡す。
死に戻りであればその場所から一番近いどこかの神殿か神社で蘇る。

(死に戻りした訳ではなさそうだが………)


眼下に広がるのは木、木、木、木これは森?

辺りを見渡してみるが鬱蒼と木々が生い茂る森である。

「は??」

一体何が起こったのかわからないレインは思わず間抜けな声をあげ制止してしまう。
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