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辺境の街6
しおりを挟む「それにしてもアリナも慎重だね。今回の依頼で何がそんなに気になったんだか」
「え~、そりゃ気になるわよ。だって想定した見積もりより早い達成だったもの。いくら助っ人が入ったといっても早くない?」
「そっか?指定された洞穴には依頼通りの数しかゴブリンはいなかったよ。一応周辺探知したけどゴブリンは見つけれらなっかったし」
「俺はエイミー程ではないが念のため俺も確認した。討ち漏らしは無かった」
「それは十分分かってますよ。依頼自体に疑問は全くないよ」
道すがら文句、というか意見を言ってくる二人。
そりゃそうだよね。ストロングウィルは依頼達成は確実だ。そこは私も疑っていないもの。
ま、実は目的はちょっと違うしね。ある事を確認したいのだ。それを適当な理由で言いくるめて同行してもらっている。
昨日センセにも確認したらやっぱり危険だと分かったし。センセは代官サマに報告したほうがいいのではと言ってきた。普段は人に興味はないくせに。珍しい。
文句は言うけど、基本私に甘いガイとエイミー。だからすんなりと同行してくれる。
ありがたい。
と、いうかエイミーは自称私のお姉ちゃんらしい。頼んだ覚えはないんだけどね。
ショートボブの赤毛で切れ長のグレーの瞳の美人さん。これで身長が私より高ければ見た目もお姉ちゃんなんだけど。さすがに種族が違う。こればっかりは仕方ない。
私の心のつぶやきが聞こえたのか、本当の目的を話していない事を怪しんでいるのか胡乱な目で見てくる。
ナンノコトデショウ。アハハハ・・・
「・・そろそろ現場だけど。どのあたりでフリッツと会ったの?そこは記録されていないから分からないのよね」
「その事か?そういえばはっきりと覚えていないな。挟み撃ちにすると打ち合わせをしているからゴブリン討伐前だと思うが」
「あたしも同じだね。今更だけどその事を言われると曖昧ね。打ち合わせをしたのは覚えているんだけど。なんでだ?」
・・・やっぱりか。
「初対面だったんでしょ?挟み撃ちなんて。随分スムーズに連携がとれたものだと思ってね」
「現地で詳しくは説明するが俺達が引き付けている間にクレイグとフリッツ二人でバックアタックという流れだったかな。不思議とあの二人の息が合っていて俺達は何もしなかったようなものだ」
「そうね。ゴブリンの注意をひくだけで終わったわね。特にフリッツの腕前が凄かったわ。相当慣れているわよ」
「そうなんだ。王都のギルドから資料請求はこれからするけど相当な実力者なのね。なんでこんな辺境にきたんだろ?何か聞いてる?」
「いや、俺は特に聞いていない。クレイグもあの調子だし。聞いてないだろう。適当な依頼があれば一緒に行動する可能性はあるかもしれない」
「あたしは特に。実力者が参加してくれるのは歓迎よ。性格も悪くなさそうだしね」
・・・そうなるよね。
これほどすんなりとストロングウィルのメンバーが馴染むとは思って無かったな。
想像以上に想定内となるのかしら?
う~ん。こっからどうしたら良いのかな?
何もしなくてもいいのかもしれないけど。
でも・・気になるのよね。
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