『虐殺器官』を観て

平 一

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2 戦争をもたらす諸課題

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 そして今また、人類は3つの持続可能性の課題に直面しています。



Ⅰ 科学・技術が経済・社会活動を豊かにするときに必要な条件である、
   『物的資源』の持続可能性。

Ⅱ 制度・政策が経済・社会活動を健全に保つときに必要な条件である、
   『人的資源』の持続可能性。

Ⅲ 文明活動の本体たる経済・社会活動が続いていくための内部条件である、
    科学・技術を受けた富の再生産と制度・政策を受けた富の再分配の両立、
    すなわち『経済・社会活動』それ自体の持続可能性です。
 
 それら3つの理論的な課題は、人間が生きていくのに必要な資源(富)の生産(獲得)と分配という点からみれば、4つの現実的な問題として現れます。



① 特定の資源が不足する、『資源枯渇』。
② ある資源の利用が、環境内にある他の資源を損なう『環境破壊』。
③ 資源の分配が、文明の持続的発展には不適切な『貧困や不公正』。
④ 公正感覚の不足や食い違いから、さらに資源が損なわれる『紛争や犯罪』。

 これまでそうした課題は、資源を巡る戦争や各種の淘汰によっても〝解決〟されてきたのかもしれません。しかし文明の発展により、生活水準や武器の威力は向上し、地球という自然的な限界や、国際社会の一体化も見えてきました。今や従来のようなあり方は、非人道的、無責任、非効率あるいは不確実で、将来性がなく、自滅的でさえあります。

 新しい技術と、政策が必要です。
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