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凶器と言っても物理です。
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「男の子ってさ、機械化とかドリルとかそういったものに憧れるよね」
そんな話題を振ってきたのは、幼馴染の女だった。
小さいころからは想像もできないほどきれいになったそいつは、やり手の美容整形外科医としてそこそこ有名になったらしい。しかも彼氏もいるとのことで、俺とはずいぶん差ができてしまった。
「いや機械化に憧れるかは知らないけど、ロボットとかには確かに憧れるだろうな」
なにせ日本ではエヴ〇やガ〇ダムがほぼ必修といってもいいほどに男の子には人気だ。必然、ロボットなんかには憧れるだろう。
「仕込み刀とか変形する腕とかかっこいいって思うよね」
「仕込み刀はわかるけど変形する腕は……」
「巨根にも憧れるよね」
「ちょっと待て。話題が180度変わったぞ?」
昔から話を聞かない奴だったけど、まさか大人になった今でもそうなのか……?
「小さいよりは大きいほうがいいよね?」
「……程度によるんじゃないか? あとは相手にも」
「だからね。ちょっと彼氏のチ〇コをドリルに改造してみたんだけど」
……は?
「いやお前何言ってんの?」
「せっかくかっこよくしたのに、うちの彼氏ってば不満らしくて」
「そりゃそうだろ。むしろ不満に思わない人間がいてたまるか」
「ちゃんと日常生活に支障がないように尿道も作ってあげたんだよ?」
「ちゃんとってなんだちゃんとって。まともな人間はチ〇コをドリルにするなんて発想には至らないんだよ」
「でも尿漏れがひどいらしくて。あと興奮したときにドリルが発射されるのも気に入らないみたいなの」
「いやもっと不満なところはあると思うけどね。ってか発射って何よ」
「自己防衛のためだよって言ったら納得してくれたんだけど」
「え、納得しちゃったの!? 股間がドリルなのに!?」
「弱点が武器になってよかったかもって」
「武器じゃねぇよ凶器だよ」
「一応デザートイーグルとか日本刀に換装する案もあるんだけど」
「いやほかの凶器にしろってことじゃねぇんだわ。つかどうやって股間のものを使うんだよ。いや待て言わなくていい聞きたくない」
「そう? それで今日この話をしたのはいろいろお話を聞きたかったからで」
「いやいい。というか話なら十分にした。俺はやらんぞ絶対」
「え、もしかして嫌だったの? ごめん」
「いやまぁ幼馴染だし少しくらいは話もしてやらんでもないがな」
実際美人になったこいつと話せるのは役得みたいなところがある。美人は万病に効くってやつだ。いや俺は健康なんだが。
「そうじゃなくて。股間の話」
「……? だから話くらいは……」
「いやぁ、もう改造し終わっちゃったからさぁ。今から元に戻すのは……ねぇ?」
「???????」
ちょっとまと。改造し終わった……? 何を……いやナニを……?
「同じドリルじゃ味気ないと思って。ビームサーベルにしてみました!」
おそるおそる己の息子のあった場所を確認してみる。そこには……。
「緑色ですかぁ……」
個人的には赤のほうがよかった。いや色とか関係なく嫌なんだが。
「ちなみに興奮するとエネルギー量が上昇してなんでも切断できるようになるから気を付けてね。あとパンツも常に専用の防具を……って、聞いてる?」
いつの間に、とか、お前に倫理観はないのか、とか。それ以前にビームサーベルの技術は確立されていたのかとか。疑問は絶えないけれど。
「チソチソが凶器(物理)な件。ってスレ立てたらいいのかな……?」
そう現実逃避するしかなかった。
そんな話題を振ってきたのは、幼馴染の女だった。
小さいころからは想像もできないほどきれいになったそいつは、やり手の美容整形外科医としてそこそこ有名になったらしい。しかも彼氏もいるとのことで、俺とはずいぶん差ができてしまった。
「いや機械化に憧れるかは知らないけど、ロボットとかには確かに憧れるだろうな」
なにせ日本ではエヴ〇やガ〇ダムがほぼ必修といってもいいほどに男の子には人気だ。必然、ロボットなんかには憧れるだろう。
「仕込み刀とか変形する腕とかかっこいいって思うよね」
「仕込み刀はわかるけど変形する腕は……」
「巨根にも憧れるよね」
「ちょっと待て。話題が180度変わったぞ?」
昔から話を聞かない奴だったけど、まさか大人になった今でもそうなのか……?
「小さいよりは大きいほうがいいよね?」
「……程度によるんじゃないか? あとは相手にも」
「だからね。ちょっと彼氏のチ〇コをドリルに改造してみたんだけど」
……は?
「いやお前何言ってんの?」
「せっかくかっこよくしたのに、うちの彼氏ってば不満らしくて」
「そりゃそうだろ。むしろ不満に思わない人間がいてたまるか」
「ちゃんと日常生活に支障がないように尿道も作ってあげたんだよ?」
「ちゃんとってなんだちゃんとって。まともな人間はチ〇コをドリルにするなんて発想には至らないんだよ」
「でも尿漏れがひどいらしくて。あと興奮したときにドリルが発射されるのも気に入らないみたいなの」
「いやもっと不満なところはあると思うけどね。ってか発射って何よ」
「自己防衛のためだよって言ったら納得してくれたんだけど」
「え、納得しちゃったの!? 股間がドリルなのに!?」
「弱点が武器になってよかったかもって」
「武器じゃねぇよ凶器だよ」
「一応デザートイーグルとか日本刀に換装する案もあるんだけど」
「いやほかの凶器にしろってことじゃねぇんだわ。つかどうやって股間のものを使うんだよ。いや待て言わなくていい聞きたくない」
「そう? それで今日この話をしたのはいろいろお話を聞きたかったからで」
「いやいい。というか話なら十分にした。俺はやらんぞ絶対」
「え、もしかして嫌だったの? ごめん」
「いやまぁ幼馴染だし少しくらいは話もしてやらんでもないがな」
実際美人になったこいつと話せるのは役得みたいなところがある。美人は万病に効くってやつだ。いや俺は健康なんだが。
「そうじゃなくて。股間の話」
「……? だから話くらいは……」
「いやぁ、もう改造し終わっちゃったからさぁ。今から元に戻すのは……ねぇ?」
「???????」
ちょっとまと。改造し終わった……? 何を……いやナニを……?
「同じドリルじゃ味気ないと思って。ビームサーベルにしてみました!」
おそるおそる己の息子のあった場所を確認してみる。そこには……。
「緑色ですかぁ……」
個人的には赤のほうがよかった。いや色とか関係なく嫌なんだが。
「ちなみに興奮するとエネルギー量が上昇してなんでも切断できるようになるから気を付けてね。あとパンツも常に専用の防具を……って、聞いてる?」
いつの間に、とか、お前に倫理観はないのか、とか。それ以前にビームサーベルの技術は確立されていたのかとか。疑問は絶えないけれど。
「チソチソが凶器(物理)な件。ってスレ立てたらいいのかな……?」
そう現実逃避するしかなかった。
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