1 / 29
辺境の街
しおりを挟む太陽と月
光と影
ヒト族と魔族
そして、
勇者も魔王
いつでも、どこでも、表裏一体のものはある。
今もそうだ。
変わらない対立はある。
伝説の勇者様と魔王の戦いから何百年経ているのに。
なぜか魔王はいなくならない。
魔王も代替わりがあるのだろうか?
十年以上前にも、ここからはるか遠い国で勇者様と魔王の戦いがあったらしい。
私は小さかったから当時の詳しい様子は知らない。
魔王は倒されたというのが当時の大人達の認識だったのは覚えているけど。
倒されていなければ、今が平和な訳がないんだろうなとも思う。
そんな物思いにふけながらカウンターに頬杖ついている私。
・・・暇だね。
そりゃそうだ。今は昼下がり。この時間は冒険者ギルドに人は滅多に来ない。
いるのはのんびりお酒を飲んでいるおじいちゃん。おじいちゃんは言い過ぎか。一応建物を守る守衛さんも兼ねているんだからね。
でも、お酒飲んで守れる仕事なの?
確かにこの街のギルドを襲う不届き者はいないけど。
だからって昼間から飲酒は許されるのか?と、思うけど、あれでもこの冒険者ギルドのギルドマスターだからね。
そんなマスターだからではないと思うけど冒険者ギルドへの依頼ものんびりしたものが多いのよね。
農家のお手伝い、食材の調達、薬草の採集、街の人からのお使い、各種。これって冒険者がやる依頼なの?そんな依頼が殆ど。
危険な依頼というのか、生死を覚悟した依頼は少なくても私がこの街へ来てから無い。
だから高いランクの冒険者はこの街には留まらないんだよね。
Cランクのストロングウィルというパーティがこの街のギルドのナンバーワンパーティだ。
その彼らもこの街を離れたらどうなるんだろ?正直厳しいと思う。でも、彼らはこの街を気に入ってくれているようだ。私も良い関係が続いているから立場上楽だもの。
と、いっても実は私は冒険者が本業だ。受付嬢がお休みの時とか忙しい時に受付の副業をしているのだ。その他にも各種副業をしているから冒険者が本業かと誰かに揶揄われているけど。
本業は冒険者だ!
今日は朝から冒険者ギルドの受付と事務作業を夕方まで。夜からは食堂のフロアで給仕として深夜まで働く予定。
明日は朝から冒険者ギルドで受付。お昼には交代して、近所の赤ん坊のお守。
あれ?冒険者の仕事していないな。昨日だって、確か・・・。
うん、振り返るのはやめよう。
こんな事を考えてしまうのは暇だからいけないんだ。
何かないかな?
でも、何もないのが一番だ。
魔王の力が強ければこんなにのんびりとした時間は無いんだから。
でも、魔物は減っていない。
魔王が倒されれば魔物はいなくなるんじゃないの?
王国やギルドからの通達には魔王が倒れたら魔物がいなくなるとは無かったんだけど。
あれ?
なんで私そんな事思うんだろ?
誰に聞いたんだっけ?
魔物は減っていない。
魔王は倒れていない。
勇者様が魔王と倒したとしたら勇者様が残った魔物を倒してくれてもいいのに。もしくは国やギルドが動けばいいのに。
なんでそうしないんだろ?
なんで?
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる