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彼と暮らし始めてそろそろ一年、借家には最初、簡素な家具があるだけで、何も無かった。
でも、今では2人で作ったり選んだ物で溢れて、暮らしやすい暖かい家となっていた。
服も最初こそ、着ていたドレスしか無かったけれど、ご近所の人から譲り受けたり、購入した古着をリメイクして刺繍したりで、タンスの中はいつのまにか充実している。
カーテンもテーブルクロス、クッション、食器、窓際に置いた花、ひとつひとつに彼との思い出がある。
作ったリメイク服が好評で、雇って貰っている洋品店で販売させて貰ったら、有難い事に人気が出てすぐに完売してしまった。次は生地から服を作ってみようと思っている。
今日は彼は畑を荒らす害獣を駆除しに森に行っている。最近は冒険者の様な仕事も増えて、私達2人で暮らすには十分過ぎる報酬もいただいてちょっと贅沢なご飯も食べられる様になって来た。
生活もしっかりし、大好きな人と暮らせる毎日。今私はとても幸せ。
最近は2人で歩いていると「お子さんは、そろそろかな?」と言われる事もあって、皆さん、私達が記憶を失ってこの街でお世話になり始めた経緯などすっかり忘れて本物の夫婦だと思ってしまっているのかしら?と思う。
そんな風に言われた後の彼は何か言いたそうにソワソワした様子になってしまう。
たまに何か話したそうになる彼の様子に、実は私も聞いてみたい事がひとつあった。
私は手元のハンカチを見た。
このハンカチは、私がこの街に来た時に持っていた物。正確には花畑に突っ込んだ時に、彼が私に渡してくれたハンカチ。
花粉のせいで朦朧としていて、その場ではよく分かってなかったけれど、よくよく思い出してみたら、私の事を助けようとしてくれていたのではないか?って都合の良い解釈をしたくなる。一緒にいて彼に対する信用度と愛情で私の妄想でなければだけど……
返すに返せなくなってしまったこのハンカチを、たまに彼がじっと見つめているのを知っている。
レースの縁取りに四つ葉のクローバーの模様の刺繍。
見覚えがあるこのハンカチは、遠い昔に私が刺繍をし、誰かに渡した物。
幼い頃、必死でこれと同じ図案を練習していたのを思い出す。
いっぱい練習して、絹のハンカチに本番として刺繍をし、我ながら上手く出来たと誇っていたのだ。
でもそのハンカチはもう手元には無い筈のもの。
今見れば、下手ではあるけれど、当時の最高傑作でお気に入りだった。上手く出来たと家族や使用人に見せてみんなに褒めて貰い、自慢のハンカチになっていた。
ーーーのにも関わらず、完成したハンカチは、誰かに渡してしまったのだ。
私の脳裏に遠い昔、何処かの庭で出会った少年の事が思い出された。
その少年は夜の庭園に佇んでいた。
幼かった私は、どの様な経緯か忘れてしまったが、何処かから抜け出て夜の庭園を冒険していた。
領地の森と違って、美しく整えられた庭園にワクワクしながら進むと、大きな噴水を発見して見惚れてしまった。
噴水の水が月の光に反射して、それはもうキラキラと見える様に、まるで物語の世界の妖精の国にでも入ったかの気分になっていた。
夜に外に出る事自体が珍しく、気分が高揚しきっていた私は、水が跳ねる度にキラキラしている様子が綺麗で、水滴の1つ1つに小さな妖精が入ってジャンプしているのではないかと想像して、はしゃいでいた。
もしかしたら、妖精の姿を見る事が出来るかもと期待して、飛び散る水滴を目で追っていると、ふと反対側の噴水の近くに、誰かが座っているのが見えた。
暗い中に人がいた事に、一瞬びっくりして、怖い人だったらどうしようかと思ってしまったけれど、そんなのは一瞬だった。
そこにいたのは、表情こそ暗く、苦しそうではあったけれど、月光を浴びて神秘的な雰囲気をまとった美しい少年だった。
自分の事は棚に上げて、夜にこんなところで何をしているのか不思議に思った。
でもその答えは、すぐに思いついてしまった。
こんなにも綺麗な彼は、もしかしたら妖精の仲間なのかもしれない。
私は彼と友達になれたら良いなあと思った。
元気のない様子を見て、何処か具合が悪そうだと思った。ひと言二言ぐらい話してもあまり反応して貰えず、ちょっぴり残念だったけれど、ハンカチをあげたら最初こそ遠慮したものの、瞳を輝かせて喜んでくれた。私の刺繍したハンカチを綺麗と言ってくれ喜んでもらえた事で、凄く自信がついて、その後も刺繍は大好きな趣味となった。
彼ともっと仲良くなりたかったけれど、侍女が私を探す声が聞こえ、私は侍女に心配をかけてしまった事に気がついた。
侍女の声が聞こえる方に気を取られ「こっちよ」と侍女に返事をし、彼の方に向き直ると、隣にいた筈の彼が消えていた。上の方で木々がガサっと音がして葉っぱが舞い散る。びっくりした私は上を見上げたけれど、彼の姿は夜空のどこにも無かった。
こんなに一瞬で消えてしまうなんて、とショックを受けたけれど、妙に納得もしてしまったのを覚えている。
彼は人間に化けた妖精?……いえ、上に飛んで行ってしまったのなら天使様?
どちらにせよ、もう会う事は難しい不思議な存在なのだと思った。
でもいつか、もう一度会いたいと願っていた。
時が経つ程にあの天使少年の面影は薄くなってしまったけれど、彼に似ていた気がする。
思い出を整理しながら、幼い自分の発想にちょっと恥ずかしくなってクスリと笑ってしまった。流石に、大人になったら今では、彼が妖精や、天使とは思わない。
でもあれから何年経ってるの? 10年くらい? 信じられない事だけど、このハンカチは、あの時私が渡したハンカチで間違いない。もしかして大事にしてくれていた? 彼は私を覚えているの? これは偶然?
次々と疑問が湧いてくる。
彼にあの時の事を尋ねたとしても、彼は今記憶喪失だから、覚えているはずも無い。
そもそも、記憶が戻ってしまったら、彼が王太子からの刺客だったりしたら、彼は私を殺そうとするかもしれない。
でも、花畑での彼の行動を考えると、そんな事もないのかもしれない。
このハンカチの事を気にする素振りがあるなら、記憶があるにしても、無いにしても、ハンカチについて聞くくらいは良いかもしれない。
彼が帰ってきたら、勇気を出してハンカチの事を聞いてみよう。
大丈夫、ハンカチの事を聞くだけ。
もうすぐ彼が帰ってくる。
私は夕飯を作りながら、彼の帰宅を待った。
♢♦︎
帰ってきた彼と夕食を食べながら楽しい時間を過ごした。
料理がそこそこ出来る様になったものの、まだまだ彼の方が上手いと思う。けれど私の作った料理を美味しそうに食べ、いつも褒めてくれる。
和やかに話しながら、私は勇気を出し例のハンカチを取り出して彼に見せた。
「このハンカチ、貴方の物よね?」
一瞬、彼は目を大きく開けて、驚き黙ってしまったけど、直ぐに何かを決心した様に口を開いた。
「そうなんだ。これはずっと俺の大事な物で……このハンカチはね。昔好きになった女の子から貰った大切なものなんだ」
彼の手がハンカチを持つ私の手ごと包み込んだ。その手は温かく、大事な物を扱うかの様だった。
彼の熱が手から伝わり、私は頬を染めた。そして彼が私を想ってくれている事を感じた。
『昔好きになった女の子』これがどういう意味なのか、何度も頭の中で繰り返し、幼い頃の記憶やこの一年の彼との暮らしを思い出していた。
『昔』と言う話が出るのなら、彼の記憶が当然戻っていると言うことに思い至るにも充分だった。
しばらく彼を見つめてから、お互いの口元がふっと緩んで、笑みが溢れた。
自分達の記憶はとっくに戻っている事を確信した。
彼の方も薄々、私に記憶がある事を感じていたのかもしれない。
どうやら彼と私は話す事が沢山ありそうだった。
この一年、一緒にいたのに伝えられなかった事、話したかった事、その全てを彼に伝えたい。彼の事もたっぷり聞かせて貰いたい。
まずは自己紹介からかしら、私達、街の方がつけてくれた仮名で呼び合っていたけど、本当の名前を知らなかったわ。
などと考えていたら、彼は姿勢を正し、私の前に片膝をついて跪いた。
もう一度私の手を取り、懇願する様に見上げた。
真っ直ぐに私を見つめる、その赤銅色の瞳には熱が籠り、少し潤んでいた。
「貴方をずっと愛しています。俺と結婚して下さい」
後で聞いたら、話す事はいっぱいあったけど、ずっと我慢していた、1番言いたかった事を最初に言ったそうだ。
ーーーーこの後、私達が本当の夫婦になるまでの時間は短かった。
ーENDー
でも、今では2人で作ったり選んだ物で溢れて、暮らしやすい暖かい家となっていた。
服も最初こそ、着ていたドレスしか無かったけれど、ご近所の人から譲り受けたり、購入した古着をリメイクして刺繍したりで、タンスの中はいつのまにか充実している。
カーテンもテーブルクロス、クッション、食器、窓際に置いた花、ひとつひとつに彼との思い出がある。
作ったリメイク服が好評で、雇って貰っている洋品店で販売させて貰ったら、有難い事に人気が出てすぐに完売してしまった。次は生地から服を作ってみようと思っている。
今日は彼は畑を荒らす害獣を駆除しに森に行っている。最近は冒険者の様な仕事も増えて、私達2人で暮らすには十分過ぎる報酬もいただいてちょっと贅沢なご飯も食べられる様になって来た。
生活もしっかりし、大好きな人と暮らせる毎日。今私はとても幸せ。
最近は2人で歩いていると「お子さんは、そろそろかな?」と言われる事もあって、皆さん、私達が記憶を失ってこの街でお世話になり始めた経緯などすっかり忘れて本物の夫婦だと思ってしまっているのかしら?と思う。
そんな風に言われた後の彼は何か言いたそうにソワソワした様子になってしまう。
たまに何か話したそうになる彼の様子に、実は私も聞いてみたい事がひとつあった。
私は手元のハンカチを見た。
このハンカチは、私がこの街に来た時に持っていた物。正確には花畑に突っ込んだ時に、彼が私に渡してくれたハンカチ。
花粉のせいで朦朧としていて、その場ではよく分かってなかったけれど、よくよく思い出してみたら、私の事を助けようとしてくれていたのではないか?って都合の良い解釈をしたくなる。一緒にいて彼に対する信用度と愛情で私の妄想でなければだけど……
返すに返せなくなってしまったこのハンカチを、たまに彼がじっと見つめているのを知っている。
レースの縁取りに四つ葉のクローバーの模様の刺繍。
見覚えがあるこのハンカチは、遠い昔に私が刺繍をし、誰かに渡した物。
幼い頃、必死でこれと同じ図案を練習していたのを思い出す。
いっぱい練習して、絹のハンカチに本番として刺繍をし、我ながら上手く出来たと誇っていたのだ。
でもそのハンカチはもう手元には無い筈のもの。
今見れば、下手ではあるけれど、当時の最高傑作でお気に入りだった。上手く出来たと家族や使用人に見せてみんなに褒めて貰い、自慢のハンカチになっていた。
ーーーのにも関わらず、完成したハンカチは、誰かに渡してしまったのだ。
私の脳裏に遠い昔、何処かの庭で出会った少年の事が思い出された。
その少年は夜の庭園に佇んでいた。
幼かった私は、どの様な経緯か忘れてしまったが、何処かから抜け出て夜の庭園を冒険していた。
領地の森と違って、美しく整えられた庭園にワクワクしながら進むと、大きな噴水を発見して見惚れてしまった。
噴水の水が月の光に反射して、それはもうキラキラと見える様に、まるで物語の世界の妖精の国にでも入ったかの気分になっていた。
夜に外に出る事自体が珍しく、気分が高揚しきっていた私は、水が跳ねる度にキラキラしている様子が綺麗で、水滴の1つ1つに小さな妖精が入ってジャンプしているのではないかと想像して、はしゃいでいた。
もしかしたら、妖精の姿を見る事が出来るかもと期待して、飛び散る水滴を目で追っていると、ふと反対側の噴水の近くに、誰かが座っているのが見えた。
暗い中に人がいた事に、一瞬びっくりして、怖い人だったらどうしようかと思ってしまったけれど、そんなのは一瞬だった。
そこにいたのは、表情こそ暗く、苦しそうではあったけれど、月光を浴びて神秘的な雰囲気をまとった美しい少年だった。
自分の事は棚に上げて、夜にこんなところで何をしているのか不思議に思った。
でもその答えは、すぐに思いついてしまった。
こんなにも綺麗な彼は、もしかしたら妖精の仲間なのかもしれない。
私は彼と友達になれたら良いなあと思った。
元気のない様子を見て、何処か具合が悪そうだと思った。ひと言二言ぐらい話してもあまり反応して貰えず、ちょっぴり残念だったけれど、ハンカチをあげたら最初こそ遠慮したものの、瞳を輝かせて喜んでくれた。私の刺繍したハンカチを綺麗と言ってくれ喜んでもらえた事で、凄く自信がついて、その後も刺繍は大好きな趣味となった。
彼ともっと仲良くなりたかったけれど、侍女が私を探す声が聞こえ、私は侍女に心配をかけてしまった事に気がついた。
侍女の声が聞こえる方に気を取られ「こっちよ」と侍女に返事をし、彼の方に向き直ると、隣にいた筈の彼が消えていた。上の方で木々がガサっと音がして葉っぱが舞い散る。びっくりした私は上を見上げたけれど、彼の姿は夜空のどこにも無かった。
こんなに一瞬で消えてしまうなんて、とショックを受けたけれど、妙に納得もしてしまったのを覚えている。
彼は人間に化けた妖精?……いえ、上に飛んで行ってしまったのなら天使様?
どちらにせよ、もう会う事は難しい不思議な存在なのだと思った。
でもいつか、もう一度会いたいと願っていた。
時が経つ程にあの天使少年の面影は薄くなってしまったけれど、彼に似ていた気がする。
思い出を整理しながら、幼い自分の発想にちょっと恥ずかしくなってクスリと笑ってしまった。流石に、大人になったら今では、彼が妖精や、天使とは思わない。
でもあれから何年経ってるの? 10年くらい? 信じられない事だけど、このハンカチは、あの時私が渡したハンカチで間違いない。もしかして大事にしてくれていた? 彼は私を覚えているの? これは偶然?
次々と疑問が湧いてくる。
彼にあの時の事を尋ねたとしても、彼は今記憶喪失だから、覚えているはずも無い。
そもそも、記憶が戻ってしまったら、彼が王太子からの刺客だったりしたら、彼は私を殺そうとするかもしれない。
でも、花畑での彼の行動を考えると、そんな事もないのかもしれない。
このハンカチの事を気にする素振りがあるなら、記憶があるにしても、無いにしても、ハンカチについて聞くくらいは良いかもしれない。
彼が帰ってきたら、勇気を出してハンカチの事を聞いてみよう。
大丈夫、ハンカチの事を聞くだけ。
もうすぐ彼が帰ってくる。
私は夕飯を作りながら、彼の帰宅を待った。
♢♦︎
帰ってきた彼と夕食を食べながら楽しい時間を過ごした。
料理がそこそこ出来る様になったものの、まだまだ彼の方が上手いと思う。けれど私の作った料理を美味しそうに食べ、いつも褒めてくれる。
和やかに話しながら、私は勇気を出し例のハンカチを取り出して彼に見せた。
「このハンカチ、貴方の物よね?」
一瞬、彼は目を大きく開けて、驚き黙ってしまったけど、直ぐに何かを決心した様に口を開いた。
「そうなんだ。これはずっと俺の大事な物で……このハンカチはね。昔好きになった女の子から貰った大切なものなんだ」
彼の手がハンカチを持つ私の手ごと包み込んだ。その手は温かく、大事な物を扱うかの様だった。
彼の熱が手から伝わり、私は頬を染めた。そして彼が私を想ってくれている事を感じた。
『昔好きになった女の子』これがどういう意味なのか、何度も頭の中で繰り返し、幼い頃の記憶やこの一年の彼との暮らしを思い出していた。
『昔』と言う話が出るのなら、彼の記憶が当然戻っていると言うことに思い至るにも充分だった。
しばらく彼を見つめてから、お互いの口元がふっと緩んで、笑みが溢れた。
自分達の記憶はとっくに戻っている事を確信した。
彼の方も薄々、私に記憶がある事を感じていたのかもしれない。
どうやら彼と私は話す事が沢山ありそうだった。
この一年、一緒にいたのに伝えられなかった事、話したかった事、その全てを彼に伝えたい。彼の事もたっぷり聞かせて貰いたい。
まずは自己紹介からかしら、私達、街の方がつけてくれた仮名で呼び合っていたけど、本当の名前を知らなかったわ。
などと考えていたら、彼は姿勢を正し、私の前に片膝をついて跪いた。
もう一度私の手を取り、懇願する様に見上げた。
真っ直ぐに私を見つめる、その赤銅色の瞳には熱が籠り、少し潤んでいた。
「貴方をずっと愛しています。俺と結婚して下さい」
後で聞いたら、話す事はいっぱいあったけど、ずっと我慢していた、1番言いたかった事を最初に言ったそうだ。
ーーーーこの後、私達が本当の夫婦になるまでの時間は短かった。
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絶妙な両片思いに、とってもキュンキュンしました💕
2人の関係性や忘れ草など、設定もすごく素敵でした!
文章も情景が浮かび上がるようで、見習いたいくらいです😁
そして、さらにこの続きが見たい!イチャラブが見たい!とか思ってますw
素敵なお話をありがとうございました🙏
よつば猫さん😆キュンキュンしてくれて嬉しいです💖
ものすごい久しぶりに小説書いたので、お直しとはいえ苦戦しました💦
関係性や設定をほめてくれて、その上文章も褒めて貰えるとは…感激です🥹💕
お読みいただきありがとうございました😭🙏
リメイク&完結おめでとうございます!
一気読みしてしまいました
序盤切なかったですけど本当最後はハッピエンドで少しじれじれ両片思い良かったです…はぁ好き…(語彙力なくて好きしか言えません)
素敵な作品ありがとうございました!
ジンカイさん😆来て下さりありがとうございます✨
一気読み嬉しいです✨
ハピエン大好きマンなので必ずハピエンにしちゃいます💖🤭
こちらこそお読みいただきありがとうございました🙏
最終話まで拝見しました。
リメイク版の完結、おめでとうございます。
途中にはつらい思いもしましたが、子どもの頃からの想いが叶って良かった!
穏やかに暮らす二人がそのまま幸せに暮らし続けられるようでほっとしました。
本当の夫婦になるまでの時間は短かった。
ふふふってなりました。そうですよね、ふふふふふ(笑)。
これからもきっと幸せに暮らし続けるであろう二人に幸あれ!
杵島さん、最終話までお読みいただきありがとうございます(*´ω`*)♡
いっぱい、ふふふふしていただいて…ふふふふふ♡
この後幸せに暮らしましたとさ♡(第二王子に呼び戻されなければ…?