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鯖の味噌煮
しおりを挟む翌朝もみんなにからかわれながら、1時間走っていた。
シャワーを浴び、いつもは着替えるのにあまり時間などかからなかったが。
服が5着もあると困ってしまったが、取り敢えず1着を着て後は鞄に詰めていた。
下着も全部入れていた。
ランニングシューズを袋に入れると、パンプスを履いていた。
ステージ用の靴と衣装は、用意してくれているので安心だった。
時計もしていつものポニーテールにすると、部屋から出ていった。
みんなはもう集まっていて、麗奈を見るとあっけに取られていた。
「おいおい どこのお嬢様なんだよ。麗奈お嬢様。」
「だって、せっかく買ってくれたのに着ないと悪いでしょ?」
「そうだね しかし、なに着ても似合ってるよ。さっすがモデルさんだよね。」
「もう、からかわないでくださいよね。テンション下がっちゃいますよ。」
「まぁ、見られる仕事だからね。それなりの服装をしないといけないしね。」
「昨日は、大変だったんですから。帽子も被らないで渋谷行ったら取り囲まれちゃって。」
「そりゃ、そうだろうよ。」
「でも、優さんがぐいぐい引っ張って店まで入っていきましたけどね。」
「麗奈の大脱走が始まると思ったのにね。逃げ回れば面白かったのにね。」
「昨日、すごい事書かれてたわよ。REIうちの店でこれを購入とかって、商品の写真出しちゃったりしてね。」
「そうそう、そのバックもでてたわよ。傑作なのは、下着だけどね。あれは、笑えたわよね。」
「優さんと麗奈のやり取りなんかも書いてあったから、あれは面白かったわよね。」
車が来ると、みんなで乗り込んで出発していた。
今日は朝早いので洋子さんがサンドイッチを作ってくれて、飲み物をみんなに配っていた。
「後、9箇所ですね。頑張りましょうね。」
「どんな予定でしたっけ?また、3日続けてですか?」
「そうそう、神奈川と千葉はそうなってるよね。東京はマンションから行けるから1日置きになってるけどね。神奈川3箇所やって2日休憩・千葉3箇所やって戻ってくるって感じかな?2日置いて東京ですね。」
「麗奈にはちょっとキツイかもしれないけどね。頑張ってね。」
「楽しいからいいですよ。昔みたいに無理に声出していないので、余裕ですから。」
「ボイトレとかやってるの?」
「はい 今でも、1日1時間ですけど見てもらっていますね。ギターは週に3回くらいですけどね。」
「流石だね。私達も原点に戻って、見てもらわなきゃね。」
「そうね、みんなレベルアップしないと、躍進できませんからね。」
午前9時に会場に到着すると、トラックから器材が運び込まれていた。
4人はそれぞれ荷物を持って、車から降りていた。
麗奈はバックとトートバックと、ギターを持って降りていた。
セッティングが終ると、リハが始まった。
まぁいつものことで、吾郎にダメ出しをされるのだったが。
通しで終ると、楽屋で弁当を食べてゆっくりしていた。
麗奈はギターの弦を4本張り替えると、チューニングをしてステージに1本づつ置いてきていた。
衣装に着替えると、靴も履き替えてメイクの順番を待っていた。
順番はまだなので、トイレに行きニコニコしながら帰ってきていた。
「おい 麗奈気持ち悪いよ なに、ニコニコしてるんだよ。」
「だって、久しぶりのライブじゃないですか? 嬉しいでしょ?」
「久しぶりって、1週間空いてないし。」
「ライブから帰ってくると、帰り道暇なのよね。」
「麗奈 車でギター弾いてたじゃないの。」
みんなで笑いながら話しをして、開演時間を迎えていた。
神奈川で3箇所終了すると、ご褒美なのか2日もゆっくりと過ごせていた。
休日の1日は神奈川で過ごすと、車で移動して千葉まで行っていた。
千葉では海岸で焼貝をみんなで食べたり、海を眺めたりして2時間を過ごしていた。
昔ディズニーランドの帰りに、こんなお店に寄ったことを思い出していた。
車に乗り込むとホテルまで移動して、各自部屋に入っていった。
麗奈はなにやらノートに、色々と書いたりしていた。
「ねえ、麗奈。何書いているの?」
「えっとね ちょっとした単語かしらね なんかのフレーズとかにいいかなっていつも書いているのよ。潮風とか白い波間とか、本当に些細な言葉ですけどね。あまり使わないですけど。忘れちゃった時とかあるでしょ?このフレーズ見るとその時の光景とか思い出して違う言葉出てきたりするのよね。」
「もう、そんな事毎日やっているのね。こりゃ、追いつけないわけだわ。」
夕方になると、4人は再び走り出していた。
いつもはヨレヨレのジャージの麗奈が、新鮮で初初しかった。
葉月が先にシャワーを浴びて出てくると、麗奈はすぐに入っていた。
麗奈が出てくると、3人で麗奈のバックを物色していた。
「え ちょっと、なにやってるのよ。」
「どんなショーツ履いてるかなって、見学しに来ただけだよ。でも、案外普通なのね。」
「私としては、ちょっと大胆だと思っているけど・・・・・」
麗奈をからかってから、4人で夕飯に出かけていた。
「ねえ あそこに大衆食堂あるわよ。ファミレス飽きたし行ってみない?」
「いいわね 行きましょうよ。」
大衆食堂に入ると、大勢の男性がいっぱいいた。
取り敢えず席に着くと、注文とか取りに来なかった?
「えっと、すいません。ここのお勧めってなんでしょうか?」
「おお 若い娘が珍しいな。どこから来たんだ?」
「東京です。こういう店初めてなのでわからなくって。」
「あそこに、おかずが並んでいるだろ?好きなものをもってくるのさ。ご飯は150円だよ。食べたら、ここの女将が精算してくれるからね。」
「そうなんですね。お勧めってなんですか?」
「やっぱり、鯖の味噌煮だろうな。それに、漬物と味噌汁か豚汁付けても500円かな。4人だったら、色々持ってこれるしな。」
「ありがとうございます 助かりました。」
4人は前に行き鯖の味噌煮を取ると、味噌汁と漬物・和え物とご飯をトレーに乗せて席に着いていた。
男が4人分のお茶を持ってきてくれて、みんな頭を下げてお礼を言った。
「うわぁー 美味しい 最高だよね ファミレスじゃなくてよかったわよ。」
「うんうん お味噌汁も美味しいわよ。それに、この胡麻和えも。」
4人はニコニコしながらまたたく間に、平らげてしまっていた。
「あー お腹いっぱい 苦しいし こんな美味しいところあるんですね。」
4人はお茶を飲みながら一息入れると、女将さんにお勘定をしてもらった。
4人で2400円だった。
嘘みたいに安い値段だった。
「ご馳走様でした ありがとうございました また、来れたらきますね。美味しかったです。」
4人が店を出ると、1人の男が呟いていた。
「もしかすると、あれって有名なミュージシャンじゃないのか? 今、流行ってるぜ。」
「そんなスターが、なんでこの店に来るんだよ。」
「だって、明日から、千葉でライブやるからな。4人組の女性だし、ぴったりだよ。」
「サインもらえばよかったな。でも、スターみたいじゃなかったよな?礼儀正しいし。俺なんて、お茶持ってっただけでお礼言われちゃったしな。」
「あの大人しいプラダのピンクの財布持ってたのが、ボーカルの娘で凄い人気なんだぜ。」
「良いもの持っているよな。流石スターだな。」
「これみろよ。最近買ったみたいだぜ。店でこれ買いましたって宣伝してるからな。」
「いくつなんだよ。まだまだわかいだろ?」
「多分、22か23だね。うちの娘がファンだからCDとかあるけどさ。半端ない演奏だから、ビックリするぜ。特にギターな。」
「そんなに凄いのかよ。ギターってボーカルやってるって大人しい娘だろ?」
「そうそう、あそこはあの娘で支えてる様なものだからね。でも、リーダーはドラムなんだよね。性格が大人しいからじゃないのかな?」
「今でもチケットってあるのかよ?」
「あるわけないだろ? 即日完売だよ。千葉で3箇所やって、最後東京で3箇所でツアーも終わりかな?全国縦断してきてるからな。北海道から沖縄まで。」
「チケット欲しいよなーーーー」
「東京に行けば、いつもチャリティーライブとか出てるみたいだぜ。あのボーカルの娘だけだけどな。施設なんかも回ってるみたいだし、金いらないみたいだよな。」
4人はホテルに帰るとスタッフとか食事がまだの人には、その大衆食堂を勧めていた。
「もう、鯖の味噌煮絶品だったから。味噌汁と漬物と和え物合わせても600円くらいだったしね。勿論、ご飯もつけてよ。」
「おお じゃ、行ってみるわ。」
その日の大衆食堂は、大繁盛だったのは言うまでもなかった。
麗奈は風呂に入ると、ギターを弾き始め0時に寝ていた。
千葉での3箇所の公演も無事終了すると、車はマンションに向かって走っていた。
マンションに到着したのは、0時であった。
麗奈は荷物とギターを持って、部屋に入っていた。
東京公演も無事終了すると、やっと4人は一息ついていた。
明日は日曜日なので、茉莉子のところにでも行こうと思っていた。
早朝走り終えると、シャワーを浴びて洋子のところで朝食を済ませていた。
まぁここからは、1週間オフなので自由だった。
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