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エピローグ
麗らかな春先の日の事です。
私はフィルのお城のテラスで紅茶を飲んでおりました。
フィルも私の対面の椅子に腰かけて、何やら難しい顔で資料の束を読んでいます。
この世界だと羊皮紙なのかな? と最初は思ったのですが、植物由来の紙だそうです。
やはり獣人族の方々だと、動物の皮を剥いで紙を作るのには抵抗があるのかも……ということではなく、革の袋や細工品は存在するので、普通にただ作り方が周知されているだけのようです。
まあ、文明のレベル的には当たり前なのかもしれません。ちょっとだけ実物を見てみたかったですが、羊皮紙。
とはいえ、こちらの生活にもまた慣れてしまいました。
エアコンやテレビ、パソコンやスマートフォンがないのは不便ですけど、ファンタジー世界でのスローライフだと考えてみれば、わりと悪くないものにも思えます。スポンサーのフィルが王族なので、暮らしに苦労はないですし。
食費とか、暇つぶし用の本をフィルに買ってもらう事について、私は最初は遠慮していたのですが、
「なぜ今さらそんな事を気にする必要がある? 向こうにいたときは、俺を養うのにそっちが金を出していただろう?」
とフィルに言われ、そういえばそうだったなと思い至り、彼の言う通り気にしない事にしました。
そうして今のところは買ってもらった本を読んだり、この世界にしかない紅茶を飲んだり、バートンさんとダンスの練習をしてみたり……まあ概ね、そんな感じに過ごしています。
もう少し日が経ったら、また舞踏会やら夜会やらに出る事になるかもしれないみたいです。
そこで色んな貴族の方々と顔を繋ぎ、『聖女』の地位を盤石なものにして……とか、熊の獣人の方が言っていたように思うのですが、難しい事は正直フィルやバートンさんにお任せです。
色々と企んでいるらしい『原理派』とか『新説主義派』とかの方々には悪いですが、嫌になったらすぐに元の世界へ帰るつもりなので、あまり獣人たちの政治には興味がありません。
そうなのです。
今回は、帰りたくなったらちゃんと帰る事ができるのです。
彼ら獣人たちは、そこは確約してくれました。フィルが押し切った形ですが、約束を違える事はないだろうと言っていました。
『魔力の淀み』ももう無いですし、実は今回の召喚は、フィルを呼び戻すためのものだったみたいです。
とはいえ『聖女』である私もいた方が都合がいいらしく、すぐに帰ると言ったら凄く引き止められて今に至りますけれど。
どうやら正気に戻った王妃殿下がライオンの王様を処刑したらしいので、新たな王様が必要になったみたいです。
正統な王族はフィルなので、異世界に行かせたままにしておくわけにはいかなかったという事ですね。
そのあたり、何やらやっぱり色んな貴族の駆け引きがあるみたいですけれど……。フィルもすぐに王様になるというわけではないみたいですし。
とりあえず、嫌になったり危なくなったら、本当に私は帰ります。
フィルはそれでいいと言ってくれますし……リカルド様も、陰ながら守ってくださるそうです。
……リカルド様には、会っていません。
会いたいと言えば会えるはずですが、まだ少し会うのは怖いです。気持ちの整理も、まだできそうにありません。
彼もまた、恐らくそうなのだろうと思います。
ただ少なくとも、やはり事件の前のように恋愛関係に戻るのは、絶対に無理だと思います。たとえミーシャ・フェリーネが、もうどこにも存在しないとしても。
彼女もまた、死にました。
ライオンの王様のように処刑されたのではなく、『番の儀式』のやり過ぎによる衰弱死だと聞いています。
あの儀式は『淀み』に関係なく、人為的に『魔力欠乏症』の状態を作るものなのだそうです。
だからこそ『番』による恋愛感情も、ある程度は一方的な状態にできるそうなのですが……そうなると『淀みの栓』が抜ける事で、治るものではないのだとフィルが教えてくれました。
……本当のところ、ミーシャはリカルド様を愛していたのでしょうか?
今となっては、分かりません。知りたくない、とも思います。
「……どうした、ユイ? 渋い顔して。その茶葉は舌に合わなかったか?」
「え? あ、いえ、ちょっと考え事をしていただけですよ」
ふいにフィルに話しかけられ、我に返ります。
物思いに耽り過ぎていたようです。
猫のときの癖が抜けないのか、フィルは私がちょっとでも沈んだ顔をしていると、すぐに気遣うような事を言ってきます。
……いえ、そういえば元々、過保護なところもあったでしょうか?
あれは私が大怪我をした後だったからだとも、思いますけど。
「そうか……何か不都合があれば言え。できるだけどうにかしようと思う。……まあさすがに残念ながら、テレビやパソコンは用意できんが」
「ああ、そういえばフィル、テレビ大好きでしたもんね」
「……向こうでの知識を得るためだ」
観ていたのはバラエティー番組だとか、洋画だったように思いますけど。
あとはパソコンの動画サイトも好きみたいです。雰囲気に似合わずくだらない企画ものとかも好むみたいで、私は猫が笑う姿を人生で始めて目にしました。
「パソコンですか……一回戻って、取ってきたりできないですかね?」
「こっちじゃ使えないだろう。それに儀式には日数がかかる。この世界にいる間、向こうの時間は進まないようだが、こちらの時間は進んでしまうからな。……反王族派の動きも気になる。もう一度長く留守にはできん」
「そうですか……」
べつに私だけ戻ってもいいんですけど、フィルは付いてくる前提で話しているようです。
よっぽど猫の生活が気に入ったのかな? と思っていると、
「……それに向こうは、俺にとっては恐ろしい場所でもある」
と付け加えるように彼は呟きました。疑問に思い、問いかけます。
「え? どうしてですか? まあ確かに車とか、猫からしたら怖そうですけど」
「……そうではない。病院だ」
「はい?」
やたら苦々しい顔で、フィルは絞り出すように言いました。
病院が怖い……という事でしょうか? 彼が死ななくて済んだのは、すぐに病院に連れて行ったからですよ。
ちなみに獣医さんの救急車は分からなかったので、タクシーを呼んでいきました。
病院代と合わせて、結構な出費だったりします。
「……まさかお前の世界の医者が、何を言ったか忘れたわけではないだろう? 奴は俺を……その、去勢すると言ったんだぞ」
「ああ」
……そうでした。
まあ家で猫を飼う場合には、不妊去勢手術をするのが義務みたいなところがありますからね。というか法律でも決まっていたと思います。
確かもらった冊子には、みだりに繁殖して適性飼育が困難な場合……とか書かれていたような? フィルには当てはまらないとは思いますけど、そう分かるのは私だけですし。
フィルも治療の後、もちろん提案されました。
あの瞬間の絶望した表情、そして暴れっぷりは今でもよく覚えています。
一旦は保留にしてその場は逃げたのですが、もう一度病院に連れて行ったら、またうやむやにするのは難しそうですね。
「しかもユイ、お前はあの恐ろしい提案を、飲もうか迷っているフシがあったからな。もう何があっても俺は病院には行かないぞ。怪我なら治療ジェムで治せばいい」
「予防接種とか、どうします?」
「っ、必要ない! そもそもなぜ、俺まで付いていく事になっているんだ!」
「自分で言い出したんじゃないですか」
おかしくなって、私はぷっと噴き出しました。
するとフィルが恨みがましそうにこちらを見ながらボソボソと、
「……だが、あれがもう食べられぬのは残念だ。なんとかこっちで再現できないのか? その、あの小さい袋に入った、液状の……」
「そ、そういえばっ、なるほど! ふぃ、フィル、あれも大好きでしたもんねっ!」
彼の目的は猫用のおやつだったらしいです。
私は笑いが止まらなくなり、そしてなんとなく、フィルの頭に手を伸ばしました。
もうごろごろはいいませんけど、フィルは嫌がらないようでした。ただちょっと不機嫌そうに、私の顔を見てきます。
「……ほう、ほう。紅茶のおかわりとクッキーをお持ちしましたが、これはお邪魔でしたかな?」
ふと後ろから声が聞こえて、振り返るとバートンさんが来たところでした。
シャム猫の老執事さんは微笑ましそうな表情で、私たちを眺めています。
「仲がよろしくて結構な事です。これならこの先、王家の血筋も安泰ですな」
「ちっ、違うぞ!」
「違いますよ!」
深く頷くバートンさんに、私たちは否定の言葉を口にしました。
もちろん、周囲の思惑があるのは知っています。元の世界での生活で、少し接し方が変わったとも思います。
でもやっぱり、私とフィルの関係を表すのにしっくりくるのは、
「私とフィルは――」
「俺とユイは――」
私たちは『共犯者』です。
私はフィルのお城のテラスで紅茶を飲んでおりました。
フィルも私の対面の椅子に腰かけて、何やら難しい顔で資料の束を読んでいます。
この世界だと羊皮紙なのかな? と最初は思ったのですが、植物由来の紙だそうです。
やはり獣人族の方々だと、動物の皮を剥いで紙を作るのには抵抗があるのかも……ということではなく、革の袋や細工品は存在するので、普通にただ作り方が周知されているだけのようです。
まあ、文明のレベル的には当たり前なのかもしれません。ちょっとだけ実物を見てみたかったですが、羊皮紙。
とはいえ、こちらの生活にもまた慣れてしまいました。
エアコンやテレビ、パソコンやスマートフォンがないのは不便ですけど、ファンタジー世界でのスローライフだと考えてみれば、わりと悪くないものにも思えます。スポンサーのフィルが王族なので、暮らしに苦労はないですし。
食費とか、暇つぶし用の本をフィルに買ってもらう事について、私は最初は遠慮していたのですが、
「なぜ今さらそんな事を気にする必要がある? 向こうにいたときは、俺を養うのにそっちが金を出していただろう?」
とフィルに言われ、そういえばそうだったなと思い至り、彼の言う通り気にしない事にしました。
そうして今のところは買ってもらった本を読んだり、この世界にしかない紅茶を飲んだり、バートンさんとダンスの練習をしてみたり……まあ概ね、そんな感じに過ごしています。
もう少し日が経ったら、また舞踏会やら夜会やらに出る事になるかもしれないみたいです。
そこで色んな貴族の方々と顔を繋ぎ、『聖女』の地位を盤石なものにして……とか、熊の獣人の方が言っていたように思うのですが、難しい事は正直フィルやバートンさんにお任せです。
色々と企んでいるらしい『原理派』とか『新説主義派』とかの方々には悪いですが、嫌になったらすぐに元の世界へ帰るつもりなので、あまり獣人たちの政治には興味がありません。
そうなのです。
今回は、帰りたくなったらちゃんと帰る事ができるのです。
彼ら獣人たちは、そこは確約してくれました。フィルが押し切った形ですが、約束を違える事はないだろうと言っていました。
『魔力の淀み』ももう無いですし、実は今回の召喚は、フィルを呼び戻すためのものだったみたいです。
とはいえ『聖女』である私もいた方が都合がいいらしく、すぐに帰ると言ったら凄く引き止められて今に至りますけれど。
どうやら正気に戻った王妃殿下がライオンの王様を処刑したらしいので、新たな王様が必要になったみたいです。
正統な王族はフィルなので、異世界に行かせたままにしておくわけにはいかなかったという事ですね。
そのあたり、何やらやっぱり色んな貴族の駆け引きがあるみたいですけれど……。フィルもすぐに王様になるというわけではないみたいですし。
とりあえず、嫌になったり危なくなったら、本当に私は帰ります。
フィルはそれでいいと言ってくれますし……リカルド様も、陰ながら守ってくださるそうです。
……リカルド様には、会っていません。
会いたいと言えば会えるはずですが、まだ少し会うのは怖いです。気持ちの整理も、まだできそうにありません。
彼もまた、恐らくそうなのだろうと思います。
ただ少なくとも、やはり事件の前のように恋愛関係に戻るのは、絶対に無理だと思います。たとえミーシャ・フェリーネが、もうどこにも存在しないとしても。
彼女もまた、死にました。
ライオンの王様のように処刑されたのではなく、『番の儀式』のやり過ぎによる衰弱死だと聞いています。
あの儀式は『淀み』に関係なく、人為的に『魔力欠乏症』の状態を作るものなのだそうです。
だからこそ『番』による恋愛感情も、ある程度は一方的な状態にできるそうなのですが……そうなると『淀みの栓』が抜ける事で、治るものではないのだとフィルが教えてくれました。
……本当のところ、ミーシャはリカルド様を愛していたのでしょうか?
今となっては、分かりません。知りたくない、とも思います。
「……どうした、ユイ? 渋い顔して。その茶葉は舌に合わなかったか?」
「え? あ、いえ、ちょっと考え事をしていただけですよ」
ふいにフィルに話しかけられ、我に返ります。
物思いに耽り過ぎていたようです。
猫のときの癖が抜けないのか、フィルは私がちょっとでも沈んだ顔をしていると、すぐに気遣うような事を言ってきます。
……いえ、そういえば元々、過保護なところもあったでしょうか?
あれは私が大怪我をした後だったからだとも、思いますけど。
「そうか……何か不都合があれば言え。できるだけどうにかしようと思う。……まあさすがに残念ながら、テレビやパソコンは用意できんが」
「ああ、そういえばフィル、テレビ大好きでしたもんね」
「……向こうでの知識を得るためだ」
観ていたのはバラエティー番組だとか、洋画だったように思いますけど。
あとはパソコンの動画サイトも好きみたいです。雰囲気に似合わずくだらない企画ものとかも好むみたいで、私は猫が笑う姿を人生で始めて目にしました。
「パソコンですか……一回戻って、取ってきたりできないですかね?」
「こっちじゃ使えないだろう。それに儀式には日数がかかる。この世界にいる間、向こうの時間は進まないようだが、こちらの時間は進んでしまうからな。……反王族派の動きも気になる。もう一度長く留守にはできん」
「そうですか……」
べつに私だけ戻ってもいいんですけど、フィルは付いてくる前提で話しているようです。
よっぽど猫の生活が気に入ったのかな? と思っていると、
「……それに向こうは、俺にとっては恐ろしい場所でもある」
と付け加えるように彼は呟きました。疑問に思い、問いかけます。
「え? どうしてですか? まあ確かに車とか、猫からしたら怖そうですけど」
「……そうではない。病院だ」
「はい?」
やたら苦々しい顔で、フィルは絞り出すように言いました。
病院が怖い……という事でしょうか? 彼が死ななくて済んだのは、すぐに病院に連れて行ったからですよ。
ちなみに獣医さんの救急車は分からなかったので、タクシーを呼んでいきました。
病院代と合わせて、結構な出費だったりします。
「……まさかお前の世界の医者が、何を言ったか忘れたわけではないだろう? 奴は俺を……その、去勢すると言ったんだぞ」
「ああ」
……そうでした。
まあ家で猫を飼う場合には、不妊去勢手術をするのが義務みたいなところがありますからね。というか法律でも決まっていたと思います。
確かもらった冊子には、みだりに繁殖して適性飼育が困難な場合……とか書かれていたような? フィルには当てはまらないとは思いますけど、そう分かるのは私だけですし。
フィルも治療の後、もちろん提案されました。
あの瞬間の絶望した表情、そして暴れっぷりは今でもよく覚えています。
一旦は保留にしてその場は逃げたのですが、もう一度病院に連れて行ったら、またうやむやにするのは難しそうですね。
「しかもユイ、お前はあの恐ろしい提案を、飲もうか迷っているフシがあったからな。もう何があっても俺は病院には行かないぞ。怪我なら治療ジェムで治せばいい」
「予防接種とか、どうします?」
「っ、必要ない! そもそもなぜ、俺まで付いていく事になっているんだ!」
「自分で言い出したんじゃないですか」
おかしくなって、私はぷっと噴き出しました。
するとフィルが恨みがましそうにこちらを見ながらボソボソと、
「……だが、あれがもう食べられぬのは残念だ。なんとかこっちで再現できないのか? その、あの小さい袋に入った、液状の……」
「そ、そういえばっ、なるほど! ふぃ、フィル、あれも大好きでしたもんねっ!」
彼の目的は猫用のおやつだったらしいです。
私は笑いが止まらなくなり、そしてなんとなく、フィルの頭に手を伸ばしました。
もうごろごろはいいませんけど、フィルは嫌がらないようでした。ただちょっと不機嫌そうに、私の顔を見てきます。
「……ほう、ほう。紅茶のおかわりとクッキーをお持ちしましたが、これはお邪魔でしたかな?」
ふと後ろから声が聞こえて、振り返るとバートンさんが来たところでした。
シャム猫の老執事さんは微笑ましそうな表情で、私たちを眺めています。
「仲がよろしくて結構な事です。これならこの先、王家の血筋も安泰ですな」
「ちっ、違うぞ!」
「違いますよ!」
深く頷くバートンさんに、私たちは否定の言葉を口にしました。
もちろん、周囲の思惑があるのは知っています。元の世界での生活で、少し接し方が変わったとも思います。
でもやっぱり、私とフィルの関係を表すのにしっくりくるのは、
「私とフィルは――」
「俺とユイは――」
私たちは『共犯者』です。
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