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後輩達の演奏
しおりを挟む11時を少し回ってしまい、次のバンドに謝罪した。
「おいおい、中学生が前座やってくれるって聞いてたけど、凄いな。このお客さん帰さない様にするには苦労するぜ。お嬢ちゃん達、上手だったよ。ステージ度胸がいいのかな。演奏でも、負けそうだしな。俺達も頑張るからな。」
激励されて、4人はステージ裏を後にしていた。
麗奈は、2本のギターを抱えて。
中学生の小ステージに、向かっていた。
あまり暑い中にさらし時無かったが、仕方なかった。
後ろから、肩を叩かれると新垣夫妻だった。
「あ 先生、見てくれたんですか? ありがとうございます。」
「ちょっとミスしただろ? それに、歌も伸びが無かったしな。」
「そうですね。朝早くて、まだ調子出てなかったです。すいません。」
「こんな10時からの時は、いつもより早く起きるんだよ。何時に起きたんだ。」
「えっと6時ちょっと前です。昨日は0時には寝てましたけど。」
「じゃ、5時に起きないとダメかな? 後、練習もいいけど、睡眠はちゃんと8時間取りなさい。何を0時までしてたんだ。」
「えっと、練習と勉強しました。」
「じゃ、練習は俺の所だけにして早く寝るんだな。俺達は帰るからギター持ってってやるよ。後輩の演奏済んだら、家に来て。反省と練習だな。」
「良いんですか?ギター困ってたところでした。後輩のステージ終わって片付けしたら向いますね。」
ギターを吾郎と優に渡して、2人にお礼を言ってステージに向かっていた。
12時のAグループの演奏はもうすぐだった。
4人に駆け寄って、エールを送っていた。
「ほら、こっちのステージなんて。メインに比べれば小さいでしょ?大丈夫よ、普段の演奏をしなさいね。大体3曲終わったら、メンバー紹介するといいわよ。一曲でお客さんに挨拶は必ずして、グループ名も発表するといいかもね。」
21人は再び円陣を組んで、掛け声を出した。
最後のチェックで、麗奈はそれぞれの楽器のチューニングを確かめていた。
4人以外は、座席に座った。
最前列に、座っていた。
1年には、拍手と掛け声を出すように支持していた。
まぁ、ステージは1回の経験があった。
次の14時からのグループは、2回の経験があった。
1曲目は無難に熟していて、部員達から拍手が巻き起こっていた。
まぁ、つられて周りも拍手をしていた。
慣れないながらも、マイクで話し始めていた。
2曲3曲目は、ノリがよく部員達は手拍子をしていた。
まぁ、これも周りを連動していて手拍子は広がっていた。
少なかった観客も次第に多くなり、50名以上になっていた。
メンバー紹介も無事終わり、次々に演奏されていくと観客も多くなり。
部員達は席を譲り、左右と真ん中の通路に移動して立って手拍子とか拍手・歓声をあげていた。
麗奈達も席を譲り、通路に立って身体を動かして踊りながら手拍子をしていた。
まぁ、麗奈達を見に来てる観客が半数だったのだが。
それでも、部員達には自信に繋がっていた。
ラストまで、緊張感を持続し。
演奏を終了すると、会場から惜しみない拍手が巻き上がっていた。
演奏は、たどたどしいが。
観客の心を、掴んでいた楽しい演奏だった。
麗奈達は、ステージ脇に行き。
部員達を、褒め讃えていた。
次は、1個置いてだった。
器材を片付けて、21人は昼食にしていた。
次のバンドの演奏を、木陰で買ってきた弁当を食べながら聞いていた。
100人程いた観客は、どんどん少なくなってきていた。
3曲終わる頃には、観客は5人程だった。
見たら、あの同じ中学のちょっと弾けた生意気な1年だった。
確かに彼らの方が演奏は上手い、しかし、面白みがなかった。
ただ、演奏してるだけで。
話しもなし、聞いてみろ感が伝わってきていた。
まぁ、当然の結果だと思っていた。
メインステージでは、この時間はお金を払って来てもらってるプロが演奏してるのだから。
椅子に演奏を聞かせている、彼らだった。
屈辱の、ステージであろう。
5人いると言っても、椅子に座って弁当をみんな食べているのだから。
ステージは、10分前に切り上げられていた。
慌てて、21人はステージでセッティングをしていた。
この状況を後輩の演奏ではどうにも打破できないとかんがえていた。
「ねえ、1曲目なんなの?」
「あ これにしよかなって思ってましたけど、お客さんいないですよね。」
「少し集めるから、後はなんとか自分達でするのよ? わかったわね」
部員達の楽器を借り、イヤモニだけすると、歌は歌わせて演奏し始めていた。
麗奈も彩香もガンガン音を鳴らしていたが、不協和音ではなかった。
次々に、人が集まってきていた。
間奏では、麗奈のギターが突っ走っていた。
1曲終了すると、マイクを取った麗奈は。
「後輩の為に演奏しましたーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お客さんがいなかったので、すいませーーーーーーーーーーん
ここからは、後輩が演奏しまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす
今までいっぱい練習してきましたーーーーーーーーーーー
まだまだ未熟ですが、お時間ある人はきいてくださいねーーーーーーーーーーーーー
それでは、バトンタッチでーーーーーーーす
みなさんに、良い時間をーーーーーーーーーーーーーーー
私達先輩からのプレゼントでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす」
トークの間に、イヤモニは受け渡されてセッティングされていた。
麗奈達は袖に引っ込み、座席についていた。
ミスも所々あったが、一生懸命さが伝わってきていた。
部員達は先程の様に、手拍子や歓声・拍手をしていた。
次第にお客様も集まり始め、メンバー紹介の頃には50人以上だった。
楽しげに演奏してる部員は、輝いていた。
「先輩に助けてもらって、こんなステージをできて感謝してます ありがとうございます。いつもは、厳しい先輩ですが、とても優しくて・・・・・・・・・せんぱい ありがとうございます。 そしてお客様 聞いてくださってありがとうございます。これからも、一生懸命演奏していきます 最後の歌です。」
手拍子と歓声の中、無事ラストの曲を歌い終えた。
70人以上の人が、集まっていた。
まぁ、メインでプロが演奏してるので上出来だった。
器材をあすかの家のワンボックスに乗せると、みんなで集まってジュースで乾杯していた。
葉月と麗奈は、そのまま新垣の家に行き練習をし始めた。
麗奈は、ボイトレとギターを練習していた。
練習が終わると、2人は新垣夫妻に呼ばれ。
「後輩の演奏はどうだったの? 上手くできたのかしら?」
「最初の1組はよかったんですけど。2組目は、メインでプロも演奏してたし。その前の演奏者がお客さんを全部返しちゃったので、仕方なく演奏だけ私達がして歌わせて、お客様を集めてなんとか終わりました。」
「ライブだからな。本来は、自分で集めなきゃいけないんだけどな。なんで、そんなに客が流れたんだ?」
「ただ、演奏してるだけで面白くもないし、技術的には後輩よりも良いと思うんですけどね。あまり大差ないので、後は、お客さんへの伝わり方だったと思いますよ。」
「まぁ、演奏者が楽しくなきゃ。聞いてる方も楽しくないからな。今日は帰ったら飯食って、風呂入って寝ろよ。麗奈はギター預かっておくからな。お前はギターあると練習しそうだからな。朝、取りにおいで。」
「わかりました。」
2人は新垣の家を出て、家に帰った。
麗奈は、家に帰ると夕飯を食べて風呂に入りのんびりとしていた。
勉強を2時間すると、11時に就寝していた。
翌朝は、いつも通りに起きてリビングで寛いでいた。
今日は、後輩の演奏も13時と14時なので続けてだった。
10時集合だったので、余裕があった。
一応早めに着こうと、8時半に家を出て新垣の家に寄ってギターを持ち出ていった。
「ねえ、あの娘ビックリしないかしらね?」
「さぁな、大丈夫だろう。俺様特性のストラップだからな。あいつ、今綿だけど。演奏スタイルからすると、ナイロンがいいんだよな。あれだけ動き回るからな。ちょっと、派手にしたからそこはビックリするかもな。」
「そりゃ、そうでしょ?ストラトの方は、ピンクに赤のハートだし。レスポールは赤にピンクのハートだしね。長さも、私で合わせたから大丈夫ね。後は自分で合わせるでしょうしね。今夜のトリが楽しみだわ。」
9時半に現地入りすると、実行委員から頼まれてしまって困っていた。
1バンド棄権を昨日の夜、申し出てきて。
12時と13時にしてくれないかと、言われたのだった。
順番を見ると、昨日間に演奏した同中学のバンドだった。
あすかが、駆けつけてきて。
オドオドしてる麗奈の側に近づいてきて、話しを聞いていた。
「どうして、このバンドが出ないんですか?事故ですか?体調不良ですか?」
「いや、昨日演奏して客がいなくなって自信なくしたって辞退してきたので。」
「自分から参加するって言っといて、辞退って。椅子に昨日みたいに吠えてればいいじゃないの。実行委員さんに失礼ですよね。迷惑ですものね。プログラムも滅茶苦茶になるし。」
「ああ そうなんだけどね。まだ中学生だし。」
「じゃ、そのグループ来年は出さないって言うならこっちは納得してその通り応じますよ。それでいいですか? 条件として、前座で私達2曲だけ、コピーで歌いますけど。」
「えええ また、歌うのか? 夜のあるだろうが。」
「後輩へのお土産よ。ちょっとはお客さん集めてやらないとね。いいでしょ?」
「ああ じゃ、そういう事で君たちの演奏は、12時から14時半までに終わらせてくれると助かるよ。」
「わかりました。そうしますね。ありがとうございます。」
部員を集めて事情を説明すると、11時に早めの昼食を取り11時半から器材の移動をすることになった。
慌てて、麗奈もギターを取り出すと。
ストラップが、変わっていた。
みんなに見られて恥ずかしかったが、長さを調整したりしていた。
後でもするが、チューニングもしていた。
ドラムとキーボードは、そのまま使うことにした。
ギターも1本で、レスポールだけだった。
派手なのは、彩香のピンクのベースだけだった。
前のバンドが終わると、慌ただしく21人でセッティングし始めていた。
4人はステージに立ち、普通に歌い始めていた。
最初の曲は【君がくれた夏】」だった。
麗奈の透き通って声がステージから響き渡り、観客を集め始めていた。
みんなで演奏するのも、歌うのも初めてだった。
しかし、ピッタリと呼吸が合っていた。
高音の多いこのメロディーも、余裕で歌い熟してしまっていた。
「こんにちわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お祭り二日目ですねーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日もみんな楽しんでくださいねーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は、これから後輩のバンドが二組続けて演奏しまーーーーーーーーーーす
おトイレの方は、今のうちにねーーーーーーーーーーーーーーーー」
再び、爆笑が巻き上がっていた。
「私達は、結成2年弱です。 今夜メインで7時から歌いまーーーーす
ここでのラストです 4人で歌います きいてください
【Anniversary】 イェーーーーーーーーーイ!!!!!!!!」
みんなの手拍子を、麗奈は待っていた。
ステージの左から右へ 頭の上で手拍子して回っていた。
観客も一体となり、素晴らしいステージになっていた。
他のメンバーにボーカルを任せて、左右でギターを弾きだしていた。
メンバーも踊りながら、楽しげに歌を歌い演奏をして無事終了していた。
「ありがとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここからが本番ですよーーーーーーーーーーーーー
聞き逃すと損するかもねーーーーーーーーーーーーーーーー
いっぱい練習してきた後輩にバトンタッチでーーーーーーーーす
みなさん、お時間ある限り、聞いてくださいねーーーーーーーーーーーーー
それでは、タッチ!!!」
100人くらい集まっていたので、部員を全員客席に出して。
予定通り、拍手・歓声・手拍子をさせていた。
両サイド・中央・前方に配置された部員は、手拍子と歓声を浴びせていた。
昨日よりも緊張が溶けたのか、いい演奏だった。
二組終了して、無事2年の夏の祭典は幕を閉じていた。
まだ、出番までは4時間ちょっとあるので。
木陰で木に寄りかかって、麗奈は寝てしまっていた。
みんなは、びっくりしていた。
緊張と言う言葉は、麗奈にはなかった。
ギターを抱えて、眠っていた。
葉月は、麗奈に肩を貸して寝かせていた。
「この細い身体のどこに、あんなパワフルなエネルギーがあるのかしらね。」
「普段の麗奈は、いつもこんなだからね。」
「そうそう、自分からなんて。あまり話しもして来ないしね。」
「普通、あんなお客さんがいれば、ドキドキしちゃうのに。」
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