異世界 誕生石物語

アッキー

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1章 ガーネット国編

初めての出会い!人かな?魔物かな?

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ーーー 森の中 ーーー

「GYAAAAAA」

「ギャギャギャ」

「クエクエクエ」

「AAAAAAAA」


「何種類かの魔物がいるけど、なんで、集まってるんだ?」

 ガットは、不思議に思いながら、気配隠蔽を発動しつつ、気配察知と魔力察知をもう一度使ってみた。

「なるほど、魔物の中心に何人かいるな、冒険者か、護衛とかの人達かな?」

 ガットは、警戒しながら、目視で、その人達?を確認してみた。

「大丈夫かな?あの人達?助けた方がいいのかな?」

 そんなことをガットが、呟いた瞬間、その人達が、叫んでいた。

「旦那様や奥様やお嬢様を守れ!」

「最悪、俺達が、肉の壁にでもなってでも、守るぞ!」

「もちろんだ!ご家族達には、世話になってるんだから、ご家族達だけでも、逃がすぞ!」

「私の魔法で、ある程度は、魔物の数を減らせるけど、全滅は、無理よ!」

「なら、私の結界を張るから、少しは、時間を稼げるわ!」



 今の叫びを聞いて、ガットは、この人達を助けると決めた!


「まだ、少しは、あの人達は、持ちそうだから、魔力強化と並列思考と思考加速のスキルを取得しよう」

【トパーズの誕生石よ、魔力強化、並列思考、思考加速のスキルを授けよ】

スキル欄

魔力強化LV1 取得

並列思考LV1 取得

思考加速LV1 取得

「良し、これで、助けられるかな、まず、あの家族に、結界術を使って、守りを強化した後に、魔物を倒せば、なんとかなるだろ、良し、行くか!」

 ガットは、今、取得した、魔力強化、並列思考、思考加速を発動して、家族を守っている人達の戦闘に介入した!


ーーー 少し時間を遡る ーーー

「皆さん、私が、張った結界からは、出ないで下さいね」

「分かっているさ、私が戦えたら、君達の力になれるのだが、足手まといになるのは、分かりきっているからな」

「大丈夫ですよ、旦那様、この状況で、混乱せずに、落ち着いていてくれるだけでも、ありがたいですから」

「そうよ、貴方あなた、貴方が落ち着いているから、わたくしも、娘も落ち着いているのよ」

「その通りですわ。お父様、お母様。お父様が、冷静で、落ち着いているし、お母様もお父様を見て、落ち着いているので、ワタクシも落ち着いていられますわ。もし、私達、家族が、パニックを、起こしていれば、護衛の方々の負担が、増してしまいますわ」

「奥様もお嬢様も、魔物が、いるのに、ここまで、冷静で、落ち着いてもらえれば、守りやすいです。なので、結界からは、出ないで下さいね」

「「分かりましたわ」」



 護衛たちは、小声で、

「なんとか、ご家族は、落ち着いているけど、このままだと、多勢に無勢で、魔物達に押しきられるぞ」

「そんなことは、わかってるわよ、でも、なんとかしないと」

「ああ、その通りだ」

「まず、俺達、男3人で、魔物の注意を引いて、あいつの魔法の時間をかせいで、もう一人には、ご家族の結界を維持してもらおう」

「分かったわ、私は結界の維持に力を使うから、魔物との戦闘には、加われないわよ」

「そこは、しょうがない、もしかしたら、ここの近くに、依頼で、冒険者が来るかもしれないから、もし来たら、助けてもらおう」

「まぁ、来るか分からないけどね」

「まぁ、期待せずに、なんとか、魔物から、ご家族を守り抜こう」

「「「「了解!!」」」」



ーーー そして、現在 ーーー

 魔物達が数体、護衛を抜けてご家族の結界に攻撃を仕掛けた、なんとか持ち堪えていたが、何十回と攻撃を受けている内に、結界にヒビが入った

「ちょっと退きなさいよ!」

「まずいぞ!」

「結界を維持してるのに!」

「あの魔物を早く倒すんだ!」

「くそ!間に合わない!」


 とうとう結界が、壊されてしまった!

「「「逃げろ!」」」

「「逃げてー!」」

 ご家族達は、呆然とし、魔物の攻撃が、襲いかかろうとした!

 護衛達は、勿論、ご家族達も、

「もう駄目だ!」と思い。

 護衛は、目を反らした。

 ご家族達は、目をつぶった。




 ご家族達は、魔物の攻撃で、衝撃が来るだろうと思っていたが、一切こないので、不思議に思い、目を開けた。

「ん?」「え?」「うん?」

 護衛達も、魔物の攻撃で、ご家族が、死んでしまって、断末魔の悲鳴が、聞こえると思っていたが、一切聞こえないので、反らしていた目を元に戻した。

「え?」 「なんで?」 「どうして?」

「助かったのか?」 

「あいつは、誰だ?」



「ふー、良かった、間に合った。助けられて良かった!」

 そんなことを呟いて、魔物の攻撃を防いでいたガットがいた!

 ガットは、魔物の攻撃を防ぎながら、ご家族に声を掛けた、

「大丈夫ですか?けがは、ないですか?」

「あ、はい、大丈夫ですわ」

「大丈夫です。助けて頂いてありがたいございます」

「助かった。ありがとう」

 ガットは、魔物から、襲われているのに、肝がすわっているのか、落ち着いているな~と思いながらも、

「お礼の言葉は、この魔物達を倒してから、頂きます。彼方あちらに居る護衛であろう方々と協力して、魔物達を倒してきますので、まず、結界を張り直します」

【ガーネットの誕生石よこの者達を護る結界を張りたまえ】

「これで、結界が、直りましたので、ここから、動かないで下さいね」

「分かった。ありがとう」

「分かったわ。ありがとうね」

「分かりましたわ。ありがとうございます」

 三者三様にお礼を言われた後、ガットは、攻撃を防いでいた魔物をすぐに倒して、護衛の方達の所に向かった。



「はじめまして、ゆっくり、挨拶してる場合ではないですが、魔物達を倒すのを協力します」

「どこの誰かは、知らないが、ご家族達を助けてくれて、ありがとう」

「俺からも、お礼を言う、ありがとう」

「本当に助かった!ありがとう」

「ありがとうございます。私の結界が、もっと強固であれば、貴方の手を煩わせずにすんだのに」

「ありがとうね。私の魔法で、もっと魔物達を倒せれば、ご家族達をあんな危険な目にあわせることは、なかったのに」

「まず、この魔物達を片付けてしまいましょう」

「そうだな、俺達と互角だった所に、君が、加われば、倒せるだろう」

「それじゃ、魔物達を全滅させよう!」

「「「「了解!」」」」

「分かりました!」

 ガットが、加わったことで、魔物達の全滅には、時間が、掛からなかった。

 魔物達を全滅したことで、改めて、お互いに、自己紹介するのだった。












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