憧れのゲーム世界へ

胸脇苦満

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タタタタタ!

「はぁはぁはぁ…ん!」

タン!

「赤の式『鳳仙火』」

レインは赤い長方形の紙切れをオークに向けて投げると術を発動する。
紙切れは赤々と燃え上がり数十に及ぶ火の玉を形作りオークに襲いかかる。

ゴウゥゥゥゥゥ

『ガァ~~~~~』
『ブギャ~』

ザッ!

「ふぅ~~」

轟々と燃えるオークは地面にのたうち回る。体にまとわりついた炎を消したいのだろうがなかなか消える気配がない。
肉の焼ける匂いが香ばしく先ほどご飯を食べたのに少しお腹がすいてくるようだ。
バタバタと暴れていたオークだが徐々に弱々しく生気が失われていく。
あたりには十数匹のオークの死体が転がる。

「ふぅ~~、意外と応えるな…」

まだ集落にはついていないがすでに5回オークとの戦闘があった。
1回目はエルルから30分ほど走ったところで5匹のオークと遭遇、とっさに土魔法の『土槍』を使って串刺しにしたところ3匹が爆散し2匹は下半身が消失した。街道もえぐれてしまい車が通ることもできなそうだったので魔法で悪戦苦闘しつつ舗装


しようとしたのだが途中で断念。


陰陽術の土の式神を使って舗装。魔法よりも簡単に調整できることに気づく。もともとメインで使っていたのだから当然とも言えるが使いやすいったらない。とはいえ魔法が使えないと物作りには不便なので練習することに変わりはない。
舗装が終わり土魔法を使ってはいけないと思ったレインはそれ以降火魔法を中心に使って戦闘。現在も『ファイヤボール』でオークを蹂躙。生き物の命を奪う。ゲームとは違い熱気や殺気、解体するときの肉感といい地味に堪える。
ゲームではなく現実となったからモンスター丸々解体できればほぼ全てのドロップ分が手に入るのだが臓器の類は結構グロいので精神的にくるものがある。

4回の戦闘で魔法についてはなんとなく感覚を掴めたので今はメインの陰陽術で戦闘中だ。
オークとの戦闘5回のうち3回目は焼け焦げた匂いに連られたオークが襲って来たために風魔法で匂いを飛ばしたのだが今回は戦闘前から陰陽術で簡単な隠遁を使っているので匂いにつられてよってくることはないだろう。

色々試した結果、魔法の使用にスキルは別としてゲームのシステムが補助してくれ内容だ。現実となったのだから当たり前だろうが無詠唱で行う魔法はかなり不安定であることがわかる。魔力の込め方によって威力が大きく変化し、魔法の範囲や形も歪になる。
例えば『ファイヤボール』
ゲームでは球体だった炎がラグビーボールのような形だったり表面が波打っていたりした。
詠唱したものは一定の威力で安定してくれるがどれだけ魔力を込めようと同じ威力同じ形のものが出るので各流派の詠唱を使い分ける必要がありそうだ。また詠唱魔法は魔力が足りなければ不発に終わるのだが無詠唱の場合はかなり威力の弱いか途半端なものが発動する。
予想するに詠唱魔法は威力・規模・事象をその詠唱で指定し必要な魔力を込めることで発動、決まった魔力以上であれば全く同じ現象を引き起こす。無詠唱は自分のイメージに即した現象を起こすことができ、込める魔力によって威力が上がり自分で制御できないほど魔力を込めると暴走してしまう。少しでも魔力を込めれば途中までその魔法を再現しようと発動するか小規模化して発動する。
詠唱破棄や詠唱短縮では前者の詠唱魔法によるプログラムに則った魔法が発動するが完全詠唱よりも多くの魔力を消費する。このことから無詠唱魔法は正確なイメージと魔力操作が必要であることがわかる。戦闘で使うにはかなり不便だが自由度はたかそうだ。

ちなみに魔法陣は詠唱魔法に似ていた。違いは最低限必要な魔力を込めた時点で魔法が発動する為、無駄に魔力を消費することがないことだ。その代わり陣を書いたり予め書いたものを持ち運ぶ必要がある。
儀式魔法は詠唱と無詠唱のいいとこ取りで儀式によって決められた現象を使用する魔力によって規模を変化させることができるようだ。
どれも使い分けが必要なものだろうということがわかる。
ここまで調べるとバーミリオン流の魔法を迂闊に使うと自爆するんじゃないか?と思ったがエリクサー片手に使ってみると余分な魔力は儀式魔法の魔力として消費されて無駄がなかった。よく考えられているようだ。

正確なところはこれから研究していくしかないが発動のプロセスはだいたいわかったし、今のとこ差別化もできそうだ。魔法の方はなんとなく理解はしたので後は練習あるのみ。
陰陽術の呪符は魔法陣みたいなものなので簡単に使えるし手で印を結んだり詠唱を唱えたりと魔法の発動にも似た術も多い。使用するのが魔力ではなく体力の術が多いがそれ以外は好みという他ないだろう。この世界では魔力は精神的な疲れ、体力は肉体的な疲れかの違いがある。
ちなみに戦闘職の武技は体力を使うものが多い為戦闘職をメインで使うものは陰陽師を取得するものはいない。魔法職でも術用のアイテムを切り替える必要のある陰陽師はショートカットポーチを圧迫する為取得する物好きはほとんどいないだろう。陰陽師の職業クエは『紀の国』で受ける為その段階で使い慣れてる職業から乗り換えるものはほとんどいないのだ。


オークの解体も終えそろそろ集落の近くまで来ているレインは隠遁しながら慎重に歩みを進めると木でできた柵が突き立ち不恰好な家のようなものが立ち並ぶ場所が現れた。ちょうど街道に当たるところが出入り口になっているようでそこには木の先に尖った黒曜石をつけた槍を持ったオークが4匹いた。
おそらく門番なのだろうが4匹が固まって地面に座り込み鼻息を荒げて何かしているようだ。

『フゴフゴフゴ』
『ブヒィーーー』

近づくにつれオークの発する鳴き声が聞こえてくる。

『キィーーー』
『ブィィン』

何が楽しいのか興奮したように泣き叫ぶオークのうちの一匹が奇声をあげて地面に横たわる。
ムワッと得体の知れない匂いが漂ってくると全身が鳥肌が立つ。
野生の動物特有の匂いと生臭いようなツンと鼻の奥を刺激するような気味の悪い感覚。
レインの位置からはよく見えないが横たわっているオークは涎を垂らしつつ呼吸が荒い。
徐々に湧き上がる悪寒を抑えつつゆっくりと近づく。隠遁の術を使っていても距離によっては見つかるときはあるのだ。

『ブヒィィイィイィィィン』

またも気色の悪い奇声をあげて1匹のオークがドサリと横たわる。
今倒れたオークの顔はハッキリと見えた。白目を剥き、口角が上がると大きく開いた口から黄ばんだ歯をむき出しにしながら涎をあたりに撒き散らしてなんとも気持ちよさそうに倒れたのだ。よく見ると地面には白い水たまりができており先ほどよりもキツイ匂いが漂ってくる。

「え…うそん」

白い水溜りからは糸が引いておりオークにまで伸びている。
認めたくはないが認めるしかないだろう。確かにオークは性欲が強いが若い下っ端オークはメスをあてがわれることはない。野生の動物でも自分で処理したりオス同士で処理したりというのを地球のテレビ番組で見たことがある。
うん
自分たちで処理しているのだろう。
門番が門番の役割をせず性処理に興じているとか……

「う!…キモヂワルイ」

気分の悪くなる匂いと胸の奥に広がるモワモワとした感情。
あまり長居はしたくないレインは集団戦のために開発した術を使うことにした。

「暗き闇に彷徨うと御霊よ。我は呼ぶ、我願う、我が作りし土塊に宿り手足となりて悪しき御霊を打ち滅ぼさん。黄の式『土人形』」

巳の印を結びながら詠唱すると黄色い呪符の束を取り出し地面に撒き散らす。元々は実体のない英霊や妖精、使い魔などに戦闘用の肉体を与える術式だたが少し改良した歩兵を生み出す術式だ。
黄色い呪符が地面に触れるや否やボコボコと土が盛り上がり呪符を覆いながら人や動物の形を作る。少ない体力で多くの兵士を作成することのできる反面近くの魂を利用するために発動するたび強さの異なる兵士が出来上がる。十数体の土でできた意思なき人形を前に今度は辰の印を結び人形に命令を下す。

「オークを殲滅せよ。」

首を垂れ命令を待つ人形たちが命令を受理しオークの集落に狙いを定める。
この周辺に漂う成仏できていない魂を利用した術式を使ったために知性ある動物は少ないがオークに殺されたものが多いはず。オークに恨みをはらさんとばかりに勢いよく駆け出す土人形を見送るとレインは人形を囮に集落の長を狩るために隠遁術で姿を隠して侵入することにした。





『ガァーーーー』
『ブヒャーー』
『ブフフーー』

オークの雑兵と人形との戦闘が巻き起こる。集落の入り口付近での戦闘ゆえか人形の数に比べて戦闘に参加するオークの数が少ないように思える。
理由は簡単入り口が混雑し我先に日頃の溜め込んだ鬱憤を晴らそうとしているかのように飛び出そうとするオーク達でつっかえているのだ。
集落を作るだけの知恵があるにもかかわらずブヒブヒと喚きながら醜い争いを続けている。
人形達は門から出てきたオークを冷酷に狩り取っているようだ。どうやら二体いる人型の人形が指揮をとっているようで狼型が足に噛みつきイノシシ型が横から突撃して押し倒すと残りの人形が集って息の根をとめる。
人形達は油断せずオークの動きを観察しながら牽制をしつつ着実にオークの数を減らしている。

レインは戦闘風景を一瞥すると集落周囲にある柵越しに集落の長の居そうな家屋に見当をつけ忍び込む。
ひときわ大きな家屋の屋根に忍び込むと雌のオークとお楽しみ中の細身のオークがいた。他のオークと比べると細身ではあるがそれは脂肪ではなく筋肉がついて引き締まっているという意味で胸板は厚いし腕は丸太のように太い。顔はブタ鼻ではあるが他のオークとは異なり人に近い。雌ゴブリンを四つん這いにさせて後ろから突き上げ四つん這いのゴブリンの上に雌のオークを乗せて特殊なお遊びをしているようだ。
外見は小さな集落だったので上位種はハイオークかオークジェネラル程度だと思っていたがまさかオークキングがいるとは思っていなかった。

周囲を伺うとオークジェネラルが鼻息を荒げつつ警護している。
雌のオークとゴブリン以外にはこのオークジェネラルが一体のみ。手早く呪符を用意するとサラサラと命令式を書き記す。黒の紙に白いインクを使い書かれた呪符を人の形に折ると木の隙間から落とす。
ヒラヒラと舞い落ちる呪符が二枚。地面に落ちるとひょこりと起き上がり二足歩行で走り出しオークジェネラルとキングの首筋にピタリと張り付く。

「黒の式『水牢』」

首についた呪符から水が溢れ出し顔をすっぽりと覆い尽くす。
呼吸ができなくなったジェネラルとキングが悶え苦しみ暴れ出す。
オークキングがふりみだす拳がぐちゃりと雌オークと雌ゴブリンの頭を潰すとゴポゴポと水の塊から空気が漏れ出る。
オークキングは首を振り乱しつつオークジェネラルに頭から突進するとオークキングについてる水の塊が弾ける。

「マジで!」

オークジェネラルに体当たりした拍子に首に張り付いた呪符が剥がれてしまった。ゲームでも10秒ほど暴れれば取れるようにはなっていたがほんの数秒で外れるとは思っていなかった。
ゲームであれば奇襲による混乱の状態異常と水牢による窒息の状態異常の二つがつけば気絶するはずだったコンボがいともたやすく振りほどかれる。
ただのオーク程度なら簡単に倒せてきたので油断した。
現実なのだから必ず混乱することなどなく窒息もすぐに起こるはずもない。

『ゴハッゴハッ!グヒッ!ブギャーーーー!!』

気管に入ったでであろう水を吐き出すと顔を真っ赤にして奇声を発するオークキング。
激昂させただけでむしろ相手の攻撃力を上げてしまったようだ。
全裸の豚が大声で叫ぶとガタガタと周囲の家屋が振動する。レインのいる屋根がミシリと嫌な音を立てるととっさに飛び退く。

ガシャーーン!

キングオークに突撃されたジェネラルの方も水牢が解けたようで怒りに任せて柱を殴り潰したようだ。
集落にまだ残っているハイオークがワラワラと出てくると槍や棍棒、剣を持ってレインの周囲を取り囲む。約半分は全裸でいきり勃った狂気の棒をブランブランと振り乱している。集落が襲われているにもかかわらず真っ最中だったのだろう。

気分の悪くなる匂いに顔をしかめると色とりどりの呪符をばらまく。

「舞い踊れ『ブリーズ』」

風魔法を使い呪符を広範囲に行き渡らせると素早く印を結ぶ。

「草木芽吹く曲直の青『蔦』焼き焦がす炎上の赤『発破』土より出で土に帰る稼穡の黄『腐熟』揺るがぬ器を従革の白『金剛』たゆたゆ流れ潤下の黒『濃霧』」

咄嗟のことに命令式を書けなかったために頭に浮かぶものをそのまま詠唱。
ごっそりと体の中から何かが抜け落ちる感覚のすぐ後、空中を舞う呪符が淡く発行する。

あちらでは青い呪符から蔦が伸び周囲のオークに絡みつき赤い呪符がオークに触れる瞬間に爆発し蔦に火の粉が写り炎上する。
こちらでは地面に落ちた黄色い呪符が土を柔らかくし足を取られて転ぶオーク。白い呪符が土を堅く固めると身動きが取れなくなる。
そして黒の呪符から勢いよく霧が発生すると視界を奪う。
姿が見えなくなった隙に隠遁術で気配を断ちそそくさとその場を離れる。監視用の式神を飛ばすとあちこちで赤の呪符が爆発し蔦が絡みつき時には蔦を白い呪符が堅く鋭い槍と化してオークを貫く。黄色い呪符がぶつかったオークの皮膚は腐り爛れて黒の呪符はなおも霧を生み出す。
なんという地獄絵図がこの霧の向こうで起こっていることか…たまに白の呪符によってオークの皮膚を堅くしているようだが絡みついた蔦が燃えればどんなに固かろうが焼けてしまう。
このままでは大火事になりそうだと思ったが霧がいい具合に消火しているようで脂の多いオーク以外に燃えるものがない。どうやら木造の家屋は霧によって水を吸い込み燃えにくくなっているようだ。

オークの断末魔が響く中レインの後ろに何か気配がする。
敵意のなさと自身の発動した術の感覚から土人形だろう。レインはちらりと振り返るとやはりそうだった。土人形のほとんどはボロボロと崩れ始めているようだが数体しっかりと形を保ち土色をしていたはずの体に色がつきまるで生きているかのような姿へと変わっていた。
狼にイノシシがそうだ。
人型の人形の片方はほぼ無傷だがもう片方は顔がひび割れている。

「ア…。オ………」

ひび割れた人型の人形が話しかけてくる。
口を開くたびに顎がボロボロと崩れて何を言ってるのかわからないがパクパクと必死に何か伝えようとしている。
よく見ると横腹がえぐれて足首が砕けているようで立っているのがやっとだ。
レインは霧の向こうにいるオークを警戒しつつ人形をねぎらおうと近づく。

「アリガトウ。オレ、コイツ、オーク、コロ、サレタ。ウラミアタ。」

レインが近づくともう一体の方の人型人形が口を開く。

「チョウサ、クエスト、シパイ、シタ。オレラCランク。ミジュク、シカタナイ。デモ、クヤシカタ。アナタ、オカゲデ、ウラミハレタ。アリガトウ」

拙い話し方ではあるがそういうと二体、いや2人の冒険者の魂が浄化されていくのかボロボロと体が崩れ落ち中から現れた呪符から淡い光が立ち上りながら燃え尽きる。
こんなエフェクトはなかったはずだがアンデットを浄化した時のような光が立ち上ることから成仏したのだろう。
狼とイノシシ以外の人形も同様に体が崩れて呪符が燃え尽きる。

「成仏…したのかな?」

黒い毛並みのブラックウルフとみられる狼とビックボアと思われる大きなイノシシがレインの側によると頭をこすりつけて甘えてくる。両方ともモンスターであるが大きさからして子供のうちに死んでしまったのだろう。
なぜ消えないのかはわからない。土人形の術で契約した場合戦闘が終われば契約が切れてしまうはずが正式な式神のようにまるで生きているかのようだ。

術を解除して見ると身体が透けて半透明になり式神の呪符へと変化する。やはり正式な式神となったようだ。
どうして?と思うところだが式神契約してしまったとなれば仕方ない。ポケットに呪符をしまうと再び濃霧の様子を伺う。
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