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36話-6、無意識のスキンシップ(閑話)
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時は少し遡り、花梨が自室で日記を書き始めた頃。
支配人室に居るぬらりひょんは、花梨に言われた至極である言葉を頭の中で反芻し、情けない程までに腑抜けた表情で書斎机に突っ伏しつつ、耳を這いずり回るような不気味な笑い声を発していた。
「ふっ、ふふふっ……。ぬっふっふっふっふっふっ……、花梨の奴めぇ~。急にマッサージをしてくれたりぃ、ワシの事を大好きだと言ってくれてぇ、いったいどうしたんだ急にぃ~。ぬふっ、ふふふ……、今日はとても良い夢が見れそうだぁ~」
見るも無残なぬらりひょんの顔の筋肉は、限界以上まで緩んでおり、トロトロにとろけながら書斎机の上に広がっていく中。
不意に、扉の方からノックをする音と共に、「ぬらりひょん様っ、入ってもいいかしら?」というゴーニャの声が聞こえてきた。
その音と声がぬらりひょんの耳に入るや否や、慌てていつもの強張った威厳のある表情へと戻し、わざとらしく咳払いをしてから「いいぞ、入れ」と口にする。
少しの間を置いてから扉が開き、「失礼しますっ」と言いながらゴーニャが部屋内に入ってくると、書斎机の前まで歩み寄り、ペコリと頭を下げた。
「お疲れ様です、ぬらりひょん様っ」
「一人でここに来るのは珍しいな、どうしたんだ?」
「えっと、相談があってここに来たの」
「相談?」
眉をひそめたぬらりひょんが、オウム返しでそう言うと、ゴーニャは神妙な面立ちをしながらコクンと頷き、ピンと立っていた狐の耳を揺らす。
「私も、花梨みたいに温泉街でもっと働いてみたいのっ!」
「働いてみたい? ……ふむぅ」
微塵も予想していなかった相談の内容に対し、赤いキセルに火をつけたぬらりひょんが、天井に向かって白い煙をふかす。
そして、書斎机に肘を突いてから手に顎を置き、顎をいじりながら話を続ける。
「なんでまた急に? 別に無理をせんでもいいんだぞ」
「無理をしてでもしたいのっ! 働いてみたい理由だってちゃんとあるわっ」
「理由、ねえ。言ってみろ」
「えと、その……」
言葉を濁し、狐の耳と尻尾と共に頭を下げたゴーニャは、恥じらいながらもじもじとし始める。
「……こんな私に優しく接してくれて、色々な事を教えてくれたり、家族の一員にまでしてくれた大好きな花梨に……、恩返しがしたくて……。その、プレゼントを贈りたいなって、思って」
頬を赤らめつつ理由を明かすと、ぬらりひょんは何か悪巧みを思いついたのか、口角を鋭くニヤリと上げた。
「ほう、花梨へのプレゼントか。それならワシが金をやるぞ? いくら欲しいんだ? 言い値をやろう」
悪魔の囁き染みたぬらりひょんの言葉に、ゴーニャは首を力強く横に振り、魅力的である囁きを振り払い、キッとした眼差しをぬらりひょんに向ける。
「そ、その気持ちはすごく嬉しいけど、それじゃダメなのっ! 私が働いて稼いだお金で、ちゃんとしたプレゼントを花梨にあげなくちゃ意味がないのっ!」
気持ちだけは受け取るも、悪魔の囁きを否定して真剣な眼差しで言い切ったゴーニャに、ぬらりひょんは、ふむ。試すように言ってみたが、楽な道は選ばない、か。
しっかりしておる。本当に花梨が好きなんだな、よろしいよろしい。と感心し、静かにほくそ笑む。
「とても立派で偉いぞゴーニャ。分かった、温泉街の奴らに掛け合ってみよう」
「本当っ!?」
ぱあっと表情が明るくなり、はち切れんばかりに狐の尻尾を振り回しているゴーニャを見て、ぬらりひょんが嘘偽りが無い想いを込めて小さく頷く。
「ああ、本当だ。だが、奴らにも予定というもんがある。それ故に、ちと時間が掛かるかもしれんから、決まるまで待っててくれないか?」
「わかったわっ! ありがとうぬらりひょん様っ!」
「なに、礼はいらん。それと、わざわざ花梨と離れてここに来たんだ。プレゼントをあげるまでは花梨に黙っておいた方がいいか?」
「そうね。花梨をビックリさせたいから内緒にしておいてちょうだいっ」
「分かった、お前さんもバレないようにしろよ」
話が決まり、互いに顔を見合わせると、ゴーニャは心の底から嬉しそうな温かみのある笑みを浮かべ、ぬらりひょんは鼻で笑いながらキセルの煙をふかす。
短い密談が終わりを迎え、扉に駆け寄っていったゴーニャが扉を開けると、にんまりとした顔をぬらりひょんに向けた。
「ありがとうぬらりひょん様っ! 私もぬらりひょん様の事が大好きよっ!」
「ふっ、そうか。嬉しい言葉じゃないか。それじゃあお疲れさん」
「お疲れ様でしたっ!」
ゴーニャが花梨の真似をするように、ペコリと一礼をして支配人室を後にした。嬉々とした背中を見送ったぬらりひょんは、キセルに新しい詰めタバコを入れて火をつける。
「うーむ、今日はなんとも良い日だ。ちゃんとゴーニャの期待に応えてやらんとな。しかし、どの店が一番安全か……」
まだゴーニャの技量を知らないでいたぬらりひょんは、細めた目を天井に向けて思案し、ゴーニャでも仕事の手伝いが出来そうな店を模索し始める。
「木霊農園、牛鬼牧場か? ……ふーむ、あまり遠くない店がいいな。焼き鳥屋八咫か酒羅凶が不在の日の居酒屋浴び呑み、ぶんぶく茶処と秋国山小豆餅辺りだろうか……。それと、ここ永秋。ひとまずは明日、奴らに声を掛けてみるか」
ゴーニャでも働けるであろう店を粗方決め、あくびを一つついたぬらりひょんは、花梨とゴーニャに大好きと言われた事を思い出す。
そして、再び情けなく腑抜け切った表情に戻り、デレデレしながらいつもより格段に美味しく感じるキセルの煙をふかした。
支配人室に居るぬらりひょんは、花梨に言われた至極である言葉を頭の中で反芻し、情けない程までに腑抜けた表情で書斎机に突っ伏しつつ、耳を這いずり回るような不気味な笑い声を発していた。
「ふっ、ふふふっ……。ぬっふっふっふっふっふっ……、花梨の奴めぇ~。急にマッサージをしてくれたりぃ、ワシの事を大好きだと言ってくれてぇ、いったいどうしたんだ急にぃ~。ぬふっ、ふふふ……、今日はとても良い夢が見れそうだぁ~」
見るも無残なぬらりひょんの顔の筋肉は、限界以上まで緩んでおり、トロトロにとろけながら書斎机の上に広がっていく中。
不意に、扉の方からノックをする音と共に、「ぬらりひょん様っ、入ってもいいかしら?」というゴーニャの声が聞こえてきた。
その音と声がぬらりひょんの耳に入るや否や、慌てていつもの強張った威厳のある表情へと戻し、わざとらしく咳払いをしてから「いいぞ、入れ」と口にする。
少しの間を置いてから扉が開き、「失礼しますっ」と言いながらゴーニャが部屋内に入ってくると、書斎机の前まで歩み寄り、ペコリと頭を下げた。
「お疲れ様です、ぬらりひょん様っ」
「一人でここに来るのは珍しいな、どうしたんだ?」
「えっと、相談があってここに来たの」
「相談?」
眉をひそめたぬらりひょんが、オウム返しでそう言うと、ゴーニャは神妙な面立ちをしながらコクンと頷き、ピンと立っていた狐の耳を揺らす。
「私も、花梨みたいに温泉街でもっと働いてみたいのっ!」
「働いてみたい? ……ふむぅ」
微塵も予想していなかった相談の内容に対し、赤いキセルに火をつけたぬらりひょんが、天井に向かって白い煙をふかす。
そして、書斎机に肘を突いてから手に顎を置き、顎をいじりながら話を続ける。
「なんでまた急に? 別に無理をせんでもいいんだぞ」
「無理をしてでもしたいのっ! 働いてみたい理由だってちゃんとあるわっ」
「理由、ねえ。言ってみろ」
「えと、その……」
言葉を濁し、狐の耳と尻尾と共に頭を下げたゴーニャは、恥じらいながらもじもじとし始める。
「……こんな私に優しく接してくれて、色々な事を教えてくれたり、家族の一員にまでしてくれた大好きな花梨に……、恩返しがしたくて……。その、プレゼントを贈りたいなって、思って」
頬を赤らめつつ理由を明かすと、ぬらりひょんは何か悪巧みを思いついたのか、口角を鋭くニヤリと上げた。
「ほう、花梨へのプレゼントか。それならワシが金をやるぞ? いくら欲しいんだ? 言い値をやろう」
悪魔の囁き染みたぬらりひょんの言葉に、ゴーニャは首を力強く横に振り、魅力的である囁きを振り払い、キッとした眼差しをぬらりひょんに向ける。
「そ、その気持ちはすごく嬉しいけど、それじゃダメなのっ! 私が働いて稼いだお金で、ちゃんとしたプレゼントを花梨にあげなくちゃ意味がないのっ!」
気持ちだけは受け取るも、悪魔の囁きを否定して真剣な眼差しで言い切ったゴーニャに、ぬらりひょんは、ふむ。試すように言ってみたが、楽な道は選ばない、か。
しっかりしておる。本当に花梨が好きなんだな、よろしいよろしい。と感心し、静かにほくそ笑む。
「とても立派で偉いぞゴーニャ。分かった、温泉街の奴らに掛け合ってみよう」
「本当っ!?」
ぱあっと表情が明るくなり、はち切れんばかりに狐の尻尾を振り回しているゴーニャを見て、ぬらりひょんが嘘偽りが無い想いを込めて小さく頷く。
「ああ、本当だ。だが、奴らにも予定というもんがある。それ故に、ちと時間が掛かるかもしれんから、決まるまで待っててくれないか?」
「わかったわっ! ありがとうぬらりひょん様っ!」
「なに、礼はいらん。それと、わざわざ花梨と離れてここに来たんだ。プレゼントをあげるまでは花梨に黙っておいた方がいいか?」
「そうね。花梨をビックリさせたいから内緒にしておいてちょうだいっ」
「分かった、お前さんもバレないようにしろよ」
話が決まり、互いに顔を見合わせると、ゴーニャは心の底から嬉しそうな温かみのある笑みを浮かべ、ぬらりひょんは鼻で笑いながらキセルの煙をふかす。
短い密談が終わりを迎え、扉に駆け寄っていったゴーニャが扉を開けると、にんまりとした顔をぬらりひょんに向けた。
「ありがとうぬらりひょん様っ! 私もぬらりひょん様の事が大好きよっ!」
「ふっ、そうか。嬉しい言葉じゃないか。それじゃあお疲れさん」
「お疲れ様でしたっ!」
ゴーニャが花梨の真似をするように、ペコリと一礼をして支配人室を後にした。嬉々とした背中を見送ったぬらりひょんは、キセルに新しい詰めタバコを入れて火をつける。
「うーむ、今日はなんとも良い日だ。ちゃんとゴーニャの期待に応えてやらんとな。しかし、どの店が一番安全か……」
まだゴーニャの技量を知らないでいたぬらりひょんは、細めた目を天井に向けて思案し、ゴーニャでも仕事の手伝いが出来そうな店を模索し始める。
「木霊農園、牛鬼牧場か? ……ふーむ、あまり遠くない店がいいな。焼き鳥屋八咫か酒羅凶が不在の日の居酒屋浴び呑み、ぶんぶく茶処と秋国山小豆餅辺りだろうか……。それと、ここ永秋。ひとまずは明日、奴らに声を掛けてみるか」
ゴーニャでも働けるであろう店を粗方決め、あくびを一つついたぬらりひょんは、花梨とゴーニャに大好きと言われた事を思い出す。
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