美少女【美麗姫】に100回告白して100回断られた俺はようやく諦めることができたのだが、代わりに【桃源姫】100回告白宣言されました！

第7話 破廉恥

　...芹沢さんに似てるなぁと、なんとなく見つめてしまう。


「あの...なんでしょうか？」


「あ、いや！ごめん...」


「親族にまで手を出す気ですかー？」


「...その言い方やめてくれる？変な誤解生みそうだから」


「ちなみに先輩が100回告白して、100回断られた話はもうしてるので安心してください」


「おい！何他校の女子にまで広めてんだよ！」


「いいじゃないですかー？事実なんですからー」


「...事実だとしてもなー」


「ちなみにココちゃんは中学の友達なんですよー」


「そうなんだ。てか...本当に勉強するかあんだろうな」


「ありますよー。もー、疑い深いんですからー」


「...センちゃん...先輩さんの前だとそんな話し方なの？」


「まぁねー。先輩はこういう感じのキャラが好きらしいから」


「...キャラ作りしてるの...？大変だね」


　そんなこんなで俺は2人を無視して勉強を始める。


「ココちゃんはいつテストなの？」


「えっと...もう終わったよ」


「あ、そうなんだ。じゃあ私のテスト勉強付き合って」


「うん...。いいよ」


「ココちゃんは彼氏つくんないの？」


「...うちは女子校だし...。出会いとかないから」


「せんぱーい。なんかいい感じの男の友達紹介してくださいよー」


「...そんなのいねーよ」


「先輩友達少なそうですもんね。変態だし」


「うっせーよ！てか、集中してんだよ！静かにしろよ！」


「女の子にそういう言葉遣いやめた方がいいと思いますよー。そんなんだから芹沢先輩にも嫌われるんですよ？ねー、ココちゃーん」


「ははは...」


「...うっさい。どうせ何したって俺じゃ無理だってことは知ってたし...もういいっての」と、不貞腐れ気味に机に突っ伏する。


　それから2時間後、適当雑談をしながら勉強を進める。


「せーんばい！もうそろそろ勉強終わりにしませんか？」


「...じゃあもう帰れよ」


「うーわ！ひっど！ひどすぎー！先輩はもう少し私に優しくなるべきですよ！こんなに可愛くてこんなに先輩のこと好きな女の子今後出てきませんよ！」


「...そうかもな」


「...もう分かりました。分かりましたよ」


【挿絵】
https://kakuyomu.jp/users/keysuke/news/16817330662930325591


「ちょっと！？センちゃん！？//」


　何やらゴソゴソしてるなーと思ったら、とんでもない格好をしている涼風。


「なっ！？何してんだよ！！//」


「見てくださーい。パンツも履いてませんよー？」


「勘弁しろよまじで...//」と、目を手で覆う。


「へっへっへー。先輩のためならこれぐらい余裕だしー」


「...大胆だね...//センちゃん//」


「ココちゃんも着る？」


「む、無理だよ！！//」


　そんなこんなで勉強会を終えるのだった。


　テストの結果はいつもよりやや下の成績だった。
そして、あの姿が頭から離れないのだった。