憧れのゲーム世界へ

胸脇苦満

文字の大きさ
3 / 34

しおりを挟む
女性のうめき声を聞いて今の現状を一旦棚上げし救出することにした。
幌馬車内を見ると頭から血を流した少女と横腹に木片が刺さってる女性がいた。

「うぅぅぅぅ」
「おねぇぢぁん、おねぇぅあぁぁぁん!」
「ぅく!ん…パ……様………う……」
「ナターシャ!あぁあぁぁぁ」

泣きじゃくる少女2人と合わせて4人の女性がいる。全員手を縛られているようだ。
すぐに手当てしないと危険だが今の状態でまともに回復呪文が使えるのか自問自答して一瞬躊躇する。
だが2人の少女の行動を見てすぐに馬車の中へと入る。
汚れた服の少女は妹らしき少女に泣き付かれて体を左右に揺すられ、金持ちそうな少女は横腹に木片の刺さる女性の木片を咥えて引き抜こうと奇声をあげている。
レインはどちらも絶対にしてはならない処置であることは現代医学知識で少なからず知っている。

「何してんのよ!!」

思わず叫んだ言葉がリアルで両親に言われて使ってる女言葉だったことにレイン自身驚くがすぐに気を取り直す。
レインの叫び声に馬車の中で意識のある2人の女の子は一瞬静止しレインを見る。見た目は男性で言葉遣いが女の子のそれだったことに戸惑ったのか泣くことをやめて呆然とする2人。

「頭打ったやつを揺するんじゃねぇ!その木片抜いたら一気に出血すんだろうが!!殺したいのか!!」

レインは2人の女の子をしかりつけるとすぐに頭を打った少女のそばで片膝をつく。

「あ、あなた!そんな子よりナターシャを「こっちの方が重症だ!!」」

レインは金持ちそうな少女の言葉を黙らせて少女の治療を開始する。
今の状況でまともに発動するかどうかわからない。だが同系統魔法のランダム変化というなら属性魔法に属する回復を使わず純粋な回復系統の魔法を使うだけ。呪文を詠唱してる時間が惜しい!

「聖者の祈りを『セイクリットキュア』」

念のために一番重要であろう一文を詠唱し今使える最大の回復呪文を発動するレイン。
神官系統の魔法の中で職種を変えても使える回復呪文は少ない。ほとんどは最下級の魔法の上に本来の効果の半分ほどなのだが唯一このセイクリットキュアは職種が違っても本来の効果が発揮する。
それは各職種で主だった教会への巡礼とお布施が鍵となるのだがまぁそれはどうでもいい。
新たな職種を得るたびに巡礼とお布施をするこの信仰心を示す苦行があってこそだと思うとなんとも言えない気持ちになる。

暖かな光が少女の全身を包むと出血が止まり頭部の傷もみるみるふさがる。さすがに青白くなった顔色が戻ることはなかったが一度の治療で回復したようだ。一命をとりとめたようなので次に重篤と思う木片の刺さった女性の治療を開始する。
木片が半分抜けてドクドクと出血しているようで顔が青白く唇は紫色だ。
今更血液の匂いにむせ返るが今は一刻を争う。
血の匂いで気分が悪くなってくるのがわかりどうにも冷静な判断が下せない。

(あぁもう!!)

木片を一気に引き抜くと先ほど同様の魔法を発動する。

「聖者の祈りを『セイクリットキュア』」

明らかに必要以上の回復術ではあるがやりすぎてどうなることでもないだろうと現時点での最上級の治療魔法を施す。

「うぅ…ん、パトラ様……ご無事…です、か?」
「あぁナターシャ!ナターシャァァァァァ」

とりあえず危険な2人を治療するとレインは念のために無事そうな2人にも『キュア』をかけて馬車の外へと運ぶことにする。
ロープで縛られていたようだが運ぶ際には手持ちのナイフでロープを切ってやった。
どうやら回復魔法は無事というか過剰にではあったが発動したようでホッと胸を撫で下ろし、ひとまず邪魔になる馬車をイベントリに収納しようかと試みるレインだが一向にできる様子がない。

「ぐすっ。あなた。」

未だに血の匂いがするこの馬車が近くにあってはと腕組みして考えるレインは血の匂いがすることに今更驚く。

(そういえばなんでこんな匂いがあるんだ?)

「あなた!!」

(さっきも肉の焼ける匂いがしたような気がするな。ここまで明確な嗅覚は再現されてないはずなのに……)

思考に没頭するレインは少女の声に全く気づかない。

「あ!な!た!!」
「ん?あ、俺?」

服を引っ張られようやく声に気づいたレインは金持ち少女に向き直る。
くりっと丸い大きな目。口元とプラチナブロンドの髪が血に濡れてなんとも猟奇的だ。
「私吸血鬼です」と言われても納得できそうなほどだろう。

「えっと…なに?」
「私はエルトゥールル公国大公の三女。パトラ・トラート・メンドゥーサ・エルトゥールルと申します。先ほどは取り乱して失礼な物言いをしてしまいました。謝罪致します。」
「はぁ…そうですか……あ!俺はレイン…と言います。多分冒険者?っとそうだこれ、タオル。拭いたほうがいいよ?」
(エルトゥールル?確かNPC国家の中では小国の割に有名だった……
 四方を大きな国に囲まれてる貿易国、だったな。
 あれ?そういえばさっきまでいた草原もエルトゥールル公国の西の外れだったような??)

レインはパトラという少女にイベントリ内から取り出したタオルを渡す。
ガイアースのマッピングはほぼ完璧であるレインはマップを呼び出して確認しようとするがここまで移動した順路以外の情報が真っ黒に染まっている。

「え?」
「どうかなさいましたか?」
「あ、いや…ここってどこ?」
「ここ…ですか?」

パトラが小首を傾げて聞き返してくる。だがレインはどこだかわからないことを目で訴えるとパトラが口を開く。

「私たちが賊に襲われたのがエルトゥールル最西端の街アトーリア付近だと思います。明後日に行われるアトーリア領主の誕生祭に出席するため街に向かう途中で賊に襲われたのです。私とナターシャが捕まってしまい…そこから大体3刻ほどは経っているかと……すいませんそれ以上はわかりません。」
「そ、そうなんだ。えっと…あれ?じゃあ他の女の子たちは?」
「それは…私が賊に襲われた時近くにいた商隊の中にいた子供達です。」
「あぁ、そう…なんだ……。にしても正確な場所はわからないんだな。」
「申し訳ございません。」

レインはそこまで聞くと顎に手を当てどうしようかと考える。
パトラと名乗る少女はレインの手の甲をまじまじと見つめると何か考えるそぶりをしてから柏手かしわでを打つ。

「あなたもしかして『世界融合』の時の失踪者なのですか?」
「へ?何それ?」
「その手の甲の刻印。『世界融合』の前まで使われていた冒険者の刻印ですわよね?初めて見ましたわ。」
「え?これ?あぁそういえば冒険者の証だったっけ?」

この刻印はゲームを始めてチュートリアルを終えるとつけられる刻印で、冒険者の証となる刻印魔法だ。どこのサーバのものか一目でわかるようにその国の言葉で『証』と刻まれているのだがそれはただの幻覚で刻印魔法を使えるジョブを持つものが見れば円環状の魔法陣が見える。レインを含め4人のプレイヤーと1人のNPCが一部解読しているだ完全に解読できたものは未だに存在しない。
刻印は冒険者のステータス、職業、ランク、イベントリなどの情報を記憶する機能を有しており、レインはフレンドの手伝いで刻印を調べたのを思い出す。そんなこと今の今まで忘れていたレインは自分の手の甲を見ながらパトラの言葉を反芻する。

「『世界融合』前まで使ってた?」
「えぇ。『世界融合』の際に刻印を刻む魔道具がなぜか壊れてしまって再現できないそうです。今は新しい別の刻印を使っているのですが、前の刻印よりも性能が数段落ちるようですわよ?」
「『世界融合』って何??」
「あ!そうですわね。」



少女の話の話を要約するとこうなる。
5年ほど前に世界規模で謎の発光現象が起こった。
数秒に渡る大地の発光の後にいくつかの大陸がひび割れ、その割れ目から新たな大地ができたのだという。
とある国では森や丘が都市内部に出現し、ある森の中には荒野や山が突然出現した。それと同時に多くの人間が行方不明になった大災害である。
ある国の王に重鎮、賢者と呼ばれる者達や有名な冒険者に職人が姿を消したそうだ。具体的に名前を聞くとほとんどはプレイヤーでたまに有名なNPCが混じっていた。現在も失踪した者の数を正確に把握できておらず、孤児もかなりの数に渡るそうだ。ほとんどはこの現象によって死んだとされるが、1年ほど経つと各地で行方不明となった者達がちらほらと見つかるようになったのだそうだ。
新たに出現した大地には固有のモンスターや動物、人間がいたらしい。国家もいくつか存在したようで今では『世界融合』と言われるこの大災害の直後は各国で大規模な混乱と戦争が起こったのだそうだ。
その戦争も一年続いたところで『ガイアース』内で有名な大国のいくつかが同盟を結び収束することとなった。今では新たな国を含め休戦状態となっているらしい。飛び地となってしまった領土などはライフラインを断たれて廃領となったり独立国家となったところもあるそうだ。プレイヤーが建国していた国家の現状をいくつか聞いてみたが、かなり醜い政権争いが起こったり、他国に占領されたり、執政官が代行していたりするそうだ。もちろん国王が帰還した国もある。
未だに部分的な大地の揺れと発光現象が起こっているそうでその後にはなんらかの異常が発生しているらしい。まだ『世界融合』は終わっていないということが通説とされている。


エルトゥールル公国でも国の周りに広大な森が出現したということだ。幸いにも国をすっぽり覆う形であったために国内の混乱は他国と比べるとかなり少なかったようで、国の中に新たな大地や湖、モンスターは現れていないらしい。
ということはここはアトーリアの街のよりも西にある森ということになるのだろうと予測するレイン。盗賊達はこの森の中に拠点があったかアトーリアより西にある国『ヴァルガード帝国』が拠点ということだろう。

ここまで話を聞いてレインは動揺を隠しきれなかった。
アップデートで新たな大陸が発見なんてことは何度かあったが既存の大陸に新たな大地?これはどうにもおかしなアップデートだ。クソゲー認定されてもおかしくない。
というかログアウトできない時点で意味がわからない。不具合、バグなんて言葉では済まない現象だ。
夢かと思ってもリアルな血の匂いと森を走って来た時に出来たであろう細かな傷の痛みが夢でないことを物語っている。
VRシステムの発展でいずれ到達することが予想する感覚ではあったが今このタイミングというのはおかしい。

もっというと今現在VR内ではあり得ない体験をしている。

尿意

そう尿意を感じたのだ。
『ガイアース』のVRシステムではヘッドギアによる脳波、脳血流の測定、手足についたバンドで発汗、脈拍、血中酸素濃度を測ることによって自律神経の状態を含めて体調管理されている。
尿意を感じるであろう数分前には必ず警告アラートが鳴ってゲームの一時中断を促すのだ。
にもかかわらず尿意を感じた。話を終えて森の草むらで済ませようとした時に自分にはありもしない排尿器官を目の当たりにし、あまつさえその感覚がある。VRゲームといえど、いや!VRゲームだからこそ再現されていなかった機能の実装。そこで気がついたのだ。

これは現実であると!そして自分が行きたいと思った世界に来たのだと!
しかも!しかもだ!!レインの体は男性のそれである!!
今まで悩み苦しんでいた女の体でなく男の体を手に入れた!!

レインはなんとも言い知れない高揚感に感動するが今はそんなことに浸ってる場合ではないとズボンを履いてパトラの元へと戻る。
戻った頃には泣き疲れて眠ってしまった少女を除き怪我していた二人が目を覚ましていた。



少しの間混乱していた女性たちだが、モンスターを追い返し盗賊は逃げたことを説明するとほっと安心したように緊張した肩の力を抜く。
女性たちは救出のお礼をすると簡単な自己紹介をする。

横腹に木片が刺さっていたのは自称公女様の侍女でナターシャ20歳。
焦げ茶色の髪に色素の薄い瞳をしてる。侍女、メイドと言う割にレインのイメージの中のメイド服とは違うようで結構地味な紺のワンピースみたいな服だ。身分証として何かあった時のためにとパトラとその侍女の身に付けるもの全てに刻印術式で家紋をつけている。本人の魔力を通すことで現れる家紋はナターシャの侍女服の内側に刻印されていた。
レインが襟の内側にある家紋を見る際ちらっと胸が見えたのだがちょっと興奮してしまったのは仕方ない。
リアルで女性の裸など見飽きて大して興奮などしないと思っていたレインだがちらっと見えるそれは別物だと知った瞬間であった。同時にこれは一瞬視線を胸に誘導した瞬間に相手の虚をつく為こんな場所についてるのだろうと予想できる。今の瞬間だけこのナターシャの目が鋭かったのがその証拠だ。レインはどういった時に使用するのかわからないそれを不思議に思いつつ油断ならないことだけは認識した。

新鮮な興奮状態の体に一瞬硬直するがレインの見知ったエルトゥールル公国の家紋を見て本物の公女である可能性が非常に高いと確認した。

次に頭をけがした少女の名前はプルシアーナ14歳。
ペタッと垂れた犬耳の獣人で『世界融合』の際に両親が行方不明となって孤児院で育ったそうだ。
つい2日ほど前にアトーリア領内の『メル』という小さな町の商会で奉公することになり、アトーリアの領主であるニュートン男爵の誕生祭に出店する露店の手伝いをする為に商会の者達と街に向かっていたところを襲われたそうだ。
妹が一緒だったのは妹と離れ離れになるのが嫌だった為に来年から商会長の妾になることを条件に一緒に雇ってもらったそうだ。なんといっていいのかわからんが大変だなとレインは思う。ゲスな商会長ではあるが『世界融合』から5年、未だに国内をまとめきれないようで小さな町ではそういった雇用が多い。
妹の名前はロアナ9歳。こちらも耳は垂れているのだが兎耳である。父が犬人、母が兎人なんだそうだ。

レインの記憶ではこの世界ではハーフというものは滅多に生まれてこない。そういう設定だ。ハーフは月の満ち欠けで体が変化し、満月に近いほど父親の種族が反映され、新月に近づくほど母親の種族になっていく。原理はよくわかっていないがゲームだしなんでもありだよね?という解釈であった。
ちなみにプレイヤーであってもある程度種族を選択することができる。アカウント登録時に大まかな種族を選択することができるのだ。
人種、獣人種、妖精種、魔人種と大きな括りは四つとなっている。
選択できるのは前三つである。魔人種は各種族の中でも何かしらの特異体質で身体能力が著しく上がる代わりにデメリットが存在するものたちのことを言う。例えば人種の吸血鬼なんてのがそうだ。夜のステ上昇、朝のステ低下、吸血でのステ上昇ただしその間薬が効かないとかね。あとはハーフもこの魔人種に属することになる。
選んだ種の中でランダムに6種が選択され、その中から選ぶわけだがレインが選んだのは人間である。
日本人にかなり近いものを選んでいる。とはいえアバターのレベルが10になった時に種族が昇華して仙人になってしまい魔人種の仲間入りを果たした。まぁ見た目はなんの変化もないので特に不都合はない。魔人と言うだけあってMPと魔力が倍以上に膨れ上がったのとMP自然回復もかなり上がったのは美味しいと言える。


自己紹介も終わるとこれからどうするのか相談が始まる。
まぁ街に向かうだけなんだがどうやって移動するかが問題だ。
馬車は半壊して馬もない。

「歩くしかなさそうですね。」

ナターシャの言に皆頷く。当然の帰結だ。
とはいえレインは他の方法もあるにはあるのだが自分から言うのもなんとなく嫌だ。どうせ誰か聞いてくるだろうと無言を決め込む。

「一応お聞きいたしますが、レイン様は他に移動法などございませんか?」

(ほらきた。さてどうする?)

ナターシャがレインに水を向けるとレインは顎に手を当て考える。
皆の視線がレインに集中してしばらく、ゆっくりとレインが姿勢を正すと話し始める。

「先ほどそちらのパトラ…さま?と話していたんですが、どうやら俺は『世界融合』の時の失踪者と言うやつらしいです。今の場所を含めて何が起こってるのか正直よくわかりません。何しろさっきそこの森の中で目が覚めたんですからね。」
「そのようなことをお聞きし…」

レインの言葉にナターシャは今話してる内容と関係ないと言いたげに口を挟むがレインは手で制し話を続ける。

「えぇ。そうですね。移動方法とは関係ない。ただ、さっき魔物を追い払った時自分が発動したはずの魔法とは全く別の魔法が出たんです。みなさんを回復させた魔法も思ってたものとは少し違う魔法でした。」
「それが何か?」
「ですから移動しようにも魔法を使えば何が起こるのかわからないのです。俺も移動用の馬を魔法で召喚することはできます。ですが発動したものと別の魔法が出てしまう今、まともに召喚できるかはわかりません。なので安全な移動と言うことに限れば現状俺にはないと言う他ありません。」

そこまで話し終えるとレインは全員の顔を一度見渡す。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!

ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。 ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!? 「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」 理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。 これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

婚約破棄したら食べられました(物理)

かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。 婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。 そんな日々が日常と化していたある日 リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる グロは無し

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...