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09.死闘
しおりを挟む目の前の魔獣は未だに動かない。
僕はゆっくりと動いて距離を取る。
今の場所は広すぎるんだ。洞穴なんだけど、ここだけぽっかりと広くなっている。小部屋みたいだ。
このスペースは不味い。
魔獣にこのスペースを使われたら僕は魔獣の速度に対処できないと思う。アイツめちゃくちゃ早いんだ。あの速度で縦横無尽に動かれたら僕は反応できない。
そのためには相手の動きを単純にしたい。狭い通路で戦う一択しかない。
たまたまこの場所が広いだけだ。他は狭かった・・・筈。
当たり前だけど前進はできない。後ろに動くしかない。
僕の対策は単純だ。
魔獣の攻撃を単純化する。狭い所なら突進しかない。それをなんとか躱して一撃を当てる。その一撃に僕の全てを込める。
僕の死は・・・・避けられない。
せめて致命傷だけでも与えてやろう。良くて相討ち。
相手の隙をつかないと。
ゆっくりと後退する。
魔獣もそれに気づいたのか。ゆっくりと追いかけてくる。僕が後退している通路は出口にもなる。
見逃せば逃げられるからだろう。それを見逃すつもりは魔獣にないようだ。
それにしては突っ込んでこない。何を慎重になっているんだろう。僕は下がるしかない。
このまま逃がしてくれてもいいのだけど。
そうなると女性の状況が確認できない。そもそも洞穴に入ったのは女性の確認だ。
焦れてきたのか魔獣はノーモーションに近い動作で突進してきた。
!!!
早いよ!
くそ!
と、止まれ!
予測はできていた。やっぱり躱すことは難しい。
牙が掠める。
太ももに痛みが走る。
委細構わず後ろに飛ぶ。
近づくな!
そのまま止まれ!
起き上がると魔獣は僕に向かってきている。
くっ!
まだ距離はある!これは躱せる!・・・か?
なんとか躱す事ができた僕の背後は壁だった。
物凄い音がして壁の一部が崩れる。瓦礫の一部が飛んでくる。
いてぇ!
こっちの方がダメージがでかい。構わずに距離をさらに取る。もう、痛みしか分からない。
ちらりと壁を見るとボロボロに崩れている。粉砕じゃないか。
マジか?
あんな攻撃を僕は躱していたのか?いくつかは直撃したぞ。当たれば即死だろ?なんで平気なんだ。
これは・・・先ほどまでは全力攻撃ではなかったのかもしれない。
改めて魔獣の強さを再認識する。
ヤバい。
ヤバい!
ヤバい!!
あの攻撃を食らうのは不味い。今更だけど注意しないと。
そのまま魔獣には壁に挟まって欲しいと思った。
でもその願いは叶わない。
あっさりとめり込んだ腕は抜けたようだ。
ノーダメージ・・・ですよね?
流石にそんな都合よくいかないか。
あ・・・今、魔獣に隙があったかも。
この時に一撃入れられたかもしれない。
だけど・・・僕には攻撃手段が殆ど無い。唯一の武器は右手に持っているナイフ。槍の柄を添え木にしたから手に取るしかなかった。
このナイフでどこまで攻撃が通るのか?
アイナさんの言葉を思い出す。アイナさんも確実ではないと前置きしてくれた話だ。
獣の毛皮はこのナイフではかすり傷程度しかつけられないらしい。
それはなんとなくだけど納得。
このナイフ・・・青銅だもの。獣より上位である魔物なら傷もつかないかも。
この周辺の邑では青銅が最強の武器らしい。せめて鉄製であれば・・・。
だからこのナイフも立派な武器なんだ。
でも強度はかなり不安。だから攻撃するなら急所狙い。超接近で突き込む方法しかない。
うん?僕今何を考えていた?
鉄?
なんでそんな言葉を知っている。材質まで脳裏に再現できているという事は・・・。
忘れた記憶の中に鉄の知識があるのかもしれないな。
今、それはどうでもいい。
まずは目の前の魔獣への攻撃手段だ。このナイフでは魔獣の毛皮を貫くのは無理だ。
近づいたら魔獣の攻撃で即死だ。余程の隙を作るしかこのナイフは活用できないな。
考えがまとまらない。
魔獣は僕の考えがまとまるのを待ってはくれない。なんか怒りモードになったようだ。唸り声が凄い。
魔獣は僕に真っすぐ突進してくる。正解だよ。僕には魔獣に致命傷を与える手段がないのだから。
でも、ようやく動きには慣れてきた。僕は後退しながら魔獣の攻撃を避ける。結構躱せるようになってきたぞ。
魔獣は疲れてきたのかもしれないな。なんとなくだけど動きが鈍くなっている気がする。
対する僕は痛みをこらえているから動きは鈍いと思う。
でも、足は・・・体はまだ動く。踏ん張れ!
疲れの見えている魔獣は持久力が無いのかもしれない。このまま持久戦で魔獣の体力が尽きるまで待つという選択肢もあるかと考える。
でも、それは無理だとも思う。それまで僕の体が多分持たない。血が流れ過ぎているからだ。
持久戦で疲れさせながら早期決着。矛盾しているけどこんな感じか。
実際魔獣の動きが明らかに遅くなっている。肉食の獣は持久力が無いケースもあるらしい。これは魔物にも適用されるのか分からない。
今も突進してきたけど躱すことが出来た。心なしか僕自身に余裕ができているように思う。うん、魔獣は疲れてきているぞ。
それとも僕の調子が上がっているのか?
っ!・・・・痛!
削られた。
大きな勘違いだった。
魔獣が動きを変えてきた。途端に対処できなくなった。なんだそのフェイントは?
今の攻撃で右頬が削られた?いや、それ以上の深手だな。
意識が遠くなってくる。
こんな動きまでできるなんて。想定外だ。
薄れていく僕の意識は魔獣の咆哮で戻される。
そうだ!気絶する事、即ち即死だ!
慌てて距離を取る。魔獣の動きに対処するため改めて集中する。あらゆる動きに注意しないと。
ん?左目が潰れている?目が開いていないようだ。ふと手元を見るとナイフには何かの物体が刺さっていた。
うえぇぇ。えずいてしまった。グロい。
これって・・・もしかして魔獣の眼球?
僕が攻撃したのか?それとも魔獣が勝手にナイフに刺さってきたのか?夢中だったから分からない。
でも重要な事が分かった。
魔獣にダメージを与えられたのは事実だ。毛皮でない柔らかい部位ならナイフの攻撃は通る。
そして魔獣も少しは警戒するだろう。僕は嬲られるだけの獲物じゃないぞ。
魔獣は荒れ狂ったように突っ込んできた。
動かずにギリギリ躱す。躱しながら魔獣の鼻面にナイフを突き刺す。
おう!
結構な手ごたえはあった。ナイフが持っていかれそうな位刺さった。
喚きながら壁に激突する魔獣。壁はボロボロと崩れた。本当にえげつない攻撃力だ。絶対に躱さないとダメだな。
今度も魔獣はあっさりと壁から出てくる。いい加減めり込んでくれ。
あの程度じゃダメージにならないようだし。軽く首を振って僕を睨んでいる。でも腹を括った僕には怖く感じない。
あ・・・、僕は失敗を悟った。
僕の目の前にいる魔獣。コイツは出口を背にして僕に対面している。
突進しながら立ち位置を変えていたんだ。まわりこまれた・・・・。
逃走する経路を塞がれた格好だ。
逃げ道を防ぐための捨て身の攻撃だったのかもしれない。
力だけじゃ無理と考えたのか?気のせいか勝利を確信したような表情のように見える。コイツ知恵も回るのか・・・・。
なにかがストンと落ちた気持ちになった。僕は完全に覚悟を決めた。
逃げ道を防がれた以上ここで決着をつけるしかない。幸い周囲は結構狭い。完全ではないけど魔獣の動きはある程度制限できる。
このまま魔獣の出方を待つ。僕から先に手を出したら即終わりだ。
どの位かは分からない。それなりの時間にらみ合ったままだったと思う。
もう体に力が残っていないのだ。体もフラフラしている。自分から動いてもこの体では何もできない。
少し意識が遠くなった時に僕の体がふらついたようだ。と、思う。
そこを見逃さず魔獣は突進してきた。
辛うじて反応し攻撃を避ける。
なんとか体勢を整える。
その時には魔獣の次の攻撃が僕に迫ってくる。
ま、待て!
それもなんとか躱す。
掠った痛みが脳に響く。すごい痛い。何をされた?
痛い・・・。痛いが構うもんか。
その体勢のまま残った力を振り絞ってナイフを魔獣に向ける。
顔面にナイフが刺さると思った時にナイフは空を切った。
外れた?
何が起こったのか?
瞬時に状況を把握する。
コイツ・・・フェイントを入れやがった。バックステップして距離を取った。ここでフェイントなんて・・・。
僕はナイフの突き込みに全力を入れていたので体勢が崩れてしまう。
魔獣が再度突進してくる。これはもう躱せない。
魔獣の腕が僕に当たる。
何かが削られている感触が伝わってくる。体中痛みだらけでどうなっているのか認識ができない。
鈍く光っている爪が目前に迫る。
そこから魔獣の背中に乗るまでの僕の記憶は曖昧だった。
どうやら左腕につけた添え木代わりの棒を使ったようだ。
それを魔獣の腕につっかえ棒代わりに当てたらしい。
その反動を利用して後方に跳ぶ。壁に足が着地する。そこから力をためて跳躍。
自分が驚く程の信じれれない速度がでた。その勢いで魔獣の背中に僕は乗る。
素早くしゃがみ左腕の棒を魔獣の左目に突っ込む。
眼球を潰し骨を砕いた感触がくる。思いのほか深く入った。これだと脳にもダメージを与えたはずだ。
魔獣がのけ反って咆哮する。やはり確実に魔獣へダメージが入ったと考えて良い。
今までの中で一番の咆哮だと感じる。
僕は夢中で右腕ごと魔獣の口にナイフを突き刺す。
魔獣の体の構造なんか知らない。脳幹にダメージを与えようと考えた末の行動だった。
毛皮が貫けないなら口か目を起点に攻撃するしかない。
口の中に手を突っ込むようなものだ。
殆ど特攻。覚悟を決めた時に決めていた最後の攻撃手段だ。
魔獣は口を閉じて僕の右腕を咬み切ろうとする。
ゴリゴリと鈍い音が響いてくる。
痛みなど最早気にならない。骨・・・砕けたか。・・・粉砕だな。
その痛みにも構わず腕を突き込む。
ここで離れたら僕はもう動けない。
攻撃の手段はもうないんだ。
退けない!
今が唯一の機会!
お前に全部腕をくれてやる!
そんな思いでナイフを更に突き込む。
ナイフの先端は確実に何かを削っている。僕の腕は肩まで魔獣の口の中に入っていた。
血が僕の顔に勢いよくかかってくる。
僕の血か?
魔獣の血か?
それすらも分からない。
もう右腕は痛みの感覚しか伝わってこない。夢中で体ごと押し込む。
があぁぁぁぁぁぁ。
僕の声なのか、魔獣の声なのか。
これも分からない。もう感触が無い右腕を突き込む。
どの位時間が経過したのか分からない。
意識が朦朧としてきた頃・・・。
唐突に体に重みがかかってきた。魔獣がのしかかってきたのだ。こらえきれない僕はそのまま覆いかぶされた。
僕はもう体を動かせない。このまま魔獣に捕食されるのだろう。
相当なダメージは与えたつもりだったけど絶命させるまでにはいかなかったようだ。
・・・相討ちにもできなかった。
これは運が良ければと考えていた事だ。まぁ仕方ない。深手を負わせた確信はある。
最低限の事はできた。
これで僕はおしまいだ。
倒せなかった事は残念だった。
それは事実だ。だから残念な気持ちはある。
なのに・・・不思議とスッキリした気分だった。
必死の力で全てを出せたからかもしれない。
ゆっくりとベールがかかるように僕の意識は薄くなっていく。
考える事も無理・・・。
疲れた・・・・。
せめて意識が無い時に一思いに殺してくれ。
僕は願う。
次の人生があるならば・・・・穏やかな人生でありますように。
何もかも暗闇の中に落ちていった。
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