自信と自身の戦い

あっちゃん

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第一章 引越しとこの街と

幼少期から小学校時代の話 #1

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今はもうない産婦人科でうまれた竜哉は、幼少期は引っ越しの多い家だった。
都会の近くにいったり、親方のそれぞれの実家の近くで暮らしたりしていた。

結果的には一人で暮らしたり以外を除くと故郷と言える街に10年住んでいて、そこが一番気持ちよかったから一番印象に残っている…のでそう思っていることにしている。

実際、街の雰囲気や親族の人たちがよくしてくれるので居心地が悪いわけがないということなのだが。

6歳になる年にこの故郷に移ってきた。自分を含めて20人もいない幼稚園の組にあった。(当然一組しかなかった。)
最初は本と友達になる時間が多かった。人数も元々少なかったので気付けばなじんでいた。
先生や周りの人の温かさもあり、その町の空気のようなのんびりさを竜哉が育てていき、小学校にあがった。

小学校では1年~3年まで地味な嫌がらせをされており、あまりいい思い出は残っていないらしい。
1年生の時は、一緒に登校してるのにいきなり「そこでいいというまでまってろ」と言われそのまま待たされたり
2年生の時は、学校の時間が過ぎるのをわかっていて、わざと寄り道をして遅刻したり。(この時は親にかなり心配されたらしい。)
3年生の時は、わざと遊びのグループから外されたり。なんてことがあったとか。その同級生は3年生の秋になるころに、そういう話を聞いていた他の同級生の親がよく思わなかったのか別の町に引っ越していった。それ以来、竜哉も会うことはないそうな。竜哉にしても今更会ったところで、どういう話をしていいかわからないからどうでもいいそう。
ここまでの過ごし方で「いろいろと心配性な人間になったのかも」と竜哉は苦笑いする。


4年生になって、地元のサッカークラブに入った。先の話を書くと、初ゴールは6年生のころまでかかったが
顔見知りの仲間たちとサッカーをできるのが楽しくてしょうがなかった、と竜哉は思い返していた。
ポジションはぜんぶやったそうで、「今も便利屋みたいなポジションにいるのは、その時のことがあるからかも」と懐かしそうに思っていた。

4年生の時はFW(フォワード…点取り屋のポジション)、5年生の時はサイドハーフ(攻撃的なサイドのポジション)、6年生はGK(ゴールキーパー…ゴールを守るポジション)とDF(ディフェンダー…守備的なポジション)といろいろやっていた。

竜哉曰く一番DFはやりたくなかったらしい。「攻撃的なポジションが好きだった」から。

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