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第一章
第一話 全てを奪われた。
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この世界には、魔法と呼ばれる不思議な力がある。
人々は生まれ持った魔力によって力を示し、誰かの救いにもなれば、大切なものを奪う脅威の力にもなる。
権力を示す為に選ばれた魔法の力は、強大な力を持つ魔導兵器となって形を成した。世界に蔓延るその圧倒的な力を目にするたびに、胸の奥で何か大切なものを忘れているような錯覚に陥る。
だけど、それがどのような形だったのかは、今となっては思い出すことができない雲を掴むような感覚、というのでしょうか。空虚に手を伸ばすように上げた腕は、鋭い銃弾が突き抜け僅かな鮮血を滲ませた。
痛みとは何か、それを理解するよりも早く、私は立ち上がらなければならない。私を救った養父であり、絶対的な上官のために。例えこの身が砕け散り、地に伏せてしまっても。また、必ず……――。
リダネス国の北端にあるカーレス州の田舎町。遠くにそびえる山は蒼く、太陽の光に反射した小川がキラキラと光を帯びている。
町の中央にある白い教会の尖塔せんとうが、雲一つない青々とした空に向かって指さしているようだ。住人の数は多くないが、豊かな自然と穏やかな人々が暮らす平和な町である。
学校へと続く一本道を、二本のおさげ髪を揺らしながら駆けて行く女性が一人。その様子に、家の前で洗濯物を干していた老夫婦が声をかけた。
「おや?ちび先生、そんなに慌ててどうしたんだい?」
初老の男性に呼ばれたその名は、彼女がまだ教師の卵であることを示す親しみを込めた愛称であった。町の人々は、夢を追う彼女の背中を押すようにそう呼んでいる。
「はぁ、はぁっ、見て!教員免許の試験日が通達されたの!来週に都市へ行くのよ!」
「おぉ、やっと試験に行くのか。」
「あらまぁ、ついに先生になるのね?」
「違う違う、し・け・ん・び!先生になるためのテストを受けるの!これに合格すれば、晴れて私もちび先生卒業よ!」
「良かったなぁ。でも、あんまりはしゃいで怪我とかしねぇよにな。」
「そうそう、あなたそそっかしいからねぇ。」
「わ、分かってるわよ……じゃあね、私コルト先生に報告しなくちゃ!」
近所の人たちに別れを告げ、ちび先生と呼ばれた彼女はまた髪を揺らしながら走り去った。
小さな町に建つ、小さな学校。年頃の子供達が集い、数名の大人が教員を務めるささやかな学び舎。
その庭先で、プランターに水やりをしていた男性は、ジョウロから流れ出るキラキラと輝く水を眺めていた。水分を含んでシュワシュワという音を立てる土の匂い、水滴が輝く草花に目を細め、今日の晴天を告げているような様子に満足げに微笑んだ。
ふと、自身の名前を呼ばれたことに気付くと、ゆっくりと声のする方へ身体ごと振り返る。
「コルトせんせーーー!!!」
「おや、ちび先生。そんなに慌ててどうしたんだい?」
「はぁ、はぁ、見て!来たの!!」
「これは……あぁ、免許の試験日が決まったんですね。おめでとうございます。夢に一歩近づきましたね。」
「そう!来週には都市に行くんだ……ねぇコルト先生、私の恰好変?田舎臭いかな!?」
「変……かどうかは分かりませんが、試験に挑む姿勢が整っていれば問題ありませんよ。ちび先生の夢は、都会に慣れることじゃなくて、教壇に立って多くの子供達を導く師となることでしょう?」
「……ふふ。うん、そうだね!ありがとう、コルト先生。私頑張るよ。」
穏やかに笑う恩師の激励に、ちび先生の曇り顔が一瞬で晴れやかな色を浮かべた。和やかな空気を割いたのは、学び舎から飛び出して来た生徒たちの声だった。
「あー!ちび先生がコルト先生とイチャイチャしてる!」
「神聖な学び舎でダメですよ、ちび先生。」
「ちび先生あそぼー!」
「い、イチャイチャしてないよ!ほらこれ、来週先生になるテスト受けるの。その報告に来てただけだよ!」
「なーんだ。」
「浮いた話がないからちび先生のままなんだよ。」
「ちび先生鬼やってー!」
「子供が大人をからかうなー!そんなこと言う子達は、全員捕まえてやるんだからねー!」
「ちびせんせー来たぞー!」
「逃げろー!」
彼女の一声を皮切りに、学舎から出て来た子供達はちび先生との遊びに夢中となった。
学校の周りで楽しそうな声が響き渡るのを、コルト先生は微笑ましく眺めていた。
穏やかなこの町で、小さな希望達がいつまでも幸せであるようにと……――。瞬間、空気を切り裂くような鋭いサイレンの音が鳴り響く。
町の中央にある白い教会の鐘とは違う、緊迫感を帯びた音に、普段聞きなれない子供達は無意識にちび先生の服をきゅっと握った。
ウウウウーーーーーー!!!
けたたましく鳴り響く音に、一瞬で血相を変えたコルト先生が手に持っていたジョウロを投げ捨て、子供達の元へ駆け寄るとちび先生の肩を掴んで声を荒げる。
「今すぐ!今すぐ、全員避難するんだ!!」
「な、なに?コルト先生、この音」
「説明してる場合じゃない!今すぐ町を離れる!!」
「せんせーこわいよぉ」
「ちび先生どうしたの?これなんの音?」
怯える子供達の声に、ちび先生の意識が戻された。いつも穏やかに微笑むコルト先生の見たこともない焦燥と恐怖に揺れた瞳が、この場にいる者達に危機感を知らしめる。
校舎から出て来た数名の教員達も、同じく青ざめた表情で声を張り上げた。
「緊急事態だ!全員避難するよ!」
「コルト先生、車回して!子供達を乗せられるだけ乗せて下さい!」
「分かりました!ちび先生、校庭にいる生徒を一か所に集めて。車が来たら乗せるように!」
「は、はい!皆、手繋いでて。私は校舎裏見てくる!」
「や、やだ!」
「行かないで先生!」
不安がる子供達が縋るようにちび先生の服を掴む。
涙を滲ませ小さく震える子供達に向き直ると、両膝を地に着けて震えるその肩を優しく抱き寄せた。
「大丈夫、先生が付いてるよ。皆一緒に逃げるから、お友達と手を繋いでここに居てね。皆一緒に行くからね。置いてけぼりの子がいないか、少し見て来るだけだよ。」
優しく諭す彼女の声と、背中をさする温かな掌に強張っていた子供達の身体がほんの少しだけ和らいだ。
ちび先生はいつもの調子で「ね!」と笑顔を見せると、迅速に校庭を駆けまわって生徒達をかき集めた。
そして、教員が回した車やトラックの荷台に生徒を乗せると、町の出入り口方面へ向かってアクセルを踏んだ。
ちび先生もトラックの荷台で揺られながら、不安に嘆く子供達へ優しく声を掛け続ける。すると、町の人が増えてきた場所に近付いた車は徐々にスピードを落とし始めた。
その流れに、見慣れた顔を見つけてちび先生は声を張り上げる。
「あれ?……おかーさーん!」
「!っミーシャ!?」
「あ、ちょっと!」
ちび先生は自身の母親に声をかけたのだが、返ってきたのは血相を変えた隣の女性の声だった。
トラックの荷台を覗き込む女性は、元々青かった顔を更に悪くする。そして、小さく嗚咽を零しながら、崩れ落ちるようにその場にしゃがみ込んでしまった。
慌てたちび先生はトラックの荷台から飛び降りると、母親と近所に住む女性の元へと駆け寄る。
「なに、どうしたの?」
「それが、ミーシャちゃんがいなくて……でも避難警報が鳴ったから、取り合えず奥さんだけでも連れて出さなきゃって……。」
「あぁ、ミーシャ……どうしよう。あの子がいないなんて!」
「……お母さん、おばさんと一緒に避難して。ミーシャは私が連れて行く。」
「!?な、なに言ってるの!あんた、これがなんの避難か分かって言って――」
「でもミーシャは家族みたいな存在でしょ!大丈夫、お母さん信じて。あの子が何処にいるかなんとなく分かるの。おばさんも、先に避難しててね。私がミーシャを連れて来るから。」
「あ、ありがとう……ミーシャを、どうか……!」
「あんたって子は……絶対に、無事でいなさいよ。私にとっても、あなたはかけがえのない大切な子供なんだからね。」
「うん……分かってる。じゃあ後で!」
そう言い終わるより早く、ちび先生は駆け出した。力強く土を蹴る足裏が、小さな砂埃を起こして乾いた土の匂いを舞い上げる。
狭い道に溢れた人込みを避ける為、家々の間を通り抜け、小さな林を突っ切り自宅の方へと駆け抜けてゆく。
その道中、地響きのような「ドォン!」という轟音が鳴り響いた。音のする方へ顔を向けると、崩れた家の影にしゃがみ込む小さな背中が目に止まった。
(いた、見つけた!)
理解するより早く、その小さな背中へ駆け寄った。
「ミーシャ!!!」
「う、ぐす……ちびせんせ、ひっく」
「良かった、お母さんが探してたよ。急いで逃げよう!」
「あ、ぐすっ……うさちゃん。みーしゃのうしゃぢゃんっ」
「え?うさちゃん……っ!」
その場を離れようとミーシャの手を引くが、ぐずるように彼女の手を引いて倒壊した家の方へ指を向ける。
その方向へ視線を向けると、瓦礫の隙間に挟まったうさぎのぬいぐるみが微かに見えた。
しかし、先ほどの轟音によるせいか、その倒壊した一帯にドロドロとした黒いヘドロのようなものが蠢いていた。
嗅いだことのない異臭、自我を持っているかのようにゆっくりと浸食するその動きに、言い表せない程の恐怖心が襲い掛かる。
視線を戻した彼女の瞳には、瓦礫に押しつぶされた愛らしいぬいぐるみが、助けを求めるような表情に見えた。しかし、今は生きることに最善を示さなければ。
彼女一人の力でこの瓦礫をどうにかすることは出来ないと、苦渋の決断の末ミーシャの目線に合わせてしゃがみ込んだ。
「ミーシャ、うさちゃんはここでお留守番してもらおう。危ないのが終わったら、そしたら必ずうさちゃんをお迎えに来よう?ここにいたら、お母さんにも会えなくなっちゃう。私が約束する、絶対にうさちゃんを迎えに来よう。ね?」
「……ぐすっ、うさちゃん、もどってくる?」
「もちろん!約束する、絶対にミーシャの所に連れて来るから。今は、一度お母さんに会いに行こう?」
「うん……おかーさんのとこ、いく。」
「えらい!ミーシャはすごいね!……ミーシャ、急ぐから抱っこしてもいい?私の首にぎゅって掴まって!」
「うん……、ずびっ」
どうにかミーシャを宥めた彼女は、何かが近づいてくる機械音に冷や汗を流す。
家が倒壊する程の脅威、近くの林が小さな火をまとって炎上する臭い。見慣れていたはずの風景が一瞬にして変わり果てていく。
恐怖に飲み込まれないように、腕の中にある確かな重みをしっかりと抱えながら、避難場所への最短距離を頭の中で叩き出す。
息を切らし、震えるミーシャに優しく声をかけ、疲弊する足に鞭を打ってひたすらに駆け抜けた。
走る最中、彼女の脳裏に浮かんだある言葉がちらつく。
ラジオで聞いたとある事件。
近年ではその被害報告が増え、危険視されるようになった忌まわしき存在――その名を『魔導兵器』と呼んだのは誰だったのか。
そんな考えが脳裏を過る最中、キィィンっという甲高い音と共に目の前を赤い閃光が突き抜けた。
ゴォォォオオッッ!!!!!!
もの凄い風圧と炎の音。皮膚を覆う炎の熱。そして、町のシンボル的な象徴であった真っ白な教会が、見る影もなく炎に飲み込まれていた。
パチパチと火花の音が響き、木製の壁がガラガラと音を立てて崩れてゆく。
一瞬の出来事に何が起きたのか分からず、彼女は乱れた息を整えようと息を吸い込んだ。しかし、熱風や地鳴りのように響く機械音で呼吸がままならない。息が、吸えない。
民家が踏みつぶされる音と共に現れたその姿に、頭の中が真っ白になる。
無意識にミーシャを抱く腕に力が籠ると、ミーシャはその小さな身体をよじらせ、ちび先生の顔を見上げた。
「ちびせんせ?」
「はぁ……はっ。」
魔導兵器、機械獣
象のような四つ足の巨体を持ちながら、頭部は鹿のような形をしている。無機質なその巨体が圧倒的な破壊力を持って町を蹂躙する姿は、動物のような愛らしさを微塵も感じさせない脅威だった。
機械獣の頭部に付いた角のような先端には、先ほど見た赤い閃光の名残である炎の残り火がゆらゆらと吹き出ている。
未だ現状を理解出来ていないミーシャと違い、彼女の瞳は恐怖と悲嘆に染められてゆく。
彼女達のような一般市民にとって、魔導装置や魔石を加工した武具は身近なものではない。強大な兵器によって放たれる魔法は、抗うことが出来ない恐るべき暴力であった。
(どうしよう……無理だ。こんなの、走ってどうにかなるわけない……屋内は、ダメ。踏みつぶされる。どうしよう、どうしよう!とにかく逃げる?逃げるってどこに!?)
心臓が忙しなく鳴り響き、口の中が渇いていくのを感じながら視線を巡らせる。動かなくなったちび先生を不思議そうに眺めたミーシャは、前を振り向いて声を上げた。
「せんせー、みてー!おっきなぞうさん!」
「!?ミーシャ、しずかに――っ」
その声を感知したのか、機械獣の頭部がゆっくりとこちらに向き直った。見つかった――そう直感した時には、反射的に身体が動いていた。視界に映る小さな池が目に止まり、彼女は必死に駆けてゆく。
万が一に、炎を打たれても水の中ならどうにかなるのではないか。そんな考えが彼女の脳裏を過った。
家や木々の間を通るのは、倒壊や火災の危険の方が高いと彼女は必死に最適解を導き出そうとした。ミーシャだけでも無事に、そしてぬいぐるみを迎えに行くのだという約束を守るために。
池が目前となった瞬間、またしても轟音が鳴り響き、身体が吹き飛ぶほどの風圧に巻き込まれた。
横を貫く黒い光線の先で、家よりも背のある木々が吹き飛ぶと、大きく地面を抉る。
その風圧と反動に耐えきれず、彼女とミーシャは近くの道へ吹き飛ばされてしまった。
全身を打つ鈍い痛みと、口に入り込んだ砂の味に眉を顰める。しかし、身体を気遣う余裕は微塵もない。彼女は痛みを堪えながら上体を起こすと、目の前でぐったりと倒れ込むミーシャの姿に息を呑んだ。
「ミーシャ!!!!」
「……う、……ぅっ」
小さな声を漏らすだけで、ミーシャは目を開かなかった。
必死に彼女の名前を呼びながら、傍へと駆け寄り小さな身体を搔き抱く。頭を打ったのだろうか、目立つ外傷はないがどうすれば。
小さく唸る彼女の顔に、何かがこびりついているのが見えた。先ほど倒壊した場所で見かけたものと同じ、黒いヘドロのような粘度のある液体。
なにか良くないものに感じるそれを、必死に服の端で擦りながら拭い落とす。
しかし、薄く伸びるだけの黒いヘドロは、ゆっくりと肌に浸食するように広がり続けた。その後ろから、聞き覚えのある甲高い機械の回転音のようなものが鳴り響く。
彼女は力なく項垂れたミーシャを優しく抱きながら、小さな声で切望する。
「神様……っ――」
その言葉は誰に届くこともなく、稲妻を孕んだおぞましい闇色を纏う光線に飲み込まれる。
黒に侵された視線の先で、彼女の腕から小さな身体がすり抜けていくのを、薄れゆく意識の中、見つめることしか出来なかった。
―――襲撃事件より数時間前。
各国の重鎮が集まる公会堂。廊下に差し込む日差しに照らされ、魔力の残滓が光を反射して虹色に煌めいている。
歴史と品格が調和した建物には、多くの警備兵が配置されていた。
しかし、そんな兵士の目をかいくぐるかのように、とある一角に佇む男が一人。
茶色の髪を後ろに流し、数本の垂れた前髪から覗く目元が、不快そうに細められた。
雪原のような純白の軍服に身を包む男は、何かの端末を覗きながら口元に笑みを浮かべている。手元に映し出された魔導ホログラム。そこには何かの座標と通話相手の文字が浮かんでいた。そこから響くのは、ノイズ交じりの機械的な音声である。
『手筈通り、計画の準備が整いました。准将閣下、ご命令を。』
「では手筈通り、任務を遂行せよ。遠慮はいりません。存分に『悲劇』を作り上げなさい。」
『……御意。』
短いやり取りの末、端末のホログラムが音もなく瞬時に消える。
その端末を軍服のポケットへとしまいながら、准将と呼ばれた男は眉間にしわを寄せ、目元のコンタクトを抜き取った。小さくため息をつきながら、後ろに向かって声をかける。
「やれやれ、このレンズは合わないな。目が乾いてしょうがない。エボル――」
それまで、光をはね退けるガラスのようなこげ茶色の瞳は、理性を塗りつぶしたような禍々しい紅色へと姿を変えた。
そして、准将の差し出した左手に、新たなカラーコンタクトのケースが差し出される。いつの間にか、男の傍には人型のユキヒョウ獣人が立っており、気配を全く感じさせずに小さな声で「どうぞ、准将閣下。」と返事をした。
その風貌は、各国の代表が集まる場に不釣り合いな程、少年の面影を感じさせる顔立ちである。
エボル、と呼ばれた獣人から受け取ったコンタクトレンズ。
紅い瞳を覆い隠すように、偽りのこげ茶色が瞳に張り付いた。
「あぁ、ありがとう。全く、力を得るのも楽ではないな。……さて、私は会議に戻るよ。私の最高傑作として、引き続き見回りを頼んだよ。」
「御意……アラン・グラード准将。」
「……ふふ、そう拗ねないでおくれ。あと少しで、このつまらない会議も終わることだろう。」
愉しそうに笑うアランと呼ばれた准将は、会議に戻るため踵を返す。去り際、エボルと呼ぶ獣人の頭をひと撫ですると、彼の喉が低く音を奏でた。
二人が分かれたその時、彼等がいた反対の角から警備兵が顔を出した。しかし、音が聞こえたと思ったそこには、ただ静寂だけが広がっていた――。
ーーーーーーーーー
【登場人物】
ちび先生→主人公。名前はまだない。
コルト先生→主人公の故郷で教師を務める男性職員。あまり怒らないからこそ、怒ると怖い。
ミーシャ→ちび先生の近所に住む4歳の女の子。うさちゃんのぬいぐるみは一番のダチ。
アラン准将→ルシャ国の准将。常に不穏おじさん。
エボル→人型のユキヒョウ獣人。獣の耳と尻尾が付いている。美少年。
人々は生まれ持った魔力によって力を示し、誰かの救いにもなれば、大切なものを奪う脅威の力にもなる。
権力を示す為に選ばれた魔法の力は、強大な力を持つ魔導兵器となって形を成した。世界に蔓延るその圧倒的な力を目にするたびに、胸の奥で何か大切なものを忘れているような錯覚に陥る。
だけど、それがどのような形だったのかは、今となっては思い出すことができない雲を掴むような感覚、というのでしょうか。空虚に手を伸ばすように上げた腕は、鋭い銃弾が突き抜け僅かな鮮血を滲ませた。
痛みとは何か、それを理解するよりも早く、私は立ち上がらなければならない。私を救った養父であり、絶対的な上官のために。例えこの身が砕け散り、地に伏せてしまっても。また、必ず……――。
リダネス国の北端にあるカーレス州の田舎町。遠くにそびえる山は蒼く、太陽の光に反射した小川がキラキラと光を帯びている。
町の中央にある白い教会の尖塔せんとうが、雲一つない青々とした空に向かって指さしているようだ。住人の数は多くないが、豊かな自然と穏やかな人々が暮らす平和な町である。
学校へと続く一本道を、二本のおさげ髪を揺らしながら駆けて行く女性が一人。その様子に、家の前で洗濯物を干していた老夫婦が声をかけた。
「おや?ちび先生、そんなに慌ててどうしたんだい?」
初老の男性に呼ばれたその名は、彼女がまだ教師の卵であることを示す親しみを込めた愛称であった。町の人々は、夢を追う彼女の背中を押すようにそう呼んでいる。
「はぁ、はぁっ、見て!教員免許の試験日が通達されたの!来週に都市へ行くのよ!」
「おぉ、やっと試験に行くのか。」
「あらまぁ、ついに先生になるのね?」
「違う違う、し・け・ん・び!先生になるためのテストを受けるの!これに合格すれば、晴れて私もちび先生卒業よ!」
「良かったなぁ。でも、あんまりはしゃいで怪我とかしねぇよにな。」
「そうそう、あなたそそっかしいからねぇ。」
「わ、分かってるわよ……じゃあね、私コルト先生に報告しなくちゃ!」
近所の人たちに別れを告げ、ちび先生と呼ばれた彼女はまた髪を揺らしながら走り去った。
小さな町に建つ、小さな学校。年頃の子供達が集い、数名の大人が教員を務めるささやかな学び舎。
その庭先で、プランターに水やりをしていた男性は、ジョウロから流れ出るキラキラと輝く水を眺めていた。水分を含んでシュワシュワという音を立てる土の匂い、水滴が輝く草花に目を細め、今日の晴天を告げているような様子に満足げに微笑んだ。
ふと、自身の名前を呼ばれたことに気付くと、ゆっくりと声のする方へ身体ごと振り返る。
「コルトせんせーーー!!!」
「おや、ちび先生。そんなに慌ててどうしたんだい?」
「はぁ、はぁ、見て!来たの!!」
「これは……あぁ、免許の試験日が決まったんですね。おめでとうございます。夢に一歩近づきましたね。」
「そう!来週には都市に行くんだ……ねぇコルト先生、私の恰好変?田舎臭いかな!?」
「変……かどうかは分かりませんが、試験に挑む姿勢が整っていれば問題ありませんよ。ちび先生の夢は、都会に慣れることじゃなくて、教壇に立って多くの子供達を導く師となることでしょう?」
「……ふふ。うん、そうだね!ありがとう、コルト先生。私頑張るよ。」
穏やかに笑う恩師の激励に、ちび先生の曇り顔が一瞬で晴れやかな色を浮かべた。和やかな空気を割いたのは、学び舎から飛び出して来た生徒たちの声だった。
「あー!ちび先生がコルト先生とイチャイチャしてる!」
「神聖な学び舎でダメですよ、ちび先生。」
「ちび先生あそぼー!」
「い、イチャイチャしてないよ!ほらこれ、来週先生になるテスト受けるの。その報告に来てただけだよ!」
「なーんだ。」
「浮いた話がないからちび先生のままなんだよ。」
「ちび先生鬼やってー!」
「子供が大人をからかうなー!そんなこと言う子達は、全員捕まえてやるんだからねー!」
「ちびせんせー来たぞー!」
「逃げろー!」
彼女の一声を皮切りに、学舎から出て来た子供達はちび先生との遊びに夢中となった。
学校の周りで楽しそうな声が響き渡るのを、コルト先生は微笑ましく眺めていた。
穏やかなこの町で、小さな希望達がいつまでも幸せであるようにと……――。瞬間、空気を切り裂くような鋭いサイレンの音が鳴り響く。
町の中央にある白い教会の鐘とは違う、緊迫感を帯びた音に、普段聞きなれない子供達は無意識にちび先生の服をきゅっと握った。
ウウウウーーーーーー!!!
けたたましく鳴り響く音に、一瞬で血相を変えたコルト先生が手に持っていたジョウロを投げ捨て、子供達の元へ駆け寄るとちび先生の肩を掴んで声を荒げる。
「今すぐ!今すぐ、全員避難するんだ!!」
「な、なに?コルト先生、この音」
「説明してる場合じゃない!今すぐ町を離れる!!」
「せんせーこわいよぉ」
「ちび先生どうしたの?これなんの音?」
怯える子供達の声に、ちび先生の意識が戻された。いつも穏やかに微笑むコルト先生の見たこともない焦燥と恐怖に揺れた瞳が、この場にいる者達に危機感を知らしめる。
校舎から出て来た数名の教員達も、同じく青ざめた表情で声を張り上げた。
「緊急事態だ!全員避難するよ!」
「コルト先生、車回して!子供達を乗せられるだけ乗せて下さい!」
「分かりました!ちび先生、校庭にいる生徒を一か所に集めて。車が来たら乗せるように!」
「は、はい!皆、手繋いでて。私は校舎裏見てくる!」
「や、やだ!」
「行かないで先生!」
不安がる子供達が縋るようにちび先生の服を掴む。
涙を滲ませ小さく震える子供達に向き直ると、両膝を地に着けて震えるその肩を優しく抱き寄せた。
「大丈夫、先生が付いてるよ。皆一緒に逃げるから、お友達と手を繋いでここに居てね。皆一緒に行くからね。置いてけぼりの子がいないか、少し見て来るだけだよ。」
優しく諭す彼女の声と、背中をさする温かな掌に強張っていた子供達の身体がほんの少しだけ和らいだ。
ちび先生はいつもの調子で「ね!」と笑顔を見せると、迅速に校庭を駆けまわって生徒達をかき集めた。
そして、教員が回した車やトラックの荷台に生徒を乗せると、町の出入り口方面へ向かってアクセルを踏んだ。
ちび先生もトラックの荷台で揺られながら、不安に嘆く子供達へ優しく声を掛け続ける。すると、町の人が増えてきた場所に近付いた車は徐々にスピードを落とし始めた。
その流れに、見慣れた顔を見つけてちび先生は声を張り上げる。
「あれ?……おかーさーん!」
「!っミーシャ!?」
「あ、ちょっと!」
ちび先生は自身の母親に声をかけたのだが、返ってきたのは血相を変えた隣の女性の声だった。
トラックの荷台を覗き込む女性は、元々青かった顔を更に悪くする。そして、小さく嗚咽を零しながら、崩れ落ちるようにその場にしゃがみ込んでしまった。
慌てたちび先生はトラックの荷台から飛び降りると、母親と近所に住む女性の元へと駆け寄る。
「なに、どうしたの?」
「それが、ミーシャちゃんがいなくて……でも避難警報が鳴ったから、取り合えず奥さんだけでも連れて出さなきゃって……。」
「あぁ、ミーシャ……どうしよう。あの子がいないなんて!」
「……お母さん、おばさんと一緒に避難して。ミーシャは私が連れて行く。」
「!?な、なに言ってるの!あんた、これがなんの避難か分かって言って――」
「でもミーシャは家族みたいな存在でしょ!大丈夫、お母さん信じて。あの子が何処にいるかなんとなく分かるの。おばさんも、先に避難しててね。私がミーシャを連れて来るから。」
「あ、ありがとう……ミーシャを、どうか……!」
「あんたって子は……絶対に、無事でいなさいよ。私にとっても、あなたはかけがえのない大切な子供なんだからね。」
「うん……分かってる。じゃあ後で!」
そう言い終わるより早く、ちび先生は駆け出した。力強く土を蹴る足裏が、小さな砂埃を起こして乾いた土の匂いを舞い上げる。
狭い道に溢れた人込みを避ける為、家々の間を通り抜け、小さな林を突っ切り自宅の方へと駆け抜けてゆく。
その道中、地響きのような「ドォン!」という轟音が鳴り響いた。音のする方へ顔を向けると、崩れた家の影にしゃがみ込む小さな背中が目に止まった。
(いた、見つけた!)
理解するより早く、その小さな背中へ駆け寄った。
「ミーシャ!!!」
「う、ぐす……ちびせんせ、ひっく」
「良かった、お母さんが探してたよ。急いで逃げよう!」
「あ、ぐすっ……うさちゃん。みーしゃのうしゃぢゃんっ」
「え?うさちゃん……っ!」
その場を離れようとミーシャの手を引くが、ぐずるように彼女の手を引いて倒壊した家の方へ指を向ける。
その方向へ視線を向けると、瓦礫の隙間に挟まったうさぎのぬいぐるみが微かに見えた。
しかし、先ほどの轟音によるせいか、その倒壊した一帯にドロドロとした黒いヘドロのようなものが蠢いていた。
嗅いだことのない異臭、自我を持っているかのようにゆっくりと浸食するその動きに、言い表せない程の恐怖心が襲い掛かる。
視線を戻した彼女の瞳には、瓦礫に押しつぶされた愛らしいぬいぐるみが、助けを求めるような表情に見えた。しかし、今は生きることに最善を示さなければ。
彼女一人の力でこの瓦礫をどうにかすることは出来ないと、苦渋の決断の末ミーシャの目線に合わせてしゃがみ込んだ。
「ミーシャ、うさちゃんはここでお留守番してもらおう。危ないのが終わったら、そしたら必ずうさちゃんをお迎えに来よう?ここにいたら、お母さんにも会えなくなっちゃう。私が約束する、絶対にうさちゃんを迎えに来よう。ね?」
「……ぐすっ、うさちゃん、もどってくる?」
「もちろん!約束する、絶対にミーシャの所に連れて来るから。今は、一度お母さんに会いに行こう?」
「うん……おかーさんのとこ、いく。」
「えらい!ミーシャはすごいね!……ミーシャ、急ぐから抱っこしてもいい?私の首にぎゅって掴まって!」
「うん……、ずびっ」
どうにかミーシャを宥めた彼女は、何かが近づいてくる機械音に冷や汗を流す。
家が倒壊する程の脅威、近くの林が小さな火をまとって炎上する臭い。見慣れていたはずの風景が一瞬にして変わり果てていく。
恐怖に飲み込まれないように、腕の中にある確かな重みをしっかりと抱えながら、避難場所への最短距離を頭の中で叩き出す。
息を切らし、震えるミーシャに優しく声をかけ、疲弊する足に鞭を打ってひたすらに駆け抜けた。
走る最中、彼女の脳裏に浮かんだある言葉がちらつく。
ラジオで聞いたとある事件。
近年ではその被害報告が増え、危険視されるようになった忌まわしき存在――その名を『魔導兵器』と呼んだのは誰だったのか。
そんな考えが脳裏を過る最中、キィィンっという甲高い音と共に目の前を赤い閃光が突き抜けた。
ゴォォォオオッッ!!!!!!
もの凄い風圧と炎の音。皮膚を覆う炎の熱。そして、町のシンボル的な象徴であった真っ白な教会が、見る影もなく炎に飲み込まれていた。
パチパチと火花の音が響き、木製の壁がガラガラと音を立てて崩れてゆく。
一瞬の出来事に何が起きたのか分からず、彼女は乱れた息を整えようと息を吸い込んだ。しかし、熱風や地鳴りのように響く機械音で呼吸がままならない。息が、吸えない。
民家が踏みつぶされる音と共に現れたその姿に、頭の中が真っ白になる。
無意識にミーシャを抱く腕に力が籠ると、ミーシャはその小さな身体をよじらせ、ちび先生の顔を見上げた。
「ちびせんせ?」
「はぁ……はっ。」
魔導兵器、機械獣
象のような四つ足の巨体を持ちながら、頭部は鹿のような形をしている。無機質なその巨体が圧倒的な破壊力を持って町を蹂躙する姿は、動物のような愛らしさを微塵も感じさせない脅威だった。
機械獣の頭部に付いた角のような先端には、先ほど見た赤い閃光の名残である炎の残り火がゆらゆらと吹き出ている。
未だ現状を理解出来ていないミーシャと違い、彼女の瞳は恐怖と悲嘆に染められてゆく。
彼女達のような一般市民にとって、魔導装置や魔石を加工した武具は身近なものではない。強大な兵器によって放たれる魔法は、抗うことが出来ない恐るべき暴力であった。
(どうしよう……無理だ。こんなの、走ってどうにかなるわけない……屋内は、ダメ。踏みつぶされる。どうしよう、どうしよう!とにかく逃げる?逃げるってどこに!?)
心臓が忙しなく鳴り響き、口の中が渇いていくのを感じながら視線を巡らせる。動かなくなったちび先生を不思議そうに眺めたミーシャは、前を振り向いて声を上げた。
「せんせー、みてー!おっきなぞうさん!」
「!?ミーシャ、しずかに――っ」
その声を感知したのか、機械獣の頭部がゆっくりとこちらに向き直った。見つかった――そう直感した時には、反射的に身体が動いていた。視界に映る小さな池が目に止まり、彼女は必死に駆けてゆく。
万が一に、炎を打たれても水の中ならどうにかなるのではないか。そんな考えが彼女の脳裏を過った。
家や木々の間を通るのは、倒壊や火災の危険の方が高いと彼女は必死に最適解を導き出そうとした。ミーシャだけでも無事に、そしてぬいぐるみを迎えに行くのだという約束を守るために。
池が目前となった瞬間、またしても轟音が鳴り響き、身体が吹き飛ぶほどの風圧に巻き込まれた。
横を貫く黒い光線の先で、家よりも背のある木々が吹き飛ぶと、大きく地面を抉る。
その風圧と反動に耐えきれず、彼女とミーシャは近くの道へ吹き飛ばされてしまった。
全身を打つ鈍い痛みと、口に入り込んだ砂の味に眉を顰める。しかし、身体を気遣う余裕は微塵もない。彼女は痛みを堪えながら上体を起こすと、目の前でぐったりと倒れ込むミーシャの姿に息を呑んだ。
「ミーシャ!!!!」
「……う、……ぅっ」
小さな声を漏らすだけで、ミーシャは目を開かなかった。
必死に彼女の名前を呼びながら、傍へと駆け寄り小さな身体を搔き抱く。頭を打ったのだろうか、目立つ外傷はないがどうすれば。
小さく唸る彼女の顔に、何かがこびりついているのが見えた。先ほど倒壊した場所で見かけたものと同じ、黒いヘドロのような粘度のある液体。
なにか良くないものに感じるそれを、必死に服の端で擦りながら拭い落とす。
しかし、薄く伸びるだけの黒いヘドロは、ゆっくりと肌に浸食するように広がり続けた。その後ろから、聞き覚えのある甲高い機械の回転音のようなものが鳴り響く。
彼女は力なく項垂れたミーシャを優しく抱きながら、小さな声で切望する。
「神様……っ――」
その言葉は誰に届くこともなく、稲妻を孕んだおぞましい闇色を纏う光線に飲み込まれる。
黒に侵された視線の先で、彼女の腕から小さな身体がすり抜けていくのを、薄れゆく意識の中、見つめることしか出来なかった。
―――襲撃事件より数時間前。
各国の重鎮が集まる公会堂。廊下に差し込む日差しに照らされ、魔力の残滓が光を反射して虹色に煌めいている。
歴史と品格が調和した建物には、多くの警備兵が配置されていた。
しかし、そんな兵士の目をかいくぐるかのように、とある一角に佇む男が一人。
茶色の髪を後ろに流し、数本の垂れた前髪から覗く目元が、不快そうに細められた。
雪原のような純白の軍服に身を包む男は、何かの端末を覗きながら口元に笑みを浮かべている。手元に映し出された魔導ホログラム。そこには何かの座標と通話相手の文字が浮かんでいた。そこから響くのは、ノイズ交じりの機械的な音声である。
『手筈通り、計画の準備が整いました。准将閣下、ご命令を。』
「では手筈通り、任務を遂行せよ。遠慮はいりません。存分に『悲劇』を作り上げなさい。」
『……御意。』
短いやり取りの末、端末のホログラムが音もなく瞬時に消える。
その端末を軍服のポケットへとしまいながら、准将と呼ばれた男は眉間にしわを寄せ、目元のコンタクトを抜き取った。小さくため息をつきながら、後ろに向かって声をかける。
「やれやれ、このレンズは合わないな。目が乾いてしょうがない。エボル――」
それまで、光をはね退けるガラスのようなこげ茶色の瞳は、理性を塗りつぶしたような禍々しい紅色へと姿を変えた。
そして、准将の差し出した左手に、新たなカラーコンタクトのケースが差し出される。いつの間にか、男の傍には人型のユキヒョウ獣人が立っており、気配を全く感じさせずに小さな声で「どうぞ、准将閣下。」と返事をした。
その風貌は、各国の代表が集まる場に不釣り合いな程、少年の面影を感じさせる顔立ちである。
エボル、と呼ばれた獣人から受け取ったコンタクトレンズ。
紅い瞳を覆い隠すように、偽りのこげ茶色が瞳に張り付いた。
「あぁ、ありがとう。全く、力を得るのも楽ではないな。……さて、私は会議に戻るよ。私の最高傑作として、引き続き見回りを頼んだよ。」
「御意……アラン・グラード准将。」
「……ふふ、そう拗ねないでおくれ。あと少しで、このつまらない会議も終わることだろう。」
愉しそうに笑うアランと呼ばれた准将は、会議に戻るため踵を返す。去り際、エボルと呼ぶ獣人の頭をひと撫ですると、彼の喉が低く音を奏でた。
二人が分かれたその時、彼等がいた反対の角から警備兵が顔を出した。しかし、音が聞こえたと思ったそこには、ただ静寂だけが広がっていた――。
ーーーーーーーーー
【登場人物】
ちび先生→主人公。名前はまだない。
コルト先生→主人公の故郷で教師を務める男性職員。あまり怒らないからこそ、怒ると怖い。
ミーシャ→ちび先生の近所に住む4歳の女の子。うさちゃんのぬいぐるみは一番のダチ。
アラン准将→ルシャ国の准将。常に不穏おじさん。
エボル→人型のユキヒョウ獣人。獣の耳と尻尾が付いている。美少年。
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