【完結】何故か突然エリート騎士様が溺愛してくるんだが

香山

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二章

11

【注意】残酷な表現があります



□□□□□



 襲撃者をただ捕らえただけではシラを切られる可能性が高い。フォンタニエ王国側の誰かが傷を受け、その傷の責務を問う形で第一王子を追い詰める事になった。
 誰が傷を受けるのか。それが最大の争点となった。

「私が囮になります」

 真っ先に立候補したのはミルトゥ殿だった。

「従者という立場ですし、夜に殿下の部屋に居ても不自然ではないでしょう」
「駄目だ! 俺が囮になります」

 咄嗟にに俺も立候補する。殿下は口を開かず、俺たちの主張を聞いていた。

「何故です? 攻撃手段を持たない従者が攻撃される方が罪に問えるのでは? 護衛同士の小競り合いという事にされたら元も子もないですし」
「でも、危険だ」
「私も軍人です。怪我くらいどうという事はありません。私の技術なら攻撃の直後にシールドを張って怪我を最小限に出来ますし……大怪我する前に助けに来てくれるでしょう?」
「それは勿論だけれど……」

 大した反論もできないまま、結局はミルトゥ殿が囮になることが決まった。あのきれいな肌に傷をつけられて冷静でいられるだろうか。しかし、彼も軍人だ。軍人として、主君を守って傷を負うのは名誉なことであるというのは俺にも理解できる。俺の独りよがりな考えで彼の考えを否定することは出来なかった。
 ミルトゥ殿が怪我を負ったらなるべく早く敵を捕らえる。俺に出来るのはそれだけだ。





 次の夜、俺はドゥメルグ隊長とランプレヒト殿下とその護衛達と共に、ヴァレリー殿下に宛がわれた部屋の隣の部屋で待機していた。向こうの部屋にある魔道具の鏡を通じてこちらから部屋の中が見えるようになっているから、様子を見計らって部屋に突入することが出来る。

「タイミングを誤るなよ。確実に怪我をするまでは突入するな」
「分かっています」

 俺は鏡から目を離さずに指先で腰に下げた愛剣を確認した。攻撃と同時に踏み込んで、牽制する。生け捕りにする必要があるから、動きを止める為足を斬りつける――頭の中で何度も動きをイメージした。

 暫く息を殺していると、隣の部屋から何かが倒れる物音が聞こえた。

「殿下! こちらへ!」

 打合せ通りミルトゥ殿が殿下を後ろ手に隠しながら鏡に映るところまで移動した。襲撃者は全部で3人だろうか。黒い衣装に身を包んで、各々武器を手にしていた。中でも一際大柄な男が口を開いた。

「どきな。そこの王子に用があるんだよ」
「嫌です。命に代えても殿下をお守りします」

 ミルトゥ殿が男を睨みつけると、男はいやらしく口をゆがめた。

「良いねえ。お前みたいな奴、好きだぜ」

 男はニヤニヤしながら乱暴にミルトゥ殿の腕を引いて顎を掬った。

のは別にこっちでも良いんだろ? 俺はこういうタイプの方が燃えるんだよ」

 男の指が細い首を撫でる。その仕草に虫唾が走った。

「なっ……」
「お前も好きだな。別に良いけどよ」
「俺は王子様の方が良いけどな。王子様にお願いしようかな~」
「やめろ! 殿下には手を出すな!」
「じゃあ分かってんだろ? 大人しくしてればイイ夢見させてやるよ」

 男はナイフをミルトゥ殿の襟にかけると、一気に引き裂いた。破れたシャツがはだけて白い肌が露になる。反射的に飛び出そうとした俺をドゥメルグ隊長が拘束した。

「待て! まだだ」
「ですが! ミルトゥ殿が……」

 鏡の中ではソファに押し倒されたミルトゥ殿が映っている。

「やめろ!」

 抵抗する手を別の男が支え、大柄な男が上にのしかかった。

「抵抗するなら王子がどうなっても知らないぜ?」

 もう一人の男が殿下に剣を突き付けている。その様子に、ミルトゥ殿は抵抗の力を弱めた。
 見ていることしか出来ない自分が歯がゆくて、俺は唇を嚙み締めた。
 彼の顔がこちらを向く。鏡越しに目が合った気がした。

「いや……見ないで……」
「王子様にしっかり見てもらおうぜ」

 男がミルトゥ殿の顔に手をかけ引き寄せた。

「おらっ! こっち向けよ」
「嫌っ! いやだ!」

 赤い瞳から涙が一筋零れ落ちる。近づいていく唇に、俺はもう我慢ができなかった。

「お、おいっ!」

 ドゥメルグ隊長の拘束を無理やり解き、俺は壁を蹴破って部屋へ突入した。

「なんだ!? お前――」

 ミルトゥ殿に馬乗りになった男を斬り捨てる。返す刀で手を拘束していた男を斬りつけた。
 飛び散る血に、殿下の横にいた男は一瞬動きを止めたが、すぐに剣を構え直した。俺は剣を振って血を払うと、最後の一人に突っ込んだ。

「王子様がどうなっても良いのかよ!」

 男の声に耳を貸さず、手首ごと剣を打ち落とす。そのまま男の首めがけて剣を振りかぶった。

「やめろ! 殺すな!」

 突如耳に飛び込んで来た声と足元に与えられた衝撃に目を向けると、ミルトゥ殿が乱れた胸元を片手で掻き寄せながら、縋り付いていた。
 一気に力が抜けて剣を下ろした。跪いてミルトゥ殿に手を伸ばす。小刻みに震えるその華奢な身体を守るように抱きしめると強張っていた肩から徐々に力が抜け、くたりと頭を預けてきた。

「はーい、確保」

 血生臭い部屋に場違いなほど気の抜けた声が響いた。ちらりと視線を向けると、俺に遅れて部屋に入ってきたドゥメルグ隊長が拘束魔術を使って男たちを捉えていた。

「で、こいつら我が国の王太子殿下を狙ってきたんだけど、どう落とし前つけてくれんの?」

 問いかけに応じるように、ランプレヒト殿下は室内へ入ってきた。いつの間に来たのだろうか、殿下に続いて宰相をはじめとした国の重鎮たちが部屋に入ろうとしたが、中の様子を覗き、小さく悲鳴をあげていた。

「勿論、主犯を捉えて罪を償わせましょう」

 ランプレヒト殿下の言葉に、手を切り落とされて呆然としていた男が反論した。

「何故です、ランプレヒト殿下! 俺たちはあなたの指示に従っただけです! その証拠にそこの短剣の紋章はあなたのものじゃないですか!」

 ぎょろりと目を剥いて口角から泡を飛ばしながら叫ぶ男の鬼気迫る様子を気にもとめず、ランプレヒト殿下は床に落ちた短剣を拾ってしげしげと眺めた。

「短剣についたこの紋章。確かに私のものとよく似ていますね。ですが」

 ランプレヒト殿下は自分の懐から取り出した護身用の短剣を握ると、短剣に付いた文様は淡く光った。

「本物はこのように私の魔力に反応するようになっています。だからこれは偽物ですね。紋章の偽造が出来ないように本物の紋章には仕上げに魔法陣を刻むことになっていますから」

 殿下は目を細めると2本の短剣を見比べた。

「全く、あの人は――こんなことも知らされてなかったんですね」

 小さく呟いた殿下の横顔に一瞬ほの暗い笑みが浮かんだように見えた。しかし、振り返った殿下は眉を寄せた厳しい表情をしていた。

「偽物ながら細工自体は本物……王家の紋章職人によるものでしょう。王が臥せっている今、これを依頼できるのは私のほかに一人しかいません」

 ランプレヒト殿下はヴァレリー殿下に向き直った。

「ロートベルグ王国の第二王子として謝罪すると共に、主犯である第一王子を廃嫡することを誓います」
「フォンタニエ王国の王太子として、誓いを履行するのであれば謝罪を受け入れよう」
「誓いは必ず履行します。ここにいる全員が証人です。良いですね、宰相?」

 未だ部屋の入り口に立ち尽くしている宰相は、ランプレヒト殿下の圧に押され壊れた人形のように首を縦に振っていた。

「さて」

 ランプレヒト殿下は話は終わったと言わんばかりに明るい表情になり、俺たちを見回した。

「ヴァレリー殿下には新しい部屋を用意させます。とりあえずここから移動した方が良いと思うのですが……」

 ランプレヒト殿下の声にミルトゥ殿は顔を跳ね上げた。

「っ! すみませ――」

 鼻先が触れ合うような距離で見つめ合う形になり、俺は息を呑んだ。
 意識するほど腕の中のミルトゥ殿の温もりが肌を通じて俺の胸を温めていく。鼓動が速くなるにつれてミルトゥ殿の頬がじわじわ赤く染まる。その頬の赤みがこっちにまで伝染してくるようで動けないでいた。その隙をついてミルトゥ殿は俺の腕をすり抜けた。もう身体は震えていなかった。





「申し訳ありませんでした」

 新しく用意された部屋で、護衛3人は揃って頭を下げていた。

「ジョシュアは悪く無いよ。むしろ僕の見通しが甘かった。巻き込んで悪かったね」
「いえ、私も想定外の出来事に上手く対応できず……」
「良いから良いから。ジョシュアは良くやってくれたよ。今日はゆっくり休んで。アルフレッドも。ね」

 柔らかい声で労うように言った殿下が俺の方を向くと、部屋の空気が変わった。

「フレデリックは話があるから、残って」

 冷淡な口調に、俺は頭を下げたまま身を硬くした。二人が部屋から出ていくと、目の前でゆっくりと足を組み直す気配がした。

「君のおかげで計画が台無しになる所だったよ。ジョシュアの手にあざが残っていたのとランプレヒトが上手く取りなしてくれたから良かったものの、あのままジョシュアが止めなかったらせっかくの証人を皆殺しにしていたよね? そうなれば僕たちが有罪になってもおかしくなかったんだよ?」
「はい……なんの反論もございません」
「どうして計画通りにしなかったの? ジョシュアが囮になるって決まった事は容認したよね?」

 鏡の向こうで見知らぬ男に押し倒されていたミルトゥ殿を見た時、体中の血液が逆流するような激情に襲われた。貴族として感情を制御する訓練は幼い頃からしてきたけれど、こんなに感情が抑えられないのは初めてだった。この激しい感情の理由は分かりきっている。

「私は……彼の事を……」

 愛している。そう認めてしまうとそれまで押し殺していた感情が溢れて止まらなかった。もし殿下とミルトゥ殿が同時に危機に陥ったら、殿下よりミルトゥ殿を優先してしまうかもしれない。俺はあの時から考えていた事を告げた。

「申し訳ございません。護衛騎士失格です。つきましては騎士団の職を辞めて――」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」

 殿下に肩を掴まれ、上体を起こした。

「僕は兄様の初恋を応援しようと思って自覚を促そうとしただけだよ。ちゃんと自覚してたみたいだけどね」
「ですが私は殿下の命令に背いただけでなく、殿下を危険に晒しました。騎士としてあってはならない事です」
「もう! 真面目なんだから……結果僕は傷ひとつ負ってないんだから良いじゃない。命令に背かなかったとしても想定外の出来事は起こるわけだし。それにフォンタニエ王国一の騎士が辞めるだなんて、僕は認めないよ。反省点があるならこれから直していけば良い。でしょ?」

 認めない、認めないと繰り替えす殿下に、俺は言葉を撤回するしかなかった。俺の事をこんなに信頼してくださる殿下に報いるためにも俺は更なる精進を決意した。
 辞める気がなくなった俺の様子に殿下は柔らかく表情を崩すと、にやりと口角を上げた。

「昨日からずっとジョシュアの事見てたでしょ。バレバレだよ。いつから好きなの?」
「殿下、揶揄うのはおやめください」
「ケチ~! 兄様と恋バナするのが夢だったのに!」

 殿下は頬杖をつきながら文句を言っていたが、俺はそれに応える気は無かった。
 想いを自覚したところで俺は彼に伝えるつもりは無いし、その資格も無いのだから。



 殿下の部屋を辞して廊下へ出たところに、意外な人が立っていた。

「ドゥメルグ隊長……戻られてなかったのですか?」
「アスフォデル殿と話したい事があってな」

 ドゥメルグ隊長は真剣な目つきで俺の目をじっと見つめた。

「ジョシュアの事、どう思ってる?」
「私は――」

 どう思っているのかと聞かれたら当然答えは決まっている。だが、それを口にするのは憚られて言葉に詰まった。

「……いや、いい。大体分かったよ」

 ドゥメルグ隊長は僅かに表情を和らげたが、すぐに口元を引き締めた。

「アスフォデル殿と結ばれれば、ジョシュアは一時的に幸せになれるかもしれないな。だが、あなたは貴族だ。平民と結ばれるなんて出来ないだろ?」

 ずっと頭の片隅で考えていたことを指摘され、心臓が大きく拍動した。
 両親が死んでから、男手一つで俺を育ててくれた兄に恩を返す為、俺はアスフォデル家に有利な婚姻を結ばなくてはならない。平民のミルトゥ殿と結ばれる可能性は万に一つも無い。
 ――貴族と平民の恋なんてロクな結末にならない――
 その言葉が今更胸の奥深くに沈んでいく。

「あいつは手放す事に慣れすぎてんだ。何に関しても、自分じゃなく相手を優先しちまう。だからせめて恋人にだけはあいつを優先してやって欲しいんだ。あいつを手放さないって覚悟が出来ないんなら、あいつの事はきっぱり諦めてくれ」

 ドゥメルグ隊長はそう言って頭を下げた。

「話したいことはそれだけだ。じゃあな」

 呆然と立ち尽くす俺を残し、ドゥメルグ隊長は去っていった。隊長の言うとおりだ。ミルトゥ殿の事を思えば、俺の気持ちは邪魔でしかない。だが、この気持ちを無くす事は――彼を諦める事は出来るだろうか。
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