地球人が脳内で分泌する物質について 三年一組 たかひらだいき

プロローグ

モチベーション加増物質

私が興味を持った点は、この地球人という動物が、ある目的を達成するために、快楽物質を脳内で分泌させ、それをモチベーションとして行動を起こすという点である。他にも色々と面白そうな面はあるが、夏休みの自由研究テーマは一つと決まっているので、今回はこのテーマに絞ることにした。

我々も行動を起こす際、モチベーション効果を利用する。しかし、地球人が脳内でそれを分泌できるのに対して、我々は脳内でそれを分泌させる事ができない。
これは、どちらの生命体が優れているかという話ではない。例えば、地球人以外の哺乳類が体内でビタミンを合成できるのに対して、地球人は体内で合成できない、あるいは必要な量を合成できない、といったことと似ている。
一見、ビタミンを体内で合成できる方が優れているように感じられるかもしれないが、この地球で覇権を握っているのはビタミンを体内で合成できない方である。