PrettyGirls(可愛い少女達)ーレディースバンドの物語ー【学生時代とセミプロ時代】

本庄 太鳳

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卒業

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いよいよ、4人のステージの始まりだった。
ステージには、あすかのピンクのドラムとバスドラムにPrettyGirlsと書かれていた。
Ovationと、Fenderのベースが置かれていた。
4人は、今回は揃って手を振って出てきていた。
大歓声があがり、それぞれ名前を呼ばれていた。

ASUKAーーーーーーーーー  

AYAーーーーーーーーーーー  

HAZUKIーーーーーーーー

REIーーーーーーーー  

4人は、手を振ってポジションに付いていた。
あすかの掛け声から、ドラムスティックが響き渡り演奏が始まった。
1年間、このためにやってきた練習であり去年よりもより綺麗な音色を出していた。
毎年レベルを上げているが、今年は去年の数倍上手くなっていた。
なによりも、麗奈のエレキの音が印象的だった。

「みなさーーーーーーーーーーーーん  
まだ、こんにちわーーーーーーーーーーーーーーかな?
元気でしたかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
高校最後の夏祭でーーーーーーーーーーーーーーす
私達PrettyGirlsは、1年活動休止してレコーディングしてましたーーーー」

「いつでるんだーーーーーーーーーー」

「そうそう、私もわからないですけどねーーーーーー
多分、来年の春から随時発売していきまーーーーーーーーーーーーす」

「プロになるのかよーーーーーーーーーーーー」

「すげーーーーーーな」

「今日のギター最高だぜーーーーーーーーーーーーー」

「卒業したら1年は、アマチュアで活動しまーーーーーーす
後は、拾ってくれたらいいですけどねーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうそう、今日のギターは音色いいでしょ? 
Gibsonj59のヴィンテージでーーーーーーーーーーーす
今日はこれとOvationの2本で演奏しますねーーーーーーーーー
【風鈴】【夏風】いきまーーーーーーーーーーーーーす」

Ovationに、持ち変えて演奏を始めていた。  
もう、アコースティックを弾き始めて2年経った。
かなりの技法も、身につけていた。 
新垣直伝であった。
綺麗な澄み切った声にも、更に磨きがかかっていた。
超満員で、客席は膨れ上がっていた。 
今回TV撮影も申し込まれたが、高校生なので新垣は断っていた。
麗奈の歌は半分程は、誰にも歌えなかった。
5オクターブ近い音域は、無理だった。
広い音域でも、低音と高音がしっかりと伸びがあり綺麗だった。
自己紹介も終わり、ラストの曲になっていた。

「今日はありがとーーーーーーーーーーーーーーー  
みんなたのしんでくれたかなーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は最高でーーーーーーーーーーーーーーーーす  
メンバー一同感謝してまーーーーーーーーーーーーす
まだまだ、この後。素晴らしいバンドが出てきますので。ラストでーーーーす
時間無いって、いわれちゃいましたーーーーーーーーーーーーーーーーーー
明日は、7時からでーーーーーーーーーーーーーーす  
来れたらきてねーーーーーーーーーーーーーーー
ラスト 【青空と大地】 ありがとーーーーーーーーーーーーー」

ラストを歌い上げ、4人はステージで挨拶をすると手を振って袖に下がった。
1日目は終了して、明日も同時間に集合となった。
麗奈はギター2本持ち、バスと徒歩で帰宅していた。
遅くなったので、新垣に連絡して自宅練習にしてもらった。
風呂と夕飯を食べてから、先に勉強を1時間してから練習をして0時には寝た。

まぁ、何年連続のトリかわからないが。
小さな街なので、麗奈はさほど気にしてなかった。
2日目も、同じ様に過ぎたが。
違ったのは、アンコールを5曲演奏したことだった。
帰りは暗いので、父と母と弟と帰った。
姉の茉莉子は、音大を卒業して教師になって大きな街に住んでいると聞かされていた。
茉莉子は、高校の音楽の教師になり吹奏楽部の顧問をしていた。
桜花軽音楽部ホームページには、卒部生としてPrettyGirlsのメンバーはあげられていた。
優のPrettyGirlsのページにも、活動は来年3月下旬開始となっていた。

まぁ、殆どの部活は夏が終わると卒部するので当然であったが。
1回しか、ライブが出来なかったことなど今までは無かった。
部活の時間が短縮されると、帰宅時間は早くなりレッスンは5時間弱できた。
受験するわけでもないので、そんなに必死に勉強もしなく1日1時間だった。
それでも平日は、6時間くらいしか練習はできなく。
休日は、レコーディングに追われていた。
一度、レコーディングしたものもアレンジを変えて演奏していた。

2日休みを4人は貰い、最後の学祭を4人で楽しんでいた。
後輩の演奏を聞いたり、模擬店を回ったりしていた。
桜花に彼女達がいると流れると、人に取り囲まれたりもしたが。
色々と、質問攻めもされていた。
麗奈も、普通に受け答えできるようになっていた。
まぁ、ステージであれだけのパフォーマンスが出来て引込み思案な事などなかっただろう。
今までは、自分を殺してきたに違いなかった。
まぁ、学祭も最後までとはいかず午後2時には帰宅をし始めていた。
3時から9時までは、レッスンとか麗奈はレコーディングだった。
卒業したら、毎日休日の生活が始まるのかとゾッとしていた。
新垣の計画は、予測ができなかったのだった。

年も明け、毎年の新年会だった。 
麗奈達は、この日が1番嫌いだった。
どんなに練習しても、いつも差を見せつけられていた。
恒例によって、新垣達が5曲演奏してから麗奈達は演奏をしてリビングに向かった。

「しかし、みんながんばってるな。後1年でどれだけ進歩するのかな。」

「まぁ、俺らには到底追いつかないぜ。無理無理。」

「まだ、初めてから5年だろ? 普通の学生のに出れば金賞だぜ。」

「こいつら、学生相手にしてもしょうがないだろ?だからエントリーもしてなかったしな。」

「まぁ、そりゃそうだけどよ。学生時代の記念って欲しいんじゃねえのか?」

「そんなの取っちまったら、余計なハエがたかってくるだけだからな。演奏どうでもよくて、TVで口パクなんてよくあるだろ?」

「ギターは弾いてないしな。歌も歌ってないからな。だから音楽番組なんて少なくなってるんだよな。」

「面白くないからな。口パクするなら、やめちまえって感じだけどな。」

「まぁ、アイドルはいいんじゃねえか。可愛いからよ。」

「そうだな、ありゃいいわ。見てるだけでいいからな。」

「ほらほら、おじさんトークはその辺にしときなさいよ。この娘達だってアイドルになっても十分なルックスだものね。スタイルもみんないいしね。」

「ところで、新垣。例のもう1人のメンバーは、どうなってるんだ?」

「多分、香織がもうすぐ連れてくると思うけどな。俺も会ったことは無いんだよな。」

1時間くらいするとチャイムが鳴り、香織と美穂が入ってきた。
美穂はこの大人数に驚いていたが、4人の方に通された。

「お嬢さんは、何年ギターやってるのかな?」

「アコースティック合わせると5年目です。エレキは3年目になります。」

「おお じゃ、弾いてみなよ。ドラムとベース・シンセ入ってやりな。麗奈は適当にリード入れろよ。できんだろ?」

「はい、わかりました。」

5人はスタジオに入り、曲を美穂に選択させた。 
4人が、CDを出した曲だった。
2曲ほど弾くと、ストップがかかりリビングに集まった。

「ギターツインの意味ないんだよな。麗奈、お前いつもレコーディングの時リード入れてるだろ?後は、アレンジして弾かないと、意味ないんだよな。音がかぶさってるしな。4人の時の方がまだ、ましだぜ。そしてリズムギターも、リズム合ってないしな。もっとベースみたいに、リズムをきっちりと身体に染み込ませろよな。香織。これで、後1年でなんとかなるのかよ?こいつらの将来、かかってんだぜ。来年の正月、こんなんだったら話しは無しにするからな。」

「そうね。初合わせにしても、ちょっとひどかったわね。もう少しスパルタにするわね。美穂。付いてこれるかしらね。後、1年で貴女の人生も変わるんだからね。死ぬ気で練習しないとね。わかったの?」

「はい、すいませんでした。先輩方、すいませんでした。」

「いいのよ。がんばってね。進歩してるものね。後1年あるんじゃなくって。後、1年しかないのよ。練習あるのみですね。」

香織と美穂は帰り、後のあすかと彩香は自宅で自主練だった。
麗奈と葉月は、居残りで練習をさせられていた。

「しかし、あの4人もこれまで以上に上達するだろ?あれに追いつくなんて無理だろ?」

「ああ 無理だね。ある程度の演奏ができればいいからな。ライブとかでツインはいいだろ?麗奈の負担も軽くなるしな。」

「軽くはなんないだろう。麗奈がリードは変わらないんだからな。レベルが違い過ぎるからな。あの娘にリードはできないだろうしな。」

「まぁ、そんなこと言っても最初はベースとドラムがお荷物だったけどな。今じゃ、ちゃんと役割果たしてるからな。練習するだけだよ。香織次第かな。あいつが鬼になれば、リズムギターくらいこなせる様になるさ。」

「ああ 香織、怖いからな。ここで恥かいたから、鬼になるぜ。あの娘可愛そうによ。」

男性陣が話してる最中にボイトレと自主練を終えて、麗奈と葉月は帰宅した。
それからも、レッスンと休日のレコーディングは続けられていた。
2月の末までに、シングル12枚とアルバムが1枚制作されていてプレスも開始された。
シングルは、4万枚ずつプレスされていた。
3月中旬、麗奈達は卒業式を迎えていた。
後輩達から花束を貰い、高校を無事4人卒業した。
成績は、みんな上位だったが進学しなかった。
卒業の報告を各自、師匠に伝えていた。
4人は、集められて今後の日程を聞かされた。
卒業式の次の日から、CDの発売が開始される予定だった。
優がホームページで、宣伝をしており販売店舗も記されていた。
小さな街からの発信で、県内の店舗から発注がきて発送していた。
大きな店舗は、県外の店舗にもCDを置いていた。
そして、月1度の公会堂での演奏が決定した。
今度はタダではないので、人数がどれだけ集まるのかは疑問だったが。
田舎なので午後の練習と夜の日曜日の使用料を合わせても10万だった。
ホームページで、チケット販売は当日の午後2時からとしていた。
値段は1000円であり、場内ではCDも販売される予定だそうだ。
その時、さきがけで新しいCDを発売することにしていた。

1日だけのアルバイトのスタッフも、10名動員されることとなった。
今までの衣装ではなく、白い衣装になった。
あすかは、パンツだった。 
彩香は、ロングスカートだった。
葉月は、上品な膝丈だった。
麗奈は、ミニだったがそんなに気にしてなかった。
この頃から、実費でみんなクリニックとかで脱毛とかピアスとかもし始めた。

これからは、見られる事も仕事なので。
みんな肌の手入れとかも、しだした。

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